会計学総論B_07

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会計学総論B
第7回
標準原価計算
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標準原価計算
 Standard
costing
 実際原価計算に内在する計算の遅延や原価の
変動性という欠陥を克服し、現場の作業能率を
高めることを目的に、20世紀初頭アメリカにお
いてテイラーにより提唱された科学的管理法の
考え方を原価計算に導入することによって誕生
した原価計算
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標準原価計算の目的
 予算編成
 財務諸表作成
 経営意思決定
 記帳の迅速化
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標準原価の種類(改訂の頻度)
 基準標準原価
経営構造に変化がないかぎり改訂されな
い標準原価
長期的な経営活動の指標
 当座標準原価
しばしば改訂される標準原価
能率の尺度、損益計算
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標準原価の種類(タイトネス)
 理想標準原価
理想状態を前提とし、あらゆる無駄を排除した
原価
 正常標準原価
正常能率水準を前提とし、経営活動の長期平
均的な原価
 現実的標準原価
現実的能率水準を前提とし、達成可能な原価
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原価標準の設定
 直接材料費
 直接労務費
 製造間接費
費目別に設定される。
 製品単位当たりの標準原価
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標準直接材料費の設定
標準直接材料費
=標準消費数量×標準消費価格
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標準直接労務費の設定
標準直接労務費=
標準作業時間×標準賃率
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標準製造間接費の設定
標準製造間接費
=標準作業時間×標準配賦率
 予算によって部門別に設定される
 固定予算と変動予算
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原価差異の分析
 標準原価(原価標準×実際生産量)と実際発生
額との差額を原価差異といい、その原因を分析
することにより、原価管理を行う
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直接材料費差異の分析
 標準原価による直接材料費と実際発生額の
差額
 価格差異と消費量差異
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直接労務費差異の分析
 標準原価による直接労務費と実際発生額の
差額
 賃率差異と作業時間差異
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製造間接費差異の分析
 製造間接費の標準配賦額と実際発生額の差額
 2分法、3分法、4分法
 3分法
予算差異、能率差異、操業度差異
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標準原価計算の会計機構
 標準原価計算制度
標準原価と実際原価の比較を勘定上で実現す
る原価計算システム
 シングル・プラン
 パーシャル・プラン
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