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建築家の材料選択
ヒルサイドテラス
槇文彦
ヒルサイドテラス(1969~1992)
• Ⅰ~Ⅵ期にわたって計画、建設が行われてきた、
店舗、事務所、住居等の複合施設
• 25年間に渡って代官山の旧山手通沿いの町並
みを形成してきた歴史的な名作
•
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•
Ⅰ期(1969)A,B棟
Ⅱ期(1973)C棟
Ⅲ期(1979)D,E棟 デンマーク大使館 大使公邸
Ⅳ期(1985)ヒルサイドアネックスA,B棟
Ⅴ期(1987)ヒルサイドプラザ
Ⅵ期(1992)F,G棟 N邸
ヒルサイドテラス第Ⅰ期 A、B棟
A棟
吹き付けタイル
A棟中庭
槇さ~ん、
吹き付けタイルは
汚れますよ~
C棟(Ⅱ期)吹き付けタイル
決して白ではないが、車の多い都市での、
時とともに生まれる「味」とも言える!?…
D棟(Ⅲ期)
一辺15cm
タイル
E棟(Ⅲ期) 再び吹き付けタイル
E棟(Ⅲ期)エントランス
ちょっとおしゃれに大理石使っちゃいました
デンマーク大使館
代官山ヒルサイドの
町並みの連続性を保
ちつつ、大使館として
の独自性を持たせて
いる
サーモンピンクタイル
150mm
その他のヒルサイド建築の「白」
は継続しない
75mm
タイルの変遷
•第 一 期
A,B 棟
…吹き付けタイル
•第 二 期
C 棟
…吹き付けタイル
•第 三 期
D,E 棟
…150×150mm硬質タイル
• デンマーク大使館 (1979)
…75×150mm 溝つき
サーモンピンクタイル
(1969)
(1973)
(1977)
外装タイルの国内消費量
• 60年代~70年代後半にかけて消費量が急増。(グ
ラフ)
• 外装タイルの流行
(万t)
外装タイルの国内消費量
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
1960 1961 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978
(年)
HILLSIDE ANNEX A棟
槇文彦の弟子、
元倉眞琴による設計
ヒルサイドテラスとは
全く異なる材料
雨に濡れたコンクリート
もいいね。まぁ、僕ほどじ
ゃないけど。
大通りから1本道を入ったところに位置する
師匠のヒルサイドテラスとは表情を変えている
HILLSIDE ANNEX B棟
同じく元倉眞琴設計
ガラスブロックとRC打放し
ヒルサイドテラスF棟
アルミのコルゲート板
建物全体が透けだす第六期
鉄骨で枠を組んだだけの出隅部
ヒルサイドテラスG棟
全
体
的
に
軽
や
アルミパンチングパネル
か
♪
マッシブ
「モダニズムに最も
ふさわしい
軽やか
オープンジョイント
さ」
軽やか
対岸との対比が印象的
コロナモザイクタイル
ヒルサイドウェスト(1998)
・カフェ、レストラン、貸ギャラリー、店舗、事務所、共同住
宅などを納めた都市型の複合建築
・ヒルサイドテラスから500mほど離れた、旧山の手通りと、
一本裏手の閑静な住宅地内の道路にまたがった土地
・三つの棟に分節され、それぞれ異なる外装材が用いら
れている
ヒルサイドウェストA棟のファサード
• アルミとガラス
• すけた薄い皮膜
• 浮遊する壁面
すだれ状のアルミパイプルーバー
テナント消滅?
ヒルサイドウエストB・C棟
アルミコルゲート
第六期
白色コロナモザイクタイル
穏やか
光と人を導く「トオリニワ」のような空間
ヒルサイドウェストB棟の
コロナモザイクタイル
携帯
• モザイク→小さい
• G棟の外壁にも使用
• 遠目からは目地のない、
滑らかなテクスチャー
5cm
ヒルサイドウェストC棟の
アルミコルゲート板
• 第六期(F・G)で使用
• 用途はアトリエ事務所
室内の腰壁
書架壁
窓台開口
まとめ
・ 風化という問題とモダニズム建築
耐候性に優れた材料へ・・・タイル
より汚れにくく施工性のよい材料へ・・・アルミニウム
・ 建築の連続性~凹凸を強調する壁面