合同ゼミ インターネットマーケティング

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Transcript 合同ゼミ インターネットマーケティング

インターネットマーケティング
大妻女子大学社会情報学部
浅井ゼミ
目次
・インターネットマーケティング
とは?
・インターネットマーケティング
の定義
・各論
(音楽業界・旅行業界)
・音楽業界の歴史
・各業界の状況
・これからの展望
・結果
・旅行業界の状況
・インターネットにおける戦略
・これからの課題
・全体のまとめ
・参考文献
まずはじめに・・・

インターネット利用者数の増大
・2005年のインターネットの世帯利用人口率
は66.8%
・インターネットの利用人口は約8,529万人
インターネット利用者数及び人口普及
率の動向
マーケティングの変化
昔⇒マーケティングというのは商品やサービ
スを売る仕組み
 今⇒マーケティングというのは人々が商品や
サービスを購入したくなる仕組み
 昔は商品の種類が単純だったが、今はたくさ
んの種類(価格競争の回避)から選んで売っ
たり買ったりしなくてはいけなくなった

インターネットマーケティングとは?

インターネット経由で行われるマーケティング
活動の総称
方法
・宣伝用のWebサイトの開設
・インターネット上でのマーケットリサーチ
・ネット技術を応用した消費者との対話


インターネットマーケティングの受託を専門に
行なう企業も増加
インターネットマーケティングの
外部環境
市場
競合
コ ス ト パ
フォーマンス
営業
販売
流通
売り場
商品
5のマーケ
ティング戦
略
ブランド
コ ミ ュ ニ
ケーション
社会的規制
消費者
なぜインターネットが重要なのか?
「消費者側からの視点」
消費者が購買の最終決定を行うメディアにな
る可能性がある
○理由○
・消費者にとって便利
・WEBサイトは二十四時間無休
・情報量が無制限・見たいだけ見れる

「企業側からの視点」
知らせるだけのメディアではなく、消費者の情報を
収集するメディアとして使える
○理由○
・インターネットは消費者の声/反応を、速く、正確
・双方向型のメディアとして有望
・情報を電子データのかたちで収集することが出来る
⇒効率的
・自らを登録をするための時間的・労力的ハードルが
極めて低い
・1000通送るのも2000通送るのもコスト的に大差
がない

では・・・
インターネットによって誰でも手軽に情報を送受
信できるようになった
その影響とは?
全体としての仮説
インターネットマーケ
ティングは企業にとっ
て効果がある
仮説

音楽業界and旅行業界
①インターネットマーケティングをしたことにより
売上が伸びた
②インターネットマーケティングをしたことにより
中小企業、新興企業が新規参入できるように
なった
音楽業界
音楽配信の歴史
ソニー・ミュージックエンターテインメント(SME)
⇒『bit music』1999年12月20日より開始
レコード会社としてネット配信を行うのは世界
で初の試み
96年頃から実験はされていた
bit music

当初⇒邦楽44曲でスタート

同年5月から洋楽や旧譜も配信開始
価格(1曲あたり)
 当初300~350円(税込)
 現在158~210円(税込)
当初は



レコード会社は消極的
主にプロモーション用の情報と試聴サービス
が中心だった
SMEをきっかけに他のレコード会社が追従
次々と
2000年4月
エイベックス、日本コロムビア、徳間ジャパン
コミュニケーションズ、BMGファンハウスが
配信サービスを開始
 2000年7月
ポニーキャニオン、キングレコード、ビクターエ
ンターテインメント

同時に


ソニー・コミュニケーションネットワークが、
SME、エイベックスなど国内レコード会社10
社と総合ポータルサイト『レーベルゲート』を
開設(2000年4月)
コンテンツを1つにまとめ、ユーザーに提供
特徴

音楽配信におけるシステム運用

オンライン決済代行

音楽データの蓄積 ・配信に関する情報管理
特徴
各サイトから楽曲の検索ができる
 購入する際にはレーベルゲートに戻り、決済

ユーザー⇒楽曲を探す手間が省ける
 レコード会社⇒決済システムを用意しなくても
いい

参入要因



著作権が侵害される恐れが、技術的に克服
ノンパッケージでの音楽配信ビジネスが今後
の音楽流通の一形態と判断
業界の競争激化が音楽配信本格化の引き金
レコード会社にとってのメリット

在庫の必要がない

確実にユーザーへ届けられる

楽曲の販売と連動し、プロモーション活動が
可能
また


中小企業が参入
インディーズを専門的に扱うサイトが登場
「indiesmusic.co.jp」
自作の曲が販売可能
しかし


市場自体は活性化せず、携帯の音楽配信
「着うた」に大きく水をあけられていた。
だが2005年8月、アップルがiTunes Music
Storeのサービスを開始
⇒他の配信サイトの売り上げも活気付いた
成功要因

