Transcript Document

情報基礎A第2週
情報の表現と伝達
エディタとインターネット
徳山豪・全眞嬉
東北大学情報科学研究科
システム情報科学専攻
情報システム評価学分野
情報基礎Aで学ぶ事
 情報社会を支える技術についての教養知識
 コンピュータに関する基礎技術である文書作
成やプログラミングの実習
 情報の取得、利用、提示(インターネット)
 情報社会のマナーの習得
基本的な利用法
 良く使う機能
 テキストエディタ
• メモ帳
• WORDPAD
• MSWORD
 メールソフト(Active!
Mail)
 インターネット閲覧ソフト(Internet Explore)
 ファイルとフォルダ
エディタの利用

エディタ: 文書を作るソフトウエア







WORDPADを開く
英語で入力
保存する:ファイル→保存→メニューに入力
書き加える:ファイル→開く→
日本語で入力
漢字変換
カタカナ入力
エディタの仕事
基本:画面(1024×768)の一点を光らせる
 文字の入出力
正方形格子(例えば
A =
フォント

32×32)を用いた表示

入力情報の格納、変形と取り出し
データの格納場所(ディスク)から作業場所(メモリー)
に取り出し、変形して、また格納する
 エディタが無い時代

• 手書き→活字→タイプライタ→専用ワープロ
• パンチカードをコンピュータに入れ、半日待つ.…
計算機での情報の表現

言語の構造(言語アーキテクチャ)

英語: 26文字のアルファベットからなる単語と数
字や記号を連ね、単語区切りのある言語
•

I am a cat, who has not been named yet.
日本語: 47文字の仮名2種類と数万の漢字を連
ねた、単語区切りの明示されない言語
• 我輩は猫である。 名前はまだ無い。

DNA: 4文字を連ねた、区切りの無い言語
• GTGTGTGCACGGCTGACCTCGACTGACAC
開始
アラニン
アスパラギン酸
コンピュータ言語のアーキテクチャ

コンピュータ言語のアーキテクチャ
機械と話し合うための「言語」の基本構造
 機械語:0と1を連ねた言語
 用途別の単語区切り(データ形式、データ型)

• 整数、小数、英語、日本語、命令語

英単語や数字1つ = 8桁 (1 byte)
A は 01000001 a は 01100001
 28 =256 個の記号を表示できる



漢字1つ = 16桁 (2 byte)
命令語1つ= 64桁 (8 byte)
64ビット形式のアーキテクチャ (現在の標準)
 だから、パスワードは英字(と数字)8桁を基本にす

エディタのやっていること

ファイルを開く: 磁気ディスク装置から端末のメモリーに
文書をコピーしてくる
メモリー:半導体を用いた高速に書き換えのできる
一時的な記録システム
 ディスク:磁気や光を用いた保存性のある記録シス
テム




ビット列を文書として解釈し、ディスプレーに表示する
ユーザの入力に従い、メモリ上の情報を書き換える
ファイルの保存: 磁気ディスク装置にメモリー上の文書
データをコピーする
エディターのその他の仕事:漢字変換など
じょうほうきそのせんせい 
じょうほう + きそ +の+ せんせい
情報(100)+基礎(90)+の+先生(100)=270点
 じょうほ + うき + その+せんせい 
譲歩(90点)+ (-30点:助詞なし)+浮き(40点)+
(‐30点)+ その(40点)+先生(100点) = 210点
 最適な変換を計算する「アルゴリズム」


アルゴリズム=問題を解決する手順 ~数学
その他
•語句の検索: テキストサーチというアルゴリズム
•英語の校正などができるエディタもある
習うより慣れろ
私の履歴書
名前: 東北 太郎 (Tohoku Taro)
出身地: 宮城県松島町
所属サークル: バドミントン部
出身高校: 仙台第一高校
今日の授業予定: 情報基礎A, 展開英語、法学
自分のPR文、大学での抱負、または出身地や高校
の宣伝文: (100字程度)
インターネット

