新型インフルエンザとは

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Transcript 新型インフルエンザとは

新型インフルエンザ対策について
平成21年5月12日
中部総合事務所福祉保健局
吉田良平
北栄町の鳥
ウグイス
WHOによる
新型インフルエンザ流行段階の分類
流行の段階 定義
フェーズ1
未発生
フェーズ2
未発生(動物から感染のリスク)
フェーズ3
フェーズ4
動物から人への新たな感染があるが、人か
ら人への感染はないか、非常にまれ
新型インフルエンザが小さな集団で発生
フェーズ5
新型インフルエンザがより大きな集団で発生
フェーズ6
新型インフルエンザが一般社会に急速に拡
大(パンデミック)
インフルエンザ
○ インフルエンザには、A、B、C型がある
○ A型には抗原性の異なるHA(16種類)、NA(9種類)
が存在
○ A型(Aソ連型(H1N1)、A香港型(H3N2))、B型が
毎年冬に流行
○ A型インフルエンザは鳥由来
○ 鳥インフルエンザには低病原性と高病原性がある
低病原性:呼吸器、消化器の局所感染
変異のスピード
全ての亜型ウイルスに分布
が速くて、毎年
高病原性:致死性の全身感染
新しい型が流行
H5、H7亜型に存在
ウイルスは、生き
ている細胞に寄生
して増殖する。
細胞表面の相性の
善し悪しで感染が
きまる
ヒトでの新型インフルエンザ大流行
新型インフルエンザとは、特に鳥や豚のインフルエンザウイルスが
人に感染し、人の体内で増えることができるように変化し、ヒトから
ヒトへと効率よく感染できるようになったもので、このウイルスが
感染して起こる疾患が新型インフルエンザ。
○ 鳥や豚のインフルエンザウイルス由来のウイルスが
- ヒトの世界に侵入
- ヒト-ヒト間の伝搬力を獲得
○ 人類は新型ウイルスに免疫を持たないので、
- 全世界を巻き込む大流行となる
- 個人的にも免疫(抵抗力)が無いので
重症化する可能性あり
大きな健康被害が発生
(多数の患者、重症患者、死亡者)
2次的に社会活動・社会機能の停滞、低下
鳥や豚のインフルエンザと新型インフルエンザの関係
鳥インフルエンザ
ウイルスを野生水
鳥が腸内に保有
④新型ウイルスの出現による
人での爆発的感染のおそれ
①鳥同士の接触感染、
フン等を介した感染
②接触などに
より、まれに
人に感染
②接触などに
より、まれに
人に感染
③2種類のウイルスの
再集合で人から人に強
い感染力を持つ新型に
濃厚接触で
人~人感染も
豚インフルエンザウイルス
鳥インフルエンザウイルス
人のインフルエンザウイルス
新型インフルエンザウイルス
③変異して、人
から人への感染
力を持つ新型に
今の新型インフルエンザウイルス:
10年かけて混合 人・鳥・豚の計4種
• インフルエンザウイルス
の遺伝子には8本のRN
A(リボ核酸)がある。6
本が98年に北米の豚が
感染した2種類のウイル
ス由来で、うち1種類は
人型と鳥型、豚型の混合
だった。
• 一方、残りの2本は92
年に欧州やアジアで流
行したユーラシア型豚ウ
イルスに由来していた。
1 状況レポート(1)感染状況(ア 海外)
1 感染者数(※カッコ内は死者数)
国、地域名
単位:人
公式情報:感染確認
数(8日9時現在:国
立感染症研究所HP(
WHO発表確定例)
報道機関情報:感染
者数(8日現在 9:
11NHKほかより)
1,112(42)
1,364(45)
896(2)
1,639(2)
201
214(1)
スペイン
81
英国
国、地域名
公式情報:感染確認数
( 8日9時現在:国立感
染症研究所HP (WH
O発表確定例)
報道機関情報:感染
者数(8日現在 9:
11NHKほかより)
香港
1
1
イタリア
5
8
アイルランド
1
1
88
コロンビア
1
1
32
39
エルサバドル
2
2
イスラエル
6
7
ポルトガル
1
1
ニュージーランド
6
5
グアテマラ
1
1
10
11
スウエーデン
1
1
オーストリア
1
1
ポーランド
1
1
スイス
1
1
ブラジル
オランダ
2
3
アルゼンチン
デンマーク
1
1
日本
フランス
5
12
コスタリカ
1
1
韓国
2
3
メキシコ
米国
カナダ
ドイツ
合計
4
1