アップルのシェアの小ささ

PCメーカーが出したハード

ハードからソフト、コンテンツ販売までのトータ
ルサービスなど
それに加えて

2006年10月、
ナップスタージャパンがサービス開始

従来の課金制+月額定額制方式のサービス

今後が期待される
☆ここでやってみようのコーナー☆
実験くん
CDと音楽配信サイトからダウンロードした音楽の音
質を比較!
・結果は人間の耳で聞いた限りでは変わりはない

・ 差がないということはCDだと値段が高く音楽配信サ
イトの方が安いため音楽配信サイトの方が売り上げ
が伸びるのではないか?
CD生産金額と音楽配信売上
億
1,200
1,000
800
600
400
200
インターネット
0
CD
2005.1 2005.4 2005.7 2005.10 2006.1 2006.4
※日本レコード協会の統計を元に作成
CD生産額と音楽配信売上
百
万
120,000
1,400
100,000
1,200
百
万
1,000
80,000
800
60,000
600
40,000
400
20,000
200
0
0
2005.1 2005.4 2005.7 2005.10 2006.1 2006.4
※日本レコード協会の統計を元に作成
CD
インターネット
仮説1の結果
仮説1
・インターネットマーケティングにより売上が伸
びた
結果→CDの生産金額としては売上が下がって
いるが、音楽配信の売上は徐々に伸びてい
るので今後、各企業の売上は伸びていくので
はないだろうか

音楽配信の
価格とサービス
SONY MUSIC ・・・【bit music 】
1曲¥210
すべての楽曲は30秒試聴可能。
ダウンロード時に歌詞データやジャケット写真
を付属。
CD-Rへのコピーは不可。
ATRAC3対応プレーヤーには3回まで転送可能。
無料体験版がある。

SONY MUSIC その2
2005年4月
【株式会社 ソニー・ミュージックネットワー
ク】を設立。
 目的:デジタルネットワークを最大限に活用
した新しい音楽マーケットを創造するため。

東芝EMI
【TOSHIBA EMI FAMILY CLUB】
⇒CD/DVD等を販売するオンライン・
ショップ
 楽曲は音楽配信専門サイトにて、購入が
可能。
⇒mora・napstarなど18社

東芝EMI その2
2005年12月 東芝EMIの製造部門を譲渡

《譲渡の目的》
●アーティストの発掘・育成や楽曲の制作・宣
伝に投資が必要。
●CD製造のコストダウンが限界。
↓
 「継続的な発展を期待するためには、ディスク
製造分野で企業への譲渡が最善」と判断。

UNIVERSAL MUSIC
【UMダイレクト】
⇒CD/DVD等を販売するオンライン・
ショップ
 楽曲は音楽配信専門サイトにて、購入
が可能。
⇒mora・napstarなど7社

avex・・・【mu-mo】
1曲¥150 or ¥200
 アルバム→アルバム収録曲を全曲購入
できる。
 音楽配信だけではなく、CD/DVDやアー
ティストグッズのショップになっている。

avex その2





執行役員総務人事部長の方のお話
(マスコミ就職読本2008/創出版 より)
avexのビジネス戦略
レコード会社の中に、グループ会社としてプロダク
ションを置く。
CD制作工場を持たずに、アウトソーシングする。
⇒レコード会社という考え方ではなく、音楽を軸と
した「総合エンタテインメント企業」という考え方。
Victor Entertainment・・・【na@h!】
1曲¥210
 楽曲によって変わってくる
 45秒の無料試聴が可能。
 違うパソコンへの転送は不可。

なぜ?


企業がCD販売以外にもなぜ音楽配信までも
しているのか?
目的:デジタルネットワークを最大限に
活用した新しい音楽マーケットを創造す
るため
音楽配信専門サイト
Napster(特徴)
・月額定額方式
・3つのコースから選べる
・150万曲以上の楽曲
 iTMS(特徴)
・ iMacでもWindowsでも1曲150円から
・世界規模のシェア(6億人以上からのDL)
・100万曲以上の楽曲

音楽配信専門サイト(2)

music.jp(特徴)
・邦楽は200or210円・洋楽は157~200円
・携帯向けのサービスから開始
に・よん・なな・みゅーじっく




元ソニーミュージックエンタテインメント社長の丸山さ
んが2003年5月設立
「mF247」のネット配信サービス
・全ての楽曲が無料ダウンロード可能
・アーティストは審査にパスすると曲をアップロード
できる
目指しているのは個人に感動を呼び起こす音楽作り
優れた音楽・新しい音楽を生み出す場所
今後は・・・
avex株式会社2006年度IR情報
仮説2の結果
仮説2
・インターネットマーケティングによって中小企
業などが新規参入出来るようになった

