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サービス管理責任者研修テキスト
「サービス提供プロセスの
管理に関する演習」
<就労分野(就労移行支援・就労継続支援) >
平成22年9月9日・10日
サービス提供プロセスの管理の実際(分野別演習)
(目 次)
1 分野別演習のねらい
2 分野別演習の概要
3 分野別演習の展開イメージ
4 演習の実施方法
(1)「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究①」
(アセスメント及び個別支援計画の作成)
(2)「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究②」
(モニタリングと個別支援計画の修正・変更)
(3)「サービス内容のチェックとマネジメントの実際:模擬会議」
(支援会議等を想定したサービス管理責任者の役割についての体験的理解
及びサービス管理責任者の観点から支援内容を発展的に検証)
1.分野別演習のねらい
・サービス提供プロセス全般の流れ(手順)について、事例を活用しながら検証する。
・アセスメント、目標設定、個別支援計画の作成、モニタリングや評価による支援方
針の変更などに関する具体的な技術を習得する。
・サービス提供職員への助言や指導のあり方を理解し、指導・助言の方法を学ぶ。
(1) 研修受講者全員が主体的に参加する。
(2) 多様な職種の受講者間での意見交換により幅広い視点を持つ。
(3) グループごとの結論を導くための協働作業を展開する。
(4) 司会進行、記録、発表等の役割を分担して担う。
(5) 効果的なプレゼンテーション技術を学ぶ。
(6) 他者への助言をする者としての配慮や深い洞察力を養う。
2.分野別演習の概要
1.「サービス提供プロセスの管理の実際 :アセスメント編」
※ 標準的なサービス提供のプロセスに沿って支援が実施された分野別の事例に基づき、支援方針
の基本的な方向性やサービス内容を左右する利用者像の把握や目標設定などの事項に重点を置
いて演習を展開する。
・正確な利用者像の把握のために必要となるアセスメントの実際について検討
・時間軸の設定(標準的な支援モデルを参考に達成に要する期間を設定)
・短期目標や到達すべき目標(ゴール)などの段階的な目標設定の必要性
2.「サービス提供プロセスの管理の実際 :個別支援計画編」
※ 事例研究①と同様に、障害内容等の異なるより困難な事例を用いて、アセスメント結果がすでに
明らかとなっている状況から正確な個別支援計画を作成、修正出来るかといった観点から演習を展
開する。
・アセスメント結果に基づき、正確な個別支援計画書を作成
・サービス開始後のモニタリング結果を踏まえ、個別支援計画書を適切に修正
・次のステージへの移行も想定した終了時評価の実施
3.「サービス内容のチェックとマネジメントの実際:模擬会議編」
※ 事例に基づき、以下の項目に重点を置いてロールプレイを実施。
・支援会議の場面を想定した会議の運営方法
・個別支援計画作成(修正)に際しての連携の持ち方
※ 演習を通じて、サービス管理責任者の役割、視点を振り返り、確認する。
分野別演習のポイント
(アセスメント等)
○ 本人や、本人を取り巻く生活環境要因(親や医療等関係者)のアセスメントが不十分なため、
本人の希望を具体化できていない。
→ 本人の生活状況や環境(親の意識・理解)なども考察し、ニーズを把握するアセスメント
について理解する演習内容とする。
(目標や将来像が不明確な支援)
○ 本人自身が、「働きたい」という希望を描けるような、支援内容を検討する。
→ 「働きたい」という希望を抱き、自己実現を可能とするためには、一つの事業所内で完結
することなく、親及び地域関係者の理解・協力を得られながら情報提供(成功事例など)、
職場体験や実習などを取り入れ、着実に就労に向けたステップアップができる支援内容
を検討する。
(教育・福祉・労働との連携)
○ 就労支援に当たっては、労働施策をはじめとする地域の関係機関や、企業との連携が大切で
ある。
事業所内で自己完結することなく、ハローワーク、障害者職業センター、障害者就業・生活支
援センターなどとの連携支援で、職場の開拓や就労・定着支援が実施可能となる。
→ 切れ目のない継続した支援の必要性について、演習事例を通して学ぶとともに、地域に
おける就労支援ネットワークの構築や、幅広いニーズにそった支援の必要性についての
理解を深める。
3.演 習 の 展 開 イ メ ー ジ
・各演習では、事例を用いながらサービス提供プロセス全般を扱う。
・各演習では、プロセスのどこにウェイトを置くか、演習課題の難易度の設定、事
例を検証する際の視点など、事例を取り扱うことをとおして知識や技術を学ぶ。
一連のサービス提供プロセス
2日目午後
演習1
4時間
事例検討
個別支援計画作成のアセスメントや到達目標の設定などに重点
重点部分
3日目午前
演習2
(2時間)
3時間
事例検討
3日目午後
演習3
3時間
総括ワーク
モニタリング、再アセスメント後の個別支援計画の変更・修正に重点
重点部分
模擬支援会議により、サービス内容のチェック及び連携などに重点
サービス管理責任者の役割、視点を確認することに重点
4.演 習 の 実 施 方 法
(1)グループに分かれて実施
研修者を8人程度のグループに分けて実施。
メンバー構成は、出身地、職種などにより偏りがでないように事前に組み分けする(幅広い
視点を養う観点から演習ごとにメンバーを組み直して良い)。
