学生に主体的で規律ある行動を求める.

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Transcript 学生に主体的で規律ある行動を求める.

『環境問題現地研究』
Field Excursions to Address Environmental Problems
について
学生が規律ある行動を主体的に行わなければ
教育的に意味が無い
北九州市立大学国際環境工学部の
すばらしい取組を2006年度に視察して
釧路高専GPメンバーがこれに気づいた
『環境問題現地研究』をフィールドワーク科目として新設
教育目標
釧路湿原をはじめとする豊かな自然と都市が隣接する
地域的利点を最大限に利用し
地域の自然環境と地域社会の仕組み等について
フィールドワークを通じて実践的に気づき理解する.
この際,教員の関与は最低限(自由を与える)とし,
学生に主体的で規律ある行動を求める.
これらの動機付けを(低学年)2年生の段階で与える
フィールドワークで何を調べまとめるのか?
自然環境と社会の仕組み
「環境問題現地研究」の概要
Ⅰ.全5学科混成団でチーム編成(男女・通学生寮生混合)
1グループ10名,20グループを想定
Ⅱ.学生の計画的かつ自律的な主体的活動
≠好き勝手に野に放つ
校外活動前には活動計画書の提出,
テーマから課題の抽出,役割分担,活動報告書の提出
これらのグループ内決定プロセスを実践
Ⅲ.「校内」という殻に閉じこもらない実践
学外に出るに当たってのマナー,実践的な公開発表,
プレゼンテーション能力の自立的育成
Ⅳ.地域の課題と仕組みを自ら気づき,地域に発信
地域が抱える問題,社会の仕組みを自ら再確認し,とりまとめ発信する
●研究の成果発表,評価
市民参加型公開発表会をおこなう
(地域と共に学生という財産を育てる)
中間発表:校内で口頭発表会をおこなう.
6月
公開発表への訓練,改善
校内発表:校内でグループを基本に
口頭発表会をおこなう.
9月中ごろ
学生のグループ相互評価
公開発表:校内発表の上位グループが口頭発表おこなう.
ポスター発表は全グループおこなう.
9月中ごろ
市民に直接評価を得る
●4人の教員で200人の学生の対応?
★北九州市立大学の例
教員が多いと学生が困る
はじめは一律に割り当て10人以上の教員が担当
∴教員の人数が多いと趣旨が徹底されない
★教育支援(コース管理)システムの活用
(Moodle)の導入
●学生だけで学外に出して
勝手に行動させていいのか?
全ての活動には教員の関与を極力減らす
(教員が随行することは無い)
学生の主体性,自律性を育てる
●安全対策
事前対策
学外活動計画書の提出および承認
●何時のバス.汽車に乗って出発し,どこに行って
何時のバス,汽車に乗って帰ってくるのか?
●その行き先で行動する目的は?
●予想される結果(成果)は?
●考えられる危険な点は?
KYTトレーニング
これらを明記した上で期限までに提出させる
不備なもの危険なもの,締め切り後は一切却下
『社会のルールを守ること』
行動中対策
『写メ』の提出
『安全対策』
は積極的に関与する
一年間の冷却期間をおいて振り返ってみる
 「研究が目的ではない」,ということの周知
人間力,ポスター作成力,口頭発表力,交渉力,調査力
これらの「力(ちから)」を身につけさせるための
ツールとしての「環境問題現地研究」
昨年10月金沢で開催された
「高専・技科大における環境教育と人材育成に関するフォーラム」
特定の学科ではなく,
低学年で全学的に学生を主体に活動
させたことに質問が集中
以上です