勤労観・職業観をはぐくむキャリア教育

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Transcript 勤労観・職業観をはぐくむキャリア教育

勤労観,職業観をはぐくむ
キャリア教育
プロジェクト研究キャリア教育
なぜ 今 キャリア教育なのか
学校から社会への移行を
めぐる課題
子どもたちの生活・意識の
変容
① 就職・職業をめぐる環境の激変
① 子どもたちの成長・発達上の
課題
・ 新規卒業者に対する求人状況の変動
・ 就職希望と求人希望との不適合の拡大
・ 雇用システムの変化
・ 身体的な早熟傾向に比して,精神
的・社会的自立が遅れる傾向
・ 働くことや生きることへの関心,意
欲の低下
② 若者自身の資質等をめぐる課題
② 高学歴社会におけるモラトリアム
傾向
・ 勤労観,職業観の未熟さ
・ 社会人・職業人としての基本的資質・能
力が未成熟
・ 社会の一員としての意識の希薄さ
・ 職業について考えることや,職業の選択
・決定を先送りにするモラトリアム傾向の
高まり
・ 進路意識や目的意識が希薄なまま,進
学・就職する者の増加
「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引-児童生徒一人一人の勤労観,職業観を育てるために-(平成18年11月文部科学省)」より
なぜ 今 キャリア教育なのか
マザーテレサの言葉
「この国(日本)には貧困はない。あるのは『孤独と怠惰』です…」
 フリーター・ニート,離職率の問題
なぜこうなったか?(進路指導の面から)
① 社会構造の変化を見据えた進路指導をしてこなかった。
② 「10年後・20年後」の児童生徒像を見据えた進路指導を
してこなかった。
フリーター数・ニート数の推移
フリーター(内閣府定義)
450
フリーター(厚生労働省定義)
ニート(内閣府)
若年無業者(厚生労働省)
万人
417
385 384
400
350
313
323
281
300
248
250
215 218
208 217 214 201
183 182 190
200
187
151
150
101
64 64 64 64 62
2006
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
0
1993
40 42 45 40 42 46 48 44 49
2005
50
2004
50
84.7
71.6
66.8
2003
100
2002
79
資料出所:内閣府「平成15年版国民生活白書」「若年無業者に関する調査(中間報告)」(2005年3月)
厚生労働省「平成19年版労働経済の分析(労働経済白書)」
「労働政策審議会職業能力開発分科会 第4回若年労働者部会 第8次勤労青少年福祉対策基本方針関係
(平成18年9月 厚生労働省職業能力開発局キャリア形成支援室)」より
「労働政策審議会職業能力開発分科会 第4回若年労働者部会 第8次勤労青少年福祉対策基本方針関係
(平成18年9月 厚生労働省職業能力開発局キャリア形成支援室)」より
「労働政策審議会職業能力開発分科会 第4回若年労働者部会 第8次勤労青少年福祉対策基本方針関係
(平成18年9月 厚生労働省職業能力開発局キャリア形成支援室)」より
「労働政策審議会職業能力開発分科会 第4回若年労働者部会 第8次勤労青少年福祉対策基本方針関係
(平成18年9月 厚生労働省職業能力開発局キャリア形成支援室)」より
「労働政策審議会職業能力開発分科会 第4回若年労働者部会 第8次勤労青少年福祉対策基本方針関係
(平成18年9月 厚生労働省職業能力開発局キャリア形成支援室)」より
「労働政策審議会職業能力開発分科会 第4回若年労働者部会 第8次勤労青少年福祉対策基本方針関係
(平成18年9月 厚生労働省職業能力開発局キャリア形成支援室)」より
「キャリア」とは
 個々人が生涯にわたって遂行する様々な立
場や役割の連鎖及びその過程における自
己と働くことの関係付けや価値付けの累積。
「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引-児童生徒一人一人の勤労観,職業観を育てるために-
(平成18年11月文部科学省)」より
「経験」と「価値観」の蓄積
キャリア教育とは
 児童生徒一人一人のキャリア発達を支援
し,それぞれにふさわしいキャリアを形成し
ていくために必要な意欲・態度や能力を育
てる教育。
端的には
児童生徒一人一人の勤労観,職業観
を育てる教育
「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引-児童生徒一人一人の勤労観,職業観を育てるために-(平成18年11月文部科学省)」より
キャリア発達とは
 発達とは生涯にわたる変化の過程であり,人が環境に適応
する能力を獲得していく過程である。その中で,キャリア発
達とは,自己の知的,身体的,情緒的,社会的な特徴を一
人一人の生き方として統合していく課程である。
一人一人の能力や態度,資質は,
段階を追って育成される
「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引-児童生徒一人一人の勤労観,職業観を育てるために-(平成18年11月文部科学省)」より
キャリア発達とは
小学校
発職
達業
段的
階
発職
達業
課的
題
中学校
高等学校
進路の探索・選択に
かかる基盤形成の時
期
現実的探索と暫定的
選択の時期
現実的探索・思考と
社会的移行準備の時
期
・自己及び他者への積
極的関心の形成・発展
・肯定的自己理解と自
己有用感の獲得
・自己理解の深化と自
己受容
・身のまわりの仕事や環
境への関心・意欲の向
上
・興味・関心等に基づく
勤労観,職業観の形成
・選択基準としての勤労
観,職業観の確立
・進路計画の立案と暫
定的選択
・将来設計の立案と社
会的移行の準備
・生き方や進路に関する
現実的探索
・進路の現実吟味と試
行的参加
・夢や希望,憧れる自己
イメージの獲得
・勤労を重んじ目標に向
かって努力する態度の
形成
「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引-児童生徒一人一人の勤労観,職業観を育てるために-(平成18年11月文部科学省)」より(一部改変)
『高校生が100人の村だったら』
(平成15年度国民生活白書をもとに作成)
高校入学:100人
卒業:92人
大学(短大):41人
卒業:37人
中途退学:8人
専門・専修:26人
就職:15人
次の進路決まらず:10人
60人が
3年以内に7人離職
中退:3人
中退:4人
進路変更をしている
就職:17人
大学院等:5人
3年以内に7人離職
大学等:4人
フリーター・ニートの予備軍
次の進路決まらず:2人
就職:20人
3年以内に7人離職
次の進路決まらず:12人
〈引用〉明石 要一 著 『キャリア教育がなぜ必要か-フリーター・ニート問題
解決への手がかり』 2006年10月 明治図書
従来の進路指導からキャリア教育へ

