(金額無版)

Download Report

Transcript (金額無版)

参加体験型環境・防災教育プログラム
「葛西臨海たんけん隊」についての指導概要
2013年1月11日
一般社団法人
1
葛西臨海・環境教育フォーラム
葛西臨海公園とは
開園:1989年
大観覧車
最寄駅:JR京葉線葛西臨海公園
駅前(東京駅から15分)
クリスタルビュー
※首都高速湾岸線葛西インター
チェンジまで3分
水族園
西なぎさ
鳥類園
(ウォッチングセン
ター)
東なぎさ
年間320万人が訪れる大規
模な都市公園です。
人工なぎさでは直接海に出
ることができ、鳥類園は都内
でも有数のバードサンクチュ
アリとなっています。
また、葛西臨海水族園や世
界最大の観覧車など集客施
設がそろいます。
その一方で、実は防災公園
でもあり、園内には数々の
防災関連設備が整います。
展望施設クリスタルビュー(左) 水族園まぐろの回遊大水槽(中) 大観覧車から見たなぎさ(右)
2
葛西臨海たんけん隊とは
2005年に開催された愛知万博のチーフプロデューサーだった福井昌平と、その愛知
万博で大規模なインタープリターによる環境教育プログラムを監修した川嶋直の2名
が中心となって設立されました。
2009年の葛西臨海公園・葛西臨海水族園の開園20周年記念事業として葛西臨海公
園での環境教育プログラム「葛西臨海たんけん隊」をスタートさせました。以来2000
名もの方に体験をしていただくまでに成長しました。
東京都や東京都公園協会、さらには2011年度からはユネスコ国内委員会の後援を
いただいております。
3
葛西臨海たんけん隊のスタートはメディアに大きく取り上げられました。
プログラム提供にあたっての前提としまして
【最大受け入れ可能人数】
プログラムによって異なります。
■引率型:
①防災ボート(Eボート)体験プログラム
1グループ25名、最大3グループ75名。
②その他の場合
1グループ35名、最大3グループ105名。
■自由参加型:(防災ボート体験あり)
1班9名以下で最大15班135名とします。
オリエンテーションイメージ
【1グループの人数】
1グループは8名~12名からなる班の3班編成とします。
※通常の学校生活における生活班等を基本とし、当日改め
ての班編成は原則として行いません。
【園内の移動】
原則として1グループにつき1名小会のインタープリターが引
率します。
ただし自由参加型(モデルケース4)の場合をのぞく。
移動イメージ
4
防災教育プログラムコンテンツ
5
「クリスタルビュー(展望施設)」ラウンジならびに芝生広場での
ワークショップ
水消火器的当て
水消火器を使って消火器の使用手順
を学びます(7~8分)
紙食器づくり
数種類の作り方を覚えます。
(7~8分)
防災カードゲーム
「ガスメーターの復旧方法」など実践
的な知識を身につけます(15分)
所要時間:2グループ70名
1時間
ラウンジ内とラウンジ前の
芝生広場を活用したプログ
ラムです。
AED体験
人形をつかって実際に使ってみます
(7~8分)
※消防署の協力が必要。要相談
6
持ち出し品クイズ
地震の際に持ち出すべきものを覚え
るクイズ。(7~8分)
防災施設体験(第一駐車場)
1グループ35名で30分
(オプションを入れて1時間~)
防災トイレ体験
テント張り、洋式トイレ制作など(10
分)
炊飯体験(オプション)
飯盒や鍋を使って実際にご飯を炊きます。
(45分)※多プログラムと並行して実施。
7
かまどベンチで火起こし体験
まきを切ってたきぎを作るところから
始めます(20分)
非常食体験(オプション)
アルファ米などの非常食を試食しま
す。(10分)
葛西臨海公園第一駐車場には
・かまどベンチ(通常はベンチ。災
害時にはかまどに早変わり)
・防災トイレ(テントを上に張って使
います)
・揚水ポンプ(雨水をためてトイレに
使います)
など、防災施設が集まっています。
これらを実際に使うプログラムです。
通常は、防災トイレと揚水ポンプ体
験のみとなります。
オプションとして
・非常食体験(アルファ米などの非
常用食料を実際に食べてみます)
・炊飯体験(かまどベンチを使って
実際に煮炊きをします)
などをご提供可能です。
テント体験(大観覧車下)
1グループ35名
1時間
(テストプログラム特別料金)
テント張り体験
ロープワーク
実際にペグ打ちから行います。
(10分)
(20分)
大観覧車下の芝生広場で
体験します。
テントは3張用意し、同時
に3班が体験可能とします。
テント体験後、その他の体
験をそれぞれ1班ごとに体
験します。
下敷きになった人をジャッ
キを使って救出し、毛布担
架を作って搬送したり、三
角巾を作ったり、止血法を
学びます。
毛布担架搬送
(10分)
8
野外救急訓練
ジャッキアップなどを実体験(20分)