また、各グループでは、演習ごとに司会進行、記録、発表の担当者を決める。
(2)演習方式
研修参加者全員が参加意識をもち、相互の意見交換により効率的に研修効果を挙げるよう
小グループで検討するバズセッション方式を基本とする。
展開に応じて個別支援会議のロールプレイを取り入れる。
(3)演習スタッフ
講師となる演習スタッフは、全体進行と助言を担当する統括する演習リーダー1名、サブ
リーダー1名、会場内で各グループに対する助言などサポートを担当する者(ファシリテー
ター)を配置する。
(4)プレゼンターションと全体総括
各演習とも、途中で1~2回の全体発表(プレゼンテーション)を実施し、グループ間での意
見交換と演習リーダーからの助言に基づいて総括を行う。
講師の役割分担
氏 名
所
属
役職等
演習での役割
關 宏之
広島国際大学
医療福祉学部
教授
リーダー
(演習の統括)
奥西 利江
社会福祉法人 維雅幸育会
ひまわりデイセンター「ふっくりあ」
統括管理者
ファシリテーター
所長
ファシリテーター
酒井 京子
社会福祉法人 大阪市障害者福祉・スポーツ協会
サテライト・オフィス平野
城 貴志
社団法人
滋賀県社会就労事業振興センター
事務局長
ファシリテーター
東馬場 良文
社会福祉法人
神戸光の村授産学園
施設長
ファシリテーター
本田 隆光
社会福祉法人 いわき福音協会
障害者総合生活支援センター「ふくいん」
所長
ファシリテーター
村上 和子
社会福祉法人 シンフォニー
就労継続支援A型事業所「ネバーランド」
管理者
ファシリテーター
小倉 広文
厚生労働省 社会・援護局
障害保健福祉部障害福祉課
就労支援専門官
ファシリテーター
備 考
演 習 1
「サービス提供プロセスの管理の実際:事例研究①」
(アセスメント及び個別支援計画の作成)
演習1:サービス提供プロセスの管理の実際
事例研究①(アセスメント編) 〔4h〕
《獲得目標》
アセスメントや個別支援計画の作成に関する知識と技術を習得する。
《内 容》
受講者には、事前課題として、事例①の概要を読み込んだ上で、「支援のための課題整理」を
課す(指定様式)。グループ内でその共有を図るとともに、個別支援計画の作成のための演習を
行う。
《研修企画運営のポイント》
□ 演習がスムースに進行出来るよう、アイスブレイクも疎かにしない。
□ 事前課題の事例選定等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習1の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ 本人の状態やニーズの把握というアセスメントと支援の課題整理に演習の力点を
置く。
□ 個別支援計画の作成には、十分なアセスメントと支援の課題整理が必要であるこ
とを明確にする。
第2日目午後
演習1の進行
4時間
・提供された情報から初期状態の把握(アセスメント)や課題の整理方法を学ぶ。
・アセスメントから到達すべき目標や支援内容など個別支援計画の作成方法を学ぶ。
13:10
14:00
特別講義
「地域における
就労支援機関
とのネットワー
ク」の構築
14:25
自己紹介
アイスブ
レイクと
自己紹介
14:35
14:45
15:35 15:45
16:35
17:30
ガイダンス
休
憩
事例概要
進め方説明
アセスメントと
課題の整理
休
憩
個別支援計画の
作成
全体発表と
意見交換、
演習1の総括
(1)特別講義(50分)
「地域における就労支援ネットワーク」の構築
(4)アセスメントと課題の整理(50分)
①アセスメントの内容確認と課題についての整理
(2)自己紹介(20分)
地域資源マップを使用し、自己紹介をおこなう
(5)個別支援計画の作成(50分)
①短期目標、到達目標、長期目標などの目標設定
②時間軸(サービス提供期間)等の設定
③基本的な支援方針の策定
(3)演習方法のガイダンスと役割分担(15分)
①演習進行に関する説明と共通理解
②演習事例の説明
(6)個別支援計画に関する全体発表と総括(55分)
①各グループからのプレゼンテーション
②個別支援計画に関する質疑とコメント
(1)「地域における就労支援関連機関
とのネットワーク」の構築
13:10~14:00(50分)
關 宏之
大阪障害者雇用支援ネットワーク
広島国際大学総合人間科学研究科医療福祉学専攻・医療福祉学部
第2章 仕事と暮らし
1.その後の彼らは・・・
知的障害のある人の仕事とくらしに関す
る調査(平成19年6月~12月)
全国の本人の会に調査依頼(郵送)し、3
62人から回答
山口、新潟、富山を訪問調査
平成20年3月23日(日)報告会
(於:日本財団)
さくら会(知的障害のある仲間の
会)による
① だれと住んでいるか
② どこで働いているか
③ 障害基礎年金
④ 就労期間
無回答
8%
1年未満
10%
1年~3年
21%
5年以上
47%
3年~5年
14%
⑥ 転職の回数
⑦ 転職の理由
⑧ 転職を支援してくれる人はいますか
その他
5%
無回答
14%
いいえ
27%
はい
54%
2.地域の構築と連携・ネットワーク(地域の認識)
基本構想 ・理念(キーワード)
地 域 の 特 性( 利 点 も 欠 点 も )
福祉計画の推進基盤
①地域全体の明るさ、住みよさ、活
気の有無など総括的な印象
➁人口、産業、所得水準、労働環境、
自然環境条件など、生活に影響す
る要因
③個人所得、住宅水準、教育水準な
ど個人生活の豊かさや消費活動
当該地域の特性/強さと弱点
の活発さなど住民の個人的条件
④生活空間のゆとり・生活の安全さ・
公害の状況、道路・街路・都市公
