労働者と労務人事「管理」

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労働者と人事労務「管理」
2014年4月29日
人事労務管理論A
LT1022教室
第3回目講義
先週のKey Words

人事労務管理

労働者
2
二重の意味での自由とは?

人格的な自由
職業選択の自由、仕事に就かない自由

経済的「自由」
カネがない、生産手段をもたない
生活手段を稼がなければならない
3
労働力の商品化ーー何を売買しているのか

売買の対象は労働者の「身体」ではない
→ 売買の対象は労働力の「所有権」ではない

労働力の時間決め「使用権」
売買の対象→
4
労働力の売買と賃貸マンション
労働力
賃貸マンション
所有者
売買の対象
売買後の所有権
社会的力
5
労働力の売買の具体像(日米比較)

欧米の場合
特定の(
)ができるという能力
仕事jobを基準とした売買:採用、賃金、解雇

日本の場合
特定の(
)ができるという能力
従業員として働くことを基準とした売買:
採用、賃金、解雇(定年)
6
少子高齢化現象の影響!!
2010年
総数(万人)
総計 34歳以下 55歳以上
5111
860
1110
正規雇用率(%)
65.6
68.1
50.5
非正規雇用(%)
34.4
31.9
49.5
7
最新統計では (2013年)
年
【男女計】 正規雇用者
非正規雇用者
【男性】 正規雇用者
非正規雇用者
【女性】 正規雇用者
非正規雇用者
2010
65.6
34.4
81.1
18.9
46.2
53.8
2012 2013 %
64.8 63.3
35.2 36.7
80.3 78.8
19.7 21.2
45.5 44.2
54.5 55.8
8
ヒトを管理することの困難性

そもそも管理とは何?
管理の目的 → ヒトの管理がなぜ困難か?

そのためにはどんなことが必要なのか?
9
管理とは何か

Management という言葉
イタリア語maneggiare

作業と管理の区別
「動力」が内在しない対象への活動;
「動力」が内在する対象への活動:

人事労務の場合は
対象であるヒトは経営者の思い通りにならない
10
人事労務管理を解読すれば

対象であるヒトはロボットではない
他者の思いとおりにはならない意志と感情
この意志と感情はヒトに内在する動力とみなせる
経営者はこの意志と感情に働きかけねばならない
11
賃金労働の特質(労働力商品の特質)

労働力商品の特殊性とは?
言われてみれば当たり前のことだが・・・
この特殊性が人事労務管理を不可欠とさせている
①労働力は労働者と不可分離
・
・
・
12
労働力商品の特質(2)
②販売者と購買者は対等平等
・
・
・
公正な市場取引確保の仕組みが必要
③購入した労働力商品の使用は簡単ではない
・
・
・
13
二つの役割と二つの体系①

労働力の効率的使用
(
)労働力の購入
労働能力の(
)
労働力の(
不要な労働力の(
)
)
人事管理(personnel mgt)
14
二つの役割と二つの体系②

労働力の「使用権」と「所有権」の対立の克服
・効率的使用と乱用→
・「所有権」擁護の動き→
・対立の緩和と克服の必要性
労使関係管理(industrial relations)
15
人事労務管理の体系と内容
16