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はるひの企画室008

2012.6.22 fri

第8回活動 まちづくり講座クレイワークス

「事業運営」について、
考えてみよう。

~ビジネスモデル設計書
“キャンバス”を使って


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セッション1

ビジネスモデル設計書
“キャンバス”について、
学んでみよう。
参考図書紹介
「Business Model Generation
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」
著 アレックス・オスターワルダー&イヴ・ピニョール
発行所 (株)翔泳社

初版 2012年2月9日


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ビジネスモデル設計書 “キャンバス”と
は?

・ビジネスモデルを視覚的に記述、
分析、デザインするためのツール。
・ビジネスモデルに必要な4つの要素
(顧客・価値提案・インフラ・資金)を
9つの構成ブロックによって、視覚的
に表現する。


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ところで、ビジネスモデルとは?

・ビジネスモデルとは、どのように価値

を創造し、顧客に届けるかを論理性
を持って、記述・表現したもの。


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では、早速ビジネスモデル“キャンバス”。
これが、 “キャンバス”のテンプレートです。
KP

KA

VP

CR

KR

C$

CH

R$

CS


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構成ブロック① 顧客セグメント
KP

KA

VP

CR

CS 顧客セグメントとは、

CS

顧客

簡単にいうと、この事業(ビジネス)が
対象としている顧客(お客さん)です。
KR
CH
セグメントとは、「分割」という意味。

顧客をより、グループ化・細分化し、

C$ 分析します。

Customer Segments

R$


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構成ブロック② 価値提案
KP

KA

VP

Value Propositions

CR

顧客

価値
提案
KR
VP 価値提案とは、

CS

CH

この事業が、顧客(お客さん)に提供する価値(製品やサービス)
です。

C$

R$

価値提案は、顧客セグメントの抱えている問題を解決し、要求を

満たすものである必要があります。


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構成ブロック③ チャンネル
CH
KP チャンネルとは、
KA
この事業の価値提案

をどのように顧客に届け
るか。

VP

CR

CH

提供
手段

言い換えると、提供手

段、顧客とどのような手

とです。

R$

CS

顧客

価値
提案

KR

C$
段で接するのかというこ

Channels


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構成ブロック④ 顧客との関係
CR
KP顧客との関係とは、
KA

VP

CR

価値提案を届ける顧客と、 価値

どんな関係を構築するかと
いうこと。

提案

KR

提供
手段

を期待しているか。

を維持していきたいか。

顧客
関係
CH

顧客は、どのような関係

C$
企業は、どのような関係

Customer Relationsips

R$

CS

顧客


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構成ブロック⑤ 収益の流れ
KP
KA
R$ 収益の流れとは、
価値提案が、適切な手段
と関係性によって、顧客に

VP

CR

価値
提案

KR

CS

顧客
関係
CH

届けられた結果、企業に

提供
手段

返ってくる収益です。

C$

Revenue Streams

R$

収益

顧客


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構成ブロック⑥ リソース
KP

KA

VP

CR
CS
KR リソースとは、

価値
提案
KR

顧客
顧客
これまでにあげた要素を
関係

提供するのに必要となる資

CH

源(人・モノ・カネ・情報)の

資源
C$

Key Resources

提供
ことです。
手段
R$

収益


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構成ブロック⑦ 主要活動
KP

KA

VP

仕事

価値
提案

KR

資源
C$

Key Activities

CR
CS
KA 主要活動とは、

顧客
顧客
これまでにあげた要素を
関係

提供するのに必要となる活

CH

動のことです。

提供
私たちが通常、仕事と呼
手段

R$ んでいるものが、これにあ

収益

たります。


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構成ブロック⑧ パートナー
KP

パートナー

KA

VP

仕事

価値
提案

CR
CS
KP パートナーとは、

KR

顧客
顧客
社外から調達される資源
関係

と仕事です。

CH

リース・購入物品や業務

資源
C$

Key Partners

提供
委託などがあげられます。
手段
R$

収益


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構成ブロック⑨ コスト構造
KP

パートナー

C$

費用

KA

VP

仕事

価値
提案

Cost Structure

C$CR
コスト構造とは、
CS

顧客
この事業に必要な全ての
顧客

関係
費用ですが、資源、仕事、

KR

CH
パートナーに必要な費用が、

資源

提供
その大部分になるはずで
R$

手段
す。また、当然ながら収益
収益
を超えることはできません。


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では、もう一度、全体を見てみましょう。
KP

パートナー

KA

VP

CR

仕事

価値
提案

KR

費用

顧客
関係
CH

資源
C$

CS

提供
手段
R$

収益

顧客


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今度は、具体例を示します。
【携帯電話会社の場合】
KP

