JBIB水と生態系WG「生物多様性に配慮した企業の水管理ガイド」(9.5MB)

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2014/2/25 企業が語るいきものがたりPart7
分科会2
本分科会の趣旨
【構成】
■ 分科会趣旨と背景
■ JBIB 水と生態系WG「生物多様性に配慮した企業の水管理ガイド」
■ 話題提供
・ 大日本印刷株式会社 柴田 様
・ ソニーセミコンダクタ株式会社 東 様
・ アサヒグループホールディングス株式会社 渡辺 様
・ NPO法人 日本国際湿地保全連合 名執 様
■ ディスカッション
生態系サービスと水資源
渡邉正孝ら(2012)をもとに改変
降雨
基盤S
森林
蒸発散
調整S(気候)
涵養
調整S(水)
降雨
表流水
保持水
灌漑用水
田畑
涵養
畜産用水
畜産排水
工業用水
再生水
生活用水・
飲料水
調整S(水)
供給S
基盤S
文化的S
文化的S
農業排水
地下水
供給S
供給S
工業排水
生活排水
自然資本としての水と企業のリスク・チャンス
1
サプライチェーンの水ストレスへの対応
・ 事業の継続可能性に直結(操業,調達,財務)
・ 気候変動の影響も加わる(水の偏在,生態系の変化)
2
流域における環境リスク管理と地域共生
・ 未知の影響,海外での排出規制強化(法規制リスク)
・ 地下水の持続的管理(流出水の抑制,湧出水の管理)
・ 流域の農林業・水産業との共生(風評リスク)
3
国際標準化への対応
・ 情報開示要請(CDP, GRI, ISO,・・),投資判断基準対応
・ 進出先における不動産価値(LEED等),インフラ整備
自然資本管理のための情報整備
■ 水資源自体の情報
ex. WRI
Aqueduct
■ 水リスク分析の情報
ex. WBCSD
Global Water Tool
■ 水管理状況の情報
ex. GEMI
Local Water Tool
ニュートラリティとオフセット
UK Environment Agency
ウォーターニュートラリティ
BBOP
生物多様性オフセット
スタンダード
定義レポート
テムズ川流域での
経済的アセスメント
コスト・ベネフィット
ハンドブック
ニュートラリティとオフセット
UK Environment Agency
ウォーターニュートラリティ
ニュートラリティシナリオと漸次シナリオ
の経済的コスト・ベネフィット分析
BBOP
生物多様性オフセット
ステークホルダー(コミュニティ等)
の社会的コスト・ベネフィット分析
出典:UKEA, 2009
出典:BBOP, 2009
ニュートラリティ
シナリオ
漸次シナリオ
社会・経済的なB/Cに対する
ステークホルダーの合意
ステークホルダー
グループ
オフセットの
社会的コスト
オフセットの
社会的ベネフィット
情報開示,
オーソライズの獲得
生物多様性に配慮した
企業の水管理ガイド
JBIB 水と生態系WG リーダー
横田 樹広(清水建設(株))
JBIB 水と生態系WG (2011年~)
Water
企業の持続可能な水利用と生物多様性保全の両立にむけた
水と水環境の管理のための課題の共有と取組み
「ウォーターニュートラリティと生態系のネット・ゲイン
の両立にむけて」
■ WGメンバー企業(50音順)
アサヒグループホールディングス㈱
イオン㈱
花王㈱
㈱資生堂
清水建設㈱
積水化学工業㈱
積水ハウス㈱
大日本印刷㈱
竹中工務店㈱
㈱地域環境計画
東洋製罐㈱
凸版印刷㈱
㈱日立製作所
㈱三菱ケミカルホールディングス
㈱レスポンスアビリティ(事務局)
「生物多様性に配慮した企業の水管理ガイド」
Water
「バリューチェーン」「流域」「事業所」 での考え方と事例
1. 企業の水利用
と生物多様性
2.
3.
4.
