Transcript ILC計画

ILC計画の建設方法とその問題点について
2004年12月3日
株式会社 竹中工務店
ILC計画
Ⅰ. シナリオ(案)
1
1.基本的なシナリオ
TBMの施工延長実績を考えると1台当り6km程
度と考え全長26kmのトンネルを4分割し、ディテ
クターホールを合わせ、5箇所より同時施工とす
る。
1年目はアプローチトンネルと加速器トンネル・ク
ライスロントンネル掘削を行い、2年目は、トンネ
ル掘削と基礎架台と連通管の施工を同時に行う。
3年目は、トンネル掘削と基礎架台・連通管の施
工及びマシーン・ユーリティシステムの設置を並
行して行う。以上の並行作業を行うことにより、5
年間で工事を完了させることが可能となる。
2.工程をより短縮させる可能性
(1)機械投入台数の増加
→アプローチトンネル工程の調整
(2)ディテクターホールの分割同時施工
ILC計画
Ⅰ-1. シナリオ(案)の技術上の問題点と検討項目
技術上の問題点
1.アプローチトンネルが工程・コストに及ぼす影響
の正確な把握。特に、2年目・3年目においては、N
ATM掘削となるが、その工程と本体掘削の工程
の調整。
2.先行掘削部分と次工程作業の干渉に対する検
討。
3.トラブルの防止(破砕帯等の把握と対策)
検討項目
1.について
(a)アプローチ計画の省力化→(プログラムの開発)
(b)斜坑及び竪坑の優位性検討等
2.について
(a)負圧吸引機器の設置による粉塵対策
(b)掘削と精密機器設置による振動対策
(c)非常時の異常出水等からの退避方法
3.について
(a)前方探査(TSP)や先行ボーリングの実施
(b)ウレタン注入(フォアパイリング,AGF)等
ILC計画
配置検討システムの出力例
2
モノレール
トンネル掘削
3/3工区
床CON
2.5M
基台孔
2.5M
モノレール
加速器トンネル
トンネル掘削
2/3工区
床CON
2.5M
基台孔
2.5M
モノレール
トンネル掘削
TBM 6.5M シールド10M
床CON
2.5M
基台孔
2.5M
課題②
横連結孔掘削
と並行作業
トンネル掘削
TBM 6.5M シールド 10M
横連結孔
6M
1M
基台設置
4.5M
1M
1M
1M
配管 床パネル
基台設置
4.5M
1M
配管 床パネル
1M
1M
配管 床パネル
基台設置
4.5M
課題③ 基台設
置の同時施工
1M
課題① 25.5M必要
(マスター工程では18M)
加速管設置
21M
1M
設備工事期間 13M(マスター工程では15M)
配管 ケーブル
隔壁躯体
5M
1M
1M
床パネル
トランス設置
5M
全体調整
6M
1M
配管 ケーブル
床パネル
電源トンネル
トンネル掘削
2/3工区
横連結孔
6M
隔壁躯体
5M
1M
1M
トランス設置
5M
1M
床パネル
トンネル掘削
3/3工区
横連結孔
6M
隔壁躯体
5M
トランス
5M
※検討課題
①マスター工程で横連結孔と基台設置が平行作業となっているが、基台設置の前作業として床コン打・基台孔ボーリング
、モノレール設置等があり、加速管設置開始時期に7.5Mのミスマッチがある。
②電源トンネルからの横連結孔掘削と加速器トンネル内の床コン打・基台ボーリング等の作業が並行して施工可能か検討
する必要がある。(掘削の粉塵・水等で加速器トンネル側が汚れる。)
③基台設置作業の工程短縮のため3セット同時施工を考えているが、精度調整面で途中からの設置が可能か検討する必要
がある。
ILC計画
1M