園、輸送交通・移動条件、住宅整
備など公共 的な生活環境水準
⑤百貨店・飲食店・金融機関・スポー
ツ ・娯楽施設など、民間のサービ
スサービス機能の水準
⑥自治体の意識
首長の認識・方向性・財政状況・行
政 組織の姿勢・問題の認知
⑦市民生活の実態把握と近未来予測
地域福祉計画・障害者福祉計画
社会資本整備に関する方向性
①計画推進と効果の期待
②首長のリーダーシップ
③各種組織との共通認識
(福祉・労働・教育などの既
存組織・商工団体・NPO・
農業団体・ 地域振興組織・
各種団体・老人会など)
④各層からの参画
⑤広報システム・周知
⑥財政的な裏付け
⑦タイムスケジュールの管理
⑧既存の制度の統廃合
地域の課題
①ニーズ・要援護の実態
➁地域の動静(少子高齢化・
過疎化・限界集落など)
③地域力(人材・資源・組織)
④発案や提言にかかる地域・
住民のパワーなど
①共生・協働社会(みんないっしょ)
②機会の均等化・権利平等
③個の尊重・自律的市民像
④参加型コミュニティー
⑤備え(安全・安心)とハザード対応
⑥既得権益の見直し
⑦老若男女の参画・誇る地域
⑧文化を継承・創造する地域
⑨物語のある地域
⑩痛みが分かる地域
ⅰ一村一品・地産地消・地域発産業
ⅱスロー・ライフ
ⅲ合理的配慮やエンパワメントの行
き交い
障害者福祉計画
地域福祉計画
(策定と推進)
4.「地方分権と自律的市民」(autonomy)
「国から地方へ」という地方分権と「官から民へ」という規制緩和とが中
央集権型行財政システムを変革する車の両輪とし、人間を変え社会を変
えるためには、身近な政府を実際に作り、自己の行動がコミュニティー全
体のあり方といかに結びついているかを知ることが重要である。それには
人々が負担とサービスとの関係を実感し、そのあり方を自ら選択できる状
態を作ることが不可欠である。地方分権による自律的な地方自治体の創
設こそ、そのような社会を作る最善でおそらく唯一の方法である。地方分
権下の社会では、市民は自律的で自己統制能力を もった存在であり、差
別意識をもたず、すべての人々の人格を尊重し、自己実現をめざす。
そのような人々が構成する社会は、自己実現の機会を閉ざされることの
ないバリ ア・フリーな社会であり、彼らの行動が正に下からの公共性を作
り上げていく「カ ウンター・パートナー」として社会政策に果敢にコミットす
るオルタナティブとして正に草の根からの公共性を作り上げていく主体で
ある。
神野直彦・辻山幸宣等「共同報告 分権 はなぜいま必要か・・・
特集-分権自治革命-キーワードは自己決定権」
「世界」Vol.625 岩波書店、1996
5-1 サービス管理責任者研修会・地元での展開
企画書(案)を作成す ①県の地域特性(No29)
る前に(改善・改革 ➁研修目標(法制・県の障害者福祉計画・理念などの反映)
案として)
③留意すべき事項(移行状況・研修に関する全国調査資料・アンケート
調査・前講習会の反省・受講者の評価)
①研修カリキュラム(案)の作成
カリキュラム作成
➁国カリキュラムと県バージョン・カリキュラム(煩雑にならないように)
③講師の人選(就労・地域生活・権利擁護・施設評価)
④日程・開催場所/応募者(資格・人選・・・・)
講義内容・カリキュラム
①事業運営と事業計画・推進基盤
⑴制度の概要
➁利用する事業形態(就労移行・就労継続A型・就労継続B型)・混合
(厚労省資料から)
型・旧体系
③関係機関・制度・併設機能
④活用できる制度(福祉サイド・労働サイド)
①就労の意味・目標・手順・実践・再点検・フィードバック
⑵サー ビス管理
➁事業ごとのサービス管理目標と実務(サービス管理者の立ち位置)
③「アセスメント」「ニード」「QOL」「ケアマネジメント」などの用語
④「できないことある人」を支援するという視点(訓練と職リハの違い)
⑤支援者の存在意義(時には不用なことも)
⑥当事者の目線を忘れないこと
5-2 サービス管理責任者研修会・地元での展開
⑶理念と現実
①社会生活を確立する手段としての就労(「働くこと」が目標ではない)
➁「ノーマライゼーション・メインストリーミング・インクルージョン」と就労
③「働かない社会生活」があっていいはずはないが、ただ「働けばいい」
のではない・・・人たるに値する働き方(ディーセント・ワーク)
④能力によって就労の可否を決めるのではなく、「人は一定の年齢に
なったら働くもんだ!」という建前を重視する
⑤さまざまな働き方のプラス面・マイナス面・・・働くことで失うものもある
⑥コミュニティー・ビジネスなどによる新たな価値の創造、
⑷事例研究
(ケース検討)
①いい話しも困ったことも
➁社会福祉の機能の発動
③支援者(地域人)がもつ社会資源の総動員
⑸連携
(コーディネート)
①企業経営者や異論を唱える人を抜きにした連携軸は失敗する
②多様な支援制度(組織)の融合・・・社会資源相互の独立性と依
存性(対象者の課題・要援護性の共有)(組織の寄せ集めではない)
③相互の情報提供と調整機能(苦しみや失敗をシェアーする)
④適度なリーダーシップと抱擁力(既得権や施設の力関係)
⑤研修会を契機としてキャッチボールができる関係の構築
⑥連携は壊れやすい(永続性はない・一時的・うかれない)
•23
6.サービス管理責任者の実態・状況・・・他の機能との連携がとれない
就労移行支援(解答総数:571)
相談支援事業所
(相談支援専門員)
特別支援学校また
は一般校の
特別支援学級
就労継続支援A型(回答総数:150)
就労継続支援B型(回答総数:1,075)
困ほ
難と
がん
など
い
困あ
難る
が程
あ度
る
困と
