安全衛生講習会(新入生向け) - 先端生命科学専攻

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Transcript 安全衛生講習会(新入生向け) - 先端生命科学専攻

安全衛生講習会(実験系)
先端生命科学専攻
環境安全委員
尾田正二
2012年10月1日
#01
安全衛生講習会プログラム
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
安全衛生の目的
安全衛生管理体制
柏での共通的注意事項
緊急時の対応
健康管理
実験研究を始める前に
実験研究の注意事項
 全般的注意事項
 危険物質の取扱時の注意事項
 注意喚起
 その他
海外での教育研究業務
野外活動での安全衛生
事故防止対策
 巡視及び自己点検
 地震・火災への備え
 ハインリッヒの法則、ほうれんそう
#02
①安全衛生の目的(安全マニュアル、p.1)
東京大学柏キャンパスにおける全ての教
育・研究が労働安全衛生法、消防法、毒物
及び劇物取締法、放射線関連法規等を遵守
しつつ運営され、事故及び火災等の発生を
未然に防止しすることにより、構成成員の
健康を維持し、教育・研究活動が安全かつ
円滑に遂行されるよう全ての者に対して取
るべき行動規範を示し、安全で衛生的な環
境を維持することにある。
#03
②安全衛生管理体制(p.2-3)
全
学
環
境
安
全
本
部
東京大学環境安全本部:http://www.adm.u-tokyo.ac.jp/gakunai/office/anzeneisei/index.html
安全衛生管理室:労務・安全管理チーム(☎63585、63586、E-mail: [email protected])
支援機構:環境安全研究センター(☎63200、 64201)、放射線管理室(☎63713)、
物性研究所低温液化室(☎63516、http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/labs/cryogenic/)
#04
③柏での共通的注意事項(p.4-5)
確認事項
 連絡先:急病、事故時等の非常時を想定して、自宅等の緊急連絡先を確認してお
く(安全カードを常に見につけておく)。
 避難路:避難経路、非常口、避難場所(地震時の避難場所は、柏の葉公園)を確
認しておく。
 防災施設:消火器、火災報知機、消火栓、緊急シャワー(生命棟はトイレ内)等
の設置場所を確認しておく。
 AED(自動体外式除細動器)の設置場所は、生命棟1階入ってすぐ右手のほか、守
衛室(内線63010)と基盤棟東側入り口と保健センター柏支所など。
(AEDでの心肺蘇生法は、p.55)
#05
一般的注意事項
 避難通路は2方向を確保し、物品等で塞いではならない。
 電気系統の配線には、使用電力量と配線やタップの耐電容量の大
小をよく検討し、過熱、漏電が起きないように注意すること。危
険な“たこ足配線”をしない。
 帰宅するときは、終夜運転機器以外の電源は切るようにする。
 喫煙は定められた場所でのみ行う。
 居室及び実験室を不在にする場合は、施錠すること。
 貸与を受けた鍵カード(学生証)は他人に貸与しない。また、鍵
カードを使用して建物等に出入りするときは、見知らぬ者と一緒
に入ってはならない。
 廃棄物、廃薬品、廃液はルールに従い、適切に分類して排出する。
#06
④緊急時の対応(p.6-7、裏表紙)
緊急時の対応の基本
身の安全を確保
通 報
対 処(消火、救助)
④緊急時の対応ー火災時の対応
 火災を発見した場合は、まず大声で周辺の人に
知らせる。
 火災報知器のボタンを押す(ベルが鳴り、消火
