Transcript 業務簡素化の工夫
業務簡素化の工夫 1グループ ○柳口定子 声高富枝 宮本千春 坂根美紀子 吉尾慶子 小原真由美 岩見智子 寺崎佳代 綾女淳子 発表の順 提案趣旨 現状の問題点 提案内容と利点 代替案との比較 提案内容のリスクと条件 実現までの行動計画 1.提案趣旨 *引継ぎ時間の変更 *引継ぎ回数を減らす 変則2交替制勤務の導入 業務の簡素化を図り、安全な看護の提供 2.現状の問題点 *業務量の多い時間帯に引継ぎという複雑な業務を 行なっている 日勤から準夜への引継ぎ時間帯の問題 (開始時間15:30~16:30 終了時間17:15と設定) ①業務量が多く、繁雑である ②責任の所在が不明確になる ③インシデント発生の危惧がある ④時間外勤務が多い ①業務量が多く、繁雑である 手術室への搬入と搬出 手術後患者の処置と観察 侵しゅうを伴う検査と処置の介助 指示うけ、指示変更 検査搬出、搬入 緊急入院への対応 配膳、食事介助、食事の後かたづけ 食後薬の投薬 注射薬の確認と実施 メッセンジャー業務 電話対応 引継ぎのための情報整理(引継ぎの回数毎に必要) 他職種の就業時間に伴う看護師への業務量の増加 ②責任の所在が不明確になる 勤務が重なる時間帯である 勤務交替時間での看護師が複数になる ③インシデント発生の危惧がある 情報量が多い 情報が多種多様に混在する 情報の未整理のまま、次の勤務者が 業務開始となる ④時間外勤務が多い 引継ぎにより業務が中断し、引継ぎ後 の業務が延長する。 3.提案内容と利点 変則2交替制勤務の導入 変則2交替制勤務とは 定 義:1日24時間を日勤・夜勤またはそれと同様な2つの勤務 で交替に行なっているもので、各勤務帯の長さが異なる ものとする。 変則2交替勤務の時間帯 日 勤: 8:30~17:10 長日勤: 8:30~21:21 夜 勤:20:45~ 9:36 3交替勤務の時間帯 日 準 深 勤: 8:30~17:10 夜:16:10~ 0:50 夜: 0:30~ 9:10 変則2交替制勤務と3交替制勤務 0:00 6:00 12:00 18:00 24:00 二 交 替 日 勤 (8:30~17:10) 7~9人 長 日 勤 4人 (8:30~21:21) 夜 勤 (20:45~9:36) 3人 *24名 3人夜勤の場合 三 交 替 日 勤 9~11人 (8:30~17:10) 準 夜 3人 (16:10~0:50) 深 夜 (0:30~9:10) 3人 変則2交替制勤務と3交替制勤務 0:00 6:00 12:00 18:00 24:00 二 交 替 日 勤 (8:30~17:10) 引継ぎ 長 日 勤 引継ぎ (8:30~21:21) 夜 勤 (20:45~9:36) 三 交 替 日 勤 (8:30~17:10) 準 夜 (16:10~0:50) 深 夜 (0:30~9:10) 引継ぎ 引継ぎ 引継ぎ 提案内容の利点の視点 1)業務の視点 2)看護の視点 3)患者側の視点 4)看護師側の視点 5)経営面の視点 利点:1)業務の視点 ①引継ぎの時間帯が変更できる *業務の多い時間帯に引継ぎをしなくてすむ *20時~22時の業務内容は比較的安定している 【業務内容】就寝前の観察 眠前薬の投与 時間処置、検査、イブニングケア おむつ交換など ②引継ぎの回数が1回減少する ③点検業務が1回減少する ④引継ぎにかかる時間が減少できる 変則2交替制勤務と3交替制勤務 0:00 6:00 12:00 18:00 24:00 二 交 替 日 勤 (8:30~17:10) 引継ぎ 長 日 勤 引継ぎ (8:30~21:21) 夜 勤 (20:45~9:36) 三 交 替 日 勤 (8:30~17:10) 準 夜 (16:10~0:50) 深 夜 (0:30~9:10) 引継ぎ 引継ぎ 引継ぎ 利点:2)看護の視点 継続した安全な看護が実施できる *手術前後、治療前後などの経過が継続 して観察できる *繁雑な業務の中での引継ぎがなくなり、 混乱も少なく安全な看護が提供できる 利点: 3)患者側の視点 朝まで同じ看護師なので安心感がある 症状を一人の看護師に言えばよい 交替時に起こされることがない 利点:4)看護師側の視点 夜勤前後以外の休日が増える 通勤回数が減少する 深夜帯の通勤が無くなる 利点:5)経営面の視点 時間外勤務が減少する 例)1人当たりの平均時間外勤務(月単位) A病棟:3交替(6.15時間)→2交替(4.82時間)-1.33 B病棟:3交替(10.77時間)→2交替(5.69時間)-5.08 *たとえばB病棟では新卒1時間1,500円と計算して 1,500円×5.08時間×12ヶ月=91,440円 91,440円×23人=2,103,120円 4.代替案との比較 ①看護師の増員:・雇用費用がかかる 新採用1人18万から20万円×12ヶ月×人数 ・看護師不足で採用困難 ②入院患者の制限:減収に繋がる ③他職種への業務委譲:・調整に時間がかかる ・連携が困難となる 5.提案内容のリスクと条件 1)長時間勤務による疲労 ⇒休憩時間を確保する体制づくり 業務のスリム化:定期的に業務の見直し 2)疲労によるミスの発生の危惧 ⇒文献より「インシデント報告」の差はみられな い 3)引継ぎによるチェックの機会が減少 ⇒ダブルチェックの機会を増やす 6.実現までの行動計画 ①病棟の現状把握と調査→看護部の方針 決定 ②全職員に趣旨説明 ・病棟単位:個人面接 ・病院側 ・職員組合 ③プロジェクトチームの立ち上げ ④業務整理 まとめ 私達は業務の簡素化を行うことによって、 安全な看護を提供し、看護サービスの向上 につなげていきたい。