難て
がも
あ
る
非無
該回
当答
困ほ
難と
がん
など
い
困あ
難る
が程
あ度
る
困と
難て
がも
あ
る
非無
該回
当答
困ほ
難と
がん
など
い
困あ
難る
が程
あ度
る
困と
難て
がも
あ
る
非無
該回
当答
238
209
48
76
61
45
16
28
445
368
126
136
41.7%
36.6%
8.4%
13.3%
40.7%
30.0%
10.7%
18.7%
41.4%
34.2%
11.7%
12.7%
211
149
57
154
55
36
11
48
362
268
114
331
37.0%
26.1%
10.0%
27.0%
36.7%
24.0%
7.3%
32.0%
33.7%
24.9%
10.6%
30.8%
232
159
46
134
60
41
7
42
321
294
135
325
40.6%
27.8%
8.1%
23.5%
40.0%
27.3%
4.7%
28.0%
29.9%
27.3%
12.6%
30.2%
209
133
69
160
55
36
14
45
326
235
155
359
36.6%
23.3%
12.1%
28.0%
36.7%
24.0%
9.3%
30.0%
30.3%
21.9%
14.4%
33.4%
166
158
76
171
39
40
16
55
218
256
200
401
29.1%
27.7%
13.3%
29.9%
26.0%
26.7%
10.7%
36.7%
20.3%
23.8%
18.6%
37.3%
87
200
122
162
18
38
28
66
129
288
274
384
15.2%
35.0%
21.4%
28.4%
12.0%
25.5%
18.7%
44.0%
12.0%
26.8%
25.5%
35.7%
ハローワーク
障害者
就業・生活支援セ
ンター
障害者
職業センター
企
業 等
(注)就労移行支援には養成施設を含む
資料出所:サービス管理責任者の業務及び研修カリキュラムに係る調査研究;三菱FJBリサーチ&コンサルティング株式会社 2009.3
7.サービス管理責任者業務の実施の状況(業務が十分に遂行されていない)
就労継続支援A型
(回答総数:150)
就労移行支援(解答総数:571)
利用者に対する
アセスメント
個別支援計画の
作成
個別支援計画作成
に係る会議の運営
個別支援計画の
説明と交付
サービス提供内容
・提供プロセスの
管理
支援内容に関連す
る関係機関との連
絡調整
他の従業者への技
術指導・助言
十
分
に
で
き
て
い
る
あ
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度
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り
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答
十
分
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い
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あ
る
程
度
で
るき
て
い
あ
ま
り
で
き
いて
い
な
80
394
87
10
21
108
14.0%
69.0%
15.2%
1.8%
14.0%
116
377
64
14
20.3%
66.0%
11.2%
80
320
14.0%
就労継続支援B型
(回答総数:1,075)
答
十
分
に
で
き
て
い
る
あ
る
程
度
で
るき
て
い
あ
ま
り
で
き
いて
い
な
16
5
150
731
167
27
69.0%
10.7%
3.3%
14.0%
68.0%
15.5%
2.5%
27
105
10
8
183
735
130
27
2.5%
18.0%
70.0%
6.7%
2.5%
17.0%
68.4%
12.1%
2.5%
157
14
21
75
43
11
129
575
339
32
56.0%
27.5%
2.5%
14.0%
50.0%
28.7%
7.3%
12.0%
53.5%
31.5%
3.0%
159
324
75
13
45
76
23
6
275
599
176
25
27.8%
56.7%
13.1%
2.3%
30.0%
50.7%
15.3%
4.0%
25.6%
55.7%
16.4%
2.3%
77
354
126
14
25
91
28
6
115
624
303
33
13.5%
62.0%
22.1%
2.5%
16.7%
60.7%
18.7%
4.0%
10.7%
58.0%
28.2%
3.1%
65
338
153
15
19
84
40
7
102
624
309
40
11.4%
59.2%
26.8%
2.6%
12.7%
56.0%
26.7%
4.7%
9.5%
58.0%
28.7%
3.7%
60
344
152
15
26
83
33
8
107
634
291
43
10.5%
60.2%
26.6%
2.6%
17.3%
55.3%
22.0%
5.3%
10.0%
59.0%
27.1%
4.0%
無
回
無
回
(注)就労移行支援には養成施設を含む
資料出所:サービス管理責任者の業務及び研修カリキュラムに係る調査研究;三菱FJBリサーチ&コンサルティング株式会社 2009.3
無
回
答
8. 企業の信頼構築と持続的な価値創造に向けて(経済同友会:2003.3.)