栓ポンプが始動する)。
 建物の防災本部に連絡する。防災本部不在時
は、直接消防署(外線119)へ通報する。
 可能な範囲で初期消火をおこなう(消火器、消
火栓を活用)。
 避難する(できるだけ危険の少ない経路を使用)
④緊急時の対応ー爆発時、薬品漏洩時の対応
爆発時の対応
 周囲を確認し、負傷者がいれば救護する。
 爆発を起こした装置を直ちに危険のない状態にする。そ
れが困難で引続き爆発のおそれがあるときは、速やか
に避難する。
 爆風、飛散物により、付近で2次的な事故が起こるおそ
れがあるので、爆発した装置だけでなく、付近も忘れず
に点検する。
薬品漏洩時の対応
 有害性高い時はすぐ避難
 可能なら漏洩を止め拡散を防ぐ(MSDSに対処の注意
点が書かれている)
④緊急時の対応ー地震時の対応
初期対応
○身の安全を図る
○火の始末
○避難路の確保
震度5以上で講義・実験・会議を中止する
緊急対応
○負傷者救助
○火災、有害物質漏えい対応
○状況を部局本部に連絡(必要により応援要請)
避難、安否確認
○避難場所*(決めておく)に移動
○安否確認
○状況を部局本部に連絡
④緊急時の対応(p.6-7、裏表紙)
兎に角、
「これは大変だ!」ということが起こったら、
先生、先輩、友達に
連絡先:柏消防署(☎0-7133-0119)
けがも火災も17時まで総務部(☎64003)、
避難場所:柏の葉公園
それ以降けがは守衛室(☎63010)、
ほうれんそう(報告・連絡・相談)
火災は設備センター(☎63000)
事故報告
UTSMISを使用して事故・災害報告書、またはヒヤリハット報告書を作成し、提出する。
http://utsmis.adm.u-tokyo.ac.jp/UT_Anei_User/Report/Accident/Accident_EntrySelector.aspx
#07
⑤健康管理(p.8-11)
健康
 健康診断の受診(年1回)
 特殊健康診断の受診(該当者:放射線・放射性物質、有害薬品等を使用
する職員及び学生等)
 パソコン等のVDT(Visual Display Terminals)機器を使用した作業
は、連続して1時間を超えないようにすること。次のVDT連続作業ま
での間に10~15分の作業休止時間を設ける。
 体力に自信のある人も、物を持ち上げるときに「ぎっくり腰」に要注意。
相談窓口
 保健センター柏支所(「プラザ憩い」隣、☎63040)
 学生相談所(環境棟1階、☎63714)
 なんでも相談コーナー(基盤棟2階、 ☎64129)
 ハラスメント相談所(総合研究棟1階、☎65859)
#08
⑤健康管理(p.8-11) メンタルヘルス
– 職域に最も多いメンタルヘルスの問題は抑うつ症状である。
次の症状があるときは早目に相談すること。
• 不眠、夜中に目が覚める、早朝に目が覚める
• 朝おきた時ぐっすり寝た感じがしない
• 何もやる気が起きない
• 仕事に行くのが苦痛でしょうがない
– メンタルヘルスに関する相談窓口として以下のものが利用で
きる。また、各部局にパンフレットが用意されている。
• 産業医
• 保健センター 精神科
• 外部医療機関(委嘱精神科医)
(パンフレットに紹介有)
⑤健康管理(p.8-11)
その他
• セクシャルハラスメント対策
– 東京大学におけるセクシュアル・ハラスメント防止のための
倫理と体制の綱領の制定
– 東京大学セクシュアル・ハラスメント防止宣言の制定
• 相談窓口
以下の相談窓口を設置してあり、相談者のプライバシーは厳守
されることになっている。
– 東京大学ハラスメント相談所
– 部局相談員
– 保健センター
アカデミック・ハラスメントの場合もこちらへ相談を!!
