Transcript 第1回資料
コミュニケーションとコンピュータ 第1回 授業の予定 • 4月11,18,25日: – コンピュータ,インターネットにまつわるコミュニケーションのエトセトラ • 5月 2, 9,16日: – 「情報」の取り扱い.収集,分析,評価,発信を学ぶ • 5月23日:異常を語る回 – コンピュータがコミュニケーションをどれだけゆがめられたかを考える • 5月30日:すばらしさを語る回 – コンピュータがコミュニケーションをどれだけよくしたかを考える • 6月6,13,20,27日: – 現代風の情報伝達を学ぶ,ブログ,パワーポイント • 7月4,11日 – 発表会,実践 2 第1回 • コンピュータ,インターネットにまつわる エトセトラ かなり散文的に,Qを出す. Aを示す. 第1回は,コンピュータ,ネットワークの 本質に迫る?内容を中心に進める. 3 Q1 • コンピュータ(ネットワーク)の世界では, 「あなた」って何? 何があなたということを意味するか? 4 A1 • ID(アカウント)とパスワードの 正しい組み合せ 顔無し,声無し,姿無し... 数個の文字列で示すIDと数個の文字列で示 すパスワードが全て 5 Q2 • IDとパスワードを盗まれた. コンピュータ(ネットワーク)の世界では 何が起きる? 何を意味する? 6 A2 • 文字通り自分の人格を奪われたに等しい. 自分を識別する全てがIDとパスワードだから 盗まれたということは,自分が盗まれたような もの. 7 Q3 • IDとパスワードが私のすべて,などという 方式は安全だと思うか? 8 A3 • 安全とはいえない. パスワードとIDの大切さを自覚して しっかりと扱いに注意しないと危険! 9 Q4 • こんなコンピュータ(ネットワーク)の世の中は 正常か? 人間にとって自然か? よく考えてみよう. 10 A4 • かなり不自然.特殊な世界.不完全. コンピュータの都合に人間が合わせている おかしいと思ってもおかしくない. むしろ,おかしいと思うほうが自然. 11 Q5 • 安全でなく,不自然なのに, なぜ,こんな方式が採用され続けている と思うか? 12 A5 • 他に良い手軽な方式がなかったから. • 元々は特殊な世界で,扱う人々は, その不完全さ,危険さを自覚していたので なんとかなっていた. 危険度が増したのは最近のこと. 無知な利用者の増加,使用場面の増加 13 Q6 • 人がコンピュータの都合にあわせているとい うことを感じたことがあるか? 14 A6 • 「ない」と思った人 – 危ない,か,新しい人類? • 「ある」と思った人 – あるはず. • 知らず知らずに影響は受けているはず – 研究者,教育者は自覚をしないと危険 15 小まとめ • 現代のコンピュータ,ネットワーク 与えられたものを当然と思わず, 人間的でない,おかしいと思うことがあれば, それをおかしいと感じる感覚を失わないこと. 生まれたときに既に,その環境にある若者が 不安... 16 Q7 • こんど新しいパソコンのソフトウェアが発売 になる.例えばWindows XPの次期バー ジョン どんな行動にでる? 1. 夜中にヨドバシあたりに並んで発売日にゲット 2. 発売日でなくてもできるだけすぐ買う 3. 最低3ヶ月はじっと情勢を見守る 17 A7 • コンピュータを良く知るものは,3を選ぶか あえて2に走る.1は物好きだけ. なぜなら,新しいプログラムには絶対欠陥が あるから. コンピュータ関係の新製品は, 世の中で信じられないくらい不備が多い. 18 Q8 • コンピュータウィルスって何? 19 A8 • いろいろ言えるが, 1つには,コンピュータ,プログラムが不完全 で欠陥がある,ということを悪用して, 本来やっては都合の悪いことをコンピュータに 行わせる悪意のプログラム. 20 Q9 • Windowsアップデート(更新)や 使っているアプリケーションの更新を コンピュータに勧められた. どうする? 21 A9 • 特にWindowsはすぐに更新すべき. – そもそも欠陥品なので, 「更新」とは新たに判明した欠陥部分を直し, 少しでも全体的な完成度をあげる作業 WindowsのService Packという言葉があるが, 「ごめんなさい」パックとか「ざんげ」パックでもいい. 22 Q10 • 疑うことのない真実として,世界中で Windowsはもっとも売れているOSだが, それはWindowsがもっとも優れているからだ. これは正しいか? 23 A10 • 正しくない. コンピュータ,ネットワークの世界では, 「良いものが普及する」のでなく, 「普及したものが普及する」のである. 売ったもの勝ち. 24 小まとめ • コンピュータの世界は不完全 • 盲目的に信頼してはいけない – なぜなら,動くもとになっているプログラムは 人間が書いている.間違いも絶対ある. • 思考停止に陥らない心構えも必要. 25 Q11 • コミュニケーションツールとしてコンピュータが 絡んだ衝撃的な事件をあげよ. 26 A11 • Winnyによる情報の流出...あちこちで • 永田議員による嘘電子メール事件 • 自分が送ったメールのあて先が違ったことに 気づいた瞬間 • フィッシング詐欺 • オークション詐欺 などなど. 27 Q12 • コンピュータでコミュニケーションをするように なってから,起きた事故,事件の原因は? – 永田議員の電子メールを例に考えてみよ 28 A12 • 書き物に弱い,人間の習性 • 複写,偽造が簡単な電子メディアの特性 • これらを自覚せずに,対応する個人の情報リ テラシー度の低さ 29 Q13 • 教育にインターネット ある課題について,みんなで調べて,調査しよう 例: ことわざの使い方間違いの度合いをインターネット で調べよう. という,お題で,中学生に調べさせようとした. 危険はないか? 30 A13 • 困ったことがたくさん起きる. – 情報源が怪しいこともある. – 不適切な情報に触れてしまう危険もある. – かなりコントロールしてあげないと,教育どころで はなくなる. →このことを知らないで授業をしている教師がいな いことを願うが... 31 Q14 • デジタルディバイド(情報格差)という言葉を 知っているか? 意味は? 32 A14 • 情報を得ることができたものと, 得ることができなかったものとの間で経済的, 物理的な格差が発生すること. – 格差によって不幸にならないように. – 格差に巻き込まれそうな人を助けるくらいに. 33 まとめ • 今日はかなりつれづれなるままだった. • コンピュータでの情報処理の大部分 – 人間のコミュニケーションの仲介 – 人間とのコミュニケーション →知らず知らずの間に生活に深く影響 認識して,怖さを知って,流されないで,便利 に利用する術を身に付ける→他者に広める 34