人権・「同和」教育について(舞鶴小中)

Download Report

Transcript 人権・「同和」教育について(舞鶴小中)

人権・「同和」教育について
九州大学基幹教育院
新谷恭明
今日の内容
人権とはなにか
「同和」教育について
道徳教育と人権教育
+ 余計な話少々
道徳教育の歴史
人権教育の課題
小中一貫教育と
義務教育と人権教育
人権教育
人権とはなにか
江戸時代
現代
• 政治;代々将軍家
• 行政;藩とか幕府
• 政治;選挙
• 行政;公務員
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
どちらが
人権はない
幸福か人権がある
税金;年貢だな
身分;武士と庶民
女性;地位は低い
社会保障;ない
結婚;一夫多妻
教育;不徹底
税金;納税の義務
身分;一応平等
女性;男女平等
社会保障;ある
結婚;一夫一婦
教育;義務教育
人権は
江戸時代が
人権は
不幸だった
社会のしくみ
幸福の
現代社会の
がちがう
モノサシ
わけでは
ルール
ではない
なのだ
ない
人権とはなにか
人権は「近代国家=市民社会」の問題
王権は
王様に
神
人間
絶対王制国家
リーダー
は選ば
れる
革命
人間
近代市民国家
人権とはなにか
人権は「近代国家=市民社会」の問題
リーダーは構成員で決める
市民社会=近代国家は市民の人権を護る責務がある
但し、国家は暴走する権力装置である
そのためのルールとしての憲法
日本では・・・
この国の問題はこの国が市
民社会であるという自覚が
国民にないこと
• 日本では明治維新によって王政復古となった
この国の問題はこの国が市
• 現実的には欧米列強に伍するために近代国家となら
ねばならなかった
民社会であるという自覚が
• しかし、神の国(=天皇制)との矛盾を抱え込んでいた
国民にないこと
• 敗戦によってようやく市民社会のかたちを手に入れた
だから、人権教育
が必要なのだ
人権とはなにか
すじBA
。め君で
てをす
まい。
権た対被加
侵行し害害
害為て者者
かは行BA
な人っにが
。
B
で
す
。
人権とはなにか
でだこ
すのれ
。犯は
罪た
りるをい人
学国黙る権
校家認の侵
な、しは害
のつてこし
だまいれて
。
人権とはなにか
い人猫
もじだ
んゃし
。な、
人間中心主義でもある
・・・
っを人ひ天
て造のとは
ホら下を人
ンずに造の
ト、ひら上
? とずに
だ言福確
っっ澤か
たた諭
なの吉、
。 が
国家とは学校のことです。
人権とはなにか
いくの国は人
。て努家生間
は力はまは
なを平れ平
らし等な等
ななへいに
。
「同和」教育の
「同和」教育について
はじまり
1956年9月
「同和」教育の
福岡市長選挙差別事件
はじまり
差別
キャン
で圧
奥
で完
高
ペーン
激しい選挙戦の予想
す勝
村
す敗
丘
高丘稔
奥村茂敏
「同和」教育の
う究和福
作「同和」教育について
究和福
はじまり
会」岡
・・・
教育長
・・・
す善校必いれ私
。ののずこて聞
努 力と き
力教をと本な
を育尽存当が
尽のくじにら
く しま悲涙
し てすしが
ま最学。 流
・・・
ろ協」岡
を教市
う 議 教 県1956年9月
作育「
会育「
ろ研同
福岡市長選挙差別事件
を研同
道徳教育と人権教育は
道徳教育と人権教育
似ている
・「こころ」の問題で語られがちである。
道徳教育と人権教育は
・「道徳」には「思いやり」とか「人間愛」、
「生命の尊さ」、「差別や偏見のない社会」
仲が悪かった
というような人権教育と重複する徳目がある。
・しかし、学習指導要領の「道徳」のところ
に「人権」という言葉は書かれていない。
道徳教育の歴史Ⅰ
に『じ
ンラドウ
スしル修編ゃェ
』よサ身纂、ー
明治元年頃
かうイ論『 ラ
ヤ』モ ン
・・・
すつ古先
けけ本生
どた屋、
んで
で見
福澤諭吉
小幡徳次郎
修身科について
こそま
かんあ
なな、
と
でてで修
しはも身
ょど訳論
ううしと
