植物機能

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2012年度版
MRテキストⅡ
疾病と治療(基礎)
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第8章
第9章
第10章
第11章
第12章
第13章
第14章
第15章
第16章
人体の構造と機能
脳・神経系
循環器系
呼吸器系
消化器系
骨格・筋系
泌尿器系
生殖器系
代謝・内分泌系
血液
感覚器系
小児
リンパ系と免疫
炎症
感染症
がん
第1章
人体の構造と機能
1
身体のしくみ
2
身体の区分と表記
3
細 胞
4
組織と器官
本項の概要
ヒ卜は、生物学的には多細胞生物として位置づけられ、多くの細胞が集まって
個体を形成している。しかしながら、ヒトの身体は単なる細胞の集合体ではなく、
互いに情報連絡を行いながら全体(個体)として生命活動を営む社会的な細胞
集団である。このため、人体はその構造が精密なだけではなく、生命活動が支
障なくスムーズに行われるよう、身体機能や体内環境をコントロールするしくみ
を備えている。この点で、多数の細菌が集まった細菌巣とはまったく異なる。ど
んなに多くの細菌(単細胞生物)が集まっても、全体で1つの個体をつくること
はないからである。
Self Check
・人体の外観について概説できる。
・人体を構成する階層構造について概説できる。
・生命維持活動とホメオスタシスについて概説できる。
1 人体のしくみ
第1章 人体の構造と機能
身体の構成成分と大きさ①
気管
肉眼レベル
ヒトの身体構
造
個体:1~2m
器官:数cm~数十cm
呼吸器
器官系:数kg~数十kg
組織:器官を形づくる細胞の集合体
光学顕微鏡
レベル
細胞:生物の最小単位
数μm~100μm
電子顕微鏡
レベル
細胞小器官:細胞機能を分担する細胞内構
造
数μm~1μm(1,000nm)
分子:生物の機能的最小単
位
大きな分子であるDNA
などは数nmに達する
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P2~3
1 人体のしくみ
第1章 人体の構造と機能
身体の構成成分と大きさ
②
10n
読み(英語)
医学領域で使用される単
位
記号
漢数字表記
十進数表記
1012
テラ(tera)
T
一兆
1 000 000 000 000
109
ギガ(giga)
G
十億
1 000 000 000
106
メガ(mega)
M
百万
1 000 000
103
キロ(kilo)
k
千
1 000
100
なし
なし
一
1
10-1
デシ(deci)
d
十分の一 / 一分
0.1
10-2
センチ(centi)
c
百分の一 / 一厘
0.01
10-3
ミリ(milli)
m
千分の一 / 一毛
0.001
10-6
マイクロ
(micro)
μ
百万分の一 / 一微
0.000 001
10-9
ナノ(nano)
n
十億分の一 / 一塵
0.000 000 001
10-12
ピコ(pico)
p
一兆分の一 / 一漠
0.000 000 000 001
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P3
1 人体のしくみ
第1章 人体の構造と機能
人体を構成する化学物質
A
水: 体重の60%を占め、ホメオスタシス(生命活動の環境維持)にとって重要
B
三大栄養素: 生命維持に必須の物質
1.糖質(炭水化物)
①単糖類:グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、ガラクトース
②二糖類:スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)
③多糖類:デンプン、グリコーゲン、セルロース
2.脂質
トリグリセライド:エネルギー源
リン脂質:細胞膜の構成
3.タンパク質
生体内のあらゆる場所に存在し、20種類のアミノ酸を結合して合成
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P3~4
1 人体のしくみ
第1章 人体の構造と機能
植物機能と動物機能
A
植物機能:生命維持にかかわる機能、基本的に無意識下で機能(内臓)
呼吸器系
消化器系
泌尿器系
気管
歯
喉頭
肺
免疫系
血管
腎臓
食道
膀胱
肝臓
胃
膵臓
小腸
十二指腸
大腸
生殖器系
男性
女性
直腸
白血球
赤血球
咽頭
乳腺
肛門
乳頭
リンパ球
ヒトの身体構
造
精管
精嚢
前立腺
精巣
卵管
卵巣
子宮
腟
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P4~7
1 人体のしくみ
第1章 人体の構造と機能
植物機能と動物機能
A
植物機能:生命維持にかかわる機能、基本的に無意識下で機能(内臓)
循環器系
リンパ系
腋窩
リンパ節
静脈
動脈
頸リンパ節
総頸動脈
上大静脈
リンパ本幹
乳び槽
肺静脈
肺動脈
下大静脈
総腸骨動脈
鼠径リンパ節
大腿静脈
大腿動脈
膝下動脈(後)
・:脈拍をふれる部位
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P4~7
1 人体のしくみ