3
24カ国
2,371人(44)
( 478人増:死者13名増)
27カ国 (死亡増減なし)
3,414人(46)
(903人増:死者増なし)
H1N1
新型インフルエンザ(H1N1豚由来)の確定例
H5N1
2008/7/25現在
WHOに報告されたヒトの高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)感染確定症例数
(2008年9月10日現在)
2003
2004
2005
2006
2007
2008
合計
確定
確定
確定
確定
確定
確定
死亡
死亡
死亡
死亡
死亡
死亡 確定症 死亡例
症例
症例
症例
症例
症例
症例
例数
例数
例数
例数
例数
例数 例数
数
数
数
数
数
数
数
アゼルバイ
ジャン
バングラデ
シュ
カンボジア
中国
ジブチ
エジプト
インドネシア
イラク
ラオス人民
民主共和国
ミャンマー
ナイジェリア
パキスタン
タイ
トルコ
ベトナム
合 計
0
0
0
0
0
0
8
5
0
0
0
0
8
5
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0
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0
0
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1
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1
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0
0
0
4
8
0
0
20
0
4
5
0
0
13
0
2
13
1
18
55
3
2
8
0
10
45
2
1
5
0
25
42
0
1
3
0
9
37
0
0
3
0
7
20
0
0
3
0
3
17
0
7
30
1
50
137
3
7
20
0
22
112
2
2
2
1
1
3
25
12
106
0
1
1
17
4
52
387
245
世界15ヶ国で発生(387例)
死亡率は60%を超える
0
0
0
0
0
0
0
0
2
2
0
0
0
0
0
0
0
3
4
0
0
0
0
0
3
4
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0
0
17
0
29
46
0
0
0
12
0
20
32
0
0
0
5
0
61
98
0
0
0
0
0
0
2
3
0 12
19
0
43 115
0
0
0
3
4
0
79
1
1
3
0
0
8
88
0
1
1
0
0
5
59
0
0
0
0
0
5
36
0
0
0
0
0
5
28
季節性インフルエンザと
鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ
ウイルスの型
インフルエンザ
(毎年、流行)
鳥インフルエンザ
(高病原性)
H1N1新型
インフルエンザ
A香港型(H3N2)
Aソ連型(H1N1)
B 型
高病原性(トリ型)
(H5N1)
H1N1(ヒト型)
(従来のものとは異
なる抗原性)
人 → 人
トリ → トリ
まれに トリ → 人
(極く稀に人→人)
症状等
発熱、呼吸器症状
等
高齢者や乳幼児で
時に死亡例あり
発熱、呼吸器症状
呼吸不全等
高病原性が人型に
若い世代の感染者、 変異すれば、かなり
死亡例が多い
重症と予想される
死亡率60%以上
免疫、ワクチン等
香港型(1968年~)
ソ連型(1977年~)
流行株に合わせた
ワクチン接種
人には感染しにくい
H5N1を基に、プレ
パンデミックワクチ
ンを製造
感染の形態
(主に飛沫感染)
人 →
人
誰も免疫はない
ワクチンは新型が
発生後、6か月~1
13
年で生産できる? 3
•
•
新型インフルエンザ
当時だからこの程度で
過去の世界的大流行
済んだ。
10年から40年の周期で出現し、世界的に大き
な流行を繰り返している
人口も多く、航空機で
1918年 スペインかぜ A(H1N1)
大量移動している現代
2000~4000万人死亡(日本約39万人)
鳥インフルエンザ突然変異
ならもっと多い?