慶應義塾社中
道徳教育の歴史
読る
天民
るこ
修近
し持
にた
誠言
至「
家国
む作
下社
、と
ま代
てち
心が
な葉
る物
斉民
の法
平会
国だ
り国
后込
正内
りは
知格
いに
だを
ら・
治。
て家
にん
し容
意漢
至り
て必
。学
か国
まつ
后で
身だ
、は
誠籍
りて
后要
ぶ
りま
にあ
修。
心西
にか
て后
な家
にな
てり
家る
ま狙
正洋
しら
后に
こ
りで
国道
后、
斉日
るい
しか
てと
に知
」生
と
治徳
に市
う本
身は
くら
后っ
意に
だ
とき
まの
、
。
福澤諭吉
下修格
身物
斉致
(
家知
『
大
誠
治
学
国意
』
第
正
平
五
天心
節
)
道徳教育の歴史Ⅰ
明治23年
明治13年
~明治37年
の於
改
明治12年
と国修 教
重け正
よる教教
実 定 身喚
育
国家総動員体制
視
施 化 科起 る修
学
育
勅
と戦争
へ教
徳身大令
の科 語
育科旨に
動書 のに
~昭和20年き の
ニ爾シ臣ハ祖カノ緩ヲ發及シ爾精世民宏朕
セ臣テ民實先忠皇急開シホ朋臣華世克遠惟教
ン民謬ノニノ良運アキ德シ友民ニ厥クニフ育
コトラ倶我遺ノヲレ常器學相父シノ忠德ニニ
ト倶スニカ風臣扶ハニヲヲ信母テ美ニヲ我関
ヲニ之遵皇ヲ民翼義國成修シニ教ヲ克樹カス
庶拳ヲ守祖顯タス勇憲就メ恭孝育濟クツ皇ル
幾々中ス皇彰ルヘ公ヲシ業儉ニノセ孝ル祖勅
フ服外ヘ宗スノシニ重進ヲ己兄淵ルニコ皇語
膺ニキノルミ是奉シテ習レ弟源ハ億ト宗
シ施所遺ニナノシ國公ヒヲニ亦此兆深國
テシ之訓足ラ如以法益以持友實レ心厚ヲ
咸テヲニラスキテニヲテシニニ我ヲナ肇
其悖古シン又ハ天遵廣智博夫此カ一リム
德ラ今テ斯以獨壤ヒメ能愛婦ニ國ニ我ル
ヲスニ子ノテリ無一世ヲ衆相存體シカコ
一朕通孫道爾朕窮旦務啓ニ和スノテ臣ト
道徳教育の歴史Ⅱ
①
修
身
科
の
停
止
②
③
④
敗戦
戦後教育改革
止修五国〇除教管日
ニ身)家・外員理本
関、 神三、及政教
ス日 道〇認ビ策育
ル本 ノ)可教(制
件歴 禁 ニ育一度
(史 止 関関〇ニ
一及 ( ス係・対
二ビ 一 ル官二ス
・地 二 件ノ二ル
三理 ・ (調)
一停 一 一査
)
、
4大指令
道徳教育の歴史Ⅱ
教育刷新委員会
でに経のむの◎るは想び主等し野自異◎
あよ験実し教修。、的日政をなに由っ修
る
っか際ろ訓身 皆技常治促く行なた身
米国教育使節団
。てらの学にの 広術生のすてき国解は
1947
行得場
校よ教 義精活協礼はわ民釈、
わ 日本側委員会
ら合おる授 の神に調儀なた生が今
れれによよは 修、お精作らる活下ま
るるおびり、 身こけ神法ぬよのさで
べ教け社も口 でれるお・。う各れと
き訓る会、頭 あら理よ民平に分、は
教育基本法
学校教育法
1947
道徳教育の歴史Ⅱ
公民科教育刷新委員会
1945.11.1設置
すくざるう代らさしで今『
デテキ修サノメハノ道《
る つ し だ 公民科教育刷新委員会
とつしななも日国
ア「モ身ル徳テ公道徳答
こててけすてくいいこの民
ル公ノハベ目其民徳ハ申
1945.11.1設置
とそ、はる、こもで
のわ学
。民デ「キモノ的ナ元》
とのそや公これの放教が校
」ア公モ現具知ル来
し教のく民れまがつ育国修
科リ民ノ実体識ガ社
た育参始科かであて(の身
ガ、」ト社的ト故会
確両トナ会内結ニニ
。へ考め教らのるお修情科
のにる育や修。く身勢教
立者一ルニ容合、於
指本こをつ身そこ教は師
サヲ本。於ヲシ「ケ
針書と、て教こと育、用
ル統タ従テ得テ修ル
をををでゆ育でを)一書
ベ合ルツ実、ハ身個
供つ目きかに新許を日』
キシベテ践ソジ」人
道徳教育の歴史Ⅱ
公民科教
• 答申
文部省 育刷新委 • 公民科教師用書
員会
社会科
米国教育使節団
教育刷新 • 教育基本法
委員会 • 学校教育法
道徳教育の歴史Ⅲ
1950.10
だな修
教身
科科
がの
必よ
要う
を君日祝
!がの日
代丸に
とは
文相
天野貞祐
文部省
• 『道徳教育のため
の手引き書要綱』
日教組
• 文部省に反発