結果→レコード会社とは違った目的での参入
旅行業界
電子商取引化率の推移
5
%
4
3
2
1
0
1998
1999
2000
2001
年
2002
2003
2004
なぜ旅行に関する電子商取引が増
加しているのか?
旅行関連サイトを見たことがあるか?
(日本旅行業協会による日経リサーチ
インターネットモニター 4019人のアン
ケート結果)
旅行関連サイトの注目度がかなり高いこと
がうかがえる。
旅行関連サイトの利用方法
あなたはインターネットの旅行関連サイトを利用して、次にあげるようなもの
を実際に経験したことがりますか。(複数回答)
(出典:日本旅行業協会)
インターネットを利用する理由
・時間帯を選ばない
・検討に必要な情報を収集しやすい
・低価格である
・インターネットでしか扱っていないもの
がある
①時間帯を選ばない
・旅行業者の窓口の多くは日曜日は閉店、平日も午前九
時から午後6時までと、社会人にとって窓口に行きづらい。
実
際
に
も
・
・
・
・
JTB INFO CREWで扱う宿泊予約のうち、21時以降が占める割合
50
40
36.2
(%)
30.7
30
29.5
30.1
31.6
27.3
20.7
20
10
0
月曜日
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日
日曜日
(インターネット広告2000より引用)
平日の予約
は9時以降
が30%以上
にもなる。
②検討に必要な情報を収集しやすい
・口コミサイト⇒
実際その場にいった人の感想が見れる
・JTB,楽天などのエー
ジェントのHP ⇒予算もわかるのでプランがすぐにたてられ
る
・YAHOO!やGOOGLEなど
の検索サイトで検索⇒ 目的地周辺の情報もわかる。
・航空券・新幹線の空席情報
⇒ 時間や空席情報が瞬時にわかる。
③低価格である
従来
ネット予約
宿泊施設側が旅行
代理店に料金の約
15~30%を販売
手数料として支
払っていた
人件費などのコス
ト削減により、手
数料が5~9%で
済むようになった
⇒その分、顧客に安く販売できるよ
うになった
④インターネットでしか扱っていないものがある
・直前でも予約が可能⇒空室状況により旅館側が
安い プランを出すこともある。
・安いパッケージツアー⇒
航空券と宿泊施設を組
み合わせた安いツアー
が可能に。
各エージェントの戦略
2006年8月国内レジャー宿泊予約サイトランキング総合第1位(GOMEZ社調べ)
「ウェブサイトの使いやすさ」、「情報量とコンテンツ」で第1位、
「便利な機能・サービス」で第2位
国内・海外の宿・ホテルの予約や、パッケージツアー、海外航空券などを
取り扱うほか、国内・海外に渡る豊富な観光情報の提供も行っている
総合旅行サイトである。
・日付・人数・エリア・予算などの条件を指定して検索できる条件検索
・宿の名前・地名・駅名といったキーワードから探せる検索方法
・日本地図からエリアを絞り込んで宿を探せる検索方法
・季節や温泉といったこだわり条件などの特集ページ
⇒旅行の目的から宿を探すユーザーのニーズにも対応している。
ほかにも、口コミによるランキング、シニアや障害を持つ方のためのサイト
(JTBソレイユ)、
若者に人気なレジャー施設の割引クーポン券の販売など、
ターゲットごとのマーケティングを行っている。
2006年8月国内レジャー宿泊予約サイトランキング総合第5位(GOMEZ社調べ)
「ウェブサイトの使いやすさ」「便利な機能・サービス」で第5位
国内の宿の予約以外に、国内・海外パッケージツアーや、海外航空券
海外ホテルの他、高速バスの予約も可能
・条件指定パネルで宿泊日や人数、宿泊料金といった基本的な条件検索
・エリアや主要駅名からの検索、施設名などのキーワード検索
・季節にあった特集(今だったらクリスマスや、温泉など)が魅力的。
・最近では、ANAと提携して、航空券と宿泊施設がパックになった
「ANA楽パック」も登場。
出張のための宿泊施設を手早く決めて、予約したいビジネスマンのために
出張特集もある。
また、クチコミ情報に関しては宿の評価だけでなく、周辺の観光スポットなど
画像を含めた情報の投稿ができるコミュニティ「旅コミ」も用意されており
旅行パンフレットに載らないような情報を探すことも可能。
仮説1.インターネットマーケティングを
したことにより売り上げがのびた
→旅行業全体の売り上げはのびて
いないが、電子商取引の市場規模
は増えた。今後は団塊世代をター
ゲットにしたマーケティングで旅行
業全体の活性化をめざす。
オンライン・トラベル・エージェント
一休.com
 楽天トラベル(旅の窓口)
 ヤフートラベル
 ISIZEじゃらん
 フォートラベル(日本最大の口コミサイト)
 ゆこゆこネット(温泉旅館を紹介・本を出版)