⑥実験研究を始める前に
各種講習会の受講
 安全衛生講習会:この講習会、今、全員が受講している。
 化学物質取扱講習会はほぼ全員が受講する。平成24年度の講習会は、6月下旬に開催さ
れる予定。
 UTCRIS講習会・高圧ガスボンベ講習会は任意である。UTCRIS(https://utcris.adm.utokyo.ac.jp/CRIS_v1_0/index.aspx)は、東京大学全体での薬品管理システムであり、
研究室ごとの薬品の在庫と使用量を一括管理している。ガスボンベ購入には、高圧ガ
スボンベ管理システム(http://www.issp.u-tokyo.ac.jp:80/cryogenic/ cylinder/)
を利用し、UTCRISで管理する。
 柏地区寒剤利用講習会(高圧ガスボンベ講習会が含まれる。)は、平成24年10月24日
(水)、申し込み期限は、2日前の10月22日(月)までである。
 環境安全講習会:実験廃棄物を排出するために受講が必要である。全員が受講するは
ず。年間を通じて定期的に開催されている。
 動物実験講習会
 放射線取扱講習会
 遠心機講習会
 オートクレーブ講習会
平成24年7月下旬に開催の予定
 ドラフト講習会
#09
実験時の注意事項 その1
1. 実験室内は常に整理整頓に努める。
2. 実験台の上に多数の薬品を放置しない。床に
薬品入り容器を放置してはならない。
3. 保護眼鏡などの保護具を実験の状況に応じ
て選ぶ。
4. 真摯な態度で実験に臨む。
5. 危険・有害性の高い作業は、原則として、休
日及び深夜に行ってはならない。また、一人
ではなく複数で行う。
実験時の注意事項 その2
6. 万一の事故が起きた時に備えて、あらかじめ
非常口の場所、消火器の置き場所、種類、使
い方等事故対策の方法を知っておく。
7. 不在時に無人運転機器がある場合は、必要
な安全措置をとり、緊急時の連絡先を部屋の
入り口等の見やすい場所に掲示する。
8. 大学の実験室は、治外法権的に考えられが
ちであるが、実際には会社等の実験室と同様
に安全や衛生に関する規制を受ける。
実験研究の注意事項-全般的事項
安全管理の基本
使用する物質、装置の潜在危険性を知る。法規制についてもチェック
化学物質安全データシート(MSDS)の活用は有効である
(MSDS は製造元や販売業者から入手できる)
潜在危険性が高い場合は危険性の低い代替物の使用も検討
↓
潜在危険を顕在化させないための安全対策立案
↓
十分な安全対策を実行した上で実験・作業を実施
化学物質安全データシート(MSDS)
MSDSの記載項目(丸印は作業者に周知必要な情報)
①化学物質等および会社情報
②組成、成分情報
③危険有害性の要約
④応急処置
5 災害時の措置
⑥漏洩時の措置
⑦取扱い及び保管上の注意
8 ばく露防止及び保護措置
⑨物理的及び化学的性質
10 安定性及び反応性
⑪有害性情報
12 環境影響情報
13 廃棄場の注意
14 輸送上の注意
15 適用法令
16 その他の情報
MSDSは物質の製造元や販売業者等から入手できる
⑦実験研究の注意事項(p.12-19, 23-39)
全般的注意事項
 実験室内は常に整理整頓に努める。
 実験台の上に多数の薬品を放置しない。床に薬品入り容器を放置しては
ならない。
 手袋、マスク、保護眼鏡等の保護具を実験の状況に応じて選ぶ。
NaOH
フェノール
ホルマリン
クロロホルム
キシレン
メタノール
etc
#10
危険性物質
主要な危険性物質は、以下に挙げるものである。これらの物質
の多くは、取扱いや貯蔵において法的な規制を受ける。法規に
定められていなくても、これらと同程度の危険性が予測される
場合には、十分な安全対策が必要である。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
