三色に変化するフラスコ(pptファイル)

Download Report

Transcript 三色に変化するフラスコ(pptファイル)

三色のフラスコ
サフラニンとメチレンブルーの
酸化還元反応を利用
北海道帯広柏葉高等学校:池内 理人
【キーワード】
電気陰性度
化学結合
酸化還元反応
ここでちょいと問題です。
問:フッ化水素に含まれる化学結合を
すべてあげてください。(センターの過去問)
① 共有結合
② イオン結合
③ 金属結合
④ ファンデルワールス力
(分 子 間 力)
⑤ 水素結合
ここでちょいと問題です。
問:フッ化水素に含まれる化学結合を
すべてあげてください。(センターの過去問)
HF →
+
H
+
-
F
って電離するから…、
イオン結合!!
間違いです。
何故だか考えてみましょう。
教科書では、
【電気陰性度】
共有結合で結合している原子が、共有電子対をその原子のほうへ
どの程度引き寄せているのかの目安を数値で表したもの
これでは、
と書かれております。
何を言っているのか、よう、
わかりまへん。
そこで、
原子A
原子B
原子Bは、
原子Aは、
この程度で引っ張る。
共有電子対
この程度で引っ張る。
これならどうだ?
おまけで言うなら、
共有電子対の位置が、
この辺りなら、
右か左に行っちゃったら、
イオン結合
原子A
共有結合
イオン結合
原子B
電気陰性度は周期表の
右上に行けば強くなる傾向がある(希ガスを除く)。
希ガス(18族):変なねーちゃんアリ暗闇でキスの連続
He
Ne
Ar
Kr
Xe
Rn
更にいうなら、
水素結合: NH3 H2O HF
特別です。
金属元素 は、 電気陰性度が、(
小さい。 )
非金属元素 は、 電気陰性度が、(
大きい。 )
H
※しつこいけど希ガスはのぞく。
つまり電気陰性度は、
金属元素 < 非金属元素
NOF
となる。
He
Ne
Ar
Kr
Xe
Rn
ちなみに 水素原子 は非金属元素のくせに
電気陰性度が小さい。
そんな訳で、化学結合をまとめると、
金属元素と金属元素は、
金属結合
非金属元素と非金属元素は、
共有結合
金属元素と非金属元素は、
イオン結合
金属元素
非金属元素
金属元素
金属結合
イオン結合
非金属元素
イオン結合
共有結合
となるらしい
それではもう一度
先ほどの問題です。
【フッ化水素の中にある結合をすべて挙げてください。】
センター試験過去問
① 水素原子もフッ素原子も非金属元素。
共有結合
非金属元素と非金属元素の結合は、
② 分子になっているので、 分子間力
(ファンデルワールス力)
も働く。
③ 電気陰性度の小さい水素原子と、大きいフッ素原子なので、
水素結合
極性(電気的な偏り)も大きい。
δ-
水素結合
δ+
H
F
δ+
H
δ-
F
分子間力
共有結合
※「δ(デルタ)」はちょびっとの意味。
ようやくここらで、
酸化還元反応
に
はいりますかい。
一般の原子と比べると、
酸素原子 は、 電気陰性度が、(
大きい。 )
水素原子 は、 電気陰性度が、(
小さい。 )
H
つまり電気陰性度は、
H < (一般の原子) < O
OF
となる。
ちなみにフッ素原子が一番大きい。
一般の原子は、
酸素原子
とくっつくと、 電子を(
失 う
)。
水素原子
とくっつくと、 電子を(
得 る
)。
酸素
つまり、
酸素がくっつく。
水素がくっつく。
一般の
原子
水素
電子(e-)
電子を失う。
電子を得る。
酸化
還元
となるらしい
まとめてみますかい。
ある原子が、
酸 化
還 元
酸素原子を
得
る
失
う
水素原子を
失
う
得
る
電子を
失
う
得
る
ついでに、
酸化数が
増加する
減少する
それでは、
やっとこさ、
三色のフラスコ
観てもらいましょう。
どうぞ!
【グルコース(C6H12O6)】別名:ブドウ糖
OH
C
H
C
OH
OH
CH2OH
O
C
H
H
H
C
OH
H
C
H
C
H
H
C
C
C
OH
H
OH
OH
H
O
OH
鎖状のグルコース
R C H
アルデヒド基
アルデヒド
グルコース自身は酸化する。
(O)
酸
化
C
C
C
O
H
OH
H
C
α- グルコース
O
OH
H
OH
H
C
OH
OH
C
OH
H
β- グルコース
O
R C O H
カルボキシル基
カルボン酸
相手を還元する。
還元剤
メチレンブルー
サフラニン
フラスコ内に
メチレンブルーと
サフラニンと
グルコース
(還元剤)を
入れる。
溶液を塩基性に
するために
水酸化ナトリウム
も加える。
還元型 酸化型
無色
青色
赤色
黄色
黄色
軽く振る
激しく振る
サフラニン
が酸化
メチレンブルー
が酸化
メチレンブルー
無色
無色
青色
サフラニン
黄色
赤色
赤色