情報モラルの指導内容(10)

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セッション3
情報モラル教育の基本理念と指導
情報モラル指導者養成研修検討委員会
1
情報モラルを指導するために求められること
基本的な理念の理解
•情報モラルの範囲
•情報モラルの内容
•情報モラルの目的
基本的な理論の理解
•発達段階に応じた系統的な指導内容
•具体的な指導方法
•授業設計
2
情報モラルとは
情報モラル
中教審第一次答申1996年で初めて文科省で使われた
情報モラルの定義
「情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度」
(高等学校学習指導要領解説情報編 2000年3月)
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「情報モラル」という言葉の内容
「情報モラル」の二領域
情報倫理(心を磨く領域)
•「相手を思いやる気持ち」
•「自分の言動(発信)に責任を持つ」など
情報安全(知恵を磨く領域)
•「個人情報の保護」
•「なりすましの危険から身を守る」など
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なぜ情報モラルが必要とされるのか(1)
従来の日常モラルでは解決できない新たな課題やより慎重な
判断を要する局面が生まれる
→情報社会で求められる新しい課題への対応
「技術開発の進歩のスピードが急速なために,既存の法律や
社会制度では想定されていなかった新たな場面に直面する機
会が増えている。このような状況の下で社会の一員として適正
に活動していくためには,既存のルールやマナーを理解するこ
とに加えて,新たな場面に対応して新しいルールやマナーの
在り方などを考えていける力を養う必要がある。」
「新情報教育に関する手引き」(2002)
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なぜ情報モラルが必要とされるのか(2)
道徳の徳目
•気持ちのよいあいさつ、言葉遣い、動作などに心掛けて、明るく
接する。(低)
•礼儀の大切さを知り、だれに対しても真心を持って接する。(中)
•時と場をわきまえて、礼儀正しく真心を持って接する。(高)
(小学校学習指導要領解説道徳編)
•不審なメールが届いた
•知らない人から書き込みがあった
•ネットで知り合った人から会いたいと言われた
新たな対応が求められる
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なぜ情報モラルが必要とされるのか(3)
新しいコミュニケーションツールの登場による新たな課題
情報発信(ホムペやブログ、プロフ)
•個人情報の保護
•著作権の保護
•肖像権の保護
•人権侵害を防ぐ
情報の交流(メールや掲示板、チャット)
•ネットいじめ
•誹謗中傷
•不審者対応
•なりすましの危険
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情報モラルの内容(1)
情報教育の目的
「情報活用能力」の育成
•
•
•
「情報活用の実践力」
「情報の科学的理解」
「情報社会に参画する態度」
(情報モラル)
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情報モラルの内容(2)
情報倫理(心を磨く)
•情報機器を介したコミュニケーションの際に
「相手を思いやる気持ち」を大切にする
•メールや掲示板を使って情報を発信する際に
自分の発信内容に責任を持つ
情報安全(知恵を磨く)
•個人情報の保護
•なりすましの危険から身を守る
土台(情報の科学的理解)
情報社会における情報の特性やコミュニケーションに対する理解
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情報モラルの内容(3)
情報モラルの内容と目的
情報倫理(心を磨く)
相手を思いやり発信に責任を持つ
ルールやマナーを守る
正しい判断力
情報モラルの実践力
情報安全(知恵を磨く)
情報社会の特性の理解
情報と安全に向き合う方法
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情報社会における情報の特性(1)
1:情報の量と速さと集積密度
高密度の情報が瞬く間に地球を駆けめぐり,一瞬のミスが大
量の情報漏洩を引き起こす。情報の持つ社会的影響力の大きさ
を知る。
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情報社会における情報の特性(2)
1:情報の量と速さと集積密度
高密度の情報が瞬く間に地球を駆けめぐり,一瞬のミスが大
量の情報漏洩を引き起こす。情報の持つ社会的影響力の大きさ
を知る。
2:情報の複製の容易さ
情報は容易に同じ物が複製される。そのため,一度ネットワ
ークに発信された情報は複製され続け,取り戻すことができな
い。
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情報社会における情報の特性(3)
1:情報の量と速さと集積密度
高密度の情報が瞬く間に地球を駆けめぐり,一瞬のミスが大
量の情報漏洩を引き起こす。情報の持つ社会的影響力の大きさ
を知る。
2:情報の複製の容易さ
情報は容易に同じ物が複製される。そのため,一度ネットワ
ークに発信された情報は複製され続け,取り戻すことができな
い。
3:情報の可塑性
情報は次々とその形を変える。アンケートに答えただけなの
に,WEBページに載ったり,学校の学習活動の写真が不審な
サイトに掲載されたりする。
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情報社会における情報の特性(4)
1:情報の量と速さと集積密度
高密度の情報が瞬く間に地球を駆けめぐり,一瞬のミスが大
量の情報漏洩を引き起こす。情報の持つ社会的影響力の大きさ
を知る。
2:情報の複製の容易さ
情報は容易に同じ物が複製される。そのため,一度ネットワ
ークに発信された情報は複製され続け,取り戻すことができな
い。
3:情報の可塑性
情報は次々とその形を変える。アンケートに答えただけなの
に,WEBページに載ったり,学校の学習活動の写真が不審な
サイトに掲載されたりする。
4:情報の双方向性
情報を受け取るだけでなく,誰もが情報を発信することが可
能になった。訓練を受けていない子どもたちのブレーキのかか
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らない情報発信が始まっている。
情報モラルの指導内容(1)
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情報モラルの指導内容(2)
モデルカリキュラムとその構成
情報モラル指導モデルカリキュラム表
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情報モラルの指導内容(3)
情報モラルの5つの内容
1.情報社会の倫理
2.法の理解と遵守
3.安全への知恵
4.情報セキュリティ
5.公共的なネットワーク社会の構築
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情報モラルの指導内容(4)
情報倫理(心を磨く)
情報社会の倫理
法の理解と遵守
公共的なネットワーク社会の構築
情報安全(知恵を磨く)
安全への知恵
情報セキュリティ
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情報モラルの指導内容(5)
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情報モラルの指導内容(6)
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情報モラルの指導内容(7)
21
情報モラルの指導内容(8)
22
情報モラルの指導内容(9)
23
情報モラルの指導内容(10)
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情報モラルの指導内容(10)
小学校
低学年
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情報モラルの指導内容(10)
小学校
中学年
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情報モラルの指導内容(10)
小学校
高学年
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新学習指導要領に記載される小学校の情報モラル
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情報モラルの指導内容(10)
中学校
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新学習指導要領に記載される中学校の情報モラル
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情報モラルの指導内容(10)
高校
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目的に応じた多様な学習活動の実施
コミュニケーション実習
ケーススタディー
資料読解の学習
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温度差の解消と系統的な指導の必要性(1)
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温度差の解消と系統的な指導の必要性(2)
C小学校
B小学校
A小学校
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保護者・地域との連携と啓発
「学校・家庭・地域が連携し,身近な 大人が児童生徒を見守る
体制づくりを行う必要がある」
文科省「学校における携帯電話の取扱い等について(通知)」
•学校便りや学校のWEBページ,学級通信等を用いて定期的
に情報モラルに関する取組を紹介
•フィルタリングや不正請求への対応などの必要な情報を提供
•保護者懇談会やPTAの研修会,地域の防犯組織の研修会
等の機会を利用して家庭及び地域への啓発を図る
点から線へ,線から面へと情報モラルの指導を広げる
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