1957年 アジアかぜ
A(H2N2)
• 1967年
100~ 400万人死亡
豚の中でヒト型と鳥型が遺伝子組換え
香 港 か ぜ
A(H3N2)
100~ 400万人死亡
豚の中でヒト型と鳥型が遺伝子組換え
入院患者、死亡者数も多く、
医療機関に多大な負荷
ライフライン、公共交通機関の停止等
社会的混乱もきたす
災害に準じた
対応が必要
「新聞に見る山陰の世相100年」
(山陰中央新聞社:1983.3)
大正7年10月末頃からの流行(第1波)
・鳥取県:全人口の4割近い17万6千人を数え、
うち2,586人が死亡(1.5%)
・島根県:全人口の6割近い41万7千00余人を数え、
うち5,191人が死亡(1.2%)
大正8年末からの流行(第2波)
・規模は小さくなったが、死亡率は急上昇
・鳥取県:8,897人中717人(8.6%)が死亡
・島根県:11,800人中1,159人(9.8%)が死亡
インフルエンザウイルスの感染経路
新型インフルエンザ、高病原性鳥インフルエンザ、
通常のインフルエンザの感染経路は、気道感染であり、
ウイルスの増殖、排出も気道が主な経路となります。
◎飛沫感染:ウイルスは、咳、くしゃみ、痰等の際に飛沫となって飛び、周囲の
ヒトに直接感染します。
*飛沫感染の場合、飛沫の飛ぶ範囲は1~2メートルです。
◎接触感染:飛沫は周囲の物に付着し、この付着物に接触した手指によりウイ
ルスが鼻口を介して気道に入り感染します。
*感染したヒトがいなくても感染します。
○空気感染:医療行為を行う場合、室内空気が乾燥している場合、空調機が循
環型でかつ送風温度が低い場合等には空気を介しての感染も考
えられます。
●インフルエンザの拡大には、飛沫の存在とヒトの存在が必要
○感染の拡大場所は、不特定多数のヒトが集まる場所、医療機関、学校など集団生活を行う場所で
す。
○インフルエンザにかかったヒトは、次のヒトに感染させないために、「咳・くしゃみ、 痰等」の処理を
エチケットとして自ら行うことにより、次の感染者への拡大を少なくすることができます。
インフルエンザウイルスの感染経路(1)
・飛沫感染 ・接触感染 ・空気感染
ほぼ安心
ほぼ安心
低濃度
高濃度
1m
高濃度接触者
2m
2m以上
低濃度接触者
飛沫の飛ぶ距離は約1メートル
外務省HPより
約1メートル
約1メートル
インフルエンザウイルスの感染経路(2)
・飛沫感染 ・接触感染 ・空気感染
接触感染の可能性
・咳・くしゃみ等からのウイルスを含んだ
飛沫の付着物
・つり革、ドアノブなど患者飛沫の付着物
一般的に新しいインフルエンザの予防と治療
◎不要不急の外出自粛 ○マスク・手洗い ○休養・栄養 ○保温・保湿 ○咳エチケット
予防
○ プレパンデミックワクチン(2,000万人分を国が備蓄)
・海外発生期以降に接種開始(準備に1~2ヶ月)
・医療関係者、社会機能維持者等を優先
○ パンデミックワクチン(新型発生後に製造)
・新型インフルエンザ発生後に製造。半年~1年半を要し、順次供給
・医療関係者、社会機能維持者等を優先
○ 抗インフルエンザウイルス薬(タミフル)の予防投薬(拡大防止)
・県内発生期初期に濃厚接触者等に予防投与(接触後10日間)
*プレパンデミックワクチン :鳥-ヒト感染した患者から分離したウイルスを基に作成
*パンデミックワクチン
:新型発生後に、新型ウイルスを基に作成
治療
○ 抗インフルエンザウイルス薬(タミフル、リレンザ等)
・発症後48時間以内の投与が必要
県内15万人
患
者
数
海外
新型
発生
プレパンデミックワクチン
国内侵入
県内侵入
1-2 ヶ月
第一波
2~4ヶ月
患者発生の経過(想定)
パンデミックワクチン
新型ワクチン
使用可能
第二波
H5N1の流行規模の想定(鳥取県)
H5N1新型インフルエンザが発生していない現時点において、その流行規模を
正確に予測することは困難であるが、本計画は国の行動計画と同様に、人口の
25パーセントが罹患するとの想定