・・・第15回企業白書「市場の進化」と社会責任経営
コ- ポ レ- ト ガ バ ナ ン ス
市場
環境
人間
社会
理
念
と
リ
ダ
ー
シ
ッ
プ
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
体
制
コ
ン
プ
ラ
イ
ア
ン
ス
仕
組
み
成
果
仕
組
み
成
仕
組
み
成
仕
組
み
成
果
果
果
現 状 評 価
実践
経営者のコミットメント
目標設定
(
企
業
の
社
会
貢
献
活
動
デ
ィ
ス
ク
ロ
ー
ジ
ャ
ー
と
コ
ミ
ュ
ニ
ケ
ー
シ
ョ
ン
ス
テ
ー
ク
ホ
ル
ダ
ー
利
害
関
係
者
す
べ
て
に
)
9. H20長野県障害者就労支援ネットワーク構築事業支援機関等 (大池 サービス管理責任者研修資料 2008)
障 害 者
障害者民間活用委託訓練事業実施校
医療機関
相談
医療相談
職業訓練
社会復帰施設等
長野障害者
職業センター
障害者総合支援センター
職業
訓練調整
ケアマネージメント
手法による支援調整
定
着
支
援
○障害者のニーズに
対応したコーディネート
専門的技術的・
定着支援連携
職
業
紹
介
業
務
発
注
保健所
保健サービスの
利用調整
生活支援
就業支援
事業主
障害者コ ー デ ィネー ター
障害者就業支援ワー カー
障害者生活支援ワー カー
職場適応支援
・就職に向けた準備支援
・職場定着支援 等
○日常生活・ 地域生活に
関する相談支援
・生活習慣の形成
○障害特性を踏ま えた
雇用管理に関する助言
・健康管理、金銭管理
・住居の確保
・余暇活動、生活設計等
○関係機関との連絡調整
○関係機関との連絡調整
○就業に関する相談支援
就職活動支援連携
ハローワーク
福祉サービスの利
用調整
福祉事務所
町村担当課
日常生活上の訓練
日中活動の場
地方事務所
無料職業紹介所
助成金等支援
就職準備支援連携
対象者の
送り出し
長野県雇用開発協会
授産施設等
授産工賃アップ支援
工賃アップ推進員
○職業準備支援等
就労移行支援事業者
○職場実習支援等
卒業後
の支援
特別支援学校等
生活介護支援・
自立訓練支援事業者
10.福島県では・・・県としての関わり(県自立支援協議会の活用)
11.職場適応援助者(ジョブ・コーチ)の養成講習会
(大阪障害者雇用支援ネットワーク・全国就業支援ネットワークの標準カリキュラムより)
1
2
3
4
5
6
7
8
工程分析
と配属
見学・研
修(職業セ
ンター)
見学・研
修(就業・生
企業実習
(事業所
就業生活
の支援
プレゼン(発表
開講式
利用でき
る制度
(職安)
時
間
1
2
3
職業リハ
概 論
(關宏之)
職業能力
の把握と
適材適所
就労支援
関連制度
(厚労省)
労務管理
活支援セン
ター)
と質疑)
における
支援)
自主プロ
グラム
経営論
(税理士)
見学・研
修(養護
学校)
施設実習
施設実習
(施設にお
ける支援
の内容)
(企業関係
者)
企業実習
(研修のま
とめと個人
的な課題の
整理・プレ
ゼンに向け
て)
(施設関係
者)
4
職場適応
援助者の
業務内容
人財育成
精神障害者
の就労
就労生活
支援とケ
ア・マネジ
メント
*第1号職場適応援助者(ジョブ・メイト)・・・支援機関・福祉施設職員・関係者など
*第2号職場適応援助者(ジオブ・コンダクター)・・・企業。事業所の関係者
*1週間の講習会で障害者の就業生活支援について学ぶ
閉講式
(修了証書授与)
12.地域を耕す・・・
いわみ福祉会 (鍾馗の舞)
http://www.iwamifukushikai.or.jp
/enmoku04.html
おわりに・・・ランプの灯火(ともしび)
大阪身躰障害者雇用促進協会会報創刊号
(1949年4月に結成)
「あなたランプの
灯火をいま少し高
く掲げて下さい。
障害のある人た
ちの行く手を照ら
すために。」
H.E.C.は、ヘレン・ケラー・キャン
ペーン(H.K.C)を障害者雇用キャ
ンペーンに転用したもの。
*障害者雇用とヘレン・ケラー
(2)アイスブレイクと自己紹介
14:00~14:25(25分)
①演習を進めるにあたって、場の雰囲気を和ら
げる
②グループ内で、地域資源マップを使用して、
自己紹介をする
(3)演習ガイダンスと役割分担
14:35~14:45(10分)
①演習進行に関する説明と共通理解
②演習事例の説明
(4)アセスメントと課題の整理
14:45~15:35(50分)
①事例の概要についての説明(10分)
②アセスメント内容をグループで読み合わせ、確認
(10分)
③課題を領域(項目)別に整理(30分)
(5)個別支援計画の作成
15:45~16:35(50分)
①到達目標の設定
(長期目標や短期目標等)
②時間軸(サービス提供期間)等の設定
③基本的な支援方針の策定
(6)全体発表と意見交換
発表に対する質疑応答と総括(意見交換)
16:35~17:30(55分)
①作成した個別支援計画を各グループから発表
②各グループの個別支援計画に関する発表に対する
意見交換、質疑とコメント
演 習 2
「サービス提供プロセスの管理の実際」
(モニタリングと個別支援計画の修正・変更)
演習2:サービス提供プロセスの管理の実際
事例研究②(個別支援計画編) 〔3h→2h〕
