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色素増感太陽電池の 科学実験教室 福井工業大学 工学部 環境生命化学科 城田 教授 田中 教授 原 准教授 梅田 助手 地域貢献活動 地域貢献活動 HIKARIの世界:小ネタ集 • マジックペン・フォトクロペン・偏光板・回折格子 ナノ蛍光材料を用いた実験 • 混ぜて白色光を作ろう(色や光の三原色) 色素増感太陽電池 • -プロペラの回転数バトルー FUT科学実験キャラバン隊 • どんぶりを浮かせたり・液体窒素で凍らせたり ダイラタンシー • 液体の上を歩こう 世界で一つだけのとんぼ玉 • ガラス細工体験ー 年 間環 境 千生 名命 の 以イ 上ベ ン のト 参 参加 加者 者 今日のメニュー 地域貢献での内容の紹介 色素増感太陽電池とは? 色素増感太陽電池の作製&見学 質問タイム 地域貢献での内容の紹介 太陽電池(光)を 5歳から60代まで 出前講義している例 はじめに 紫外線で、○○を光らせる。 身近な例 • 布ガムテープが光る • 氷砂糖が光る 色を変える。 マジックペンの秘密 偏光板実験 袋から黒いフィ ルムを1枚とり だす。 偏光板を 通して、先生を みる 回転して、見え るようにしてね。 見えますか? 8 マジックフィルムのひみつ 回折格子の実験 袋から透明フィ ルムをとりだす。 フィルムを 通してみる いろいろな照 明を見てね。 何が見えます か? 太陽光の分光 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 光の三原色 R G B 12 赤色のフィルムをかざすと 何色が残るでしょう。(何色でもよい) R G B Red Green Blue マジックフィルムのひみつ R G B Red Green Blue マジックフィルムのひみつ 青色光の 透過 透過する光 吸収 緑色光の 透過 赤色光 透過 生かされているところ TV 照明 ディスプレイ メモリ 次世代型太陽電池の現状 次世代結晶シリコン太陽電池 18% • 効率化(追尾型)・省原料化(薄膜化)・新原料開発(新プロセス) 薄膜シリコン太陽電池 15% • 高効率化(光閉じ込め)・生産性向上(多数枚処理)・多様化(シースルー型) 薄膜化合物型太陽電池 19% • CdTe材料:コスト安で、欧米で盛であるが、日本では公害の問題で不透明 集光型太陽電池 39% • InGaP/InGaAs/Ge 3接合太陽電池 「GeやGa」がコスト高 大同メタル http://www.aibsc.jp/ASJ/business/kagaku/200404-00260.HTM 有機系太陽電池 11% • 色素増感太陽電池 20年の歴史 • 有機薄膜太陽電池 C60誘導体を用いた約6%が実現 ← FUTでも研究中 無機の太陽電池(シリコン) www.greenfund.co.jp/equipment1.html www.kigyoukyoku-tokushima.jp/ps_soukan.html http://www1.infoc.nedo.go.jp/kaisetsu/egy/ey05/ey05_p.html 有機太陽電池 今までの太陽電池とは違う!! www.greenfund.co.jp/equipment1.html www.kigyoukyoku-tokushima.jp/ps_soukan.html http://www1.infoc.nedo.go.jp/kaisetsu/egy/ey05/ey05_p.html 有機太陽電池 今までの太陽電池とは違う!! http://www.kasaya.com/beach/parasol.htm 色素増感太陽電池の歴史 湿式の太陽電池 • 酸化物半導体+可視光を吸収する色素分子+レドックスイオンを含 む電解液を用いて発電 歴史 • 1970年代 研究行われている • 1991年 Gratzel(スイス)変換効率 7% これを機会に盛んに!! • 現在 変換効率 11%以上 • 固体化へ(変換効率 5%程度) 期待 • 真空プロセスを必要とせず、低コストで期待!! • 透明な太陽電池(シースルー)、カラフル アイシン精機(株) http://www.aisin.co.jp/news/d00139.html 色素増感太陽電池とは? シリコン太陽電池に比べて、材料が安価&製法も容易 発電のメカニズムが植物の行う光合成の原理に似ている 構造はガラスに導電膜をつけた導電性ガラス板を2枚。 ガラス板の導電面には、TiO2をコーティング 太陽光を吸収させるために色素を吸着 TiO2のコーティングは表面積を大きくし、色素吸着のため多孔質状態 1枚のガラス板の導電面には白金を蒸着 二枚のガラス板の間に電解液(ヨウ素溶液など)を封入。 作製方法 作製方法 色素増感太陽電池の色々な色素 フィトクロリン Phytochlorin クルクミン Curcumin アントシアニジン Anthocyanidine ルテニウム N3色素 TiO2+色素 導電性ガラス・プラスチック(負極) 白金または黒鉛 導電性ガラス ・プラスチック(正極) 21世紀は光の時代 太陽電池 レーザー光 医療 光通信 有機EL プラスチッ ク太陽電池 光メモリー あかり 建築 ビル内野菜 栽培(LED) 御清聴ありがとうございました では実際に、 作製してみてください。 パワーポイントのデータは http://www.haralab.com/ にて公開中 福井工業大学 環境生命化学科 Ru(Ⅱ)錯体 (N3色素) cis-di(thiocyanato)-bis(2,2’-bipyridyl4,4’-dicarboxylic acid)-ruthenium(Ⅱ) H OH Cl + O HO H OH OH ハイビスカス 赤色色素 (Anthocyanidine) 配糖体として存在 AMについて 大気の厚さ AM1.5(入射角42度) 地表面 太陽 AM0(大気圏外の太陽光スペクトルはエアマス0) AM1(太陽光が垂直に入射する時のエアマス) 36 2 -2 Current Density(mA cm ) TPD /C60系光電変換素子のJ-V特性 1 Voc 0 -1 Jsc -2 0.0 in the dark under AM 1.5 illumination at 100 mW cm -2 0.2 0.4 0.6 Voltage(V) ITO/PEDOT:PSS/TPD(50 nm)/C60(50 nm)/LiF(0.1 nm)/Al(150 nm)素子 37 性能評価 光電流密度 J [mA cm-2] 電圧V [V] Vmax Voc Voc :開放端電圧 [V] (open-circuit voltage) 0 Jsc :短絡光電流密度 [mA cm-2] (short-circuit current density ) Pmax:最適動作点 (maximum power point) Jmax Pmax Vmax:最適動作電圧 [V] Jmax :最適動作光電流密度 [mA cm-2] Jsc I0:入射光強度=100 [mW cm-2] 曲線因子 (Fill Factor) 変換効率 η (%) = FF = Jsc×Voc×FF I0 Vmax×Jmax Voc×Jsc ×100 = Vmax×Jmax I0 ×100 質問タイム