Transcript ぱわぽ
輪読第九章・十章
井上まゆ 齋藤隆也 舘野美幸
平田慧 三木香恵
発表の流れ
第九章 マイクロクレジットの経済学
第十章 共同体と開発
質疑応答
論点の提示
ディスカッション
班内の意見と考察
第9章 マイクロクレジットの経済学
グラミン銀行に注目する理由
貧困層をターゲットにしている。
返済率の高さ
担保が必要ない
女性が借りての大半を占める。
あまり例を見なかった、貧困層をターゲッ
トにした融資。
マイクロクレジットの実態
グラミン銀行が地域を決定
ユニオン
事務所、センターを置く。
融資先の選定
ブランチ
自発的に5人組を形成させる。
7日間のトレーニング
集落
センター
融資開始
マイクロ・クレジットのメカニズム
グループ融資:
相互選抜←逆選択の防止
相互監視←モラルハザードの防止
グループ融資:履行強制による、戦略的債務不履行の
防止
逐次的融資拡大
返済猶予期間なしで回数の多い分割払い
←情報の非対称性の緩和。
マイクロクレジットの課題
採算が合っていない。
必ずしも生産効果や雇用創出効果の高い分野への投
資に使われていない。
極貧層が融資を受けにくい
課題を超えて
グラミン銀行は、外部から指摘された欠点を修正する努
力も行っている。
10章のまとめ
「共同体と開発」
着目点
人間関係
地域共有資源 (Local Commons)
コモンズの悲劇 (Tragedy of the commons)
ローカルコモンズ p.155
所有権が共同体(グループ)により行使
管理自体も管轄
利用による競合性の存在
所有権適応の地理的範囲小
コモンズの悲劇からの学習
自由な管理体制における共有資材の過
剰利用
協調のないオープンアクセス
管理、マネジメントの体制を模索するインセ
ンティブへ
管理体制の議論 (国家? 私有?)
国家管理
→ 末端行政の限界
国家による利用水準の制定
→ 共有資源の利用は村人に
国家は水準を定め、違反者への罰則
これらの制度制定における末端行政のインセンティブ
管理体制の議論 (国家? 私有?)
外部性の内部化からくる問題
私有権
→社会へ普及することの困難
→過剰利用への課税、過小投資への補助
国家
私有
共同体
共同体における留意点
地域差への対応
内部の多様性への対応
リーダーシップの重要性
人的資本(Social Capital)の重要性
論点
P147, |9.4|マイクロ・クレジットの課題
『マイクロ・クレジットであっても
極貧層が融資を受けにくい』
理由:
グループ融資の際の相互選択
⇒返済能力の低い人はメンバーに
入れてもらえない・・・
論点
P147, |9.4|マイクロ・クレジットの課題
『マイクロ・クレジットであっても
極貧層が融資を受けにくい』
筆者の意見では、
『極貧層には、ワークフェアを取り入れれば良い』
BUT,
実際には、極貧層は排除された状態。。。
より良い方策はあるでしょうか・・・?
ミッション☆
コス
ト
極貧層を救う!!
締め出
し・・・
現状☆
食べ物はあるが
新しい事業を
始めるお金がない
B
極貧層
A
マイクロクレジット
毎日の食べ物もない
現状☆
<+>
・返済率が高い
・デフォルトが起こりにくい
・コストが低い
(Bを含むのに比べて)
<->
・極貧層の締め出し
極貧層
・高リスク高収益に
挑戦しづらい
A
B
案1☆グループを作らない。
個人に融資
A
B
<+>
・最貧困層も入れる→階層できない
・人間関係こじれない
・ストレスが少ない、個人が尊重される
・がんばった分だけ自分の収益が増える
・失敗しても自分だけだから高リスク高収益に挑戦できる
案1☆グループを作らない。
個人に融資
A
B
<->
・デフォルト、逆選択、モラルハザード
・コストが高い
・管理が大変
案2☆極貧層のみのグループ
A
<+>
B極貧層
B
極貧層
<->
・最貧困も入れる
・コストが高い
(自主性が養われる)
・長期的に計画しないといけない
・最貧困以外のグループの ・デフォルト
返済率が下がらない
・社会的差別が生まれる
・底上げされる
・締め出される人が出てくる
案3☆極貧層は個人に融資
A
マイクロクレジット
<+>
・最貧困も援助される
・Aの返済率が高いまま
・底上げされる
B極貧層
<->
・管理大変
・コスト高い
さて、どうすれば、
極貧層は救われるのでしょうか?
あなたの良いと考える方策
その理由教えてください!
と
+
現状MC
(極貧層排除)
グループ無し
(個人融資のみ
MCなし)
通常MC&
極貧相のみ
グループ結成
通常MC&
極貧相へ
個人融資
・返済率が高い
・デフォルト起こりにくい
・コストが少ない
-
・極貧層の締め出し
・高リスク高収益に
・挑戦しづらい
・最貧困層も入れる→階層できない
・デフォルト、逆選択、
・人間関係こじれない
モラルハザード
・ストレスが少ない、個人が尊重される ・コストが高い
・頑張った分だけ自分の収益が増える ・管理が大変
・失敗しても自分だけだから高リスク高
収益に挑戦できる
・最貧困も入れる
(自主性が養われる)
・最貧困以外のグループの
返済率が下がらない
・底上げされる
・コストが高い
・長期的に計画しないといけない
・デフォルト
・社会的差別が生まれる
・締め出される人が出てくる
・最貧困も援助される
・Aの返済率が高いまま
・底上げされる
・管理大変
・コスト高い
5班の意見
通常のマイクロクレジット&極貧困層のみ
のグループ
OR
通常のマイクロクレジット&極貧困層へは
個人に融資
理由
・最貧困層が援助のシステムに組み込まれ
なければ、格差が広がるだけで貧困は終わ
らない。
・コストが高くても、効果が高いシステムであれば、
資金援助が得られるだろう。
(得られるといいな。)
9章、10章
「マイクロクレジット」「地域共同体」
⇒ソーシャルキャピタル(社会関係資本)が重要。
リーダーシップ、協調、協働、信頼etc
⇒最貧困(グループの中でも最も貧しい人々)
が排除される恐れがある。
★最貧困層を取り込みながら、ソーシャルキャピタルを
蓄積する方法を考えていかなければならない。