《獲得目標》
個別支援計画の中間評価(モニタリング)を行い、個別支援会議の運営、個別支援計画の修正
に関する知識と技術を習得する。
《内 容》
サービス開始後の中間評価(モニタリング)結果を踏まえ、再アセスメントし個別支援計画を適
切に修正する。
終了時の帰結を想定し、終了時評価を作成。
《研修企画運営のポイント》
□ 事例選定、必要な参考資料等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習2の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ 事例②を使用して各グループで検討する変更要因の例を予め想定して、必要な
指導ポイントを確認しておく。
□ モニタリングによる個別支援計画の修正・変更に演習の力点を置く。
□ 状況やニーズの変化を捉え、適切な支援内容へ修正が必要なことを学ぶ。
第3日目午前
演習2の進行
2時間
(3時間)
・モニタリングから中間評価の方法と個別支援計画の修正・変更方法を学ぶ。
8:30
ガ
イ
ダ
ン
ス
8:40
9:30
9:00
演習内容の
確認と追加
情報の提示
モニタリングと
支援目標の見直し
の検討
10:20
個別支援計画
の修正
11:20
11:30
全体発表
(※実施せず)
総
括
(4)個別支援計画の修正(50分)
(1)ガイダンス(10分)
①支援目標や支援内容の変更・修正
演習進行に関する説明と共通理解
②期間設定に関する変更・修正
(2)演習内容の確認と追加情報の整理(20分)
③個別支援計画の再作成
①演習事例の説明
②追加情報の提示
(5)全体発表及び総括(50分)
③ケース状況について確認し、イメージを共有
各グループからの発表
(3)モニタリングと支援目標等の見直しの検討(30分)
※今回は、講師からのコメントで説明
①支援経過を確認する
②モニタリングの結果により、課題(ニーズ)を再確認する。 (6)全体総括(10分)
③支援目標、支援内容、サービス提供期間等について、必
見直された個別支援計画に関するコメント、演習の
要な修正、再設定を行う
まとめ
(1)演習に関するガイダンス
8:30~8:40(10分)
・演習の進め方、留意すべき事項等の説明
(2)演習内容の確認と追加情報の提示
8:40~9:00(20分)
①事例の概要について説明
②追加情報の提示(プロフィール、アセスメント
等)からケースの概要について理解する。
③ケース状況について確認し、イメージを共有
(3) モニタリング及び支援目標等
の見直しの検討
9:00~9:30(30分)
①支援経過を確認する。
②モニタリングの結果により、課題(ニーズ)を再確認
する。
③支援目標、支援内容、サービス提供期間等につい
て、必要な修正、再設定を行う。
(4)個別支援計画の修正
9:30~10:20(50分)
①提示された情報をグループで確認
②目標設定や期間設定、支援内容の
変更・修正の検討
③個別支援計画の再作成
((5)全体発表)
※実施せず
①各グループから、変更・修正された個別支援計画に
関するプレゼンテーション
②意見交換
(6)コメント、全体的総括
10:20~10:30(10分間)
○ 個別支援計画全体に関するコメント
○ 演習2のまとめ
演 習 3
「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
(サービス管理責任者の役割と業務の検討)
演習3:サービス内容のチェックとマネジメントの実際
(模擬会議編) 〔3h〕
《獲得目標》
演習1と演習2を通して、サービス提供プロセス全般におけるサービス提供者の指導助言など
マネジメント方法に関する知識と技術を習得する。更に関係機関との連携(地域自立支援協議会
への参画)等、サービス管理責任者の業務と役割について再確認する。
《内 容》
演習で使用した事例から、サービス管理責任者が行うべき業務と役割について、建設的・発展
的に検証する。その際、(1)支援プロセスの管理、(2)サービス提供職員への指導助言、
(3)関係機関との連携の3つのポイントにより行う。
《研修企画運営のポイント》
□ 演習に必要な参考資料等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習3の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ 業務と役割の検証に際して、「実施出来た業務や役割」、「課題となった業務や役
割」といった視点から実施出来るよう、例示資料を明示する。
演習3の進行
第3日目午後
3時 間
・提供された情報から初期状態の把握(アセスメント)や課題の整理方法を学ぶ。
・アセスメントから到達すべき目標や支援内容など個別支援計画の作成方法を学ぶ。
10:40 10:50
ガ
イ
ダ
ン
ス
12:00
13:00
14:20
14:40
サービス管理責任者の役割について検討
模擬支援会議
休
憩
都道府県レベルの就労分野における
サービス管理責任者養成研修のあり方について
(1)ガイダンス(10分)
演習の目的、進め方について
(2)模擬支援会議(70分)
・模擬支援会議の役割を分担(10分)
・役割の設定について説明(5分×2)
・ロールプレイの実施(15分×2)
