IPv6インターネット基盤を利用した遠隔教育 環境の実現

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Transcript IPv6インターネット基盤を利用した遠隔教育 環境の実現

IPv6インターネット基盤
を利用した遠隔教育
環境の実現
情報処理学会第65回全国大会
2003年3月27日
慶應義塾大学
政策・メディア大学院修士課程2年
三川荘子
発表概要
目的
 SOI Global Studio について
 実証実験の目的
 実験概要
 実験結果
 結論
 今後の課題

目的

世界中の先生が近くの講義中継スタジ
オに行くことで、特別な作業無しに講義
が可能となる次世代遠隔高等教育の枠
組み構築


専門知識を持った人が近くの講義中継ス
タジオに容易に行け、知識の共有が可能
となる
国際的なIPv6基盤の構築
SOI Global Studio 要件(1)
1.
2.
3.
講師と学生が円滑にコミュニケーション
できる品質を伴った映像・音声を利用し
て遠隔地と双方向コミュニケーションが
可能であること
冗長性を確保でき、安定して講義の配
信ができること
システムの簡易化、マニュアル化を行
い、専門知識がなくても容易なスタジオ
運営が可能であること
SOI Global Studio の要件(2)
1.
2.
3.
高品質映像・音声での双方向コミュニ
ケーション
DVTSアプリケーション(33Mbps)
システムの冗長化
Polycomの利用
マニュアルの整備
Webから利用可能
SOI Global Studio
アプリケーション構成

映像・音声のやり取り
DVTS (IPv6)
 Polycom (IPv4)


講義資料のスライドめくりタイミング


RPT
スタッフ間コミュニケーション

IRC
SOI Global Studioの構築
Fujitsu Lab
College Park,
Maryland
NTT-MCL
Palo Alto
California
FLA Studioの様子
NTT-MCL Studio の様子
実験の目的

IPv6マルチキャスト基盤を利用した遠隔
講義を行い、その実用性を検証する

既に構築され、講義のなされているSOI
Global Studioを利用
実験講義

2002年3月22日

SOI Global Studio Panel Discussion in front
of Panel
「大学のグローバル化における可能性と課題」
慶應義塾大学村井純教授
アメリカメリーランド大学副学長Don Reily氏
アメリカ富士通研究所所長松尾知洋氏

メリーランドスタジオから日本のサイトに向けて




アプリケーション構成
メリーランド
スタジオ
慶應義塾大学
SFC
DVSEND
DVRECV
DVRECV
DVSEND
PolycomSP
Polycom
PolycomFX
東京大学
DVRECV
Polycom
奈良先端科学技術
大学院大学
DVRECV
Digital video
Polycom
倉敷芸術科学大学
DVRECV
Polycom
Polycom video
ネットワークトポロジ
奈良先端科学技術大学院大学
dvrecv
関東
WIDEルータ
倉敷芸科大
WIDEルータ
dvrecv
西海岸
ルータ
慶應
WIDE
ルータ
倉敷芸術科学大学
慶應ITC
ルータ
dvrecv
スタジオルータ
Router
東京大学
教室ルータ
dvrecv
dvsend
メリーランドスタジオ
dvrecv
dvsend
慶應義塾大学
マルチキャスト構成
各ルータはKAMEがインストールされた
FreeBSD4.xを利用
 PIM Sparse Modeを利用して実験
 マルチキャスト経路制御プログラム:
pim6sd
 マルチキャストアドレスはff19::5

当日の様子
各サイトともPolycom画面、メリーランドスタジオの様子、PPTを
それぞれ映写。各サイトとも約10名づつが参加。
実証実験の結果
1.
概ね良好に講義を進められた
途中ルータ間でマルチキャストツリーがうまく構築されな
くなりDVTSが止まった
2.
IPv6マルチキャスト未対応
3.
IPv6マルチキャスト未対応なネットワークカードがあった
ドライバ問題
High volume multicast による問題
PIMプロトコルメッセージの紛失
マルチキャスト配布木の変動
pim6sdを強制終了してもデーモンが動作をやめない
4.
AV系問題
非シールドケーブルによるノイズ
結論




近くの中継スタジオに行くことで高品質の映像・
音声を利用した講義を行える、次世代遠隔高
等教育の枠組みを構築
次世代IPv6でのマルチキャストを利用した枠組
みの構築
SOI Global Studioを利用して講義を通した実
証実験を行う
いくつか問題があるものの、概ね良好に講義を
行えた
今後の課題
1.
冗長性への考慮
迅速な代替経路への変更
2.
3.
4.
プロトコル対応機器の整理
対応機器への置き換え
マルチキャスト関連ソフトウェアの開発
Contact:
http://www.soi.wide.ad.jp/
 [email protected]