接続されている - 北海道消化器内視鏡技師会

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Transcript 接続されている - 北海道消化器内視鏡技師会

トラブルシュートのポイント
1.検査・治療前の確実な点検
2.知識と経験に基づくトラブル回避
手順の構築とその実行
3.トラブル発生後の
バックアップ体制の充実
保守管理業務
点検業務
日常点検
在庫管理
・日頃行う
・比較的簡単な点検
機器を使用する際に
安全に使用する為に行われる点検
修理業務
トラブル対応
定期点検
・年1~2回程度行う点検
・詳細な点検
・消耗部品を交換する
次の定期点検まで性能の維持を
確保する為に行われる点検
日常点検
始業点検
使用中点検
終業点検
使用前に外観と動作確認をする点検
使用中のトラブルを防止する効果
使用中の動作が正常であることを確認する点検
(設定項目のある機器に対して行う)
例:人工呼吸器、シリンジポンプ
使用後に外観と動作確認をする点検
故障個所の発見が主な役割
故障時点検
故障時に行う点検
故障の原因究明のために行う
点検業務の影響
点検開始時期
修理が必要な機器が、点検の結果浮き彫りになり
修理数、トラブル数ともに多い時期
点検効果前期
点検中に以上を発見することが多く、機器の故障
によるトラブルを未然に防ぐため、修理数は多いが
トラブル数は減少する時期
点検効果中期
点検による部品交換や、管理方法が充実し、
修理数自体も減少する時期
点検効果後期
点検業務が安定化し、修理が必要な機器も、
トラブルもともに少ない水準で移行する時期
(安定)
保守点検のポイント
1.点検業務は目視だけではない。
2.自分が確実に点検業務を行う。
3.点検内容を記録をする。
点検業務の取り組み方法
保守点検業務責任者の決定
保有機器リストの作成と取り扱い説明書及び添付文書の保管
点検表及びマニュアルの作成と点検スケジュールの立案
保守点検業務の役割分担
点検履歴の管理・分析・対策
内視鏡関連機器の勉強会の企画
発生しうる、もしくは発生したトラブルに対して円滑にスタッフが対応できるよう
常に対策法や知識をフィードバックする必要があります。
添付文書と取扱説明書の管理
重要!! いつでも、誰でも参照できるよう管理しておく
添付文書の例
取扱説明書の例
バックアップ体制の充実
1.バックアップのための物品・消耗品の
予備を備えておく
2.必要な工具の備えやその使用方法を
熟知しておく
3.代替品等の調整を円滑に行うために
販売納入担当業者との連携を
密にしておく
トラブルの対処法
吸引できない
スコープと吸引チューブは接続されているか?
接続されている
吸引器のスイッチコックは開いているか?
開いている
吸引パック(瓶)が密閉されているか?
密閉されている
吸引チューブ(スコープ⇔吸引パック)は適切に接続されているか
(潰れていない?外れていない?)
接続されている
吸引管路の詰まりはないか?
詰まっている
詰まっていない
鉗子口キャップの穴の拡大
細経内視鏡スコープによる吸引力不足
汚物が詰まった時の
対処を試みる
改善されない
吸引管路の破損
トラブルの対処法
送気・送水ができない
スコープに送水ボトルが接続されているか?
接続されている
スコープ側の送水ボトル接続部を手で塞ぐ
送気される
送水ボトルの蓋が確実に閉まって
いるか?(ゴムパッキンも確認)
閉まっている
送水ボトルの水量は適切か?
適量である
送気・送水ボタンは適切であるか、
または確実にセットされているか?
適切である
送気・送水管路内の目詰まり
または破損
送気されない
光源の電源は入っているか?
電源は入っている
光源とスコープは確実に
接続されているか?
接続されている
光源送気ランプは点灯しているか?
点灯している
光源送気駆動装置の故障
写真が撮れない
トラブルの対処法
写真カウンターが表示されているか?
表示されている
レリーズボタンが作動するか?