第1章 人体の構造と機能
植物機能と動物機能
A
植物機能: 生命維持にかかわる機能、基本的に無意識下で機能(内臓)
身体の機能と支配する神経の作
用
器官系
器官(内臓)
呼吸器系 気管、肺など
機能
酸素の確保
消化管、肝臓、腎臓な
消化器系
ど
消化と栄養吸収
泌尿器系 腎臓、膀胱など
尿の生成と排出
生殖器系 精巣、卵巣など
生殖細胞の生成と種族の保
存
免疫系
侵襲に対する防御
免疫細胞
循環器系 心臓、血管など
臓性神経系
(内臓神経)
自立神経系
(一般臓性神経):
心筋、平滑筋、
外分泌腺を支配
特殊臓性神経:
内臓骨格筋を支配
(顔面筋・咀嚼筋・咽頭筋
など)
栄養、老廃物の輸送
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P4~7
1 人体のしくみ
第1章 人体の構造と機能
植物機能と動物機能
B
動物機能: 身体運動と調節にかかわる機能
温度覚や触圧覚、痛覚などの意識にのぼる感覚や身体運動に働く
システム中心的役割:皮膚感覚や骨格筋収縮を支配する神経系
器官系
中枢神経系
身体の器官と機
能
器官
脳、脊髄、交感神経、
副交感神経など
機能
感覚情報を身体運動指令に変
換
末梢神経系 皮膚、腱、関節など
感覚情報
(温度覚・触圧覚・痛覚・振動覚)
などの取り込み
運動器系
(骨格・筋)
骨:身体の支持、内臓保護
骨格筋:身体運動
骨、骨格筋など
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P4~7
1 人体のしくみ
第1章 人体の構造と機能
植物機能と動物機能
B
動物機能: 身体運動と調節にかかわる機能
骨格系
筋系
頭蓋
椎骨
胸骨
肋骨
寛骨
仙骨
鎖骨
肩関節
肩甲骨
胸郭
橋
大脳
前頭筋
神経系
側頭筋
眼輪筋
延髄
頸神経叢
口輪筋
三角筋
胸鎖乳突筋
上腕二頭筋
上腕骨
肘関節
橈骨
腹直筋
尺骨
腕橈骨筋
臍
頸髄
胸髄
筋皮神経
腕神経叢
橈骨神経
大胸筋
小脳
肋間神経
腰髄
腰神経叢
正中神経
尺骨神経
仙髄
大腿神経
手の骨
股関節
大腿骨
大腿四頭筋
膝蓋骨
膝関節
前踁骨筋
縫工筋
仙骨神経叢
坐骨神経
伏在神経
膝蓋靭帯
腓骨神経
脛骨
腓骨
足の骨
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P4~7
1 人体のしくみ
第1章 人体の構造と機能
植物機能と動物機能
C
ホメオスタシス:体内環境の恒常性
体内環境を調節してすべての細胞・組織がスムーズな活動ができる
状態を維持
神経系・内分泌系・免疫系
①体温・血圧の調節維持
②体内の水分出納
③体液の浸透圧やpH調節
④創傷治癒機構
⑤感染防御や異物排除
ホメオスタシス破綻原因
①物理的因子(高温・寒冷・放射線)
②化学的因子(毒物)
③生物学的因子(細菌・ウイルス)
④遺伝的要因、栄養障害・酸素欠乏・老化
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P8
第1章
人体の構造と機能
1
身体のしくみ
2
身体の区分と表記
3
細 胞
4
組織と器官
本項の概要
ふだんの生活でも「頭が痛い」とか「肩が凝る」というように、人体の各部分に
はそれぞれ名前がついている。これは医学領域でも同様で、人体はいくつか
の部分に分けられ、それぞれ名称がつけれている。おおまかにいえば、人体
は頭頸部・体幹・体肢に分けられるが、頭頸部はさらに頭(狭義の頭+顔)と頸
(項を含む)、体幹は胸(背を含む)と腹(腰骨盤部を含む)、そして体肢は上肢
(肩・上腕・肘・前腕・手)と下肢(殿部・大腿・膝・下腿・足)に区分される。
2 人体の区分と表記
人体の位置の表記
前面
第1章 人体の構造と機能
人体の区
分
後面
頭
頭
頸
肩
上腕
(二の腕)
項
肩
胸部
背部
肘
腕
前腕
腰部
腹部
手根
手掌
手指
手
脚
下腿
下腿
足根
足背
足指
手背
手指
大腿
膝
殿部
上
肢
足
下
肢
足底
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P9
第1章
人体の構造と機能
1
身体のしくみ
2
身体の区分と表記
3
細 胞
4
組織と器官
本項の概要
ヒ卜の身体を構成する細胞(体細胞)は成人で60兆個ともいわれ、その種類は、
おおまかに分類しても200種類に及ぶ。しかしながら、その始まりはたった1個
の細胞(受精卵)であり、人体が営む多くの複雑な働きも、その起源は「卵子と
精子の出会い」、すなわち受精にまでさかのぼることができる。
このように、1個の受精卵は身体を構成するすべての細胞を形成する能力(多
分化能)をもっており、子宮内で細胞分裂を繰り返すことで胚子(受精8週以
前)、そして胎児(受精9週~出産)へと発育する。すなわち、1個の受精卵こそ
がすべての体細胞の母細胞であると同時に最初の体細胞ということになる。
Self Check
・細胞の構造と機能について概説できる。
・遺伝子の構造と機能について概説できる。
・細胞の増殖と分化について概説できる。
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
体細胞と生殖細胞
体細胞と生殖細胞の主な相違
点
体細胞
① 生殖細胞以外すべて
② 分化して身体をつくる
③ 体細胞分裂を行う