鳥 取 県
参考(全国)
罹患者数
約152,500人
約3,200万人
医療機関受診患者数
約 71,500人
~119,200人
約1,500万人
~2,500万人
入院患者数
(1日最大入院患者数)
約3,230人~12,200人
(1日最大480人)
死亡者数
約810人~3,050人
約53万人~200万人
(1日最大10.1万)
約17万人~64万人
*本想定では、抗インフルエンザウイルス薬等による介入の効果、我が国の衛生状態等を
考慮していない。
水際対策(検疫)の限界
• 国内侵入を
遅らせる効
果はあり
• 潜伏期間に
は検疫でみ
つけられな
い例があり
うる
初発事例に適切な対応が出来なければ
• 海外で発生した場合、1~2ヶ月で国内へ
*もっと短期間という人もある。
*情報公開、提供できる国ばかりではない(SARS)
• 首都圏で初発事例が発生した場合、1~2週間
で鳥取県へ
• 鳥取県で初発事例が発生すると、4~5週間で
患者発生のピークに。
事前の準備と早期対応が重要
新型インフルエンザ
•相手(ウイルス)が見えないことによる不安
(1万分の1mm:甲子園(1mm)の中で人の頭の大きさ)
・初めて遭遇する感染症(ヒトからヒト)への不安
・自分が罹ることへの不安、死の恐怖
・被害が拡大していくことへの不安・恐怖
パニック防止
◎正確な情報提供が大事
関係者への速やかな情報提供体制
被
害
の
大
き
さ
第一波
災害(地震・水害等)
高病原性鳥インフルエンザ
新型インフルエンザ
第二波
県内侵入
2~4ヶ月
時間経過
鳥取県新型インフルエンザ対策本部
本部長(知事)
本部員会議
専門家アドバイザー
副本部長(副知事)
司令部
実施部
司令(防災監)
司令補(防災T長)
収集
整理
分析
配布
総
括
班
(
防
災
T
長
兼
)
広
報
班
(
広
報
課
長
)
総
務
班
(
消
防
T
長
)
広報
広聴
α
情
報
班
(
参
事
)
運
用
班
(
危
機
管
理
T
長
)
司
令
付
(
連
絡
調
整
)
司
令
付
(
専
門
・
福
祉
保
健
部
+
各部局等
総務部
部員
企画部
部員
文化観光局
部員
部員
福祉保健部
部員
生活環境部
部員
商工労働部
部員
農林水産部
部員
部員
県土整備部
部員
部員
部員
)
広報課
• 時間の経過により助演が変化
• 全期間を通じて、主演は福祉保健部
13
発生時に県(市町村)で想定される業務・役割
教育委員会
広報担当部局
県
市
町
村
学校の臨時休校と児童生徒への対応
住民への情報提供
農林水産部局
交通担当部局
商工労働部局
食糧供給の確保
公共交通の確保
企業活動の維持、復旧
医薬品、生活必需品等の流通の確保
警察
治安の維持、防犯機能の確保
消防担当部局
救急搬送体制の確保
市町村担当部局 市町村との連携・支援
•
•
•
•
•
発生初期における早期対応への協力
医療確保への協力
埋火葬の円滑な実施
要援護者への支援
市町村業務の継続
12
対策を考える上での重要なポイント
短期間に集中する壊滅的な
被害の防止
迅速封じ込め
対策
社会機能の維持
抗インフルエンザウイルス薬(タミフル)の備蓄
タミフルによる治療必要者数予測合計: 119,000人分
鳥取県 5万人分 を備蓄済み
(1人分の治療量は、1日2カプセル×5日間の計10カプセル。)
区 分
鳥
国の分担
必要量
備蓄目標
取
県
県の分担
全
流通在庫
119千人
50千人
50千人
国
国
都道府県
流通在庫
28,000千人
19千人
13,500 10,500
千人
千人
4,000
千人
ワクチン
H1N1新型
インフルエンザ
にはなし
• H5N1プレパンデミックワクチン
・接種時期は医療確保に大きな影響
・供給量は、パニック防止に影響
• パンデミックワクチン
H1N1新型
インフルエンザ
・第1波には対応できない
にはこれから
作成
・第2波に対応できる?
・優先順位による社会混乱?
