アメリカ都市の競争力とは

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Transcript アメリカ都市の競争力とは

国際比較ゼミ
プレゼンテーション
A.Onodera
K.Suzuki
M.Iguchi
K.Ikehara
R.Saito
テーマ
「アメリカの都市比較から見える
都市成長要因の考察」
前期プレゼンの財政を踏まえて
州財政
州の自立
州の自立を支えるものは何か?
ミクロ的視点での考察
都市と産業の関わり
問題提起;
「アメリカの都市の特徴と産業との関係からみえる
都市の持続的成長をもたらす産業の成長要因とは」
結論
・都市の産業と、それ以外の都市競争力(特徴)の連携
による都市へのリスク分散がもたらす産業の持続的成長。
・産業の持続的成長が都市の持続的成長へとつながり、その都
市の持続的成長が州の財政の自立につながる。
フローチャート
アメリカ50都市比較
都市の特徴からみた産業の重要性
産業の参入を促進し、かつ、
産業の発展要因となる都市の特徴とは何か?
都市分析
都市の特徴と産業との関わり
発展都市
衰退都市
波及効果
産業の集積型
正のロックイン効果
負のロックイン効果
地域ネットワーク集合型
地域特化経済依存型
リスク分散
結論
アメリカ50都市比較
アメリカ50都市を比較して、都市の特徴が都市
の発展に影響を与えている。
↓
産業の重要性
↓
都市の産業が都市の発展にどのような関係が
あるのかを考察していく。
都市比較
産業の参入を促し、かつ産業の発展要因となる
都市の特徴とは何か?
都市の特徴を分析していく
シアトルの例
 2004年 総合経済発展戦略 策定
Prosperity Partnership
5つのターゲットクラスター
①航空宇宙
②環境および代替エネルギー
③情報技術
④生命科学
⑤物資の大量輸送、観光も含む国際交易
Seattle
技術労働力
製造能力
教育、研究
インフラ
国際・国内マーケットへのアクセス
行政
生活環境
Seattle インフラ
鉄道、バス、港、空港
 海沿いという立地要因もあり、インフラが
整備されている
特に、シアトル・タコマ空港は米国とアジア・
ヨーロッパを結ぶ主要空港
Seattle 国際交易
首脳会議や都市サミットなどの開催地に

↓
 世界中にある姉妹都市などとの交流を通じ
た市民、個人レベルの強い結びつき
Seattle 企業サポート
企業に対する誘致
ワシントン州からの支援制度の整備
(研究と事業化を橋渡し)
Austin
オースティン
オースティンの人口増加
Austin MSA population
1600000
 オースティンは南部の住み
やすい都市
 大学の多い都市
1400000
1200000
1000000
 個人所得税 0%
 企業所得税 0%
↓
 人口増加
800000
600000
400000
200000
0
1980
1985
1990
1995
2000
2005
出所:The Greater Austin Chamber of Commerce
シリコンヒルズを中心とした産業転換
1960年代頃までは、
石油以外に目立った産業がなかったオースティン
↓
シリコンヒルズを中心に急速に産業構造の転換を成功
させる。
・IT産業の進出・発展。
・ソフトウェア会社 800社まで誘致。
なぜ企業誘致・産業転換できたか?