西なぎさでの防災ボート体験
1グループ25名
30分~1時間
(オプション実施時はプラス20~40分)
乗船前の漕艇訓練
救命胴衣をつけてオールの訓練で
す。(15分)
ボートに乗船
実際に自分たちでオールをこぎま
す。(15分~45分)
西なぎさの海面に防災用ボー
トを実体験します。
事前に漕艇訓練を行い、また、
沖合には警戒艇を準備させま
す。さらに、簡易桟橋を用意し、
海底に足がつかずに済むよう
に工夫をします。
私たち葛西臨海たんけん隊は海面を占
用する許可をいただいている唯一の団体
ですので、このような体験は大変に貴重
です。
ストーブで炊飯(オプション)
薪をくべて使用するストーブでご飯
を炊きます。
9
砂浜で食事(オプション)
炊き立てのご飯をいただきます。
オプションとして、ストーブを使った炊飯
体験をご提供できます。薪を切ってお米
を炊いている間にボートに乗ることで、時
間を有効活用できます。
防災に関する対話型講義
2グループ70名
(鳥類園ウォッチングセンター)
または、1グループ35名
(クリスタルビューラウンジ)
1時間
鳥類園レクチャールーム
防災に関するワークショップを行います。阪神淡
路大震災や東日本大震災でのケースを基に、
自分たちが震災に遭遇したらどうするか、ある
いは震災後をどう乗り越えるかを、ワークショッ
プ形式で学びます。
単なる知識の伝達にとどまらず、それぞれの
ケース別に「自分だったらどうするか」を受講者
自身がしっかりと状況判断し、決断することの重
要性を学びます。
※オプションとして事前学習や振り返り学習
の出張講義を承ります。
10
クリスタルビューラウンジ
【オプションとして】事前・事後出張授業
出張授業イメージ
理科室を使った授業イメージ
児童・生徒の皆様の事前の予習や事後の振り返りのために、講師が出張して授業を行います。現場
での体験にくわえて事前・事後の学習を行うことで知見の獲得を確実なものといたします。
単なる座学ではなく、たとえば被災地で起こったさまざまな出来事や、災害と私たちの暮らしとの関
連性を考えるために作られた冊子「未来をつくるBOOK」(認定NPO法人ESD-J刊)などを活用した講
義などが提供可能です。
あるいは、「避難所運営シミュレーション」や「防災マップ作り」などより具体性の高い、先生方などを
対象とするような、高い専門性が要求される場合には、防災士などの専門家派遣もお受けします。
時期ならびに料金につきましては内容に応じてご提案申し上げます。
11
環境教育プログラムコンテンツ
12
西なぎさでのプログラム
2グループ50名
1時間~1時間30分
葛西臨海たんけん隊の一番
人気があるプログラム。参加
体験性という点では都内では
ほかにできないプログラムで
す。
干潮時のなぎさ
生きものさがし
採集した生物を顕微鏡等を
用いてその場で専門家の解
説を聞きながら観察をします。
短時間で実にさまざまな生物
が採取でき、なぎさが生命の
宝庫であることを実感するこ
とができると同時に、それら
の生態をしっかりと知ること
ができます。
ネットを使ってプランクトン採取
13
採取した生きものを観察
水族館でのプログラム
水族園入口
まぐろの回遊水槽
東京湾の生きものの生息環境を再現
した水槽群
2グループ70名
30分~1時間
(小学生無料、中学生について
は、東京都の中学生は無料、そ
の他の地域の中学生は200円)
サカナの生態によって異なる口の形を
観察して記録
14
観察用のワークブックへの記入結果
をみんなで確認
国内有数の大水族館です。原則
として自由見学となりますが、
ワークシート・ワークブックを用
意し、レクチャールームで解説を
することを可能です。
鳥類園でのプログラム
1グループ30名
1時間
インタープリターが引率して、
園内の鳥を観察します。また、
対象によっては、鳥だけでな
く昆虫や爬虫類や、草木の観
察も行います。
15
大観覧車を使ったプログラム
1グループ3班25名
30分程度
(一周17分)
500円
高さ117m世界最大
東京湾が一望できます
一基あたりの定員は6名。
混雑具合次第ですが、
一基4名で7基前後に分
乗となります。
頂点から見る東京湾は
ちょうど東京湾の全体と
なります。
自由見学あるいは、河
川の歴史など社会科的
な視点から説くワーク
ブックなどを用意いたし
ます。
観覧車乗車前のレクチャー
千葉県側を望む
混雑時には待ち時間が
必要となります。
16
モデルプログラム例のご提案
防災教育を主体として
17
プログラムコンセプト その1
体験
知識
考え
る場
災害発生時ならびに、災害発生後の状
況把握と判断力・決断力の涵養
18
葛西臨海たんけん隊では、災害時
に役に立つ知識の獲得と、実体験
の場を提供するにとどまらず、