作動しない
スコープ内の漏水、
破損
作動する
表示されていない
ファイリング(撮影)装置の電源は
入っているか
電源は入っている
エラーになっていないか?
エラー
正常である
一過性に生じる事例
電源電圧の低下
ファイリング(撮影)装置とプ
ロセッサーが正しく接続され
ているか?
チャンネル設定は適切か?
エラーの
解除
解除できない
接続されている
信号ケーブルの断線
撮影装置自体の故障
トラブルの対処法
画像が映らない
モニター全体が映らないか?
映らない(on sync 表示)が出る
モニターは映るが内視鏡画像が映らない
モニターの電源は入るか?
入らない
スコープケーブルの接続は適切か?
入っている
電源コードは接続
されているか?
適切である
プロセッサーの電源
は入っているか?
接続されている
ランプが点灯しているか
点灯している
点灯していない場合
→ランプ切れ
→ランプの蓋が開いている場合がある
入っている
ヒューズの断線
電源コードの断線
プロセッサーの設定
は正しいか?
正しい
チャンネルは適合しているか?
適合している
信号ケーブルの断線
接続不良、配線ミス
どのスコープを使用しても映
らないか?
他のスコープは
映る
対象スコープの
破損・漏水
どのスコープも
映らない
スコープケーブルの
故障
トラブルの対処法
画像の色調がおかしい
色合いが悪い
カラーバー表示は適切か?
適切である
もう一度ホワイトバランス(オリンパス)
変化しない
光源とスコープの接続は確実か?
確実である
光源装置の色調は適切か?
モニターの色調は適切か?
色調レベルや特殊光の切り替えなど
適切である
スコープの破損・漏水
適切でない
信号ケーブルの接続および
配線は適切か?
適切である
信号ケーブルの断線、接続不良
接続されている
自動調光(オリンパス)/インターフェイス
(フジノン)ケーブルの断線、接続不良
点灯している
光源送気駆動装置の故障
トラブルの対処法
画像の明るさがおかしい
暗い
明るすぎる(ハレーション発生)
光源装置の明るさ・設定調整
(オート/平均/ピーク、0か±等)
モニターの明るさ調節は適切?
暗い
どのスコープも暗いか?
全て暗い
特定のスコープ
のみ暗い
スコープの
破損・漏水
自動調光(オリンパス)/
インターフェイス(フジノン)
ケーブルの断線、接続不良
明るすぎる
光源とスコープの接続は確実か?
確実である
信号ケーブルが短絡していないか?
(モニターに接続されているケーブルの
もう一方が何も付いていないFreeな状態)
していない
ケーブルを交換しても
直らない
ランプの寿命(交換)
トラブルの対処法
ノイズ混入
その他
周囲で高周波や放射線を使用していないか?
使用している
使用していない
高周波装置のコードが
スコープに接触してい
ないか
接触していない
高周波装置の電源
コンセントを交換
どのスコープを使用
してもノイズか入る?
全ての
スコープ
特定のスコープのみ
スコープの
破損・漏水
スコープケーブル
の故障
画面が曇っている
変化なし
高周波装置とスコープを
アース線でつなぐ
レンズ面が汚れていないか?
送気・送水ボタンが適切か?
問題なし
漏水によるスコープの故障
(水漏れしていないか)
拡大機能になっていないか?
トラブルの対処法
超音波内視鏡
バルーンが膨らまない
EUS画像が出ない
超音波装置の電源は入っているか?
入っている
超音波ケーブルは確実に接続
されているか?
送気・送水ボタンが
点灯しているか?
ついている
送水タンクの水量は十分か?
(超音波装置⇔超音波ケーブル⇔スコープ)
緩み
グラつき
されている
アクティブランプが点灯
しているか?
点灯している
スコープもしく
は超音波装置
の故障
点灯しない
超音波ケーブル
の接触不良、断線
(スコープが認識されない)
適量である
バルーンは正しく装着されているか?
正しく見えても・・・
正しい
小さな穴が開いていないか?
バルーン溝に破片が
残っていないか?
バルーンの付け直し
バルーン管路の
目詰まり、破損