塚原 隆昭 氏_島根学講座発表資料

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日本風景街道

銀山街道・陰陽結ぶ銀の道

「日本風景街道大学ご縁の国島根校」 平成

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日 銀山街道沿線市町等連携協議会 会長 塚原隆昭(島根県飯南町 企画財政課長)

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石見銀山(島根県大田市)とは

・石見銀山は、「銀山日記」によると 1526 年(大永 6 )に博多の豪商神屋寿禎によって本格的に 開発が始められたとされる鉱山。 ・その後、大正時代に閉山するまでのおよそ 400 年間にわたって採掘され、大内氏・尼子氏・毛 利氏などの戦国大名や徳川幕府の重要な財源となっていたといわれている。 ・ 17 世紀には世界の銀の産出量の三分の一を日本が占めていたと言われているが、その銀の そのほとんどを石見銀山が算出したといわれている。 ・ 2007 年世界遺産(文化遺産)に登録。 龍源寺間歩 石見銀山産出の銀で鋳造された「御取納丁銀」 龍源寺間歩は、御直山(おじきやま)五ヶ山のひとつ、江戸時代の中頃に開発された代官所 直営の坑道で、大久保間歩に次いで長く約600m。そのうち一般に公開されているのは273 m(新坑道含む)で、坑道の壁面 には当時のノミの跡がそのまま残っている。また、排水の ため垂直に100mも掘られた竪坑も見ることができ、石見銀山絵巻等の展示もある。 石見銀山の間歩群では、「龍源寺間歩」をはじめ、「釜屋間歩」、「新切間歩」,「大久保間歩」、「 福神山間歩」、「本間歩」、「新横相間歩」の7つの間歩が国の史跡として登録されている。 このほかにも石見銀山には600を越える間歩があり、龍源寺間歩よりも規模の大きい間歩 や、露頭掘り跡がたくさん残されている。

銀山街道とは

・銀山街道は、世界遺産「石見銀山」(島根県大田市)として登録される石見大森銀山で産出さ れた銀を運ぶために設けられた街道。 ・戦国時代は、日本海側の鞆ヶ裏港、温泉津港(ともに島根県大田市)から運び出される。 ・江戸時代、幕府の命を受けた大久保長安により、大森銀山から山陽の港尾道(広島県)まで の 130k もの道のりを当時としては広い 2 メートル余り( 7 尺)の幅員で切り開かれた。 ・尾道までの銀山街道を 3 泊 4 日、牛馬 270 頭人足 400 人で。陸送後は海路で大阪まで運ぶ。 【沿線の市町】 ≪ 島根県 ≫ 大田市、飯南町、美郷町 ≪ 広島県 ≫ 三次市、尾道市、世羅町、府中市、福山市 ≪ 岡山県 ≫ 笠岡市、井原市

銀山街道の取り組み

・中国横断自動車道尾道松江線(無料高速道)の全線開通を見据え、高速道路利用者を沿 線に呼び込んで地域活性化を図ろうと、「銀山街道」沿線の夢街道ルネサンスなど 民間活 動団体が連携して、「銀山街道」を共通のテーマに、街道沿線の魅力をPRするなど広域的な 地域づくりを展開

【銀山街道のパートナーシップ】

日本風景街道登録に向けての取り組み 【日本風景街道登録までの取り組み】

・勉強会、銀山街道フォーラムの開催(H21~H22) ・民間の連携組織「銀の道フェスティバル実行委員会」設立 → 実行委員会による飛脚プロジェクトなどの開催(H23.8) ・銀山街道沿線市町等連携協議会の設立(H24.3) ・銀の道実行委員会で交流イベント(大阪まで銀の道をたどる旅)開 催(H24.10) ・沿線市町等連携協議会総会にて、登録手続き開始を決定(H25.5) ≪ 銀山街道ワークショップ ≫ 日本風景街道登録(H25.10) ≪ 飛脚プロジェクト

H23

≫ ≪ 銀の道フェスティバル

H23

≫ 交流連携による地域の自立と官民協働事業へ ≪ 「銀山街道・陰陽結ぶ銀の道」登録証授与式

H25.11

≫ 4

登録後の取り組み

【銀山街道フォーラムの開催】 平成 25 年は大久保長安没後 400 年にあたり、そのミステリ アスな生涯と功績を辿るフォーラムを平成 25 年 11 月に開催 した。 【銀の道スーパーガイドの育成】 銀山街道の歴史や見どころなどを親しみやすく案内する ための「銀の道スーパーガイド養成講座」として、島根県大 田市や広島県世羅町、広島県府中市などのガイドグルー プをお招きし、尾道市御調町にある、当時の面影を残す銀 山街道「宇根の古道( 1.2km

)」を地域ガイドと共に歩き、交 流を深めました。ワイヤレスでガイドの音声を離れた場所 でも聴けるヘッドセットを用いた案内も試みた。 ≪ 銀の道スーパーガイドの育成 ≫ ≪ ワイヤレスヘッドホンをよるご案内 ≫ 5

登録後の取り組み

【銀の道カレンダーの制作】 ・ 銀の道沿線市町の郷土画家の皆さんの協力で、銀の道沿線の四 季折々の風景や、人々の豊かな暮らしぶりなどが描かれたポストカ ードサイズ 14 枚組の平成 26 年版カレンダーを制作し、銀山街道フォ ーラムの参加者や沿線市町の関係者に配布 ・道の駅等でも 1 部 500 円で販売を行い、 400 部用意したカレンダーは 完売しました。銀の道カレンダーは今後も制作を継続し、銀の道の 魅力を発信 ≪

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月 住吉浜(尾道市) ≫ ≪

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月 早春の代官所跡(大田市) ≫ ≪

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月 冬の大森町並(大田市) ≫ 【道の駅を起点としたおもてなし体制の充実】 ・銀の道沿線には江戸時代に整備された辻堂と常夜灯が数 多く残っており、これらを活かした散策ルートづくりの取り組み を始める。 ・道の駅を起点として、ウォーキングやサイクリングを楽しん でいただくために、案内標識の設置やマップの作成、仮設トイ レの設置、お茶会やお弁当のお接待イベントなど安全で楽し く地域の人々とふれあえるような仕組みづくりに取り組んでい きます。 ≪ 猪の天ぷらと山菜おこわ弁当 ≫ ≪ 「辻堂」を活用した休憩・交流所 ≫ ≪ 抹茶と百合根を使った和菓子 のお茶会セット ≫ 6