バリュー
チェーン
流域
事業所
の水管理
における
役割
の取水
・排水
5. 生物多様性に配慮した
水利用・管理の展開
バリューチェーンでの水管理とWF
流域A
流域の
上流
生産地で
の取水
流域B
流域
企業b
原材料
生産地で
の排水
流域の
下流
流域C
流域D
流域E
流域
企業a
消費者
の取水
事業所
の取水
ウォ ータ ーフ ッ ト プ リ ン ト
原材料の調達
生産地・ 取引先
Water
小売業 販売
自社
製品の提供
生産
事業所
の排水
流域
企業c
流域
企業d
流通・
販売
消費者 回収
使用
消費者
の排水
廃棄・
リ サイ ク ル
バリューチェーンでの水管理とWF
Water
ウォーターフットプリントによる生態系への影響
水の利用
下流域の
地下水低下
植物の
一次生産量
の減少
チーズのWF
WFによる生態系影響
流域における企業の役割
Water
流域
事業地域
雨水
雨水
降水
蒸発散水
表流水
井水
貯留水 表流水 事業所
(河川等)
河川・運河・水路
処理プラント
処理水・
再利用水
蒸発散
事業所
表流水
再生水
配管
排水
用水・上水
地下水
用水・上水
排水
(配管)
流域
・ 多様な水環境との関連性
の把握
・ 負荷や影響の把握
・ ステークホルダーの協働
海水
湧水
揚水
噴出水
浸透水
地下水
事業地域(取水元~排水先)
・ 影響と要因の特定
・ 関わりのある生態系の特定
・ 保全措置
流域における企業の役割
流域管理の事例
鶴見川流域
Water
流域における企業の役割
Water
流域生態系保全事例(水マスタープランへの参画)
©キリンビール株式会社
流域における企業の役割
Water
流域生態系保全事例(水源林)
©株式会社ブリヂストン
森の健康診断
(矢作川流域)
水源エコプロジェクト(W-eco・p)
(山梨県・道志村・横浜市)
流域生態系に配慮した事業所の取水・排水
Water
生物多様性に配慮した取水・排水管理の事例
地下水涵養
©ソニーセミコンダクタ株式会社
©日本コカ・コーラ株式会社
WET・生態系創出
©コニカミノルタ株式会社
©株式会社デンソー
流域生態系に配慮した事業所の取水・排水
Water
取水・排水における生態系配慮の検討フロー
1) 取水・排水による
流域生態系への影響の想定
・ 影響の対象の想定
・ 影響の範囲の設定
2) 取水・排水と生態系影響の
関係の把握
・ 直接影響
・ 間接影響
3) 取水・排水における
管理項目の特定
・取水の管理項目(量・質など)
・水環境・生態系の管理項目
4) 管理項目に応じた
管理方法の設定
・ 指標化
・ 計測・観測 など
取水の管理項目マトリクス
生態系への
影響項目
水量
地下水位
Water
取水による生態系影響
水域
陸域
管理項目
● 河川・湖沼の水量減
少による流量・流速の
変化
● 河川・湖沼形状の変
化
● 上記に伴う植生・生
息種の変化
● 河畔・湖岸の
乾燥化
● 水際部の後退
● 上記に伴う
植生・生息種の
変化
● 地下水位低下による
表面流量・湧水量・水位
の低下
● 上記に伴う植生・生
息種の変化
● 地下水位低下に 地下水くみ上げ量
よる湿地等の乾燥化
地下水位
● 上記に伴う
植生・生息種の
変化
地盤沈下量
取水地点で取り込む
水量
取水量の計測
再生水の利用量
再生水の利用量の計測
周辺水域の流量・水位
流域(周辺水域)における
流量・水位の計測
取水量による
生態系影響
流域(周辺水域)に
おける生物相の観測
くみ上げによる生態系影
響
雨水
● 河川・湖沼・地下水
の水量減少による環境