インターネットの歴史


1970年代: パケット通信の仕組みTCP/IPの開発 (Transmission
Control Protocol / Internet Protocol)
1980年代: ARPANET(国防省+UC Berkley)
•
•

1990年代: メールを主体にしたInternetの実用化
•
•

郵便や電話を超える通信手段
聴覚障害者のために、電話の代わりに。(MCI社Vinton Cerf)
1990年代後半: WWW (Webページを用いたone-to-many のマル
ティメディア情報提供)
•

学術、軍事、航空、宇宙開発など
IBMのVNET: 社内ネットワーク
TVを超える情報媒体への進化
2000年代: 携帯電話端末によるモバイル化
WWW(World Wide Web)


みんなで作る情報のネットワーク生命体
マルティキャスト方式の情報提供
• 情報をすべての人に公開する: one to many
• 見たい情報をユーザが選ぶ


検索エンジンによるデータの探索
「ハイパーテキスト」による記述と「ブラウザ」による視覚化
演習:
http://www.google.co.jp にアクセスし
「コンピュータ博物館」を検索してみてください
インターネットの仕組み①



世界中のネットワークが接続されたネットワーク
家,会社,学校などのネットワークが、それぞれの契約し
ているプロバイダによって、インターネットに接続される
インターネットには、


メールサーバーやWebサーバーのように、クライア
ントから送られる要求に対して、決められた動作を
行うように設定されたサーバーがある
それらのサーバーが互いに連絡を取り合うことで
電子メールを送信
 Webブラウザでホームページを見ることができる

インターネットの仕組み②
Internet
LAN:企業,大学
プロバイダ
インターネットの仕組み③
IPアドレス




インターネットで情報の行き先を管理するために利用され
ている
それぞれのコンピュータに割り振られている数字
世界中で通用する住所のようなもの
数字の組み合わせによって表記されるのが一般的



例:192.168.233.143
各国ごとに設置された機関がIPアドレスを利用者に配布
日本では社団法人日本ネットワークインフォメーションセ
ンター(JPNIC)が、IPアドレスを管理を行っている
インターネットの仕組み④
IPアドレス

電子メールでは


ホームページのアドレスでは



cs.he.tohoku.ac.jp
http://www.ise.he.tohoku.ac.jp
ドメイン名を使用した記述方法
これらのアドレスを受け取ったDNSサーバーが、IPアドレ
スに自動的に変換することで行き先を見つける仕組み
ホームページの仕組み①



Webサイトと呼ばれるインターネット上のひとまとまりの
Webページのこと
元々は、Webサイトの入り口のページをホームページと
呼んでいるが,日本ではWebサイトと同じ意味で使われ
るようになった
ホームページを閲覧する場合には、IEやNetscapeなど
のWebブラウザでURLアドレスを指定

URL (Uniform Resource Locator )
• インターネット上において情報が格納されている場所を
示すための住所のような役割を果たす文字列
ホームページの仕組み②
http://www.google.co.jp/
URLアドレスを指定
Webページを送信
Webサーバ
Webブラウザがインターネット上の
Webサーバーを探して、目的のホーム
ページを自分のコンピュータに表示
ホームページの仕組み③

HTTP
Hyper Text Transfer Protocol
 Webブラウザが、Webサーバーに対してHTML形
式のファイルを受け取るためのプロトコル
 HTML

• Hyper Text Markup Language
• ホームページを作成するための言語
• HTML形式のファイルに埋め込まれたリンクをクリックす
ることで、参照先などのページに移動
電子メールの仕組み①
SMTP
Interne
t
SMTP
MTA
MUA

メール送受信ソフトウェア
MTA (Mail Transport Agent)


MUA
MUA (Mail User Agent)


MTA
メールサーバ上のプログラム
SMTP (Simple Mail Transport Protocol)

インターネット上にあるシステムから別のシステムにメッセージを
配送するために使われるプロトコル
電子メールの仕組み②
ユーザー名@所属している機関のドメイン名
[email protected]

ドメイン(domain)
インターネット上にあるコンピュータを指す識別子
 ネットワークに接続しているコンピューターが、ど
こに存在しているかを示すインターネット上の住
所
 正しい住所をもっているから、その場所にたどり