ワークショップを通じてそれらを総
合的・複合的に解釈することを学
びます。
それによって、発災時に身を守る
ための知識と判断力を養いつつ、
さらには被災後をどう生き延びる
かについて自ら考える力を涵養す
ることをプログラムの目的としてお
ります。
プログラムのコンセプトその2
発災直後から3日後までの
間に必要とされる割合。
7
2
自
助
共
助
• 防災用品準備
• 防災施設、避難所場
所点検、体験
• 初期消火
• 応急手当
• 避難手法習熟 など
• けが人の救出
• けが人の搬送
• 応急手当
• 炊き出し
• 防災施設運用など
葛西臨海たんけん隊で重点的に実施
するプログラムとなります。
1
19
公助
•避難所設営
•避難所運営
•日常生活の回復 など
従来は環境教育プログラムとして実
施してまいりました「自由参加型プ
ログラム(セルフガイドプログラム)」
ですが、今年度は防災プログラムで
の展開も考えております。
それぞれのポイントでは、発災時に
最も求められる「自助」「共助」の2点
に重点を置いたプログラムを実施し、
「公助」が開始されるまでの地域に
おける重要な自主防災の担い手と
なっていただくためのきっかけづくり
をします。
<参考>そのほか、自助・共助の
一環として、「防災シュミレーション」
や、ここでは共助に分類した「住民
自身による避難所運営シミュレー
ション」などについても事前・事後学
習での対応が可能です。
プログラム実施例その1
(引率型/25人×3グループ75人/防災ボート体験あり)
オリエンテー
ション
クリスタル
ビュー
• 全体概要説明
• 15分
• 体験型防災ワーク
ショップ
• 60分
西なぎさ
第一駐車場
大観覧車下
• 漕艇体験
• 40分~60分
• 防災施設体験
• 30分
• キャンプ体験
• 60分
【所要時間】プログラム4時間+移動時間30分~40分
※上記時間には移動時間を含みます。
※全3グループの動きは次ページに示しました。
20
葛西臨海公園
駅噴水
• 点呼と簡単な振り
返り
• 15分
プログラム実施例その1
全3グループ(1グループ25名)の動き
①
クリスタルビュー前
クリスタルビュー
西なぎさ
大観覧車下
第一駐車場
葛西臨海公園駅前
• 全体概要説明
• 15分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• 漕艇体験
• 60分
• 昼食
• キャンプ体験
• 60分
• 防災施設体験
• 30分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:10分
移動:15分
移動:5分
移動:10分
②
大観覧車下
大観覧車下
第一駐車場
クリスタルビュー
西なぎさ
葛西臨海公園駅前
• 全体概要説明
• 15分
• キャンプ体験
• 60分
• 防災施設体験
• 30分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• 昼食
• 漕艇体験
• 60分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:5分
移動:10分
移動:10分
移動:10分
③
西なぎさ
西なぎさ
大観覧車下
第一駐車場
クリスタルビュー
葛西臨海公園駅
• 全体概要説明
• 15分
• 漕艇体験
• 60分
• キャンプ体験
• 60分
• 昼食
• 防災施設体験
• 30分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:15分
各グループには引率のインタープリターが1名つきます。
21
移動:5分
移動:10分
移動:10分
プログラム実施例その2(引率型/35人×3グループ105人/防災ボー
トなし)
オリエンテーショ
ン
• 園内各所で実施
• オリエンテーション
• 15分
大観覧車下
大観覧車下
第一駐車場
• 体験型防災ワーク
ショップ
• 60分
• テント体験
• 60分
• 防災設備体験
• 30分
1グループ35名とします。
※全4グループの動きは次ページに示しました。
22
葛西臨海公園駅
前
• 点呼
• 振り返り後解散
• 15分
プログラム実施例その2 全3グループ(1グループ35名)の動き
①
第一駐車場
第一駐車場
大観覧車下
大観覧車下
葛西臨海公園駅前
• オリエンテーション
• 15分
• 防災設備体験
• 30分
• テント体験
• 60分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:5分
移動:10分
②
大観覧車下
大観覧車下
大観覧車下
第一駐車場
葛西臨海公園駅前
• オリエンテーション