豊富な労働力
税制の優遇
大学を利用した産学連携
80年代~
インキュベーションを支援する地域開発関連機関、
ソフトウェア企業のネットワーク団体 など設置
Rochesterの産業転換
1800年代初期;Geneses Riverの水力を利用して
製粉業が興る
↓
1820年代;製粉業が盛んになる。周辺地域(New
York,Albany)への輸出
↓
大幅な人口増加
↓
1850年代;育児施設の事業が盛んになる・・・製粉業
が衰退し始める
↓
Rochesterの産業転換
1860年代~90年代;衣服産業、製靴産業、醸造工
業が盛んになる
↓
Busch&Lomb、Eastman Kodak,Union Telegraph
の参入も
↓
〃年代;研究開発、技術系の大学の設立が盛んになる
↓
現在;国際的企業の集積地、研究開発の盛んな都市、住
みやすい都市という特徴が定着する
Rochesterの特徴の変化
1800年代初期;Geneses Riverという水力資
源の利用
↓
1820年代;人口の大幅な増加・・・大幅な需要、
人的資本の拡大
↓
1860年;代製造業の発達、新規企業の増加と
同時期に、研究開発・技術系の大学の設立
が盛んになる
↓
産学の連携という強み
ロチェスターの人口推移
人口(人)
人口
18
40
年
18
60
年
18
80
年
19
00
年
19
20
年
19
40
年
19
60
年
19
80
年
20
00
年
350000
300000
250000
200000
150000
100000
50000
0
年
人口
資料;アメリカ統計局
研究開発の盛んな都市としてのロチェスター
「ロチェスターに研究開発機関を置く主な企業」
→Kodak、Bausch&Lomb、Xerox、General
Motors、 Delphi(自動車部品工業)・・・
「ロチェスターの技術系、研究開発の盛んな
大学」
→University of Rochester,
St. Bernard’s school of Technology and
Ministry,
Rochester Institute of Technology
生活環境のよいロチェスター
・地下鉄付近の都市25都市の中で安全な都市2位に
選ばれる
(2003年、FBI)
・最も生活環境のよい都市、全米3位に選ばれる
(2003年、News week)
・地下鉄とし100都市の中で最もストレスの少ない都市
11に選ばれる
(2003年、News week)
ロチェスターの暮らしやすさ
70000
60000
50000
40000
軽犯罪
凶悪犯罪
30000
20000
10000
0
Rochester
Detroit
都市名
資料;City Ratings.com
鉄鋼の街 ピッツバーグ
主な産業:鉄鋼業、医療サービス
主な大学:カーネギーメロン大学、ピッツバーグ大学
背景
五大湖周辺の鉄鉱床やアパラチア炭田地帯に近接
↓
製鉄業が発展
(米大手の鉄鋼会社USスチール発祥の地)
ピッツバーグ産業構造の変遷
≪繁栄≫19世紀後半 鉄鋼業の集中、アメリカ製造業の一大中心
↓
1945年~1969年 「ルネッサンスⅠ」
・環境整備(工場の煤煙、公園の整備など)
・ゴールデン・トライアングルの開発
↓
≪衰退≫ 1970年代~ 欧州やアジアとの競合による鉄鋼業の衰退
↓
1980年代後半~ 「ルネッサンスⅡ」
・産学連携によるハイテク企業の創業
カーネギーメロン大学、ピッツバーグ大学
サポート機関(ピッツバーグ・ハイテクノロジー協会)
・地域医療システム
・ワシントンズ・ランディング → ウォーターフロントとダンウタウンの開発
↓
≪再生≫1990年代~
ヘルスケア産業の街への転換
ピッツバーグの変遷
産業の参入と発展を促進する都市の特徴とは
シアトル
・立地を生かしたインフラ
シアトル・タコマ空港
・国際貿易
・企業サポートの充実
•豊富な労働力
オースティン
•税制の優遇
•支援団体の存在
ロチェスター
ピッツバーグ
都市の正のロックイン効果
都市の産業の発展
雇用の増大
実質賃金の増大
都市の財政力の
増大
社会資本の
増大
人口の増大
資本・労働力の
増大
新規産業
税収増
生活環境・治安
の改善
サンフランシスコ
 1960年代の製造業の後退
↓
サンフランシスコ・ベイエリアに存在する
半導体・ハイテク産業が集積しているシリコンバレーが
衰退を抑制
この産業転換の要因とは?
シリコンバレー 産業変遷
1939年
1951年
50~60
60~70
70~80
80~90
ヒューレッド・パッカード社 設立
研究所が設立→集積が進む
軍需製品
半導体
ほぼ10年ごとに
パソコン
中心となる産業を
IT
入れ替えながら発展
産業転換 要因
分野別投資比率(2004年)
11.80%
3.00%
28.80%
3.20%
ソフトウェア
ライフサイエンス
半導体
ネットワーキング
情報通信
コンピュータ
ITサービス
その他
8.40%
11.30%
20.50%
13%
出典:Pricewaterhouse Coopers
 企業・大学・研究所
これらの集積による
新たな技術、企業の
創出
 多種多様な産業の集ま
り
多種多様な産業の集まり
業種を分散しておいた方が、リスクが小さい
しかし・・・
相乗効果が生まれないのでは?