電子メールの仕組み③
ユーザー名@所属している機関のドメイン名
[email protected]
情報教育用計算
システム
第5レベルドメイン
高等教育開発推進センター
第4レベルドメイン
大学ドメイン名:東北大学
第3レベルドメイン
大学系教育機関
第2レベルドメイン
日本
トップレベルドメイン
電子メールの仕組み④
メールアドレスとIPアドレス
[email protected]
IPアドレス:実際に配送に用いるマシンの番地
130.34.129.xxxx
実際は郵便局代わりの管理人(プロバイダ)に配送される:
POPサーバと呼ばれるマシン
伝達の仕組みの例

ニューヨーク工科大学のAronov教授から徳山へ
edu
poly.edu
US学術ネット
NY工科大学
管理人ziggy
128.238.32.77
[email protected]
ac.jp
日本学術ネット
tohoku.ac.jp
東北大
is.tohoku.ac.jp
東北大情
報科学
dais.is.tohoku.ac.jp
管理人masamune
徳山研究室
130.34.233.xx
[email protected]
メールの書き方


メールは文書。お喋りではない。
証拠の残るもの(システムに蓄積される)



携帯でのメールとは異なる
誹謗や悪口は法度
必ず送信者の名前と件名を書く。
はじめまして、文学部1年 豪山です。
今日の授業で不明な点あったのでメールで質問させていただきます。
アーキテクチャという言葉の意味が判りません。 辞書で引けませんでした。
ご返事いただけるとありがたく存じます。
豪山 徳
文学部 a600001
From - Fri Apr 02 16:59:09 2004 Received: from
ziggy.poly.edu (ziggy.poly.edu [128.238.32.77]) by
masamune.dais.is.tohoku.ac.jp (8.12.10+Sun/0000) with
ESMTP id i327rKmU014249 for
<[email protected]>;
Fri, 2 Apr 2004 16:53:20 +0900 (JST) Received: (from
aronov@localhost) by ziggy.poly.edu (8.9.0/8.9.0) id
CAA17696;
Fri, 2 Apr 2004 02:53:17 -0500 (EST) Date: Fri, 2 Apr 2004
02:53:17 -0500 (EST) Message-Id:
<[email protected]> From: Boris
Aronov <[email protected]> To: Takeshi Tokuyama
<[email protected]>
Active! Mail
https://webmail.cs.he.tohoku.ac.jp

アドレスを入力して
アクセス


httpでなくhttpsな
ので入力時に注意
情報教室のページ
からアクセス
Active! Mailへログイン
Active! Mailにアクセスす
るとセキュリティ警告が出
てくる(Webブラウザに
よって警告のメッセジーの
形式は異なる)
 「証明書を一時的に受付
つける」を選択する

Active! Mailへログイン

ユーザIDには学籍
番号を入力


パスワードを入力


大文字、小文字
どちらでも良い
パスワードは大
文字小文字を
区別するので
注意
ログインをクリック
メールのホーム
設定を行う
自分の
メールアドレス
プロフィール
名前、署名を記
入する
 メールのマナー

レポート等の
大学の先生に
メールを出す際は
所属学部・学科、
学籍番号、名前を
必ず書きましょう!
メール転送

転送先のメールアド
レス設定


携帯電話のメー
ルには転送しな
いこと(金が掛が
る!!)
「サーバにメールを残
す」を選択

残さないを選択
するとActive!
Mailにはメール
メール作成

宛先


Cc


メールを送りたい
相手のメールアド
レスを入力
carbon copy
Bcc

blind carbon copy
レポート
自分の履歴書
 将来やりたい事に関してインターネットを
用いて調べてまとめる
 提出方法


2ページ
• Microsoft Wordで作成

電子的に提出する
• 提出は次回の講義中に行う
次回は

オペレーティングシステム




ファイルとディレクトリ
オペレーティングシステムの歴史
コンピュータへの直接指令
計算機ハードウエアの仕組み

コンピュータの歴史