KA

VP

CR

CS

・インフラ維持
・顧客維持
・通信機器 ・サービス提供 ・通話
加入者
企業
・顧客拡大
・サービス開発
・メール
・多様な情
・コンテンツ
報を即時に
KR
CH
企業
・通信インフラ ・データ
・お店
受発信した
・ブランド価値
・Web

・コンテンツ
・顧客データ
・機器
R$
C$ ・インフラ維持費
・サービス開発・提供活動費
・顧客データ管理費
・VP提供活動による収益
・パートナー企業への報酬


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今度は、行政サービスについて考えて見ましょう。
【行政の場合】
KP

・インフラ維持
KA
・サービス提供
・国・県
・制度構築
・近隣自治体・財政運営
・専門業者
KR
・公共インフラ
・NPO
・ボランティア ・職員
・住民データ

C$ ・インフラ維持費

VP

CR

行政
サービス

・居住維持
・公共参画

CH

・多様な ・公共施設
サービス ・訪問

・制度構築・提供活動費
・住民データ管理費
・財政運営費

CS
市民
・多様な
ニーズを持
つ市民

・市報、Web
R$ ・市税
・使用料・手数料
・寄付金
・交付税?


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キャンバスは、視覚的に、こう表現しています。
【行政の場合】
左のキャンバス=効率
・インフラ維持
KP
KA
VP
・サービス提供
・国・県
・制度構築
・近隣自治体・財政運営
・専門業者
KR
・公共インフラ
・NPO
・ボランティア ・職員

・住民データ

C$ ・インフラ維持費

右のキャンバス=価値
CR
CS

行政
サービス

・居住維持
・公共参画

CH

・多様な ・公共施設
サービス ・訪問

・制度構築・提供活動費
・住民データ管理費
・財政運営費

市民
・多様な
ニーズを持
つ市民

・市報、Web
R$ ・市税
・使用料・手数料
・寄付金
・交付税?


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キャンバスは、また、こうも表現しています。
【行政の場合】
左のキャンバス
・インフラ維持
KP
KA

右のキャンバス
CR
CS
・居住維持
=感情
行政
市民
VP

・サービス提供
・国・県 =ロジック
・制度構築
・近隣自治体・財政運営 サービス ・公共参画
・専門業者
KR
CH
・公共インフラ
・多様な ・公共施設
・NPO
サービス ・訪問
・ボランティア ・職員

・住民データ

C$ ・インフラ維持費

・制度構築・提供活動費
・住民データ管理費
・財政運営費

・多様な
ニーズを持
つ市民

・市報、Web
R$ ・市税
・使用料・手数料
・寄付金
・交付税?


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ビジネスモデル・パターンを学ぶ。
・キャンバスで表現されるビジネスモデルの
類似性をパターンと呼びます。
・パターンは、事業の成立に必要な要素を
発見させてくれます。
・では、次に5つのビジネスモデル・パターン
を学んでみましょう。


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パターン1 アンバンドル 分業

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Un-Bundling

・ 1つの事業を成立させるのに、根本的に異な
るビジネスが必要な場合、異なるビジネスをア
ンバンドル(非結束→分業)、分社化すること。
・ 根本的に異なるビジネスとは、次の3つです。
① 製品開発イノベーション部門
② 顧客関係構築マネジメント部門
③ インフラ構築管理部門


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パターン1 アンバンドル 分業

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Un-Bundling

・ ① 製品開発イノベーション部門
② 顧客関係構築マネジメント部門
③ インフラ構築管理部門
この3つの部門は、それぞれ異なる価値文化、経済戦
略、競争原理を持っており、これを一つの会社で事業運
営を行おうとすると、それぞれの部門間で対立(トレード
オフ)が、発生します。
このため、それぞれを分社化することにより、事業運営
の効率性を高める手法がアンバンドルです。
先ほどの携帯電話会社の例を見てみましょう。