生殖細胞
① 精子および卵子
② 遺伝情報を次世代へ伝える
③ 減数分裂を行う
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P10
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞分裂:体細胞分裂と減数分裂
体細胞分裂:受精卵から始まる細胞分
裂
母細胞
娘細胞
減数分裂
母
父
44+XX
44+XY
娘細胞
22+X
①核分裂:染色体が複製されて2倍に
なる
22+X
22+X
22+Y
受精
受精
②細胞質分裂:母細胞と同じ染色体を
等分して娘細胞に与える
女子
男子
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P10
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
細胞膜:細胞の内外を隔てる生体膜。
2層のリン脂質によって構成されてい
る。
核:
遺伝情報の保存と伝達を行う。
細胞により異なる形状(球形~分葉
形、多核など)をもつ。
細胞質:細胞膜と同様の生体膜によって包ま
れた細胞小器官(ミトコンドリア、小胞
体、ゴルジ体、リソソームなど)によっ
て構成されている。
細胞の概念
図
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P11
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
A 細胞膜
細胞膜の構
造
細胞膜
リン脂質二重層
親水性
疎水性
細胞膜タンパク質
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P11
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
染色体
B 核
ループ
1.核の内部構造と役割
クロマチン
線維
DNAの構造
A TC
G
A
T
G
T
C
A
G
T
A
ヒストン
C
A
T
C
G
C
G
DNA二重らせん
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P11~12
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
B 核
染色体
23対46本の染色体
(ヒトの場合)
1.染色体と遺伝子
第1番 第2番 第3番
第4番 第5番
第6番 第7番 第8番 第9番 第10番 第11番 第12番
第13番 第14番 第15番
第19番 第20番
第16番 第17番 第18番
第21番 第22番 X/Y
ヒト染色体(男
性)
常染色体
→第1番~第22番染色体
性染色体
→XおよびY染色体
相同染色体:父由来と母由来の染色体のペア
ほぼ同じ塩基配列を示す
対立遺伝子:相同染色体の同じ位置にある
遺伝子
優性・劣性遺伝:たとえば、A型とB型の対立
遺伝子をもつヒトが、A型の
場合は、AはOに対して優性
を示すと表現され、AB型の
場合は共優性を示すと表現
さ
れ
る
。
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P11~12
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
中心小体
リソソーム
C 細胞小器官
1.小胞体
核
ゴルジ装置
リボソーム
細胞の構
造
粗面小胞体
滑面小胞体
ミトコンドリア
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P12~14
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
中心小体
リソソーム
C 細胞小器官
2.リボソーム
核
ゴルジ装置
リボソーム
細胞の構
造
粗面小胞体
滑面小胞体
ミトコンドリア
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P12~14
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
中心小体
リソソーム
C 細胞小器官
3.ゴルジ装置
核
ゴルジ装置
リボソーム
細胞の構
造
粗面小胞体
滑面小胞体
ミトコンドリア
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P12~14
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
中心小体
リソソーム
C 細胞小器官
4.中心小体
核
ゴルジ装置
リボソーム
細胞の構
造
粗面小胞体
滑面小胞体
ミトコンドリア
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P12~14
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
中心小体
リソソーム
C 細胞小器官
5.ミトコンドリア
核
ゴルジ装置
リボソーム
細胞の構
造
粗面小胞体
滑面小胞体
ミトコンドリア
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P12~14