有機溶剤(労働安全衛生法 有機溶剤中毒予防規則)
特定化学物質(労働安全衛生法 特定化学物質等障害予防規則)
毒物、劇物(毒物及び劇物取締法)
危険物(消防法)
高圧ガス(高圧ガス保安法)
特殊材料ガス(高圧ガス保安法)
バイオハザード物質
⑧ 放射性物質(RI) (→後の「放射線・放射性物質」の項参照)
これらの物質を取扱う場合は、法規を遵守するとともに、物質の
潜在危険性を十分把握し、安全な取扱いをしなければならない。
危険性物質についての予備知識 その1
1. 化学物質を取り扱う際には、その毒性(急性毒
性及び発ガン性を含む慢性毒性)、可燃性、爆
発性等についてあらかじめ調査しなければなら
ない。製造元や取扱い業者が提供する化学物
質安全データシート(MSDS)を活用すること。
2. 化学物質を取り扱う際には、その物質が法的に
何らかの規制を受けているかについて、あらか
じめ調査しなければならない。また、法的な手
続きが必要な場合は、安全衛生管理室に相談
し適切な手続きを行う。
危険性物質についての予備知識 その2
3. 毒性、可燃性、爆発性等のため、特に危険性の高い
物質については、実験計画の段階から、どうしても使
用せざるを得ないか? 代替物質はないか? など
十分に検討し、危険性の高い物質の使用を最小限
に止める努力をしなければならない。
4. 化学物質の安全衛生管理は、研究室の化学物質管
理担当者が中心となって管理をおこなう。特に労働
安全衛生法の有機溶剤中毒予防規則および特定化
学物質障害予防規則に規定される物質については、
法律に定められた適切な取扱い、作業環境測定が
必要になるとともに、作業者は特殊健康診断を受診
することが義務付けられる。
危険性物質を取り扱うときの注意 その1
1. 危険性物質の運搬及び取扱いは、その薬品に対する十分な知識
を有する者が行うこと。原則として、危険性物質の教育を受けてい
ない事務系職員等に、危険性物質を取り扱わせてはならない。
2. 危険性物質を使用する前に災害の防護手段を考え、万全の準備
をしなければならない。火災や爆発のおそれがあるときは防護マス
ク、耐熱保護衣、消火器など、また、中毒のおそれがあるときはゴ
ム手袋、防毒マスク、防毒衣などを着用しなければならない。
3. 飛散、漏れ、紛失等のないよう十分に注意すること。容器は、こぼ
れたり、漏れたり、浸みだしたり、発散するおそれのない蓋又は栓
をした堅牢なものを用いる。
4. 揮発性の溶剤を使用している実験室で直火の暖房器具を使用して
はならない。
5. 消火器の存在場所を確認しておく。特に発火のおそれのある場合
は、あらかじめ身近に用意しておく。
危険性物質を取り扱うときの注意 その2
6. 部屋を留守にするときは、ガスの元栓を必ず閉める。
7. 危険の予想される実験を行う場合は、あらかじめ周囲の者に知ら
せ、対策を立てておく。
8. 危険性物質を使用するときにはできるだけ少量で行い、また、そ
の性質が未知の物質については予備試験をすることが必要であ
る。
9. 液体状の危険性物質が封入されているガラスアンプルを開く際は、
危険性物質が飛散することがあるため、大きめの容器を準備し、
この中で行う。
10. 古い試薬瓶では、容器の蓋が固くて、容易に開かないことがある。
このようなときに、スパナなどで力を加えるときには、布などの緩
衝物を用いて、瓶を破損しないよう注意する。
11. 危険性物質は一般の廃棄物と共に捨ててはならない。指定された
薬品廃棄の手続きに従う。
⑦実験研究の注意事項(p.12-19, 23-39)
 真摯な態度で実験に臨む。
 危険・有害性の高い作業は、原則として、休日及び深夜に行ってはならない。ま
た、一人ではなく複数で行う。
 万一の事故が起きた時に備えて、あらかじめ非常口の場所、消火器の置き場所、
種類、使い方等事故対策の方法を知っておく。