・ロールプレイが終了した後のフィードバック(10分×2)
・サービス管理責任者の役割や機能、本人の気持ちなどについ
て、サービス管理責任者役、本人役、観察者などから意見や感
想を述べてもらいグループとしてフィードバックする
全体発表と
総括
(3)サービス管理責任者の役割について(80分)
・サービス管理責任者としての役割として事業のマ
ネジメントを検証する。関係機関との連携、会議運
営、人材養成等のあり方について検証する
・都道府県レベルの就労分野におけるサービス管
理責任者養成研修のあり方について
(4)全体発表と総括(20分)
①各グループからのプレゼンテーション
②研修全般についての意見交換、総括
(1) 演習3のガイダンス
10:40~10:50(10分)
①演習3の目的の説明
②模擬支援会議(ロールプレイ)に関する説明
(2) 模擬支援会議
10:50~12:00(70分)
①模擬支援会議を開催(演習事例を用いる)
②設定は、個別支援計画をモニタリングし、個別支援計
画の変更修正を行った後の支援計画を本人や家族を
含めた関係機関に説明し、今後につなげていくための
会議とする。
・グループごとに場面を確認し、模擬支援会議の役割を分担する(10分)
・役割の設定について説明を受ける(5分×2)
・ロールプレイの実施(15分×2)。
・ロールプレイが終了した後のフィードバック(10分×2)
*サービス管理責任者の役割や機能、本人の気持ちなどについて、サービス管理責任者役、本人
役、観察者などから意見や感想を述べてもらいグループとしてフィードバックする。
(3)サービス管理責任者の役割の検討
13:00~14:00(60分)
①演習1と2及び模擬支援会議を踏まえ、自らの事業所に照らし合わ
せサービス管理責任者の役割について、記入様式4を用いてふり返
りを行う
事例検討を通して、それぞれのプロセスにおいて、あるいは自らの事業マネジメントに
置き換えた場合、どんな課題と視点が必要かを発展的に検証
・ サービス編 ・・・・・自分の事業所だったら、この事例にどう取り組むか?
・ マネジメント編・・・サービス管理者として、この事例にどう取り組むか?
②グループ内で検討すべきポイントを確認
③グループ内で確認したポイントを重点に様式5・6に記入し、
検討を実施
(4)サービス管理責任者の役割についての
全体発表と研修の全体総括
14:20~14:40(20分)
①各グループからのプレゼンテーション
②サービス管理責任者の役割に関する意見交換、質疑
とコメント
③講義や演習を通して、3日間の研修を総括し、サービ
ス管理責任者の役割について再度、全体で討議
講師・参加者相互のエンパワメントにより、今後の活躍を確認
ロールプレイについて(概 要)
1.ロールプレイとは
○現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある
事柄が実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つである。
○学習者は、役割を演じなければならないが、演じ方はたいてい演者の自由である。
○対人関係や態度・行動を通して行われる学習に用いられる。
2.ロールプレイのメリット
○意志決定過程にみられるような物事のプロセスについて学ぶ可能性が高くなる。
3.ロールプレイの方法
1)事前準備
○シナリオ:準備の段階でシナリオを作成するか、役割だけを決めて自由に行うか、目的
によって決定する。
○時間:決まっているわけではない
○オリエンテーション:実施する前に学習者にその目的を十分に説明する。
2)実施
○実施中にロールプレイをビデオに録画しておけば、後で見直すことができる。
3)フィードバック
○ロールプレイ終了後、気づきや学びを話し合うことで、学習を深め、広げることが大切
ロールプレイ(ロールプレイイング)の目的
日常生活の中で、人は必ず様々な役割を背負って暮らしていることを考えますと、人生はまさ
にドラマと言えます。その中で、常に同じような役割ばかりをこなしていますと、新たな人間関係
を作り出すことは大変難しくなります。
ロールプレイとは、参加者が自由な雰囲気の中で、あるテーマについて即興的に役割を演じ、
協同して、役割行動の変容を図るもので、日常生活におけるそれぞれの役割を見直し、新しい
状況に応じられるようになることを目的としています。
(1) 日常生活における自分の役割を見直し、日常生活での課題を解決する手がかりを得ます。
(2) 参加者全員が、感情の解放をします。
(3) 新しい、突発的な状況に応ずることができます。
したがって、ロールプレイは日常生活のリハーサルとも言えるでしょう。参加者はうまく演ずる
必要はありません。大切なのは、いかに自分なりに自発性を発揮して演ずるかです。
自発性が回復されれば、ロールプレイでの新鮮な役割体験は、新しい役割を日常生活に取り
入れる原動力となります。
自発性とは、新しい状況においても、周囲と自分自身にとって、より適切な、望ましい対応がで
きるということです。一般に、人は、新しい状況に対しては、他人の意見や自分の既有の体験を
よりどころとして対応してしまいがちです。自発性は、そのような自分の外側から規制してしまう
のではなく、自然に自分の中から自分を動かしていくことです。