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の構造
中心小体
リソソーム
C 細胞小器官
6.リソソーム
核
ゴルジ装置
リボソーム
細胞の構
造
粗面小胞体
滑面小胞体
ミトコンドリア
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P12~14
3 細 胞
第1章 人体の構造と機能
細胞の基本的役割:タンパク質合成
たんぱく質の合成過
程
①細胞核に含まれる遺伝子(DNA)の塩基
配列がコピーされる(転写)
③
①
②不要部分が切り取られて必要な部分だ
けが情報(mRNA)として細胞質に送られる
②
③mRNAには、遺伝子から転写された塩基
配列が記されており、リボソームではこの
情報にしたがいアミノ酸が並べられ(翻訳)、
タンパク質の合成が起こる
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P14
第1章
人体の構造と機能
1
身体のしくみ
2
身体の区分と表記
3
細 胞
4
組織と器官
本項の概要
ヒトの身体は会社組織にたとえられることが多い。すなわち、会社には全体方
針に沿って運営を分担する部(総務部・営業部・人事部など)があるが、これら
はヒトの身体では器官系(消化器系・呼吸器系など)に相当する。また、各部
(器官系)はその中での役割によっていくつかの課(秘書課・経理課など)に区
分され、それぞれプロジェクト担当渉外担当などの係からなる。これらの部署
は、人体では器官(心臓・肝臓・腎臓など)、およびこれを構成する組織(筋組
織・骨組織など)に当たる。そして、それぞれの係には、役割分担された社員
(細胞)が配されている。このように、会社組織における構成単位である社員に
対し、細胞は「個体(生体)を構成する最小単位」として定義されている。
Self Check
・組織について簡潔に説明できる。
・器官と器官系について簡潔に説明できる。
3 組織と器官
第1章 人体の構造と機能
器官の分類:臓性部と体性部
臓性部と体性部
臓性部
体性部
① 体腔(胸腔・腹腔・骨盤腔)に
収まっている内臓器官
① 体腔を囲む壁をなす脳・神経・
骨・骨格筋などの器官
② 臓性神経系に支配されている
② 体性神経系に支配されている
③ 臓性神経系は「身体内部の
調節」に働く
③ 体性神経系は「外界への対応
」に働く神経
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P15
3 組織と器官
器官をつくる組織
第1章 人体の構造と機能
上皮組織
支持組織
線維成分
細胞成分
器官を構成す
る
4種類の組織
扁平上皮細胞
細胞間質
神経細胞
支持細胞
筋線維
(筋細胞)
筋組織
神経組織
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P15
3 組織と器官
第1章 人体の構造と機能
器官をつくる組織
A 上皮組織
上皮組織の分
類
単層扁平上皮
多列(線毛)円柱上皮
単層立法上皮
重層扁平上皮
単層円柱上皮
重層円柱上皮
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P15
3 組織と器官
第1章 人体の構造と機能
器官をつくる組織
B 支持組織:隣り合う組織を連結したり、器官や身体を支える組織
ほかの組織に比べて細胞間質と線維に富み、その性状が組織の物
理的な性質(硬さ・弾力性など)に反映される
組織
支持組織とその概
要
概要
結合組織
線維を産生する線維芽細胞を主体とする組織で
全身に存在する
軟骨組織
軟骨小腔に納まった軟骨細胞、ムコ多糖に富む
ゲル状基質、およびE型コラーゲン線維により
弾力性を示す細胞間質から構成される
骨組織
Ⅰ型コラーゲンからなる線維にリン酸カルシウムが
沈着した硬い基質で構成される
血液
血漿と呼ばれる液体の細胞間質をもつ特殊な組織
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P16~17
3 組織と器官
第1章 人体の構造と機能
器官をつくる組織
C 筋組織:収縮性をもつ細長い筋細胞(筋線維)からなる組織
・ 収縮装置は、細胞内線維であるアクチンおよびミオシンフィラ
メントから構成される。
・ 骨格を動かす骨格筋、心拍動に働く心筋、内臓や血管壁の
平滑筋に大別され、骨格筋と心筋は筋線維にみられる縞模
様から横紋筋と呼ばれる。
・ 体性運動神経の骨格筋は、意識的に収縮できる随意筋だが、
自律神経支配の心筋と平滑筋は意識的に収縮できない不随
意筋に属する。
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P17
3 組織と器官
第1章 人体の構造と機能
器官をつくる組織
D 神経組織:神経組織は、脳や脊髄の組織
・ 細胞成分として神経細胞(ニューロン)と、それを支える支持
細胞から構成される。
・ 神経細胞は、細胞体とそこから伸びる神経突起から構成され、
とくに長いものは軸索と呼ばれる。
・ 神経細胞の形状はさまざまであり、細胞体は直径数μm~
l00μm、神経突起の長さは数μm~1mにも達する。
MRテキストⅡ疾病と治療(基礎)P18