患
者
数
海外
新型
発生
プレパンデミックワクチン
県内侵入
1-2 ヶ月
第一波
2~4ヶ月
患者発生の経過(想定)
パンデミックワクチン
新型ワクチン
使用可能
第二波
新型インフルエンザの外来医療
• 症状のある人は、通常の医療機関に行って
はいけない。
– 待合室で他の患者、医療従事者に感染させる恐
れ
• まず、発熱相談センターに電話して、発熱外
来の場所を教えてもらい、発熱外来に受診
– 発熱外来=いくつかの病院か公共施設に設置す
る新型インフルエンザ専門の外来
新型インフルエンザの入院
• 海外発生期から国内発生期~県内発生初期
まで
– 軽症者でも、疑いがあれば、法に基づく強制的な
入院
– (隔離目的)
• 大規模流行期
– 重症者のみの入院
– (治療目的=通常医療)
海外発生期の福祉保健局の役割
• 患者関連
– 患者の移送(原則は自家用車)
– 患者への積極的疫学調査
拡大防止
• 接触者への調査
– 接触場所の消毒
– 検体搬送
• 一般住民対応
– 相談
• 電話(発熱相談センター)
• 来所
住民への情報提供には
市町の協力も得て
• 発熱外来の調整
• 検疫後の健康観察(10日間)
感染拡大期以降の局の役割
• 発熱相談センター(電話相談多数?) 医療対応
• 発熱外来(各市町に設置?)
– 運営・管理に複数派遣?
• 入院施設との調整
総合事務所全体での取り組み
(市町の協力も)
新型インフルエンザ
社会対応マニュアルの内容
項目
海外発生(現在)
国内発生
県内発生
発生国・地域へ 渡航自粛
の県職員の出張 出張自粛の検討指
示
発生県への出
張自粛
出張禁止
県立施設
通常どおり
臨時休館等の
検討
一時休館や休校
県主催のイベン
ト
通常どおり
開催自粛(地域 県外からの参加中止
限定を除く)
各課の業務
所感事業の取扱検
討
人員配置の見
直し等
勤務形態の変更
対面会議
通常どおり
原則中止また
は延期
同左
学校等の休校
留学・修学旅行予
定の自粛
発生地域への
校外活動自粛
県立学校閉鎖
全校臨時休校の検討
国、自治体、企業、事業所では
事業者・職場における
新型インフルエンザ対策ガイドライン(改定案)
事業所での対策の観点
• 施設内感染対策
– 訪問者対策(患者、販売業者、その他)、入所施設対策
• 手洗い、マスク、検温、食料備蓄
– 集会・会合の禁止(延期)
• 職員
– 通勤の感染リスク
– 職員の40%が出勤できない場合の対策
この状態が
2ヶ月続いた
ら
• 家族・家庭での感染
– 子ども
• 県内で1人の患者発生があれば、学校・保育所が閉鎖のため、出勤でき
ない職員が現れる?
家庭では
国内、県内で患者が発生したら
現時点で、最良かつ確実な対策は
「なるべく自宅にいて、
他人との接触を避けること」
食料や医薬品、消耗品の備蓄を
感染拡大防止には
県民の皆さんの協力が重要
H19.9.27 H19年度感染症危機管理研修会:大日康史
新型インフルエンザの感染予防に切り札はない
対策をできるだけ多くかける
マ
ス
ク
感
染
症
(
ウ
イ
ル
ス
)
手
洗
い
う
が
い
感
染
防
止
換
気
消
毒
薬
抗
ウ
イ
ル
ス
薬
ワ
ク
チ
ン
抗
生
物
質
◎
自
宅
に
い
て
他
人
と
の
接
触
を
避
け
る
大流行を防ぐため、自分の身を守るため
1
2
3
4
5
6
7
通学しない
通勤しない(職場の対策マニュアルに従う)
買い物しない
いつもの病院に駆け込まない
通勤は、自家用車、徒歩、自転車で
マスクを忘れずに
外から帰ったら必ず手洗い
家族が罹ったときの看護
1 十分な準備をして看護
・マスク、メガネ(ゴーグル)、ビニール手袋。
・患者もマスク
2 患者は特定の部屋で療養
3 部屋の換気は十分に(1時間に数回)
4 湿度を保つ(60%:濡れバスタオルを部屋に)
5 患者の廃棄物は密封又は消毒
・痰などのついたティッシュはビニール袋に密封
4 消毒の方法
・患者の触れたところは、アルコール・塩素系漂白剤など
⑥知っておこう・やっておこう
消 毒
○ 消毒用アルコール
○ 次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)
○ 加熱 80度5分間
*拭き取りが基本
*噴霧する場合は広く十分に噴霧後拭き取り
備蓄しておきたいもの
○
○
○
○
マスク
手袋(使い捨て)
消毒薬
手洗い用石けん
⑥知っておこう・やっておこう