↓
ターゲットとなる産業・分野を決め、資源を
集中することが重要
Seattle 都市の強み
 マイクロソフト、アマゾンなど企業の集積
 ワシントン大学、研究所の存在
 環境の質の高さ
基盤が安定している
→加えて企業の参入を促すような要因とは?
Seattle 企業参入の変遷
ボーイング社(航空機)----------------------------------スターバックス-------------------------------------マイクロソフト-----------------------------------
ニンテンドー--------------------------年
~
1970年
Amazon. com----------------------- 1910
1980年
2000年
2006年
総雇用者数推移
総雇用者数
600,000
500,000
400,000
300,000
200,000
100,000
0
1970
年度
1980
1990
2000
出典:ピュージェット・サウンド地区委員会
Seattle 企業の参入を促す要因とは
立地を生かしたインフラ
シアトル・タコマ空港
国際交易
企業サポートの充実
都市発展戦略
決定要因
・産業の歴史
・関連した技術の蓄積
・それらを生かした将来の戦略
都市発展戦略 政策
 2004年 総合経済発展戦略 策定
Prosperity Partnership
5つのターゲットクラスター
①航空宇宙
②環境および代替エネルギー
③情報技術
④生命科学
⑤物資の大量輸送、観光も含む国際交易
Boston
主な産業
・ハードウェア業界
・ソフトウェア業界
・研究
・ベンチャーキャピタル
主な大学
・マサチューセッツ工業大学
・ハーバード大学
ほかに63もの大学がボストン近郊に存在
ボストンの産学連携について
マサチューセッツ工科大学
教授
1000人弱在籍
専任研究員
2700人
学生
10400人(6割が大学院生)
研究予算
約5億2900万ドル(8割が政府)
1945年~1997年
MITの卒業生、教授が作った会社は4000社以上
雇用100万人以上
工学部の中に航空、科学、バイオ関係、電気、機会、材料など
さらに、理学、生物学、脳の分野、研究で学ぶための記憶、
さらに数学や建築などの研究も行っている。
学部や、学科の壁がなく協力して研究する取り組み
大学内での知識の共有
ルート128の復活
ルート128
ボストンのメトロ地域と128号線沿いで
発展したハイテクセンター
従来のように特定の産業セクターに依存するのではなく、より幅
広い分野で、最新の通信サービスや熟練技術者を求めるような
新企業が形成。
ソフトウェア企業 1989年
800社
1998年
2751社
通信産業
全米で人口当たりの集積度が最も高く、
年間400億ドルの売り上げ
ベンチャーキャピタル投資は
全米でカリフォルニアについで第2位(88億ドル)
Big Digの再開発
Big Dig
1959年に完成した高架高速道路
ボストンの都市景観の魅力を損ねただけでなく、騒音の原因
・老朽化した高速道路を地下化するとともに、地上部は都市公園として整備
・直線的で走行性の高い地下高速道路を整備すると同時に、
既存幹線道路網との連携をはかる
・高速道路によって分断されていた中心部と海辺の町を一体化させるなど、
都市構造を大きく変化させる
生活環境の改善
完成前
完成後
都市の正のロックイン効果
都市の産業の発展
雇用の増大
実質賃金の増大
都市の財政力の
増大
社会資本の
増大
人口の増大
資本・労働力の
増大
新規産業
税収増
生活環境・治安
の改善
都市の負のロックイン効果(背景)
資本主義の発達
少数の企業への生産の集中
新規産業立地の際の大企業の意思決定権の増大
極大利潤を求めた企業立地<生活
環境の影響
都市の負のロックイン効果
都市の産業の衰退
雇用の減少
実質賃金の減少
都市の財政力の
低下
社会資本の
低下
人口の減少
資本・労働力の
減少
新規産業
税収減
生活環境・治安
悪化
Detroit
デトロイト
自動車産業都市 デトロイト
 1900年代~
フォードをはじめGMやクライスラーなど企業がデトロ
イトに進出。
子会社・工場などが建ち並び、世界有数の大規模な
自動車産業都市に。
 1960年代~
米国自動車産業は安価な日本車などの影響を受け、
安い人件費を求めて国外や南部に工場移転。
デトロイトの自動車産業ではリストラ・倒産が続く。
1980年代には、失業率16%に。
製造業・自動車関連に依存している
