特別活動と関連付けた食に関する指導

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Transcript 特別活動と関連付けた食に関する指導

校内研修支援資料
食に関する指導について
1 はじめに
・今の子どもたち(小・中)
に欠けているものは?
いつ,どこで育てるの?
「食」に関する指導等実態調査
(平成19年実績)
栄養に関する指導は
栄養などに関する指導を行う指導者は
担任及び
栄養教 その他
調査内容 計画的に 機会を捉 実施しな
栄養教
担任のみ
諭・学校 (養護教
実施
えて実施 い
諭・学校
栄養職員 諭)
栄養職員
小学校 242 332
中学校 56 161
2 187 306
16 65 88
【参考】
小学校数 571校
中学校数 233校
33
43
40
31
「食」に関する指導等実態調査
(平成19年実績)
○食に関する指導を行っている教科等(複数回答)
単位:
校数
生活科
社会科
理科
体育科
家庭科
(
保健体 (
技術・
家 学級活動
育科)
庭科)
道徳
総合的な
学習の時 その他
間
小学校 367 211 190 294 511 535 162 355
中学校
1 48 36 95 218 171 33 66
28
11
食育は・・・
☆ 教科ではない・・・教科のようなまとまり
体系がない
まとまりを位置付ける場として
全体計画,年間指導計画
体系付けの理屈として
合科的・関連的指導
学び方として
問題解決的・体験的活動
学びの環境として
家庭・地域との連携
もう一度確認しましょう
食に関する指導の目標
○ 食事の重要性,食事の喜び,楽しさを理解させる
食事の重要性
○ 心身の成長や健康の保持増進のうえで望ましい
栄養のとり方を理解し,自ら管理していく能力を
身に付ける
心身の健康
○ 正しい知識・情報に基づいて,食品の品質及び
安全性について自ら判断できる能力を身に付ける
食品を選択する力
○ 食物を大事にし,食物の生産などにかかわる
人々に感謝する心を持つ
感謝の心
○ 食事のマナーや食事を通じた人間関係形成能
力を身に付ける
社会性
○ 各地域の産物,食文化や食にかかわる歴史な
どを理解し,尊重する心をもつ
食文化
○ 特別活動の内容
特別活動の目標
児童会(生
徒会)活動
学
学校行事
クラブ活動
(小のみ)
級(HR)活 動
※年間35週以上行うことを標準とする。
2
特別活動の目標
目標が変わりました!(小学校)
〔旧〕
望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発
達と個性の伸長を図るとともに,集団の一員として
の自覚を深め,協力してよりよい生活を築こうとす
る自主的,実践的な態度を育てる。
〔改訂〕
望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発
達と個性の伸長を図り,集団の一員としてよりよい
生活や人間関係を築こうとする自主的,実践的な
態度を育てるとともに,自己の生き方についての考
えを深め,自己を生かす能力を養う。
2
特別活動の目標
目標が変わりました!(中学校)
〔旧〕
望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発
達と個性の伸長を図り,集団や社会の一員としてよ
りよい生活を築こうとする自主的,実践的な態度を
育てるとともに,人間としての生き方についての自
覚を深め,自己を生かす能力を養う。
〔改訂〕
望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発
達と個性の伸長を図り,集団や社会の一員としてよ
りよい生活や人間関係を築こうとする自主的,実践
的な態度を育てるとともに,人間としての生き方につ
いての自覚を深め,自己を生かす能力を養う。
○
特別活動の教育的意義
特別活動は
「望ましい集団活動」を通して,
「なすことによって学ぶ」活動。
体験活動の重視
・やらせるだけでは力にならない。
・「何を」「どのように」体験させ,
どんな人間を育てるのかを押さえる。
各活動・学校行事の目標が示されました!
《学級活動》
学級活動を通して,望ましい人間関係を形成し,集
団の一員として学級や学校におけるよりよい生活づ
くりに参画し,諸問題を解決しようとする自主的,実
践的な態度や健全な生活態度を育てる。
《児童会活動》
児童会活動を通して,望ましい人間関係を形成し,
集団の一員としてよりよい学校生活づくりに参画し,
協力して解決しようとする自主的,実践的な態度を
育てる。
例(小学校)
各活動・学校行事の目標が示されました!
