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大学基準協会の新大学評価システム
財団法人 大学基準協会
大学評価・研究部
大学評価実務説明会
2010(平成22)年4月26日・28日、5月7日
説明の内容
認証評価の新展開
(ハンドブック P6~P11)
新たな大学評価システムの概要
(ハンドブック P12~P21)
大学基準協会が要請する自己点検・評価
(ハンドブック P25~P29)
認証評価の新展開
大学評価システムの改革の背景
 大学評価を必要とする背景
 アカウンタビリティの履行
 学位の質を保証する仕組みの構築
 大学教育の国際的通用性の確保
 大学の現状、社会からの批判
 自己点検・評価の形骸化
 評価疲れ
 現行の評価制度に対する懸念
 質保証としての機能は果たしているか
大学評価システムの改革の方向
 評価とは、「されるもの」ではなく、自らの意思で
「行うもの」であるという意識の定着を図る。
 自己点検・評価の質を向上させ、自らの判断と責
任において評価結果を改革・改善に繋げる内部質
保証システムの構築を支援する。
 多岐に亘って設定されてきた従来の評価基準及
び評価項目の数を大幅に削減することで、大学に
とっても評価機関にとっても、評価に係る負担を可
能な限り軽減できるようにする。
内部質保証システム構築への期待
 本来の大学評価の基本的役割
 大学が構築し実行している内部質保証システムが十分
機能しているかどうかのチェックすること。
 教育研究活動の詳細を点検・評価するのは、大学自身
に委ねられるべき。
 大学に求められる内部質保証システムの構築
 自己点検・評価の能力を高め、直接、社会の期待に応
えることのできる内部質保証システムの構築が不可欠。
7
設置基準
設置審査
公的質保証
内部質保証
認証評価
自己点検
自己評価
自己改善
内部質保証システムの輪郭
 自己点検・評価を通じて、質の保証と質の向上を図
ること。




【 PLAN 】目標・計画の明確化と構成員の共有
【 D O 】目標・計画の実現向けての真摯な努力
【 CHECK 】適切な評価による改善へのフィードバック
【 ACTION】目標・計画の修正・見直し
 各評価基準において、大学・学部等自身が、PDC
Aサイクルを回転させ、1回転するごとに改善・改革
の方向に上昇させる。=スパイラル・アップ
内部質保証システムの輪郭
PLAN
教育目標、学位授与方針、 大学の目的、教育目標の設定
教育課程の
中長期計画の策定
編成・実施方針など
の策定
教育プログラム
spiral
P´,P´´・・・・
教員組織
P
ACTION
改善策の策定、
改善の実施
教育内容・
方法の改善
・教育システムの検証
・学生の学習の進捗状況の検証
・評価指標を用いた学習成果の検証
・学外者による教育プログラム
の評価
など
CHECK
C
A
A
P
学生支援
DO
教育の実施
D
C
D
新たな大学評価システムの概要
新大学評価システムの概要(1)
 新大学評価の目的
本協会が定める大学基準に基づき大学の諸側面を包括
的に評価することを通じて、大学の教育研究活動等の質
を社会に対し保証すること。
大学評価の結果の提示並びにその後の改善報告書の
提出及びその検討というアフターケアを通じて、申請大学
に設置される学部・研究科等を含む大学全体の改善を継
続的に支援すること。
特に、社会に対して保証する「大学の質」については、大学が理
念・目的の達成に向けた活動を行っていること、また、自己点検
・評価体制を整備し、これを確実に機能させ、適切・妥当な自己
点検・評価活動を実施し、その結果が改革・改善に着実に連動
していることを重視。
新大学評価システムの概要(2)
 新大学評価の特質
大学内に構築される質保証システムの有効性に着目した評価
質保証システムの構築と有効性を重視
自己改善機能を重視した評価
自己点検・評価結果と改善との連動
理念・目的・教育目標の達成度を重視した評価
法令要件の遵守等のチェック(基盤評価)を行った上で、理念・
目的・教育目標の達成状況の評価(達成度評価)
改善報告書の評価
大学に対する継続的改善をバックアップ
ピア・レビューの重視
正会員の大学教職員の専門的知見・識見を駆使した評価
新大学評価システムの概要(3)
-評価基準、評価項目-
( )内の数字は、(評価項目-評価の視点)を表す
1
理念・目的 (2-3)
1
理念・目的 (3-5)
2
教育研究組織 (2-2)
2
教育研究組織 (2-3)
3
教育内容・方法(①教育課程、②教育方法、③
国内外との教育研究交流、④学位授与・課程
修了の認定) (36-81)
3
教員・教員組織 (4-10)
4
学生の受け入れ (20-29)
5
学生生活 (6-17)
6
研究環境 (7-19)
7
社会貢献 (3-13)
8
教員組織 (11-27)
9
事務組織 (6-12)
10
施設・設備 (8-16)
11
図書・電子媒体等 (2-5)
12
管理運営 (7-15)
13
財務 (6-8)
14
点検・評価 (4-8)
15
情報公開・説明責任 (3-4)
4
教育内容・方法・成果(①教育目標、学位授与
方針、教育課程の編成・実施方針、②教育課
程・教育内容、③教育方法、④成果)
(12-30)
5
学生の受け入れ (4-7)
6
学生支援 (4-9)
7
教育研究等環境 (5-12)
8
社会連携・社会貢献 (2-5)
9
10