デトロイト
総生産における製造業の比率
デトロイト 23%
全米
14%
また、製造業の事業所数のうち
約63%を自動車関連が占めている。
 失業率(2005)
9.9% (全米 5.0%)
 一人当たり所得 成長率(2005)
2.8% (全米平均 5.5%)
デトロイトの人口推移
2000000
1800000
自動車産業
衰退
1600000
1400000
1200000
1000000
GM、クライスラー
デトロイトに
800000
600000
400000
フォード設立
200000
0
1900
1920
1940
1950
1960
1980
1990
2000
出所:日本国総領事館
デトロイトの生活環境
10万人あたり犯罪発生件数(2003)
 1970年ごろから治安・
環境は悪化。ダウンタ
ウンには浮浪者。
 現在も依然として空洞
化は深刻。地域格差
は大きい。
 全米でもっとも危険な
都市のひとつとされて
いる。
100
90
東京
80
ボストン
70
デトロイト
60
50
40
30
20
10
0
殺人
強姦
出所:日本国総領事館
St.Louis
セントルイス
アメリカ第二の自動車産業都市
セントルイス
鉄道関連産業のさかんな都市
↓
1920年代 クライスラー社
主要工場をセントルイスに
→デトロイトに次ぐ自動車産業都市へ。
総生産における製造業の比率
セントルイス 26.3%
全米
15.8%
セントルイス 人口推移
セントルイス 人口推移
900000
800000
自動車産業衰退
700000
600000
500000
400000
300000
200000
100000
0
1900
1910
1920
1930
1940
1950
1960
1970
1980
1990
2000
出所:日本国総領事館
セントルイス 犯罪率
10万人あたり犯罪件数(2003)
100
90
80
70
東京
ボストン
デトロイト
セントルイス
60
50
40
30
20
10
0
殺人
強姦
出所:日本国総領事館
都市の負のロックイン効果
都市の産業の衰退
雇用の減少
実質賃金の減少
都市の財政力の
低下
社会資本の
低下
人口の減少
資本・労働力の
減少
新規産業
税収減
生活環境・治安
悪化
サンフランシスコ
デトロイト
ボストン
ピッツバーグ
産学連携による
さまざまな産業の集積
正のロックイン効果
その都市=~産業の都市
という地域の代表的産業の集積
産業集積のロックイン効果
時代の転換
産業転換が可能
・ひとつの代表的な産業の子会社
・その産業への多額な投資
・専門的な知識を持った人材の流入
産業の転換が難しい
産業
人材
代表的産業
生活環境
大学
企業(子会社)
地域のネットワークを生かした
産業構造
時代の流れに対して
柔軟性を持つ
企業
企業
ひとつの代表的産業に集中した
産業集積
産業の集積に多額な資金・
多くの人材が必要となるため
時代の流れが変わっても
転換しづらい
=地域特化経済
産業構造の特徴
現在の代表的産業集積地域の比較
シリコンバレー
地域ネットワーク活用
の企業集積
ルート128
垂直的(生産~販売を
同産業でまかなう)企業の集積
地域ネットワーク活用の重要性
地域特化経済と同じプロセス
シリコン・バレー
地域ネットワーク集合型
事業所総数
16、428
製造業
4,064
コンピューターを含む産業機械
電気・電子機器
サービス業
1,361
1,118
12,364
主な大学・研究所
スタンフォード大学
スタンフォード研究所
不多様な業種の企業の集積による研究開発型の分業構造
シリコンバレー
多様な業種の企業の多数集積
知を商業化する力の充実
研究開発型の分業構造
新たに開発された製品や部品を生産するための
投資財産業
金属1次製品、金属加工品などの供給業者
加工に結びつける投資財の開発に当たって
最先端の開発成果を加工に結びつけるエンジニアリングサービス
知識の細分化・専門化が可能
細分化・専門化の例
・NPO
発展の影で置き去りにされてきた問題を行政のみに任せるのではなく、
地域の将来は自分たちの手で切り開こうという趣旨で93年に設立
規制緩和などのビジネス環境の向上、企業誘致や
輸出支援、各種調査、現状分析などの支援
・220万人の人口地域で1992年から96年までおよそ13万人の雇用増
・前年比1996年の平均賃金は5.1%増
・IBI(International Business Incubator)
ベンチャー育成
スタッフ達が企業設立のアイデアを、企業設立によりメリットを得る