 不在時に無人運転機器がある場合は、必要な安全措置をとり、緊急時の連絡先を
部屋の入り口等の見やすい場所に掲示する。
 大学の実験室は、治外法権的に考えられがちであるが、実際には会社等の実験室
と同様に安全や衛生に関する規制を受ける。
 実験室内は飲食禁止とする。
危険物質の取扱時の注意事項
 取り扱う化学物質の毒性、可燃性、爆発性、保管上の注意等を熟知しておくこと
が必要。化学物質安全データシート(MSDS: Material Safety Data Sheet)を活
用すると良い(http://www.siyaku.com/)。
 購入量、使用量、保管量等はUTCRISで管理する。
 廃棄物、廃液等は、規則に従って処理を行う。適当に流しに流してはならない。
 無駄な試薬を購入しない。不要試薬は迅速に処分する。内容不明な薬品や廃液を
発生させない(処理に膨大な費用がかかる)。
#11
⑦実験研究の注意事項(p.12-19, 23-39)
その他
 放射線・放射性物質の取扱いは、各部局の放射線障害防止規定に従い、
管理区域で行う。
 アクリルアミドの皮膚障害性、神経毒性及び発がん性などの人体有害性
は主として粉末状態の場合に生じるものである。生命科学の実験で、タ
ンパク質の電気泳動などには、水溶液の試薬を購入して下さい。
 レーザー光による身体への影響として主に、眼(網膜損傷、重篤な場合
は失明)と皮膚(火傷)への障害が考えられる。使用レーザー光の波長
に対応した保護眼鏡を必ず着用し、皮膚の露出を少なくしよう。
 研究室では、様々な電気実験器具や電化製品を使用するが、一度取扱を
誤れば、感電事故、漏電事故、停電事故、火災を招きかねない。配線を
床面に一時的這わせる場合は、加重に強いキャブタイヤケーブルを用い
て床に固定する。たこ足配線は、原則行わない。濡れた手で、コンセン
トやプラグに触らない。
 ガラス器具は強い力をかけると、割れます。割れたガラスで、手が切れ
て、血が出たり、激しく切ると病院に行って縫ってもらわなくてはなら
ないようなけがをすることがありますので、気をつけましょう。
#20
実験研究の注意事項-危険作業と安全 その1
1. 高温、高圧、高電圧、高速度、高重量の装置を扱うときは
十分な防護処置をし、慎重な取扱いをしなければならな
い。
2. 使用経験のない装置を取扱うときには念を入れて準備し、
できれば各部分毎にチェックする。また、使用する前に経
験のある人の指導を受けなければならない。
3. 取扱いに熟練を要する装置は基本操作を習得した後に
取扱うべきで、安易な使用は大きい災害を引き起こすもと
である。
4. 使用した装置の後始末をするとともに、もし不備な箇所が
あれば修理をするかまたはその旨を次の使用者に必ず
伝えなければならない。
実験研究の注意事項-危険作業と安全 その2
5. 騒音・振動・悪臭などの発生を少なくするよう作業環境の
整備に努める。たとえば低振動機器・工具のような有害
エネルギーの暴露の少ない機器を選ぶなどの作業手順
の改善を行う。
6. 保護具はいつでも最適な状態で使用できるよう常に整備
し、作業者にその保管場所を知らせる。
7. 保護具の使用について作業者が熟知し、必要に応じて適
切に使用できるように予め教育・訓練をしておく。
8. 保護具を使用した後の消毒や清潔な保管にも十分に注
意しなければならない。
危険性物質を保管するときの注意 その1
 多量の危険性物質を貯蔵するときには、法規
によって所定の貯蔵庫に類別して貯蔵し、ま
た、毒物、劇物は薬品棚に施錠して保管しな
ければならない。
 薬品容器及び廃液容器の蓋又は栓は必ず閉
めておくこと。
 自己の保有する危険性物質の保管状態及び
その量について随時点検し、健康、安全の保
持に必要な措置を講じなければならない。
危険性物質を保管するときの注意 その2