• 15分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• テント体験
• 60分
• 防災設備体験
• 30分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:5分
移動:10分
③
大観覧車下
大観覧車下
大観覧車下
第一駐車場
葛西臨海公園駅前
• オリエンテーション
• 15分
• テント体験
• 60分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• 防災設備体験
• 30分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:5分
各グループには引率のインタープリターが1名つきます。
23
移動:10分
プログラム実施例その3(引率型/35人×4グループ140人/講義あり/
ボートなし)
オリエンテーショ
ン
• 鳥類園または大観覧
車下
• 15分
大観覧車下
大観覧車下
鳥類園
• 体験型防災ワーク
ショップ
• 60分
• テント体験
• 60分
• 防災講義
• 60分
1グループ35名とします。
24
※全4グループの動きは次ページに示しました。
葛西臨海公園駅
前
• 点呼
• 振り返り後解散
• 15分
プログラム実施例その3(引率型/35人×4グループ140人/講義あり/ボー
トなし)
①
大観覧車下
大観覧車下
大観覧車下
鳥類園
葛西臨海公園駅前
• オリエンテーション
• 15分
• テント体験
• 60分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• 防災講義
• 60分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:20分
②
移動:20分
大観覧車下
大観覧車下
大観覧車下
鳥類園
葛西臨海公園駅前
• オリエンテーション
• 15分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• テント体験
• 60分
• 防災講義
• 60分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:20分
③
移動:20分
鳥類園
鳥類園
大観覧車下
大観覧車下
葛西臨海公園駅前
• オリエンテーション
• 15分
• 防災講義
• 60分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• テント体験
• 60分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:20分
④
移動:10分
鳥類園
鳥類園
大観覧車下
大観覧車下
葛西臨海公園駅前
• オリエンテーション
• 15分
• 防災講義
• 60分
• テント体験
• 60分
• 体験型ワークショップ
• 60分
• 点呼
• 簡単な振り返り後解散
• 15分
移動:20分
各グループには引率のインタープリターが1名つきます。
25
移動:10分
プログラム実施例その4
(自由行動型/9人×15班135名程度/防災ボートあり/水族園あり)
オリエンテー
ション
クリスタル
ビュー
• クリスタルビュー
前
• 15分
• 体験型防災
ワークショップ
• 60分
西なぎさ
大観覧車下
第一駐車場
水族園
• 漕艇体験
• 40分~60分
• テント体験
• 60分
• 防災設備体験
• 30分
• 30分~60分
葛西臨海公
園駅前
• 点呼
• 振り返り後解散
• 15分
全体オリエンテーション終了後は、1班単位(9名以下)で、上記各体験ポイントを自由にめぐる
スタイルです。引率者はつきません。
26
雨天時の対応
■災害は天候を問わずにやってくる、ということを前提としておりますので、通常の降雨の場合には
予定の内容を実施いたします。参加者にはポンチョを貸与いたします。
■強風の場合などは火を使ったプログラムやEボートプログラムは中止いたします。ただし、Eボートプ
ログラムは陸上での模擬操船などの体験はしていただきます。
・火起こし体験料500円は全額返金、Eボートプログラムは500円を返金いたします。
■前日または当日朝の段階で警報が出るような荒天が予想される場合には順延または中止とさせて
いただきます。中止の場合にはいただいた体験料は全額返金させていただきます。
■当日集合後の荒天の場合には屋外プログラムは原則として中止とし、以下の対応をいたします。
・クリスタルビューあるいは鳥類園での防災ワークショップは実施します。
・上記は一時の対応は不可能なため、順番待ちのために水族園体験プログラムを行います。ワー
クブックを用意いたします。1時間半程度となります。
27