変化
● 上記に伴う植生・生
息種の変化
管理方法
● 河畔・湖岸の
雨水利用量
乾燥化,地下水位低
下
● 上記に伴う
雨水浸透量
植生・生息種の
変化
地下水くみ上げ量の計測
くみ上げ地点や周辺地域
における地下水位の計測
地下水くみ上げ地域に
おける地盤高の観測
流域内の湿地等の脆弱な
生態系における植生・
土壌水分等の観測
雨水利用量の計測
雨水浸透・透水性舗装等
の施設管理
取水の管理項目マトリクス
Water
取水による生態系影響
生態系への
影響項目
取水地域
取水位置
管理項目
水域
● 河川・湖沼・地下水
の水量減少による
環境変化
● 上記に伴う植生・生
息種の変化
● 魚類の稚魚、
水生昆虫等の生息地の
改変
● 取水への混入等に
よる生息個体数の減少
管理方法
陸域
● 河畔・湖岸の
乾燥化,地下水位低 取水地域の
水ストレス度
下
● 上記に伴う
植生・生息種の
変化
取水地域の生態系の質
取水地域の
水ストレス度の評価
生態系全体の管理指標の
設定,観測
取水位置及び構造
取水位置および構造
の管理
生息生物種・個体数
生物相の管理指標の設定,
観測
-
排水の管理項目マトリクス
生態系への
影響項目
水量
排水による生態系影響
水域
陸域
● 水量増加による
流量・流速,河川・
湖沼形状の変化
● 上記に伴う植生・
生息種の変化
● 河畔・湖岸の湿
潤化,水際部の前
進
● 上記に伴う植
生・生息種の変化
● 水温上昇に伴う
植生・生息種の変化
● 排水口付近へ
の生物の集中や忌
避
温度
有機物・
栄養塩類
の濃度
各種化学物
質の濃度
● 富栄養化による
植物プランクトンの
増加
● 上記に伴う動植
物の種数・個体数の
減少
● おもに魚食性鳥
類・哺乳類等への
影響
● 化学物質の生体
影響
● 食物連鎖による
水生生物からの化
学物質濃縮
Water
管理項目
管理方法
排水地点での排出量
排水量の計測
周辺水域の流量・水位
流量・水位の計測
排水量による生態系
影響
流域(周辺水域)における生
物相の観測
排水温度
排水地点および周辺地域に
おける排水温度の計測
排水温度による
生態系影響
生態系への温度影響の管理
指標の設定,観測
BOD,COD,
窒素・リン等の濃度
排水地点および周辺地域に
おけるBOD,COD,
窒素・リン等の濃度分析
各種化学物質の濃度
排水地点および周辺地域に
おける各種化学物質の濃度
の計測
化学物質による
生態系影響
例:WET手法による生態毒性
評価,REACH等
排水の管理項目マトリクス
排水による生態系影響
生態系への
影響項目
水域
排水地域
● 河川・湖沼・地下
水の水量・水質変化
による環境変化
● 上記に伴う植生・
生息種の変化
排水位置
土地利用
(排水を
利用した
水環境
の創出)
Water
● 魚類の稚魚、水生
昆虫等の生息地の改
変
上記すべてに加えて
● 水域・水辺域の創
出(プラスの影響)
管理項目
管理方法
陸域
● 河川・湖沼・地下水
排水地域周辺の
の水量・水質変化によ
水バランス
る環境変化
● 上記に伴う植生・
生息種の変化
排水地域の
生態系の質
生態系の管理指標の設定,
観測
排水位置及び構造
排水位置および構造の
管理
生息生物種・個体数
生態系全体の管理指標の
設定,観測
-
上記すべてに加えて
● 植生域(陸域)の創
出(プラスの影響)
排水地域の周辺における
水バランスの評価
水域・水辺域・
植生域の面積,地形
土地環境・水環境
の管理指標の設定,観測
水深,水量,流速
生息生物種・個体数
生物相の管理指標の設定,
観測