利用者数の多いサイト
運営社名
プライムリンク
楽天
ヤフー
リクルート
サイト名
一休.com
楽天トラベル
ヤフートラベル
ISIZEじゃらん
ビジネスモデル
手数料徴収型
手数料徴収型
手数料徴収型
手数料徴収型
広告掲載
会員数
45万人
325万人
非公表
122万人
月間訪問者数
34万人
108万人
192万人
175万人
526
12600
5600
7100
高級ホテル・
ビジネスホテル
たびゲーター
レジャー関連
旅館に特化
で圧倒
登録宿泊施設数
(国内)
特徴
(週刊東洋経済)
インターネットの普及によって・・
ウェブサイトの設立やオンライン・トラベル・
エージェントなど、新しい動き
 オンライン・トラベル・エージェントには、楽天
に引き継がれた「旅の窓口」やリクルートの
「イサイズじゃらん」など、旅行業界への新規
参入が増えた


国内だけでも100を超える旅行予約サービ
スサイトが存在し、市場で競争
関連業種との携帯を行う企業
ヤフーがJTBと合弁で「たびゲーター」を設立
 ヤフーの総合力とJTBの宿泊施設を武器に
展開
 サイト訪問者数に限定すれば、「旅の窓口」を
上回る
 このように、JTBとヤフートラベルが提携して
いたり、他にも、日本航空が「旅の窓口」(現
楽天トラベル)と提携していたりと関連業種と
の結びつきも進んでいる

旅行情報サイトの利用者推移
利用者数(単位:千人)
増加率
2006年7月
2005年7月
増減
yahoo!トラベル
4.132
4.169
-37
-0.9%
楽天トラベル
4.025
2.873
1152
40.1%
じゃらん
4.025
4.416
-392
-8.9%
JTB
3.212
2.384
828
34.7%
日本旅行
1.539
1.495
44
2.9%
ネットレイティングス株式会社調べ
仮説2.新規参入出来るようになった
→100を超える旅行予約サービ
スサイトが存在し、サイト利用者
数が従来のエージェントを越した
新規参入企業もある
これからの課題
セキュリティの問題etc.
インターネットの旅行関連サイトを利用したことがあるが、予約
及び費用の支払いを経験したことがない理由
(日本旅行業協会)
支払方法に不安がある
個人情報の漏洩に
不安がある
実際に予約できたか
不安
カード決済のためネット上にカー
ド番号を入力しなければならな
い
会員などになったときに住所や氏
名が外部に漏れる可能性がある。
ボタンひとつで予約できてしまう
ため、あまり実感が持てない
現在の利用状況は37.9%(「予約のみ経験」(24.5%)+「予約・支払とも経験」(13.4%))だが
今後の利用意向は82.2%(「予約のみしたい」(50.7%)+「予約・支払ともしたい」(31.5%))
と倍増する見込み。
◆今後予約等に利用したい人は、現在の2倍の8割に増加。
予約はしたいが費用の支払いをしたいとは思わないと
答えた人が望む支払い方法
今後は・・・・
チャネルを広げることでこれまで旅行代理
店がビジネスしにくかったターゲットや商品
ジャンルが取り扱えるようになってきている。
•インターネットマーケティングが、企業全体の
売り上げを床上げする原動力になっていくと
考えられます。
•各エージェントによる電子商取引システムは
強化されてきているので、私たちに理解が広
がればもっとインターネット・マーケティングは
発展すると思います。
まとめ
全体としての仮説
・インターネットマーケティングは企業にとって
効果がある
結果→音楽業界と旅行業界、それぞれの企業
にとってインターネットマーケティングは効果
がある

インターネットマーケティングが企業にとって不可欠
自分たちの考え

インターネットマーケティングに
よって今まで大手会社に集まっ
ていた客が分散し、競争も起こる
ので市場が活性化すると考えら
れる
参考文献・資料















情報通信白書 平成18年度版
インターネット広告2000/インターネット・マーケティング研究会
日本旅行業協会ホームページ
デジタルコンテンツ白書2006
図解でわかる音楽配信ビジネス/梅田勝司 編著
日本レコード協会
ソニー・ミュージック・エンタテイメント(http://www.sonymusic.co.jp/)
bit music (http://bit.sonymusic.co.jp/)
mu-mo (http://www.mu-mo.net/index.html)
東芝EMI (http://www.toshiba-emi.co.jp/)
ユニバーサルミュージック (http://www.universal-music.co.jp/)
Victor Entertainment (http://www.jvcmusic.co.jp/top.html)
国土交通省HP
楽天トラベルホームページ
JTBホームページ