 一般に危険性物質は直射日光を避けて冷所に
貯蔵し、異種物質を混入しないようにし、火気
や熱源から隔離しなければならない。
 地震時に容器が、落下、転倒、衝突等によって
破損しないように適切な安全対策を講じておく
こと。万一容器が破損した場合でも、薬品の流
出、混合による火災、爆発等が発生しないよう
に分離して保管する。
 特に危険な薬品の紛失や盗難にあったときに
は事故が起こるおそれがあるので管理責任者
に届出なければならない。
有害物質の取扱い
有機則、特化則で求められる安全衛生管理
 作業環境管理
 蒸気や粉じんの発散防止(ドラフトの使用等)
 作業環境測定の実施(年2回)
 作業管理
 安全な作業手順の確立
 保護具の使用
 健康管理
 健康障害の予防方法および応急措置の把握
 特殊健康診断の受診(年2回)
 その他
 掲示、表示(使用物質や注意事項など)
発火、引火、爆発性物質の取扱い
消防法(危険物)で求められる管理
 薬品が落下や転倒しない適切な薬品棚に保
管する。混触危険のあるものは分離して保管
する(酸化性物質(1類、6類 等)と可燃性物
質(2類、4類 等)の組合わせなど)。
 合計して指定数量の5分の1以上の量の危険
物を貯蔵するときは、届け出が必要となる。
 保管・取扱い場所では、火気等発火源の管理
を厳重にし、消火用設備を配備する。
 必要に応じて保護眼鏡、保護具、防護板等を
使用して安全を確保する。
毒物・劇物管理
#12
毒物および劇物の取扱い
毒物及び劇物取締法で求められる管理
 薬品棚等に他のものと区分して保管し、必ず
施錠する。
 「医薬用外毒物」、「医薬用外劇物」の表示を
行う。
 管理簿を作成し、購入、使用、廃棄の都度、年
月日、数量、氏名を記録する。
 取り扱う場合には、必要に応じ、適切な保護
具を使用する。
 緊急時の連絡先を明示しておく。
毒物・劇物管理
#12
毒物・劇物管理
#12
麻薬、向精神薬等
#13
遺伝子組み換え実験
#14
液体窒素
 液体窒素等の寒剤及び高圧ガスの取扱いは、各部局の規定に従う。詳細
は物性研究所低温液化室に問い合わせるかホームページ参照
。
#15
電子レンジ
やけどや目のけがに注意
実験用途で電子レンジを使用する際に、事故が多発しています。
事故例
電子レンジ使用時の
突沸、破裂、飛散による
突沸、破裂、飛散による
実験用途で電子レンジを使用する際に、事故が多発しています。
事故例
• アガロースゲル溶液入りのフラス
コを加熱した後に、取り出して攪拌
した時に、溶液が突沸して噴き出
し、持つ手にやけどを負った。
• フタをしたまま加熱してしまった。
取り出した際に、フラスコが破裂し、
裂傷とやけどを負った。
• 攪拌中のパラホルムアルデヒド溶
液が突沸し、飛散して目に入った。
電子レンジ使用時の注意
・現場を離れない。過剰な加熱を行わない。
・現場を離れない。過剰な加熱を行わない。
・溶液は、フラ スコやビーカー、チューブ、
ビン等の容積の1/3以下にする。
・フタ 等で容器を密封しない。
・浸透性のない耐熱手袋と 保護めがねを
使用する。
電子レンジ使用時の
突沸、破裂、飛散による
電子レンジ使用時の注意
*電子レンジの取扱は、説明書を確認下さい。
・現場を離れない。過剰な加熱を行わない。
・溶液は、フラ スコやビーカー、チューブ、
ビン等の容積の1/3以下にする。
・フタ 等で容器を密封しない。
・浸透性のない耐熱手袋と 保護めがねを
使用する。
電子レンジ使用時の注意
実験用途で電子レンジを使用する際に、事故が多発しています。
やけどや目のけがに注意
• アガロースゲル溶液入りのフラス
コを加熱した後に、取り出して攪拌
した時に、溶液が突沸して噴き出
し、持つ手にやけどを負った。
• フタをしたまま加熱してしまった。
取り出した際に、フラスコが破裂し、
裂傷とやけどを負った。
