クロマト1

Download Report

Transcript クロマト1

その1
Михаил Семенович Цвет
(ミハイル・セミョーノヴィッチ・ツヴェット)
イタリア、ピエモンテ州、アスティ生まれ
の植物学者。父はロシア人で母はイタリ
ア人であった。1906年にクロマトグラ
フィーの原理を発見した事で知られる。
ジュネーブ大学で物理学・数学を学び、
のち植物学に転じた。クロロフィルの研
究過程でクロマトグラフィーの方法を発
見し1903年に発表した。「クロマトグラ
フィー」の語は1906年に命名した(偶然
ながらロシア語「ツヴェット」もギリシャ語
「クロマト」も「色」を意味する)。
Chromatography(クロマトグラフィー)とは・・・
「色の記録」という意味で、
ギリシャ語のChroma(色)とGraphos(記録)を合わせた言葉
液体クロマトグラフィーの歴史は20世
紀の初頭、1906年ロシアの植物学者
ツヴェットが植物の葉から抽出した色
素を分析するために、炭酸カルシウム
を詰めたガラス管の上に抽出した色
素を置いて、石油エーテルを上から流
し続けました。すると時間の経過ととも
に色素が炭酸カルシウムの間を通っ
て下の方に移動していきますが、最初
は一つの層であったものが、徐々に色
の異なる4つの層に分かれていく様子
が観察されました。
←クロロフィルa
←クロロフィルb
←キサンチン
←カロチン
身近にあるクロマトグラフィー
•
•
「板べいが長い間、雨ざらしにされると、そこに模様が浮き上がっていた。」
「白い靴を汚してしまったところ、乾燥後 、汚れの模様がついていた。」
川の上流から下流にかけては土砂の粒に応じて段
階的に堆積するという現象
川の流れによって流されていく土砂が重力の力を借りて分離
自然界のクロマトグラフ
クロマトグラフィーの分離の原理
「移動相中の物質と、固定相の表面との相互作用
の違いによって、分離される。」
植物学者ツヴェットの実験では・・・
石油エーテル・・・・・・移動相
炭酸カルシウム・・・・固定相
一般的には、
•移動相、固定相にどのようなものを用いるか?
•どのような物理的・化学的性質の違いによって分離するか?
によって、クロマトグラフィーの呼び名が変わってきます。
いろいろなクロマトグラフィー
• 液体クロマトグラフィー(LC)
HPLC(高速液体クロマトグラフィー)
FPLC(中高圧液体クロマトグラフィー)
•
•
•
•
•
•
•
ガスクロマトグラフィー(GC)
カラムクロマトグラフィー
薄層クロマトグラフィー(TLC)
超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)
ペーパークロマトグラフィー
高速向流分配クロマトグラフィー(CCC)
パーフュージョンクロマトグラフィーなど
HPLCの構成
カラムの充てん剤の種類
・シリカゲル SiO2
・ポリマーゲル
少数ながら使用されているモノとし
て・・・・セルロース、アガロース、デキスト
リン、キトサンなどや、セラミックスの1種
であるハイドロキシアパタイトやジルコニ
アなど
クロマトグラム
HPLCでの分離
Fig.1
a)理想的な分離ピーク(左右対称)
b)リーディング
c)テーリング
Fig.2
測定時に何か
問題がある
a)理論段数が高い(数字が大きい)カラム
ピークの幅が狭い(性能が良い)
b)理論段数が低い(数字が小さい)カラム
ピークの幅が広い(性能が良くない)
Fig.3
a)分離良好
b)分離やや不良
c)分離不良
次回に続く予定です・・・
理論段数、逆相、順相など・・。
参考文献
http://www.shodex.com/index_ja.html
http://www.lasoft.co.jp/chromat.asp
http://www.nskw.co.jp/chem/top.htm