従来の進路指導
マッチング
現時点でのよりよいマッチングの発見
 キャリア教育の中心はキャリア発達の考え方
進路選択Ⅰ
進路選択Ⅱ
進路選択Ⅲ
選択と適応の連鎖
生涯にわたってのキャリア発達とキャリアの充実
キャリア教育の目指すもの
子どもたちが「生きる力」を身に付け,社会の激しい変化
に流されることなく,それぞれが直面するであろう様々な課
題に柔軟にかつたくましく対応し,社会人,職業人として自
立していくことができるようにする。
子どもたちの社会的自立・
職業的自立に向けて
「小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引-児童生徒一人一人の勤労観,職業観を育てるために-(平成18年11月文部科学省)」より
引用・参考文献,資料
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文部科学省
『小学校・中学校・高等学校 キャリア教育推進の手引-児童生徒一人一人
の勤労観,職業観を育てるために-』 平成18年11月
『キャリア教育推進に関する総合的研究協力者会議報告書』 平成16年1月
厚生労働省 職業能力開発局 キャリア形成支援室
『労働政策審議会 職業開発分科会第4回 若年労働者部会第8次勤労青
少年福祉対策基本方針関係』
鳥居 徹也 著『フリーター・ニートにさせないキャリア教育の授業』 学陽書房 2007年4月
明石 要一 著『キャリア教育がなぜ必要か-フリーター・ニート問題解決への手がかり-』
明治図書 2006年10月
山崎 保寿 編・著『キャリア教育で働く意識を高める 小・中学校場面別導入例』
学事出版2006年9月
社会実情データ図録(Gogle http://www2.ttcn.jp/~honkawa/3450.html)
岩手県立総合教育センター 『キャリア教育の基本的なとらえ』
『キャリア教育の進め方』
内閣府
『平成15年版国民生活白書』『若年無業者に関する調査(中間報告)』
2005年3月
厚生労働省 『平成19年番労働経済の分析(労働経済白書)』