Transcript S2 太陽物理
2003年12月2日 課題研究ガイダンス (3分) S2 太陽物理 柴田一成 花山天文台 北井礼三郎 飛騨天文台 現代は太陽観測の黄金時代 • 太陽観測衛星 ようこう 1991-2001 SOHO 1995- TRACE 1998- RHESSI 2002ー (Solar B 2006ー ) • わが国の地上観測では、京大飛騨天文台、 国立天文台(三鷹、乗鞍コロナ観測所、野辺 山電波ヘリオグラフ)などが活躍 • 驚くべき太陽の素顔が見えてきた 「ようこう」の見た太陽 軟X線 望遠鏡 による (1 keV) 200万 度ー 数千万度 今年(2003年)、飛騨天文台に 新しい太陽望遠鏡が完成! -太陽磁場活動望遠鏡(SMART)- • 太陽全面にわたる 彩層・光球速度場 • 太陽全面のベクトル磁場 => • 爆発現象を発生前から観測 • 活動領域を誕生から追跡 (=>浮上磁場) => 太陽面爆発現象の 発生メカニズムを解明 課題研究プラン • 研究 – 主要課題: 太陽活動現象の研究 • 太陽観測(@飛騨天文台) 夏休みを除き、毎月、飛騨天文台で観測 • データ解析(飛騨天文台で取得されたデータ、 「ようこう」衛星による太陽X線画像、 ほか世界中の太陽観測データ) • (数値シミュレーション) ドームレス太陽望遠鏡 (DST) • 輪講 Astrophysics of the Sun (Zirin 1987)の一部 – 研究に関係の深い論文購読 太陽磁場活動望遠鏡(SMART) 具体的研究課題(1例) 太陽面爆発が起こる きっかけ(前兆)は何か? 浮上磁場か? 他の要因か? フレアとプロミネンス噴出 (飛騨天文台で撮影) プロミネンス噴出(飛騨天文台で撮影) プロミネンス噴出(飛騨天文台で撮影) フィラメント=太陽の断層のようなもの フィラメント 浮上磁場 磁力線 太陽表面 太陽内部 浮上磁場がフィラメントの真下あるいは近くに出現すると フィラメント噴出/フレアが発生する傾向がある フィラメント=太陽の断層のようなもの 浮上磁場 フィラメント フィラメント=太陽の断層のようなもの 浮上磁場 フィラメント フィラメント=太陽の断層のようなもの フィラメント SMART は、浮上磁場が太陽面のどこに現れたか、いち早く 検出できる。また、浮上磁場が、どんな磁場配位で、どこに 浮上磁場 現れたとき、フィラメントが噴出するのか、明らかにする。 課題研究プラン • 研究 – 主要課題: 太陽活動現象の研究 • 太陽観測(@飛騨天文台) 夏休みを除き、毎月、飛騨天文台で観測 • データ解析(飛騨天文台で取得されたデータ、 「ようこう」衛星による太陽X線画像、 ほか世界中の太陽観測データ) • (数値シミュレーション) ドームレス太陽望遠鏡 (DST) • 輪講 Astrophysics of the Sun (Zirin 1987)の一部 – 研究に関係の深い論文購読 太陽磁場活動望遠鏡(SMART) フィラメント噴出は浮上磁場が引き金か? (Feynman and Martin 1994) フィラメント 浮上磁場 噴出あり 噴出なし コロナ質量放出(CME) (SOHO/LASCO,可視光/人工日食) フィラメント噴出(コロナ質量放出) の電磁流体数値シミュレーション (Chen-Shibata 2000) Case A movie Case B movie