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資料7 防災と情報共有 インテル株式会社 竹井淳 0 災害時における情報の重要性 • 政府、地方自治体、民間、個人にとって情報は救援、 救助、支援、復興のすべてのフェーズにおいて重要 • 政府は災害発生のその瞬間から出来る限りの情報 を収集、集約、公開、共有することが重要な使命 • そのためには政府を中心に事前の準備が必須 – 情報の整理(フォーマット、適切な分類) – 公開の方法 – それぞれの組織の役割の明確化 • 一刻を争う非常時に有効に情報を活用するためには平時にお ける準備、体制の確立が必須 • 情報を探すためにかける必要以上の時間は社会の損失となる 1 政府における検討の必須項目 • どのように情報を集めるのか – いつ集めるのか – だれから集めるのか • どのように公開/共有をするのか – – – – 一般に公開または相手を特定して公開 フォーマットの規定、統一 更新の方法、頻度 プライバシーの考慮 • 事前に必要な準備は何か – 災害協定(公共ー公共、公共ー民間) – 公開に関するルール • 災害は明日起こるかもしれません、今できることから進めることが非常に 重要 • どのような災害が起こるかは予期出来ません、あらゆる情報が有効になりえます 2 補足 3 防災とIT • 防災 – 災害発生時の被害を最小限に食い止める – 災害発生後の救援、復興を効率よく行う • 事前、事後 – 事前:教育、情報共有 – 事後:自助、共助、公助のそれぞれのフェーズでの活用 • 災害発生前に備えていなければ発生時に有効な 活用は困難 – 場の整備 – 関係の整備 4 東北での経験 • 大規模な災害にあってITが大きな役割を果た したが、向上させる点が多数明確になった 5 災害発生時に有効な情報 種類 用途 重要インフラの状況(水道、ガス、電力、 通信(有線、無線)、道路、交通機関) 地域の状況に応じた柔軟な支援を実現 避難所ごとの詳細な情報(収容人数、必 避難所ごとに適切な支援を提供 要な支援内容{医療、介護、乳幼児、そ の他}、利用可能設備、現在の支援状態、 在庫物資、必要物資、など) 公共施設における利用可能な設備、準 備状況 利用可能な物資、施設を把握 生活必需品の在庫、流通状態 どこに行けばなにが手に入るのかを把握 被災者の情報 どこに誰がいるのか 6 東北での経験が世界中で活用される http://google.org/crisismap/2012-sandy-nyc 7