可能性のある民間企業(会計事務所、法律事務所、銀行など)に持ち込み
支援を受け付けるとともに、大学や市にも設立による地域活性化の
意義を説いて支援を取り付ける
地方政府が主導ではない
細分化・専門化
運営のすべてはプロであるスタッフに
任され、市はアドバイザーに徹している
ルート128
1990年代に一時衰退
復活
垂直統合的企業の集合型
IBMの例
最も重要な問題は、IBMが過去から積み上げてきた「財産」そのものである。巨人IBMというイメージがあ
まりにも定着しすぎた結果、内部的にはいわゆる大企業病を招き、外部的にもさまざまな足かせをIBMに
課した。このことはすなわち、「昔の強みが今の弱み」に変化した典型的な例といってもよいだろう。これま
でIBMは、システムに必要な製品をすべて自社で賄おうとする、垂直構造型企業として成長してきた(実
際ほとんどのメインフレーマはいまでもそのような企業体質を持っている)。
引用;IT Market Trend
Windows NTやIA(インテル・アーキテクチャ)サーバーの進出
Linuxへと転換を余儀なくされた
新たなエコシステム(共生関係)
;これまでの閉じたコミュニティーだけでなく多くの市場に展開
ネットワーク重視の経営戦略への変更
ルート128の過去分析により
垂直的企業の集合体
研究・設計・生産・販売などの機能を垂直的に進めて、
生産活動の多くを社内でまかなう自己完結型企業の集合体
有通の利かない専門設備や
専門化した技能に経営資源をつぎ込んでしまうため、
技術革新の環境の激しい変化への適応能力低下の懸念
時代の転換・
外国企業からの
外的圧力
産業
産業(子会社)
産業
地域特化経済と
同じ産業構
造
産業
垂直的産業構造の限界
地域ネットワーク型の経営に移行
自動車産業
IT産業
産業
産業の集積
産業の集積
企業
大きく発展
企業
企業
大きく発展
他国からの安い労働力、生産性の高い技術力という圧力
=競争の激しい社会
さらなる技術力が求められる
技術進歩により成長維持
技術進歩できずに衰退
IT産業といえど自動車産業と似たようなプロセスをたどっている
=垂直型産業構造の限界
地域ネットワーク活用型
地域特化経済
知識・技術の
産業転換が困難
細分化・専門化が可能
企業の衰退は、
直接、都市の衰退にならない
企業の衰退
=都市の衰退
リスク分散の重要性
地域ネットワーク産業のリスク分散の効果
細分化・専門化
生産企業
生産企業
生産企業
組み立て企業
組み立て企業
組み立て企業
販売企業
販売企業
販売企業
技術・知識の応用によるリスク分散
時代の転換とともに衰退
さらに、
都市の特徴や産学連携における産業からの波及効果により、
ひとつの産業が衰退したとしても、大学やほかの機関にもそのショックを
分散することができる
産業間・産業とほかの機関(大学・研究所)のネットワーク活用におけるリスク分散
1、都市の特徴がその都市の産業参入の促進要因となり、
産業の発展要因となる
2、地域ネットワーク活用による知識・技能の細分化での
柔軟性を生かしたリスク分散の重要性
都市の特徴
産業
リスク分散
産業の持続的成長
都市の持続的成長
結論;
州の自立を支えている都市の成長要因とは
・都市の産業と、それ以外の都市競争力(特徴)
の連携による都市へのリスク分散がもたらす
産業の持続的成長。
・産業の持続的成長が都市の持続的成長へと
つながり、その都市の持続的成長が州の財政の
自立につながる。
参考文献
 伊藤正昭(2000)
地域産業論学文社
シアトル都市圏データシート
http://www.cityofseattle.net/oir/datasheet/japanese/THEGREATERSeattleDATASHEET_JA.pdf
Prosperity Pertnership http://www.prosperitypartnership.org/index.htm
宮尾尊弘 『都市経済学』1989年 日本評論社
Sperling’s Best Place; http://www.bestplaces.net/
2002 林上 著 都市経済地理学 大明堂
Rochester市のホームページ;http://www.ci.rochester.ny.us/
Detroit市のホームページ;
St,Louis市のホームページ;
The Greater Austin Chamber of Commerce;
外務省;
文部科学省;
世界銀行;
2004 神頭広好 都市と地域の立地論 古今書院
2002 松原宏
立地論入門 古今書院