《クラブ活動》
クラブ活動を通して,望ましい人間関係を形成し,個
性の伸長を図り,集団の一員として協力してよりよ
いクラブづくりに参画しようとする自主的,実践的な
態度を育てる。
《学校行事》
学校行事を通して,望ましい人間関係を形成し,集
団への所属感や連帯感を深め,公共の精神を養い,
協力してよりよい学校生活を築こうとする自主的,
実践的な態度を育てる。
例(小学校)
学級活動の内容が低・中・高学年に分けて示されました!
《第1学年及び第2学年》
学級を単位として,仲良く助け合い学級生活を楽しくするととも
に,日常の生活や学習に進んで取り組もうとする態度の育成に
資する活動を行うこと。
《第3学年及び第4学年》
学級を単位として,協力し合って楽しい学級生活をつくるととも
に日常の生活や学習に意欲的に取り組もうとする態度の育成に
資する活動を行うこと。
《第5学年及び第6学年》
学級を単位として,信頼し支え合って楽しく豊かな学級や学校
の生活をつくるとともに,日常の生活や学習に自主的に取り組も
うとする態度の向上に資する活動を行うこと。例(小学校)
大切なのは
「何が変わったか」ではなく
「なぜ変わったのか」
を十分に理解すること。
これからの特別活動のイメージ
律自
の尊
育・
成自
育形 人 成能 や 社
成成 間 力 自 会
力関 の治参
の係 育的画
言葉の重視と体験の充実・意識的指導と自覚的活動・習得→活用→探求
望ましい集団活動 生きる力、働く力に
発達段階に即して内
容を系統的に
生活を改善する話 し 結び付ける取組
異年齢交流活動
社会体験活動
合い活動
小一プロブレム、中一ギャップへの対応、キャリア教育、法教育
道徳的実践の充実の場としての位置付け
楽しく、豊かな学校生活づくり
○学級活動の指導計画(小学校)
学級活動の共通事項
特
別
活
動
の
全
体
計
画
(1)学級や学校の生活づくり
ア 学級や学校における生
活上の諸問題の解決
イ 学級内の組織づくりや仕
事の分担処理
ウ学校における多様な集
団生活の向上
(2)日常の生活や学習への
適応及び健康安全
ア 希望や目標を持って生きる
態度の育成
イ 基本的な生活習慣の育成
ウ望ましい人間関係の形成
エ清掃などの当番活動等の役
割と働くことの意義の理解
オ学校図書館の利用
カ心身ともに健康で安全な生
活態度の形成
キ学校給食と望ましい食習慣
の形成
学級活動の内容
学級を単位として仲良く
助け合い学級生活を楽し
くするとともに,日常の生
活や学習に進んで取り組
もうとする態度の育成に
資する活動を行うこと。
学級を単位として協力し
合って楽しい学級生活を
つくるとともに,日常の生
活や学習に意欲的に取
り組もうとする態度の育
成に資する活動を行うこ
と。
学級を単位として信頼し
支え合って楽しく豊かな
学級や学校の生活をつく
るとともに,日常の生活や
学習に自主的に取り組も
うとする態度の向上に資
する活動を行うこと。
学
校
と
し
て
の
学
級
活
動
の
年
間
指
導
計
画
学
級
集
団
育
成
上
の
課
題
学
級
ご
と
の
学
級
活
動
の
年
間
指
導
計
画
学
級
ご
と
の
学
級
活
動
の
一
単
位
時
間
の
指
導
計
画
学級活動の内容 小学校
〔共通事項〕
(2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
キ
希望や目標をもって生きる態度の形成
基本的な生活習慣の形成
望ましい人間関係の形成
清掃などの当番活動等の役割と働くことの意義の理解
学校図書館の利用
心身ともに健康で安全な生活態度の形成
食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成
学級活動の内容 中学校
(2) 適応と成長及び健康安全
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
キ
ク
ケ
思春期の不安や悩みとその解決
自己及び他者の個性の理解と尊重
社会の一員としての自覚と責任
男女相互の理解と協力
望ましい人間関係の確立
ボランティア活動の意義の理解と参加
心身ともに健康で安全な生活態度や習慣の形成
性的な発達への適応
学校給食と望ましい食習慣の形成
