Transcript 青色申告の基礎
青色申告対応 ~ 一夜漬けの青色申告対応 ~ 前提条件 • 会計ソフトはソリマチの「農業簿記8」 • 折れない心 目次 • 青色申告書の作成フロー • 会計ソフトを使おう – – – – – – – – – – – 初期設定 主要機能の確認 右手で投げて左手で受ける 現金主義と発生主義 仕訳の入力 家事消費 固定資産登録 減価償却費 家事按分 決算書作成 青色申告用決算書作成 • 青色申告書作成 青色申告書の作成フロー 決算書 事業所得 青色申告決算書 給与所得 その他所得 源泉徴収票 株とか雑所得とか 国民年金 控除 国民健康保険 医療費等 扶養・住宅ローン 会計ソフトで作成 (両者は実態は同じものであるが、青色申告 には所定の書式を使う必要があるため、両 方を作ることになる) 青色申告書 会計ソフト(初期設定) • 基本情報設定 • 勘定科目設定 – まずは眺めよう。基本的にはそのままでOK。 – 事業用のお財布、銀行を保有していないなら、現預金勘定は使わず に事業主勘定を利用する(現預金勘定の残高、貸借はすべて0)。 – 後の手間を考えて補助科目を設定 • • • • • お財布、銀行を複数保有するなら、それぞれ設定 売り先が複数あるなら売掛金/売上に設定 掛けの支払い先があるなら買掛金/未払金に設定 動力光熱費、通信費にも設定 固定資産(10万円以上の資産)があるなら設定 – 期首残高の入力 • 現金・預金、固定資産や建設仮勘定が必要かも (余談)事業用の財布を用意しよう • 事業用のお財布/口座を用意すると、実際残 高の把握ができるようになります。 • 帳簿残高と実際残高の差異を確認することに よって、売上/経費の抜け・間違いが無いか確 認することができます。 • 逆に事業用の財布がないと売上/経費に抜 け・間違いがあっても分かりません。 – 入力漏れが無い自信がありますか? – 入力に間違いがない自信がありますか? 会計ソフト(主要機能の確認) データ次年度更新 日々の作業 決算時の作業 帳簿 初期 管理 日々の記帳 (仕訳入力) 減価償却費 必要に応じて 管理 固定資産登録 集計 決算 申告 家事按分 決算書作成 青色申告 決算書作成 決算書 青色申告 決算書 会計ソフト(右手で投げて。。。) • 仕訳には貸借(右と左)があり、初心者が混 乱する元になっている。 • まずは資産勘定(現預金等)を中心に考える のが分かりやすい。 ちなみに、資産・負債・売上・経費・資本の五種類の勘定があるがそれはおいおい 覚えていこう。 • 資産勘定については、「右手で投げて、左手 で受ける」と覚える。 ⇒資産が減る時は右側に、増える時は左側に書く ⇒次に反対側に何が入るかを考える 会計ソフト(現金主義と発生主義) • 現金主義とはお金のやりとりがあったときに記帳するやり方 です。 – 10/10に肥料をJAから買った – 10/30にJAの口座から代金が引き落とされた ←この時点で記帳 • 発生主義は取引が発生した時点で記帳します – 10/10に肥料をJAから買った ←この時点で買掛金として経費を記帳 – 10/30にJAの口座から代金が引き落とされた ←この時点で買掛金 の相殺を記帳 • 青色申告の基本は発生主義です。 • 現金主義を採用することも出来ますが、税務署に申請が必 要で、青色申告控除も10万円に下がってしまいます。 会計ソフト(仕訳の入力)① • 「帳票」メニューの「簡易振替伝票入力」を利 用。場合によっては振替伝票入力を利用する かも。 • 電話代など事業と個人と混ざっているものは、 とりあえずすべて事業として入力して、最後に 按分。 • 入金を左に、出金を右に書いてから、反対側 の勘定科目を考える。。 • 個人の物を買った場合は「事業主貸」、個人 のお金を事業に使った場合は「事業主借」。 会計ソフト(仕訳の入力)② • 預金通帳の明細を打ち込もう ⇒明細があるから分かりやすいはず • 現金の入金を打ち込もう • 現金の出金を打ち込もう • カードの明細を打ち込もう 会計ソフト(仕訳の入力)③ • チェックしよう!! – 「集計」→「合計残高試算表」で残高を見よう! • 実際残高と合っていますか? • マイナスになっていませんか? • あまりに残高が大きくなっていませんか? – 何かおかしければ、「帳票」→「元帳」でチェック 会計ソフト(家事消費) • 農家の突っ込まれポイント • 自分で作った作物は自分で食べているはず、 という考え • 自分自身に作物を売ったと考え、売上を立て る • 0円だとおそらく目をつけられます 会計ソフト(固定資産登録) • 「管理」→「減価償却資産登録」で登録 • 事業開始前(前年度)からの資産 – 購入日はそのまま登録し、期首残高を入力して 対応。 – 期首に 「固定資産 / 事業主借」の仕訳をおこす • ハウス建築の用に材料を買ってから、出来上 がるまでに期間がある場合には、材料購入 時に「建設仮勘定」とし、出来上がったときに 固定資産に振り替える。 会計ソフト(減価償却費) • 「管理」→「減価償却仕訳転送」で一発のはず 会計ソフト(家事按分) • 「決算」→「家事関連費計算表」で按分率を設 定。 • 補助科目単位で按分率が設定できるので、 按分するものはあらかじめ補助科目設定して おくこと。 • 右上にある「仕訳」(F3)ボタンを押すと仕訳が 自動的に作成される 会計ソフト(最終チェック) • 「決算」→「仕訳チェックサービス」で仕訳を自 動チェックしよう ⇒残高不一致は致命的。固定資産で発生しやすい ⇒メッセージを一通り読んで、納得できないものは チェック • 「集計」→「合計残高試算表」で数値をチェック しよう ⇒数値に違和感ないですか? 会計ソフト(決算書作成) • 「決算」→「決算書」で印刷 • 数字はもう一度チェックしよう 会計ソフト(青色申告用決算書) • 「申告」→「青色申告決算書入力」を利用 • 収入金額の内訳入力で、作物が限られてい れば、作物毎に明細入力が基本だが、多品 目なら「野菜」一本でも可。 • 地代には地主さんの住所氏名を入力ですよ 青色申告書作成① • ここからはソフトが変わります。 • ソリマチを使っているなら(かつ、年会費を 払っていれば)、「みんなの確定申告」が使え るはず。 • すべての書式には対応していない(株式等) ので、国税庁HPの「確定申告書等作成コー ナー」でも問題なし。 • 事業所得のある人はB様式です。 青色申告書作成② • 青色申告書は「税金の計算」です。 収入 - 経費 手入力 手入力 事業所 得 決算書 より 決算書 より 給与所 得 源泉徴 収票 その他 = 所得 ソフトで 計算 - 控除 手入力 = 課税所 → 得 税金の 計算 ソフトで 計算 ソフトで 計算 - 支払済 税金の 入力 手入力 源泉徴 収票 国保/年 金等 = 納める (返っ てくる) 税金 ソフトで 計算