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花さかじいさん
休李黃
三雅怡
乙茵華
、、
第戴譚
六于玟
組婷琳
、、
吳朱
旻芷
憓宜
角色(やくわり)
いいお爺さん=朱芷宜
お婆さん=戴于婷
よくばり爺さん=
よくばり婆さん=戴于婷
將軍=李雅茵
ポチ=黃怡華
旁白=李雅茵、譚玟琳
むかしむかし、ある山ざとに、人の いいお爺さん
と お婆さんがすんで おりました。
很久以前,有一位老爺爺和老奶奶住在山裡。
ある日の こと、お爺さんが はたけをたがやして
いると、となりのよくばり爺さんのどなりごえが きこ
えました。「この やろう、ひとの はたけへ はいりよ
って!」
有一天,老爺爺在耕田時聽到一個壞爺爺在大聲怒罵著
「這個混蛋,誰說你可以跑進來!」
• はたけ(畑)を たがやし(耕し):耕田
• ど(怒)な(鳴)りごえ(声)が:怒罵聲
きゃん きゃん きゃん!
なきながら にげてきたのは、まっしろな子犬です。
是一隻邊叫邊逃的白色小狗。
優しい お爺さんは、ぶるぶる ふるえて いる子
犬を だきあげると、「わしに めんじて ゆるして
やって けれ。」
老爺爺抱著發抖的小狗對壞爺爺說「看在我份上原諒
牠吧。」
よくばり爺さんは、しぶしぶ いいました。「こんど
はいったら、ぶつたたいて やる! 」
壞爺爺不情願地說「牠下次再來我會打牠的。」
• ぶるぶる:發抖
• ゆるし(許し)て:原諒
• しぶしぶ:不情願地
お爺さんと お婆さんは、子犬をかう ことに し
ました。
於是老爺爺和老奶奶就認養了牠。
「ポチ、ポチや。早く おいで。しばかりにいくで
な!」
「ポチ、ポチ。快點來,我們要去森林了。」
子犬は ポチと 名づけられ、朝から ばんまで
お爺さんの あとを ついてまわり、よく はたらき
ました。
小狗的名字叫波奇,牠就從早到晚跟在老爺爺後面一
起工作。
爺さんも お婆さんも ポチを 可愛がり、がはん
も一緒に たべました。
やがて、ポチは、こざら一ぱい たべれば、一ぱ
いぶん大きく なり、「ほほう……!」
おわんで たべれば、おわんの ぶんだけ大きく
なり、「ほほう……!」
おひつで たべれば、おひつの ぶんだけ大きく
なり、「ほほう……!」
お爺さんと お婆さんが びっくりするくりい、ぐん
ぐんと そだっていきました。
老爺爺老奶奶和寵愛的波奇一起吃飯,牠把碗裡的飯
都吃乾淨。
ある日の こと。ポチが しきりに お爺さんの
てをひっぱります。じぶんの せなかへのれとでも
いって いるようです。
有一天,波奇一直咬著老爺爺的衣袖要老爺爺跟著牠
走。
お爺さんが ポチの せなかにのると、ポチは、
よくばり爺さんのいえの まえを とおり、うらやま
にむかって あるきだしました。
老爺爺坐在波奇背上,被壞爺爺看到後並跟在後面一
起走。
• せなか:背部
よくばり爺さんは、それを みて、「あいつら いっ
たいなに しに いくんだ?」
壞爺爺看到後說「他們在幹嘛?」
ポチは お爺さんをのせて、どんどん 山をのほ
って いきました。
そして てっぺんまで くると、
ここ ほれ わんわん!
ここ ほれ わんわん!と、ほえたてるのです。
波奇帶老爺爺到山頂後,汪汪地叫老爺爺在這裡挖地。
爺さんは 仕方なく くわをふりあげ、じめんを
ほって みました。
老爺爺無奈地擺動斧頭。
お爺さんが せっせとくわを ふるってつちを ほ
りおこして いると,カチン!くわが なにかに あ
たりました。「うん?なんじゃ……?」
老爺爺挖著挖著,ㄎㄧㄤ一聲的,斧頭敲到什麼東西,
「嗯?這是什麼?」
お爺さんが かがみこんでとく みると、「わっ!