“手洗い”
• 手を介して、口や鼻への接触感染
を防ぐ。
• 固形石けんでも、液体洗剤でも、ウ
イルスを皮膚表面から除去させる。
• 消毒機能はなくても、除去できれば
有効
⑥知っておこう・やっておこう
マスクについて
・マスクの効能
・口腔、鼻腔粘膜の保護(ウイルス侵入防止)
・体液(くしゃみなどで出る)の飛沫防止
・ガーゼ・紙マスク>不織布(サージカル)マスク>高性能(N95)マ
スクなど
ウイルスの侵入防止には
気密性の高いマスク(N95など)が必要(医師等)
○ 顔とマスクとの間に隙間がないように
⑥知っておこう・やっておこう
“うがい”
• 口の中にいるウイルスや細菌など
の数を減らしたり、洗い流します。
口の中をきれいに保てば、口からう
つるインフルエンザやカゼなどの感
染症を防ぐことができます。
今年の冬に向けて
1 通常の季節性インフルエンザ
毎年少しづつ型が変わる。
ワクチンあり? 数量不足?
2 豚由来H1N1新型インフルエンザ
世界で流行の型がおさまってそのまま冬に来るか、
少し変わって(毒性が強くなって?)来るか?
ワクチンあり? 数量不足?
3 鳥由来H5N1新型インフルエンザ
強毒性のウイルス?
プレパンデミックワクチンはあるが、どう使うか?
備えよう!
新型インフルエンザ
ホームページを下記の「キーワード」で検索してみてください
情報源!
*厚生労働省 ・・・「厚生労働省」 「結核・感染症に関する情報」 「新型インフル」
*国立感染症研究所・・・「国立感染研」 「新型」
*厚生労働省検疫所 ・・・ 「海外」 「感染症」
*海外勤務健康管理センター ・・・「海外勤務」 「健康」
*鳥取県健康政策課・・・「鳥取県」 「健康」 「新型」
*保健所(福祉保健局)
~あわてないための・こころがまえ~
相談窓口
・東部総合事務所福祉保健局(鳥取保健所)
・中部総合事務所福祉保健局(倉吉保健所)
・西部総合事務所福祉保健局(米子保健所)
・日野総合事務所福祉保健局(日野保健所)
電話
電話
電話
電話
0857-22-5694
0858-23-3145
0859-31-9317
0859-72-2037
*県 庁
・健康政策課
疾病・感染症対策担当
電話 0857-26-7153
新型インフルエンザ発生以降は、
相談窓口を拡大設置予定です。
備蓄品リスト~備えあれば・・・2週間分程度準備をしておきましょう~
通常の災害時のための物品
食料品(長期保存できるもの)
いつ起こるかわからない、新型インフルエンザ
~わたしたちができる対策のポイント~
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米・パックご飯・切り餅
麺類(そうめん・そば・うどん等)
インスタントラーメン
レトルト食品(カレー・おかゆ等)
缶詰(さば・いわし・フルーツ等)
お菓子・チョコレート類
ミネラルウォーター
ペットボトル飲料・粉末飲料
医薬品・日用品
今から準備
①うがい・手洗い・マスク励行 ②食料品等の備蓄 ③情報収集
発生したら
①うがい・手洗い・マスク徹底 ②不要な外出の自粛
「もしかして新型インフル・・?」と思ったら
①福祉保健局(保健所)に相談 ②指示された医療機関へ受診
鳥取県
□ マスク
*感染を防ぐためには・・・できれば気密性の高いもの
*症状があるときは・・・一般的なマスクでOK
(通気性のよい方が咳を誘発しない)
□ うがい薬
□ 消毒(アルコール・塩素系漂白剤)、手洗い石鹸
□ 体温計
□ 常備薬、鎮痛・解熱剤
□ 絆創膏・ガーゼ・コットン
□ 水枕・氷枕
□ ゴム手袋
(あると便利)
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懐中電灯、乾電池
ティッシュペーパー・トイレットペーパー
携帯電話の充電キット
ラジオ・携帯テレビ
キッチン用ラップ、アルミホイル
カセットコンロ・ボンベ
生理用品
ビニール袋(大・小)
洗濯洗剤
ガス・水道・電気の供給は維持されると考えて
いますが、災害時のための物品についても準備
しておくとより安心でしょう。
新型インフルエンザとは
動物・特に鳥類のインフルエンザウイルスがヒトからヒトへ
感
染しやすく変化して新型インフルエンザウイルスとなり、この
ウイルスに感染して起こる病気のことをいいます。
世界中で鳥インフルエンザに関する報道が増えていますが、
新型インフルエンザはまだ発生していません。
どんな症状?