学級活動の内容 高等学校
(2) 適応と成長及び健康安全
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
キ
ク
ケ
青年期の悩みや課題とその解決
自己及び他者の個性の理解と尊重
社会生活における役割の自覚と自己責任
男女相互の理解と協力
コミュニケーション能力の育成と人間関係の確立
ボランティア活動の意義の理解と参画
国際理解と国際交流
心身の健康と健全な生活態度や規律ある習慣の確立
生命の尊重と安全な生活態度や規律ある習慣の確立
3 学級活動の進め方
○学級活動で育てる基礎・基本
○社会的な実践力
→実社会や実生活の中で生きて働く力
○自己指導能力
→自分で考え,決め,実行し,責任を
持つ力
3
学級活動の進め方
話合いが中心
活動内容
(1)学級や学校の生活づくり
(2)日常の生活や学習への適応及び
健康安全
学級経営が基盤
《話合い活動の展開の基本パターン》
問題の収集
問題の整理・選定
活動内容(1)
活動内容(2)(3)
議題の決定
題材の提示
活動計画案作成
学級活動指導案作成
学級活動(話合い) 学級活動(話合い)
集団の目標決定
個人の目標決定
集団で実践
個人の実践
評
価
《話合い活動を充実させるために》
○計画委員会
・輪番制→「なすことによって学ぶ」
・活動の手引き等の作成
○事前→本時→事後の活動
○「本気,本音」の話合い
・事前の実態調査→課題意識を高める
・提案理由の練り上げ→必要感
・話し合いの柱→焦点
・聞くことを大切に→指導の必要性
・日頃の学級経営→何でも,安心して言える
○話合いの形態などの工夫
・ブレーンストーミング(ライティング)法
KJ法など
3
学級活動の進め方
○「(2)日常の生活や学習への適応及び
健康安全」では
・学級担任の教師が意図的,計画的に指導する内容
・各学年ごとに,指導する内容や時期,時間などを
明確にして指導計画を作成する。
・問題の意識化,原因の追及把握,解決や対処の仕
方などについて,教師が中心になって指導するこ
とになる。
3
学級活動の進め方
○「(2)日常の生活や学習への適応及び
健康安全」では
※ この場合一人一人の児童に主体的に実践しよう
とする意欲をもたせるために,児童が積極的に話
し合いに参加するよう配慮することが大切
※
なお場合によっては教師の指導と児童の自主的
な活動を組み合わせて行う方法もある。
3
学級活動の進め方
○「(2)日常の生活や学習への適応及び健康
安全」で栄養教諭がすべきこと
・学級担任や教科担任等と連携しながら
(学級担任が作成する年間指導計画の下に)
・学校給食を生きた教材として有効に活用しつつ
・積極的に指導に当たること
・計画的・継続的な取り組みとなるよう,(栄養教諭が中心と
なって食に関する指導に係る全体的な計画を策定)
※学校において食に関する指導に係る全体的な計画を策
定するに当たっては,高い専門性を活かして積極的に参画
し,貢献していくことが重要
3
学級活動の進め方
○学級活動以外の内容と栄養教諭の役割
○ 児童会活動で
○ クラブ活動で
○ 学校行事で
※特別活動の目標を踏まえて
※計画的・継続的な取り組みとなるよう,(栄養教諭が
中心となって食に関する指導に係る全体的な計画を策
定)
※学校において食に関する指導に係る全体的な計画を
策定するに当たっては,高い専門性を活かして積極的
に参画し,貢献していくことが重要
3
学級活動の進め方
○学級活動(2)
「日常の生活や学習への適応及び健康安全」
キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成
キーワード
○望ましい食習慣を形成することを目指した学級活動で・・・
・児童に主体的に実践しようとする意欲をもたせるための工夫
・児童が積極的に話し合いに参加するための工夫
・問題の意識化,原因の追及把握,解決や対処の仕方などについて児
童が主体的,積極的に考えるための工夫
特別活動
の役割
《マズローの欲求階層》
「笑顔」あふれる学級
自己実現の欲求
承認の欲求
所属と愛情の欲求
安
全
の
欲
求
生 理
的
欲
求
4
おわりに
「学校」は,子どもたちに
「夢」を持たせ,
「自信」をつけさせる
「場」である。