意思決定会計論Ｂ

第１０回、第１１回 バランスト・スコアカード

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バランスト・スコアカード

 財務だけでなく、顧客関係、内部ビジネス・プロ セスの改善、学習と成長といった総合的な視点 から、戦略マップを用いてビジョンと戦略の効果 的な策定と実行を確保するとともに、報酬に連 動させた業績評価システムとして、また経営の 品質向上に資するなどの経営目的に役立てら れる戦略マネジメント・システム  無形の資産の構築と活用、シナジー価値の創 造に向けた方向付けなどにも役立つ 意思決定会計論Ｂ

3 図表９ .

１ バランスト・スコアカードと戦略マップの位置づけ ミッション 何のために存在するのか 価値観 何が大切なのか ビジョン どうありたいのか 戦略 競争に勝つための作戦 戦略マップ 戦略の可視化 バランスト・スコアカード 尺度と集中 目標値と実施項目 何をしなければならないのか 個人レベルの目標 各自が何をしなければならないのか 満足した株主 喜ぶ顧客 戦略の成果 能率よく効果的 な業務プロセス やる気のある 有能な従業員 意思決定会計論Ｂ

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戦略マップの構築

 ①財務の視点 ⇒ 株主  ②顧客の視点 ⇒ 顧客  ③内部プロセスの視点 ⇒ 経営者  ④学習と成長の視点 ⇒ 従業員  因果関係  企業の戦略がいかにして財務的な経過を生み 出すかを記述する 意思決定会計論Ｂ

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バランスト・スコアカードの作成

 戦略目標ごとに  尺度  目標値  実施項目 を記述  企業のミッションを具体的な尺度や実施項目へ と展開する 意思決定会計論Ｂ

6 図表９ .

２ ４つの視点における因果関係 財務の視点 顧客の視点 内部プロセス の視点 学習と成長 の視点 利益の増大 ステークホルダー 株 主 顧客満足の 向上 製品品質の 向上 従業員の能力 の向上 顧 客 経営者 従業員 意思決定会計論Ｂ

7 図表９ .

３ 戦略マップの基本的な構造 意思決定会計論Ｂ

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財務の視点

 株主や金融機関を意識して、戦略目標を設定  収益増大戦略  生産性向上戦略 意思決定会計論Ｂ

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顧客の視点

 企業が提供する製品またはサービスが顧客に 対してどのような価値を提示するか  ターゲット顧客  価値提案  最低のトータルコスト  製品リーダー  完全な顧客ソリューション  システム・ロックイン 意思決定会計論Ｂ

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内部プロセスの視点

 ①価値提案を具体的に実現すること、②生産性 戦略を実現すること  業務管理のプロセス  顧客管理のプロセス  イノベーションのプロセス  規制と社会のプロセス 意思決定会計論Ｂ

11 図表９ .

４ 価値提案と内部ビジネスのプロセスとの組合せ 意思決定会計論Ｂ

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学習と成長の視点

 企業が有する無形の資産を戦略に方向づけ、 その戦略と統合することが目的  無形の資産  人的資本  情報資本  組織資本 意思決定会計論Ｂ

13 図表９ .

５ サウスウエスト航空のバランスト・スコアカード 意思決定会計論Ｂ

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尺度・目標値・実施項目

 尺度 その戦略目標の達成を測るための指標  目標値 戦略目標達成時の値  実施項目 目標値を達成するために行うべきプログラム 意思決定会計論Ｂ

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尺度の選択に当たっての注意点

 財務指標 非財務指標 営業利益額、ROEなど 顧客満足度、リードタイムなど  先行指標 業務それ自体のパフォーマンスの良否を示す 事前的な指標 遅行指標 実際に行われた業務の成果を示す事後的な 指標 意思決定会計論Ｂ

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バランス

 ４つの視点間のバランス  財務尺度と非財務尺度のバランス  外部尺度と内部尺度のバランス  先行指標と遅行指標のバランス 意思決定会計論Ｂ

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バランスト・スコアカードへの役割期待

 無形の資産の管理  業績給の設定  戦略の修正  本社によるシナジー価値の創出 意思決定会計論Ｂ