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③ 農事組合法人 えりさくら
(~浮立の里~江里桜の農地を守りながら更なる農地集積を目指す)
法人の概要
代表者:理事長 田中 正治 さん
設立年月日:平成18年5月15日
構成員数:29人(農家29戸(うち専業4戸))
佐賀県佐賀市
オペレーター: 3人、経理担当2人
経営面積: 33ha
作付面積:水稲25ha、麦30ha、大豆8ha、
タマネギ0.3ha、ジャガイモ0.3ha、
レッドキャベツ0.05ha
作業受託面積:米作業受託3ha
法人設立の経緯
昭和56年に集落の全農家(24戸)の参加を得て「江
里桜大豆集落組合」を結成し、大豆の集団転作に取
り組む。
平成8年には、ほ場整備事業を契機に麦作の共同化
にも取り組み「江里桜麦集作団組合」を結成。
平成11年、「江里桜機械利用組合」へ改組。
農地を地域みんなで守っていくために、平成18年5月、
農事組合法人「えりさくら」を設立。
田中理事長(右)、池田理事(左)からお話を伺
いました。
リーダーの確保
現理事長は2代目。
高齢化した農業現場において、技術の継承の観点
からも、まずは従業員を2名、3名と確保していくこと
が望ましいと考えている。
サラリーマンを退職した者が、集落でリーダーの役
割を担い、今までお世話になった集落に恩を返して
いくような経営継承を期待している。
合意形成のポイント
江里桜地区は、古くから伝わる浮立など伝統行事の活動も盛んであり、世代を超えた集落民
の融和が図られた土地柄であり、組織化にも地域が一枚岩となり取り組んだところ。
先輩方のリーダーシップの下、1~2年かけて、会合・視察を重ね、合意形成を図った。
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経営安定のための工夫
大豆の適期播種の確保や、降雨による出芽不
良を防ぐため、麦畦を利用した「大豆不耕起播
種」を導入し、省力化・労働費の削減を図るとと
もに、収量の増加・安定化を実現した。
県の特別栽培米(慣行栽培に比べ、化学農薬
と化学肥料を5割以下に低減して栽培された
米)へ取り組み、直売所やネットで販売。
平成21年より、タマネギやジャガイモ等、露地
野菜への取り組みを開始した。
今後の課題と経営展開の方向
農地集積を進めて50haまで拡大すること、また、
集落に乾燥・調整施設を設置し、これを核とし
た経営発展を図る。
集積農地33haのうち畑は1haであり、今後は所
得向上に向けて、畑の一元化、共同化を考えて
いる。
丹精込めた自信作「えりさくら米」と
大豆「フクユタカ」
6次産業化に取り組むために、従業員や協力者
を確保するためにも、所得を上げていくことが
課題。
ほ場管理図
11月の大豆畑、収穫までもう少し!
法人化によるメリットを伺いました
法人化すれば安易な解散はできません、農地の権利設定も可能となり、必ず集落の誰かが農
地を守ってくれます。
農業経営基盤強化準備金は法人化の一番のメリットです。事業存続に必要な農機具の更新
のために、是非、活用しましょう。
米の所得補償交付金の対象面積は、作付面積から10a控除されます。法人として集積して申
請したら、とても有利です。
〔意見交換会開催日:平成24年11月7日〕
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