• 「緑の山河」
無道
用徳
での
あ教
る科
化
は
道徳教育の歴史Ⅲ
天野貞祐筆禍事件
1937年
けだ官(第わ
てし)或一が
ゐいにはに国
る束由軍軍の
。縛つ事事教
をて教教育
受甚 練は
修身科は偽善者
を作る
修身科は道徳的
感覚を鈍らせ反
抗心を挑発する
『道理の感覚』
修身科は他教科
と無関係になる
•他の教科とは関係のないも
人権・「同和」教育の課題
のになる
教科化
教科書で価値
観を教える
しかし
な値
る
か道
昔
こは
の
っ徳
か
と必
だ
て的
ら
だ要
。
い価
わ
。
•偽善者を作る
•感覚を鈍らせ反抗心を挑発
する
天野貞祐
いな差
人権・「同和」教育の課題る
なじい別
私の教科と
は関係ない
他人事
しわは
たかい
。りは
まい
、
道徳的感覚を鈍らせ、
反抗心を持つ
。め。は
は い
す け
おっしく「
こていな差
う書でっ別
。いすては
て」ほな
偽善者になる
人権・「同和」教育の課題
僕が10歳
私が10歳の
時の69年前
は1900年。
義和団事件。
の時の69
年前は
1915年。
第1次世界
大戦中。
1945年敗戦
69年前
40歳
55歳
10歳
リアリティが無いと自分の問題にならない
つまり他人事
人権・「同和」教育の課題
三
二
一
史れ、つ在、く関、
授が歴くのど。係ク
業一史視自の を
てラ
んはら歴
を貫全点分教 作
なス
ななリ史
る
存
ど
ア
賤
作し体がに科 っ
いの
授いア用
か
のリ
る在
必称
結も て
たの
し人
業ねリ語
。
流テ
。し
要語
び現 お
歴よ
。間
も。テだ
てうィ
。の
しそィか
いにはリ
例えば賤称語
かうるアク
ら人よリラ
。間。テス
関そィに
係うがは
だいあリ
人権・「同和」教育の課題
す教権は眼子
。育・すにど
の「べ入も
教同てるた
材和人もち
で」 のの
なかだ験人道
いで
家間人徳
いる。
の学
は関権的
。も教
だぶ
い係の価
のえ
でて
。も
らと専値
はわの
な体門は
る環が権のエ
てよな戦好「
。境保感言レ
義務教育と人権教育
るるく争き子
で障覚葉ン
?」鞭ごにど
育さはだ・
っやっすも
まれ人。ケ
て打こるを
れた権人イ
知擲での戦
っにはは争
へ
?
ぇ
?
ぇ
?
ぇ
?
け校いチひ
義務教育と人権教育
るをくェと
ね変こッつ
し学
。えとクひ
い校
てでしと
なが
い学てつ
あ楽
「
まはもた
す守のと
から権え
。れ利ば
て条
子
い約ど
」
義務教育と人権教育
成び的平
うは年義
か何間務
での教
し目育
ょ的九
な育となの主を教
け成も資形的目育
れをに質成な指は
ば期健を者国し、
なし康備と家、人
らてなえし及平格
な行国たてび和の
いわ民心必社で完
。れの身要会民成
者社な和
、会国で
だの家民
ね形及主
教育基本法第一条
高
校
入
試
!
義務教育と人権教育
・・・・
るが社が自る自
か分会あ分か治
かのるで 能
っルか学 力
てー ぶ は
いル 力 あ
だ和た小てきの市
。」人中るる国民
教権学。人をと
育・をそ間監し
な「通れに視て
の同しが育でこ
へ
ぇ
ー
終わりに
シンポジウム02
3.11以後の世界に教育学は何を提起するのか?
8月23日(土)15:00~18:00
文系地区大講義室
【登壇者】
山内明美(大正大学)
シンポジウム01
花田昌宣(熊本学園大学水俣学研究センター)
東アジアをつなぐ教育の可能性を探る
波平恵美子(お茶の水女子大学名誉教授) ―貧困・格差・ナショナリズムを超えて―
【コメンテーター】
8月23日(土)15:00~18:00
田中孝彦(武庫川女子大学)
文系地区大講義室
【司会】
【登壇者】
加藤守道(上智大学)
阿古智子(東京大学)
新谷恭明(九州大学)
楊彪(中国 華東師範大学)
李達雨(韓国
公州大学校)
【指定討論者】
広田照幸(日本大学)
【司会】
上薗恒太郎(長崎大学)
Edward Vickers(九州大学)
ご清聴ありがとうございました
fin
製作著作 九州大学新谷研究室