6年間の学びを保障する授業設計システムの開発と評価方法の研究開発

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2003/8/10
第11回上月情報教育賞第2次審査会
6年間の学びを保障する授業設計支援
システムの開発と評価方法の研究開発
~活動ユニットを活用した総合的な学習の時間の構想~
氷上情報教育研究会
芦田 繁昭
研究の目的
担任が1年で変わる
ねらいを共有できない
6年間を見通した学びが意識で
きない
・ 学びを保障する授業設計支援システムの開発
・ 子ども用ルブリック(評価指標)を活用した評価方法の
開発
学びを保障する
授業設計支援システムの開発
学習目標をうまく埋め込んだ授業設計
学習目標や評価規準の共有化
子どもの学びを保障する組織ワークの実現
子ども用ルブリック(評価指標)
を活用した評価方法の開発
教師と子どもが目標共有することを可能に
子どもの振り返りを確実に
教師用ルブリック
子ども用ルブリック
関連付け
自己評価ワークシート
授業設計支援システムの開発(研究経過)
(1)学習目標および活動ユニットの明確化
学校の実態によって
カスタマイズ可能
授業設計支援システムの開発(研究経過)
(2)システムの概要
学習歴
授業設計
評
価
学びを保障する評価方法の開発(研究経過)
(1)評価規準表の作成と子ども用ルブリック
の開発
評価規準表
①学習目標・活動ユニットの活用
②汎用性のある表現
③具体的な到達度の明記
子ども用ルブリックの開発
子ども用ルブリック(LEVEL2:中学年の一
部)
学びを保障する評価方法の開発(研究経過)
(2)自己評価ワークシートの開発
①できたことと、できないことが明確に
②つまずきの原因を明確に
③次の課題を明確に
導入に際しての教職員の理解(運用事例)
学校の目標とシステムの目標の整合性
整合性を検討する研修会の実施と共通理解
を繰り返し、学校独自の表現に
コンピュータを活用した情報共有への不安
各教職員のコンピュータスキル、情報共有への
不安について研修会を実施
実践された単元一覧(運用事例)
O小学校
N小学校
授業設計手順(運用事例)
単元指導計画の作成(運用事例)
選んだ学習目標の埋め込
み
自己評価ワークシート例(運用事例)
システムから自動出力されたワークシート
手を加えたワークシート→
教職員の意識変化
(1) 子どもの成長やねらいを共有しようとする
組織ワークの意識化
(2)学年間のつながりを意識した教職員相互の
交流や研修
(3) 育てたい力を計画的に埋め込んだ単元構想
研究の成果と課題
研究の成果
①子どもの実態に応じた柔軟な指導計画
②教師の的確な評価と支援
③自己評価能力を育てるための授業計画の工夫
研究の課題
①行動目標と子ども実態との関連づけ
②子どもの見取り,授業の力量
③学習目標の差し替えとルブリックの作成
(目標リスト公開サイト:http://kayoo.org/home/)
システムを活用した授業実践(運用事例)
(1)実施学年 4年生
(2)実施時期 2002年10月~11月
(3)単元名 「葛野の水は未来に流れる」
~困難を乗り越えた先人の素晴らしさを伝えよう~
(4)単元目標
1) 西地区の発展に尽くした先人の具体的な事例を調
べ、人々が力を合わせ、自分たちの知恵と協力で
困難を乗り越えていった素晴らしさに気づかせる。
2) 地域から情報を集め、課題解決に必要なものを選び、
自分なりにまとめたことを伝える。