• 攪拌中のパラホルムアルデヒド溶
液が突沸し、飛散して目に入った。
やけどや目のけがに注意
電子レンジ使用時の
#16
アナフィラキシー
#17
アスピレータ
#18
水銀温度計
#19
実験研究の注意事項-放射線・放射性物質(RI)
1. 放射線・放射性物質(RI)の取扱いは、放射線障害防
止規程に従って適切におこなう必要がある。
2. 放射線・放射性物質(RI)は、あらかじめ認められた指
定の場所(管理区域)において取り扱わなければなら
ない。
3. 放射線利用の基本は取り扱いによって生まれるリスク
よりもその成果が大きいと考えられる場合におこなうの
が原則である。
4. 放射線(X線)・放射性物質(RI) を使用したい者は、放
射線障害防止規程に従って登録をしなければならない。
登録のためには、講習会を受講し、特別健康診断を受
診しなければならない。
⑧海外での教育研究業務(p.20-21)
渡航前の確認事項
 渡航先、渡航期間、行動予定をあらかじめ報告する。
 渡航先の日本の在外公館の連絡先を確認しておく。
 渡航先の危険情報を確認する。
 渡航先の感染症情報、予防接種に関する情報、医療事情を確認する。
海外渡航中の注意事項
 危険な地域、場所には近寄らない。
 滞在先の法令、規則、習慣等を十分認識して行動する。
 体調管理をこころがけ、感染症等に注意する。
 宿泊施設においても安全の保持に注意する。
 犯罪にあっても凶器保持の可能性があり、必要以上に抵抗しない。
 事件、事故、逮捕、入院、自然災害、騒乱、戦争時には、在外公館に連
絡を取り、支援・助言を仰ごう。
#21
⑨野外活動での安全衛生(p.50-54)
野外活動に行く前に
 「野外活動における安全衛生管理・事故防止指針」を購入(有料)する。
 十分に準備し、適正な計画を立てる。
 責任者は、東京大学の常勤の職員でなければならない。
 責任者は「安全衛生管理計画」を策定し、野外活動前に部局に提出。
 装備は、経験者と相談し、入念に準備する。
実際に行く前に、
指導教員、環境安全委員と
野外活動中の注意事項
よく相談すること。
 天候、健康状態、進歩状況に応じて、
計画は見直す。
 計画見直しの際には、安全衛生と
事故防止を最優先する。
 大学との連絡体制を整備確保しておく。
#22
⑩事故防止対策(p.3, 56-59)
巡視と自己点検
 事故・災害・環境汚染を未然に防止するために、平成22年度柏地区安全衛
生管理室活動計画に則り、産業医による職場巡視(月1回以上)、衛生管
理者による職場巡視(週1回以上)が行われる。
 柏地区安全衛生管理室の下に実施される職場巡視(安全パトロール、年5
〜6回程度)も行われる。
 設備の法定自主検査(局所排気装置、圧力容器など該当設備について実
施)も順次行われる。
 各研究室による安全衛生管理に関する自主点検を行おう。
地震・火災への備え
 火災:喫煙は決められた場所、消火器・消火栓の場所の確認、電気配線の
確認。
 地震:転倒防止(出入り口付近、)棚の管理(重いものは棚の下の方に、
落下防止策)
 共通:懐中電灯等非常時の明かりの確保、避難訓練への参加。
#23
⑩事故防止対策(p.3, 56-59)
ハインリッヒの法則「1:29:300の法則」
同じ人間又は組織が起こした事故・災害のうち
 1件の重大災害の下に
 29件の軽度の災害その下に
 300件の隠れた災害(ヒヤリハット)
 この背後に無数の不安全行動、不安全状態の存在
皆さんにお願いしたいこと
 何か起こったら、ホウレンソウ(報告、連絡、相談)
 気がついたことを、環境安全委員(尾田正二、生命棟102、内線
63671)、安全衛生管理室(生命棟地下1階、RI管理室、明田さ
ん)に知らせてください。
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