5.1º 月の公転面 地球の公転面

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Transcript 5.1º 月の公転面 地球の公転面

きんかんにっしょく
金環日食
出前授業・小学校用基本資料
2012年5月7日版
京都大学・浅井 歩
黒河宏企さん、柴田一成さん、石井貴子さん、磯部洋明さん、作花さん、…から資料提供
を頂きました。
国立天文台、NPO花山星空ネットワーク、西はりま天文台、…から資料提供を頂きました。
日食(にっしょく)って?
• 太陽が月のかげによって、おおわれる(かくさ
れる)現象
• 欠け方はいろいろ
太陽
一部分だけかくれる
月
すっぽりかくれる
月
まわりに明るい太陽
がのこる
月
かいき
部分日食
皆既日食
金環日食
金環日食の写真
金環日食が起こるしくみ
• 地球は太陽のまわりを回っている
• 月は地球のまわりを回っている
金環日食が起こるしくみ
• 太陽は月より400倍大きい
• 太陽は月より400倍地球から遠い(遠いものは小
さく見える)
• 地球からみた太陽と月の大きさはほぼ同じ
金環日食が起こるしくみ
• 太陽と月と地球がならんだ時にできる月の影
が、日食として見える
ちなみに
• 地球と月の距離:約38万km
• 地球と太陽の距離:約1億5000万km
• どちらも、うでをのばして5円玉を持った時の
穴の大きさとほぼ同じ
でも、月の見かけの大きさは(少し)変化する
(月は地球のまわりを「まんまる」ではなく「だえん」で回っているため)
近い
大きく見える
遠い
小さく見える
*地球が太陽の周りを公転する軌道もやはり楕円
皆既日食と金環日食
•
•
月と太陽の見かけの大きさはほぼ同じ
でも、月も太陽も、見かけの大きさが少しだけ変化する
月が太陽より大きく見える時 ... 皆既日食
月が太陽より小さく見える時 ... 金環日食
金環日食はめずらしい現象なの?
• 京都では、282年ぶりに起きます
• 次は29年後に見られます
日付
653年11月26日
1080年12月14日
1730年07月15日
2012年05月21日
2041年10月25日
金環開始 食分 継続時間
08:05:57
12:19:37
14:50:48
07:29:46
09:05:16
0.918
0.923
0.947
0.938
0.940
京都で過去に起こった金環日食と、これからの金環日食
1分56秒
8分29秒
3分43秒
1分37秒
2分58秒
なぜ、めったに起きないの?
• 月の公転面は地球の公転面から約5.1度傾
いていて、めったに太陽-月-地球が一直線に
ならばないから
月の公転面
5.1º
地球
太陽
地球の公転面
月
日食にならない
日食が起こる
日本での日食の見え方
←この帯の中では
金環日食として見えます
金環日食、見られる?見られない?
• 京都市の北部を
境に、北では部分
日食、南では金環
日食が見られます。
• でも、「どこがその
境目か」は計算に
よって、数100mの
ずれがあり、当日
まで分かりません!
いつ・どんな風に見える?
このころ一番欠けて見える
日の出
日食を見るときにしてはいけないこと!!
http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20120521/obs.html
直接太陽を見る
(数秒でも危険!)
望遠鏡や双眼鏡を
使う
すすを付けたガラス板を
使う
下敷きやCDを使う
サングラスやゴーグルを使う
カメラ・フィルムの
切れはしを使う
日食めがねを使って
望遠鏡や双眼鏡をのぞく
日食の楽しみ方
(1)ピンホールカメラ
• 小さい穴の空いたものなら何でもOK!
• 穴を通った太陽の光がそれぞれ欠けた形に
なります
国立天文台
小さな穴の空いた
ビスケットの影が
欠けて見える
木もれ日も欠けた太陽でいっぱい
日食の楽しみ方
(2)鏡を使う
• 鏡で太陽の光を反射させ、かべに映す方法
兵庫県西はりま天文台
• 反射した光をのぞき込まないようにしましょう。反射した光をのぞき込
むと、太陽を直接見たときと同じように、目を痛めてしまう危険性があ
ります。
• 反射した光が他の人に当たらないように注意しましょう。反射した光
が目に当たると、光をのぞき込んだときと同じように、目を痛めてしま
う危険性があります。
日食の楽しみ方
(3)安全な太陽めがねを使う
• 適正に製作された「太陽めがね」で観察しよう
• 透過率の測定が適正になされているものを使いましょう
NPO法人
花山星空ネットワーク
さらに、6月6日(水)には
• 「金星」の太陽面通過
が見られます。
• 地球-金星-太陽が一直
線にならぶため、太陽
の前を金星が横切る
現象です(黒い小さな
影が見える)。
• この次に見られるの
は”105年後”の2117年
12月11日(!)なので、お
見逃しなく
太陽
金星
国立天文台野辺山電波ヘリオグラフでさつ
えいされた太陽と金星(2004年6月8日)