こ、こ、こ、こ、こばんじゃあ……!」
老爺爺驚訝地說「這、這、這、這是金幣耶!」
• 仕方なく:無奈地
土の 中から かおをだしたのは、なんとひかり
かがやく あわてて いえにもどりました。
從土裡挖出閃閃發亮的金幣。
その ばん、お爺さんと お婆さんは、うまれて
はじめて こばんをもった しあわせを かみしめて
いました。「ポチの おかげじゃなあ。」
這天晚上爺爺和奶奶看到金幣後很開心的說「真是多
虧了波奇阿。」
それを しょうじのあなから のぞいて いたのは、
となりのよくばり爺さんとです。
結果就被壞爺爺從門孔看到了。
• ひかり:光
• かがやく:閃耀
よくばり爺さんたちは、うらやましくてしようが あ
りません。
いやがる ポチを むりやり つれだし、さんざん
いためつけた うえに、せなかに のって 山をの
ぼって いきました。
壞爺爺忌妒他沒有,所以毆打著波奇要牠背他去後山。
そして、ポチが 力つきてたおれた ばしょを、こ
こだ ここだと ほりはじめたのです。
於是波奇就背牠上山,並告訴壞爺爺就是這裡了,要
壞爺爺挖這裡。
• うらやましい:羨慕
• さんざん:可怕
すると、こばんが でてきたでは ありませんか。
「こばんだ! でたぞ!」
「金幣快出現!!!!!」但是出來的卻不是金幣。
ふたりが よろこんで いると、すぐに こばんの
ひかりは きえ、へびに すがたをかえました。
そして、あなの中から つぎつぎに ばけものが
すがたを あらわしました。「ぎゃあああ—!」「で、
でたあ!」
出來的是一群妖魔鬼怪「啊~~~~~~~~」
あわてて にげだす ふたりを はちの たいぐ
んが おいかけていました。
妖怪們就追著他們跑回家了
•つぎつぎ:一個接著一個
よくばり爺さんとよくばり婆さんは、はちにさされて
ぼっこぼこ。「よくも ひどい 目にあわせて くれた
な!」「こいつめ、こう してやる!」
壞爺爺和壞奶奶被妖怪嚇得要死生氣的對波奇說「你竟敢
給我難堪」「你這傢伙竟敢這麼做!」
ふたりの いかりは ポチをころして しまったのです。
兩個人憤怒地把波奇給殺死。
そして、おはかに一本の なえぎをうえたのですが、
ふしぎふしぎ、その 木はずんずん のびて、ひとかか
えも ある大きな 木に なりました。
後來在墳墓上種了一棵樹,結果很不可思議的樹一下就長
的很大。
それを しった お爺さんとお婆さんは、ひどく か
なしみました。「ああ、ポチ……。」「かわいそうに。」
老爺爺和老奶奶很悲痛哭著「嗚~波奇」「真可憐…」
お爺さんとお婆さんは、なきあかした すえに、ポ
チの おはかをたてました。
老爺爺和老奶奶在後院為波奇建立墳墓。
ポチの なきがらをおさめて、ふたりで 手をあわ
せたのです。
老爺爺和老奶奶雙手合十難過地看著波奇的屍體。
• おはか:墳墓
おまいりにきた ふたりがびっくりしていると、
木の上から、「うすに してくれえ……。」と いう
こえが きこえてきます。
當老爺爺和老奶奶在祈禱的時候,有一個聲音從樹上傳
來「把我做成臼吧」。
それを きいた ふたりは、その 木を きって、
うすをつくって やる ことに しました。
聽完之後,兩個人就用這棵樹木做成一個臼。
うすが できあがると、お爺さんが、「そうじゃ、
ポチは もちがすきじゃた。ひとつ このうすで
もちを ついて、ポチに そなえてやろうかい。」
做好臼後,老爺爺就說「波奇喜歡麻糬,就用這個臼做波奇最喜
歡吃的麻糬吧」。
そう いって、もちつきを はじめました。
すると、うすの 中でもちが ひかりだしました。
做了一陣子後,臼裡面的麻糬突然發出了光芒,從裡
面拿出來原來是金幣。
とりだして、ちぎってまるめると、こばんに なっ
たでは ありませんか。
またもや それを のぞいて いた、よくばり爺さ
んと よくばり婆さん。「その うす、わしに かせ!」
又再次被躲在門後的壞爺爺壞奶奶看到了「那個是我
夢寐以求的臼。」壞爺爺說