発生したらどうなるの?
新型インフルエンザはまだ発生してい
ないので不明ですが、突然の発熱で発
症するのがインフルエンザの特徴です。
発病する1日前からウイルスが排出さ
れます(感染性があります)。
~「スペインかぜ」【1918年大流行】の記録より~
世界中で2,000~4,000万人、日本で39万人、鳥取県約3000人が死亡
未発生期
~患者の発生予想と想定される対応について~
海外発生期
新型インフルエンザ患者
発生なし
患者数
↓
人口は増加し、交通機関も
発達した現在、発生すれば
どれだけのスピードでどれ
だけの被害が、世界中に拡
大するのでしょうか・・・
インフルエン
ザ対策は共通。
正確な情報は
知識の
ワクチン
備えよう・新型インフルエンザ
患
者
発
生
状
況
・医師も病んで診療できず
・郵便局員も罹患し機能停止
・学校は休校
・県庁もてんてこ舞い
・警察官もかかって動けない
海外
発生
国内発生期
県内発生期 ・ 大規模流行期
県内
発生
国内
発生
新型ワクチン開発され、
第1波
使用可能に?
2~4ヶ月?
すぐ?
1~2ヶ月?
第2波
もし、発熱したら・・・
今、この時期、ここが重要
(全期を通じて必要な事項)
「咳エチケット」って?
*手洗い・うがい・マスクの励行
飛まつ・接触感染により拡大しますが時に
空気感染を起こします。
普段から手洗い、うがいを励行し、咳エチケ
ットに心がけるとともに、室内の乾燥を防ぎましょう。
(手洗いの手順は健康政策課ホームページ参照)
○咳・くしゃみが出る場合はティッ
シュ・ハンカチ等で口・鼻を押さえ、
周りの人から顔をそむける
○使用後のティッシュはふた付きのゴ
ミ箱に捨てる
○咳・くしゃみ・発熱のある人はマスク
をする
感染予防
・不特定多数の人が集まるところ
は避けましょう。
(外出自粛をお願いすることがあります)
・うがい・手洗い・マスク
・予防接種(新型インフルのワクチンは
まだありません)
*まずは保健所に相談してください
発熱の専門外来を案内します
*受診の際は院内感染を防ぐため医療機関に前もっ
て
連絡し、マスクをして受診してください。
*48時間以内に抗ウイルス薬を飲むことが大切で
す。
家族・接触者は・・・
*発病を抑えるための予防薬を飲む場合があります。
毎日体温を測り健康状況のチェックが必要です。
*食料・水・日用品を備蓄しておきましょう
感染拡大を抑えるため外出を控えることが望まれます。
2週間程度の食料・日用品を準備しておきましょう。
(備蓄品リスト・・・裏面参照)
*情報収集をしましょう
新型インフルエンザについて正しい知識と正確な情報を収集し、
発生したときにパニックにならないようにしましょう
(情報収集先・・・裏面参照)
ポイント
とっても簡
単
とっても大
切
今から準備
①手洗い・うがい・マスク ②食料品等の備蓄 ③情報収集
発生したら
①手洗い・うがい・マスクの徹底 ②不要な外出の自粛
発症が疑われたら①福祉保健局(保健所)に相談 ②指示された医療機関へ受診
③咳エチケット~他の人にうつさないために~
終わり