管理運営・財務(①管理運営、②財務)
(6-18)
内部質保証 (3-9)
13
新大学評価システムの概要(4)
 評価項目及び評価の視点を大幅に縮減
評価項目
:123⇒45
評価の視点 :259⇒108
 評価の視点
各評価項目において、点検・評価のための手掛かりや根
拠となるもの。
すべて採用するか、一部を採用するかは、大学の裁量に
委ねる。
大学固有の評価の視点を設定してもよい。
新大学評価システムの概要(5)
-評価体制-
理事会
大学評価委員会
大学評価分科会第1群
大学評価分科会第2群
大学財務評価分科会
評議員会
国・公立大学部会
異議申立審査会
私立大学第1部会
私立大学第2部会
改善報告書検討分科会
大学評価企画立案委員会
再評価分科会
追評価分科会
新大学評価システムの概要(6)
-評価体制-
5学部5研究科の大学の場合の新旧評価体制(例)
現行の評価体制
新システムの評価体制
全学評価分科会
4名
名○
○
専
門
評
価
分
科
会
名△
△
専
門
評
価
分
科
会
名◎
◎
専
門
評
価
分
科
会
名□
□
専
門
評
価
分
科
会
名▼
▼
専
門
評
価
分
科
会
3
3
3
3
3
○○大学評価分科会
原則として5名
(教員4名、職員1名)
1全学評価分科会・5専門評価分科会
○○大学評価分科会
評価者-19名
評価者-5名
新大学評価システムの概要(6)
再評価・追評価では、
期限付適合・不適合
の判断に至った問
題事項に関する改
善状況をもと適否を
行う
-評価プロセス-
大学による
自己点検・評価
追評価
不適合
書面評価
評価結果に対する
大学の対応
改善報告書の作成
実地調査
適合
不適合
追評価
改善報告書の検討
再評価
期限付
適合
適合
評価結果の
大学への提示
評価結果(案)の
提示
新大学評価システムの概要(7)
 大学評価結果と公表
「Ⅰ 評価結果」
大学基準に適合しているか否かについて、適合、期限付適合、不適合
の判断が記される。
「Ⅱ 総評」
理念・目的・教育目標の特徴とその達成状況や達成に向けての課題な
ど評価結果全体の概評
長所の伸長と問題点の改善に向けての取り組みなど、10基準ごとの具
体的評価結果
「Ⅲ 大学に対する提言」
長所として特記すべき事項
改善を要する事項
 「改善勧告」と「努力課題」
大学基準協会が要請する
自己点検・評価
自己点検・評価の機能的側面
 公共性の高い高等教育機関としての責務である
対社会的な説明責任を果たすという側面
 認証評価のための基礎的情報を提供するという側
面
 大学が教育研究活動の活性化と質の向上に向け
て発展するために、継続的な改革・改善に必要な
情報を得るという側面
自己点検・評価体制の構築(1)
1. 自己点検・評価のための学内組織の設置
 全学と部局単位の自己点検・評価実施組織の有機的
連携
 自己点検・評価結果を改善・改革に連動させる仕組み
の構築
2. 自己点検・評価のための前提条件の整備
 構成員が合意している目標や計画があること、評価方
法についての技術的な課題がクリアされていること
 客観的な根拠を基に第三者的な視点から評価できる評
価者の配置
自己点検・評価体制の構築(2)
3. 学内情報のデータベース化の推進
 大学の諸活動に関するデータを計画的・継続的に収集
し、これらを体系的に整理し、検索・分析・加工などの情
報処理を効率的に行えるシステムの構築
4. 自己点検・評価結果の活用
 自己点検・評価を大学マネジメントの一環に正しく組み
込み、経営戦略や改善計画の策定に活かす体制を構
築
自己点検・評価体制の構築(3)
5. 外部評価の有効利用
 自己点検・評価の信頼性と妥当性を高める
 自己点検・評価の過程で同窓生や外部有識者の意見
を積極的に聴取したり、専門分野の評価を関連する学
協会に依頼したり、大学間で相互的に評価し合う
自己点検・評価の実施方法(例)-(1)
到
明達
確目
化標
の
より焦点化し
た下位目標の
設定
到達時期の明
示
妥到
当達
性目
の標
検
証の
現有する資
源(人的・物
的・財政的資
源)や大学が
置かれている
諸条件との整
合性
評
視価
点方
の針
決・
評
定価
の
る評
評価
価項
指目
標に
の対
確応
定す
評価方法の方
針・計画・手
順・方法の決
定
定量的または
定性的評価指
標の策定
具体的評価の
視点の決定
学習成果の評
価指標の開発
目標到達に向
けた具体的計
画の設定
24
自己点検・評価の実施方法(例)-(2)
し評
た価
現指
況標
把を
握基
に
評価指標に対
応するデータ
の体系的収集
評価指標が多
岐にわたる場
合の指標間の
構造化
評価指標に対
する評価基準
の設定
と現
況
自の
照
己合 と
到
評・ 達
価分 目
析
・標
基自
づ己
のく 点
策改 検
定善 ・
評
計価
画に
目標と現況の差
異分析(到達目
標に対して何が
不十分だったの
か、原因は何か、
効果が上がって
いる点は何か、
など)
改善内容の緊
急度・重要度の
検討
現況に対する評
価(十分か否か、
その判断根拠
は何か、など)
実行性のある改
善計画の策定
資源の投入量
改善に向けた計
画・手順の方法
改
に善
向
け計
た画
方の
策実
現
報
告
書
の
作
成
構成員の改善に
向けた動機付け
①現況について
の構成員間の共
有、②改善計画
の合意形成、③
実行過程の
フィードバック、
④組織レベル・
個人レベルの活
動の関連付け、
⑤インセンティブ
の供与、など
25