• ひかり:光
むりやり うすを つきはじめました。「爺さん、いっこ
うに もちのいろが かわらんなあ。」「う—ん……、かわ
らんなあ。」「いやいや、まるめればいいんじゃろう。」
壞爺爺無理的把臼帶回家了「老頭子,麻糬的顏色都沒有
變耶」「嗯……都沒有變。」「不不,怎麼會這樣呢」。
ふたりは いさんで、もちをまるめだしました。
於是兩個人又繼續地搗著麻糬。
ところが白かった もちはくろい すみに かわり、ふ
たりの かおに くっついてまっくろに よごして しまい
ました。
結果白色的年糕變成了一塊一塊黑色的掉到壞爺爺和壞奶
奶的臉上。
おこった ふたりは、まさかりを もちだし、うすをた
たきわると、かまどにくべて もやして しまいました。
於是他們就用斧頭把臼砍成兩半,丟到盧子裡燒掉。
うすを もやしたと きいて、お爺さんはがっくり
かたを おとしました。
「ポチの かたみだったのに……。せめて この は
いを もって かえろう。」
とぼとぼ いえに かえった お爺さんは、かなしそ
うに いいました。
「這是波奇的灰燼,我要把它帶回家」老爺爺難過的說
• もちだし:取出
「とうとう はいに なって しまうた。」お婆さんは、「この
はいを はたけに まいて、ポチの すきだった だいこん
が できたら そなえて やりましょう。」「そうじゃな。」
「最後它變成灰燼了。」「我們把它撒在波奇喜歡的田裡吧」
「好啊。」
お爺さんが はたけに はいをまこうと した ときに、か
せがぴゅ。
かぜに ふかれてちった はいが かれ木に かかると、
なんと、さくらの花が さきだしたでは ありませんか。「ポ
チの さくらじゃ!」
老爺爺在田裡灑灰時,一陣風吹來,當灰吹到樹上就開出了櫻花
「是波奇的櫻花啊」老爺爺說
よろこんだ お爺さんは、かれ木にむかって はい
を まきつづけました。
於是開心的老爺爺就繼續對枯死的樹灑了灰。
つぎつぎと さくらの 花が さいていきます。
一個一個櫻花接二連三開花。
木と いう 木に どんどん さくらの花が さいて
いき、あたりいちめんは さくらの うみと なりました。
樹和樹間也開滿了櫻花 變成櫻花海了。
よくばり爺さんとよくばり婆さんは、口を あんぐり。
壞爺爺跟壞奶奶吃了一驚。
村の 人たちは おどろいて、口ぐちに「はあ、は
るでも ないのに、花が さいたあ!」
村民也吃驚的說「 就算不是春天也開滿花呢!」
村から 村へと ひろがった さくらの 花は、町
にも ひろがって いきました。
村子到隔壁村開滿了櫻花甚至連小城也開滿了櫻花。
その はなしは おしろの おとのさまの 耳にも
とどきました。
おとのさまは、さっそくけらいを つれて、お爺さ
んを たずねる ことに しました。
這個傳聞到將軍耳裡後 將軍馬上率領手下去拜訪這位
爺爺。
おとのさまは、お爺さんに いいました。「そちが
花さかじじいか。くるしゅうない。 ぱっと やって
くれ。」
將軍對爺爺說 「誰是花爺爺 那就給我見識看看」。
お爺さんが、「かえ木に 花を さかせるぞ!」と
いって はいを まくと、ぱっと さくらの 花がさい
ます。
おとのさまは、大よろこび。「日本一の 花さかじ
じいよ。ほうびを とらせるぞ。」
爺爺回說 「我可以讓這顆樹開花」 便灑了灰,啪的
開滿櫻花了,將軍大人大吃一驚 「這是日本第一的花爺
爺呀我要給你大賞」。
•ほうび:獎勵
そこへ とびだしたのは、よくばり爺さんです。「わた
くしめこそ、日本一の花さかじじいで ございます。」
從那邊衝出來的壞爺爺這麼說著「 我才是日本第一的花
開爺爺! 」
そう いって、はいを まいたのですが、おとのさま
を はいだらけに して しまいました。「げほげほ、
はくしょん!」
便把灰灑出去,害的將軍大人「哈啾哈啾」的噴嚏打不
停。
とうとう よくばり爺さんは、ろうやに いれられて し
まいました。
於是壞爺爺就被關了起來。
お終い