製品ラインナップ効率性アセスメント - 日本モジュラーデザイン研究会BLOG

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製品ラインナップ効率性アセスメントサービス(モジュラーデザイン導入前活動)
日本モジュラーデザイン研究会
http://modular-design-institute.jp
製品仕様に基づいて製品ラインナップを分析し、短期の活動で現状の製品ラインナップの問題点とあるべき姿を見える化します
【想定ケース】
【Case1】
【効果(実施後の状態)】
短期間で、製品ラインナップ上の問題点とあるべき姿を把握できるようになり、売上維持
・拡大と生産性向上・在庫削減の両立を検討できる状態になります
多様な顧客ニーズに対応してきたため、製品ラインナップが多くなりすぎ、
生産効率が悪化しているが、どの機種に絞ってよいかわからない
 現在の製品ラインナップのムダ・ムラを見える化し、製品ラインナップのあるべき
(最小の製品数で最大の顧客を獲得するラインナップ)を明確にします
新製品を設計する度に部品が新設され、部品種類が増加した結果、
【Case2】
金型や治具等の生産機材の管理コストが増大している
 製品ラインナップのムダ・ムラが改善され、部品種類の削減につながります
製品寿命が長く、サポート期間が長いため、製品リリースを行うたびにサービス
【Case3】
部品(補修部品)の種類が増え、その在庫も雪だるま式に増えている
 製品ラインナップの整備によって期待できる効果を試算できます
【サービス概要(活動ステップ&手法の特長)】
1.製品ラインナップの現状の見える化
2. 製品ラインナップのあるべき姿の見える化
製品を特徴を決定する仕様を調査し、
現状の製品ラインナップのムダ・ムラを明確化
製品の特徴を決定する仕様にモジュール数※を適用して
重複や乖離を無くし、製品ラインナップのあるべき姿を明確化
【ラインナップの現状(例:旋盤)】
製品を方式(製品
システム)ごとに
分類
垂直
2
1
CA
CB
DA
DB
製品ラインナップを整備した場合の想定効果を試算
【製品ラインナップのあるべき姿】
製品システム構成
基本サイズ
現行
主軸 工具台 工具台 工具台 加工 主軸台 機種数
機種 振り 心間
方向
方式
数
移送構造 機能
数
水平 テーブル
1
2軸(X,Z) 旋削
1
AA
165 100
単一
AB
165 140
AC
170 250
AD
170 315
タレット
1
2軸(X,Z) 旋削
1
BA
280 305
単一
BB
290 600
BC
350 305
BD
350 400
心間
BE
350 525
振り
BF
290 290
BG
290 505
BH
350 300
BI
350 405
BJ
350 520
BK
355 430
BL
350 400
BM
350 540
BN
400 710
BO
400 1065
BP
500 710
BQ
500 1305
BR
550 710
BS
550 1305
・・・
現行機種の基本サイズ
(振り/心間)がランダム
であり、機種間に重複や
乖離がある
3. 想定効果試算
340
340
520
520
 製品システム(製品の方式)ごとに現行の機種を列挙し、
各機種の基本サイズ(製品の特徴を決定する仕様)
を選定・調査します
【基本サイズの例】
旋盤:「振り」と「心間」、テレビ
:「画面サイズ」、
エンジン:「排気量」、発電機:「発電量」
 各機種の基本サイズを調査することで、現状の
ラインナップのムダ・ムラ(重複と乖離)を明確に
します
新機種
新機種
数
重複
重複
AA'
AB'
BA'
BB'
BC'
BD'
BE'
BF'
BG'
BH'
BI'
・・・
【想定効果】
基本サイズ
心間(R10)
振り
(R40/3) 100 125 160 200 250 315 400 500 630 800 1000 1250
132
○ ● ○
160
○ ● ●
280
○ ● ●
335
○ ● ●
400
● ◇ ● ●
475
● ◇ ● ●
560
● ○
670
○ ●
800
950
1000
現行機種の基本サイズ
が規則的になり、機種間
に重複や乖離がない
R10:標準数のR10数列を適用
R40/3:標準数のR40数列から3つ目ごとの数値を適用
1600 2000 2500 3150 4000 5000
効果が期待される項目
◇
◇
●
●
●
○
○
◇
◇
◇
◇
◇
◇
●
●
●
◇
◇
◇
○
○
○
●: 現行機種で代替
◇: 近似現行機種で代替
○: 顧客の要求があれば新設計
乖離
【※モジュール数とは】
製品の重複/乖離を防ぐため、又は、
部品の互換性を高めるために、製品
のサイズなどの仕様に用いる数値を
等比数列または等差数列で展開した
数値。ISO/JISでは、標準数
(等比数列)と建築モジュール数
(等差数列)が規格になっている。
振りの種類
心間の種類
機種数
部品種類
MD指数
(部品種類÷機種数)
モジュール数適用後
現行機種 現行並み 顧客要求
機種数
最大対応
11
31
18
45
106
102
270
10,000
6,000
11,000
94.3
58.8
金型、治具、検査具、
工具費の削減
製品在庫削減
在庫削減
部品在庫削減
オプション装備品の削減
共通部品の集中購買
による単価削減
調達コスト削減
特殊部品削減による
調達コスト削減
段取替え工数の削減
生産性向上
生産管理工数の削減
新機種発生の抑制
による設計工数削減
開発投資削減
新機種発生の抑制
による試作・試験費の削減
用具費の削減
MD指数が極少化
(少ない部品種類
数で顧客要求を
満たした状態)
売上増大
顧客要求に応じた機種数展開
合計
想定効果
金額効果
時間効果
2,000万円
-
500万円
300万円
300万円
-
1,500万円
-
500万円
-
500万円
300万円
5日
10日
1,000万円
25日
3,000万円
50日
売上5億円
× 営利10%
= 5,000万円
-
15,900万円/年 90日/年
40.7
 基本サイズにモジュール数(等差/等比数列)を適用することで、
重複も乖離もない最小限の製品ラインナップ案を提示します
 製品を構成する部品の種類も最小限に絞り込むことができます
 構成部品の機種間互換性が高まり、部品種類数の
削減につながります
 製品システム間で設計部品を最大限共用できるように製品システム
構成を再構築(システム構成を削減/新設)し、将来の製品システム
構成案として提示します
 現状の製品ラインナップのムダ・ムラを解消し、
あるべき姿に整備した場合の想定効果を試算します
 製品ラインナップ絞り込みの必要性が金額ベースで
分かるため、MD(モジュラーデザイン)の導入活動
が進めやすくなります
 製品本体だけでなく、オプションユニットの種類削減による
効果も試算します
※本パンフレットはモノづくり経営研究所イマジン(日野三十四所長)より作成