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パターン1 携帯電話会社の分社化
【携帯電話会社の場合】
KP

KA

VP

CR

CS

・インフラ維持
・顧客維持
・通信機器 ・サービス提供 ・通話
加入者
企業
・顧客拡大
・サービス開発
・メール
・コンテンツ
KR
CH
企業
・通信インフラ ・データ
・お店
・ブランド価値
・Web
・コンテンツ
・顧客データ
・機器
R$
C$ ・インフラ維持費
・サービス開発・提供活動費
・顧客データ管理費
・VP提供活動による収益
・パートナー企業への報酬


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パターン1 携帯電話会社の分社化
【インフラ管理会社】
KP

KA

VP

KR

ネットワー
クインフラ
運用

・インフラ維持

・通信インフラ

CR

CS
携帯会


CH

メンテナンス
C$

・インフラ維持費

R$
・VP提供活動による収益


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パターン1 携帯電話会社の分社化
【製品開発会社】
KP

KA
・サービス開発

KR

VP

CR

新製品
新サービ
CH


CS
携帯会


知的財産

C$

・サービス開発・提供活動費

R$
・VP提供活動による収益


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パターン1 携帯電話会社の分社化
【顧客関係構築】
KP

KA
・サービス提供

KR
・ブランド価値
・顧客データ

C$ ・サービス提供活動費

・顧客データ管理費

VP

CR

・通話
・メール
・データ
・コンテンツ

・顧客維持
・顧客拡大

CS
加入者

CH

・お店
・Web
・機器

R$
・VP提供活動による収益


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パターン1 アンバンドル 分業

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Un-Bundling

・① 製品開発イノベーション部門
他社よりも早く新しい価値を提供することで、優位
性を得る。少数の優秀な人材が求められる。
② 顧客関係構築マネジメント部門
顧客獲得のための多角化経営が重要。少数の大
手企業が支配する。顧客第一のメンタリティが必要。
③ インフラ構築管理部門
固定費の単価を下げるため、大規模の経済性が必
要。規模の経済性により、少数の大手が支配する。
コスト志向、負荷の平準化、予測、効率性が第一。


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パターン2 ロングテール 少量多種

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The Long Tail

・ ロングテールビジネスモデルとは、多くのもの
を少しずつ販売するモデル。
・ 例えばオンラインビデオレンタル会社が一部
の愛好家にしかレンタルされない商品を幅広く
そろえることで、収益をあげるモデル。
・ このモデルには、製品調達にコストをかけずに、
また、顧客と製品をつなぐ強力なプラットホーム
(多くの場合、インターネット)がかかせない。


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パターン3 マルチサイドプラットホーム
Multi-Sided Platforms

・ マルチサイドプラットホームビジネスモデルと
は、顧客同士の交流を促進するプラットフォーム
を提供することで価値を生み出すモデル。
・ 例えばGoogleのように、Web閲覧者、広告主、
コンテンツ製作者が交流する仕組みを提供する
ことで、関係する顧客同士のビジネスを促進し、
その対価として収益の一部を得るもの。


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パターン4 フリー戦略

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FREE as a Business Model

・ フリー戦略ビジネスモデルとは、少なくとも一
つの顧客セグメントに対して、無料のサービスを提
供し、顧客との関係性を得ることを価値とし、これ
に付随するサービスで収益をあげるモデル。
・ 例えば①広告収入による無料サービス。②基
本料は、無料。プレミアムサービスは、有料。③
最初は、無料。継続する場合、小額有料。などの
モデルが考えられる。


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パターン5 オープン・ビジネス

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Open Business

・ オープン・ビジネスモデルとは、他のパートナーと
組織的に協力し、価値を作り出すモデルです。
・ 例えば①外部のアイデアを企業内で実行する
「アウトサイド・イン」、②社内資産の余地を外部
パートナーに提供する「インサイド・アウト」などが考
えられます。