自発性は、まず役割をとること(役割取得)から、自発的に個性的に演ずること(役割演技)、
さらに、新しい役割を創造すること(役割創造)へと段階的に高まっていきます。
ロールプレイを行う上での注意
1)
2)
3)
4)
5)
6)
ロールプレイを理解しているファシリテーターをグループごとに配置すること
事前準備(オリエンテーション):参加者が主体的に関われるように情報や知識の整理
役割別の準備:各役割ごとに自分たちの役作りを行い,場面設定を話し合う
役割演技・討議:役になりきって演ずる。時間内で場面を変えて複数回実施しても良い
誰か一人が時間を占領しないこと
振り返り(フィードバック):必ず自分の役やほかの役について感じたこと、考えたことを振り
返る時間をとり、ロールプレイの後,他の人へ感情・しこりが残らないよう配慮
〈時間配分の参考例〉(決まっているわけではありません)
1) 知識の整理(5分)
2) 役割別の準備(5分)
3) ロールプレイの実施
① 1回目の演技(20分):個別支援会議の準備の支援者だけの話し合い
振り返り(5分)
② 2回目の演技(20分):本人や家族も含めた関係者が参加した個別支援会議
振り返り(5分)
参考資料
2010年度サービス管理責任者指導者研修 就労分野
~地域での「はたらきたい」を応援するために~
2010年9月 日
社団法人 滋賀県社会就労事業振興センター
城 貴志
「地域」との関係
一人ひとりは・・・
私たち一人ひとりは、地域のなかで暮らし、地域で働き、地域の様々な人、地域の
自然や歴史、地域の産業との関わりのなかで毎日生活をしています。
障害者就労支援事業所は・・・
障害者就労支援事業所も、地域のなかに存在する社会資源であり、障害のある人の
働く場や社会参加の拠点です。そのため、障害者就労支援事業所が地域の関係機関
や行政、地域の企業等、あらゆる地域の社会資源との関係を強め、事業を地域の経
済活動のなかに組み込んでいくことが必要です。
そのためには・・・
・障害者就労支援事業所は地域の一員として、まずは地域の産業や歴史、伝統等様々
な社会資源を知り、繋がることが大切です。
・さらに障害者就労支援事業所の事業の活性化が、障害のある人の「働く」喜びと収入の
確保、そのことが自己実現、障害のある人の希望する生活スタイルの実現に結びつく
と言う強い理念・想いを持って主体的に地域努力することが大切です。
2-2,私たちも、毎日の暮らしている地域も繋がっています。
社会
地域
職場
友人
家族
個人
2-3,地域がよくなり、社会がよくなり、一人ひとりの幸せが実現される
個人個人、一人ひとりの幸せを考えることが基本です。
一人ひとりは地域と、社会と、繋がっています。
地域がよくないと、社会がよくないと、世界が平和でないと・・・。
地域経済が疲弊しているなかで障がい者の雇用は進むでしょうか?
・障がい者の雇用が進んだけれど若年失業者が増えていたら?
・外国への輸出が理由で景気がよくなっても雇用は・・・。
・世界各国で戦争が勃発したら一人ひとりの幸せは・・・。
私たちは何のために、誰と、どのような手段で
どのような社会を実現したいのか・・・。
このような時代だからこそ、基本に立ち返る必要があるのではないでしょうか?
私たちはグローバルではなくローカルです。
大手企業は世界的規模で原材料の調達、生産、販売等の経済活動を加速
→BRICS、VISTA等での製造・販売強化
一人ひとりも事業所もすべてこのグローバル経済のなかで、
世界的規模で繋がっています。
しかし、そのことを認識しながらも私たちのフィールドは「地域」です。
パートナーは利用者の方であり、一緒に地域を耕すの方々です。
もちろん障害福祉関係者、中小企業、商店街、市民団体、行政、・・・
全国の企業数:4,198,000社(うち、中小企業は約4,198,000社=99.8%)、労働者の80%は中小企業で働いて
います。
地域の課題や新しい取り組みを、地域の人や企業・団体と一緒になって事業化し、
そこに雇用を生み、地域を耕すコミュニティ・ビジネスの視点。
○△□◇市(それぞれの街)
野球場
子どもの人口は?
高齢率は?
ハローワーク
山や川、自然
就労継続支援事業所A型
職業センター
遊園地
就労移行支援事業所
就労継続支援事業所B型
工場
就業・生活支援センター
企業
店舗・商店街
それぞれの街に、それぞれの特色がある。
ぞれの地域特性
•
•
•
•
•
•
•
•
•
それ
人口の推移、人口構成比
街の歴史
街の財政状況
地場産業、伝統産業
街の主要産業
街の目指す方向(観光、環境、企業誘致・・・)
街の課題
街の企業の特徴、景気
社会資源の存在
地域の強み、弱みをとらえる。地域の人からの情報収集。
行政・企業・住民・福祉等が一体となった街づくり、地域作り
地域をつくる観点からの仕事づくり、地域に根ざした作業所は、地域づくりの主役になれる!!
地域の特性を活かしたビジネスによる地域活性化の事例
~ そうだ、葉っぱを売ろう ~
株式会社 いろどり
・徳島県上勝町(人口約2,000人)
・高齢化率 約45%
・「そうだ、葉っぱを売ろう!!」
・株式会社いろどり 売上2億6千万/年
・過疎の町の再生を、70代・80代のお年寄りが担う。
・年間4,000人の視察
その他、高齢者が主役のコミュニティビジネスの例
(株)小川の庄(長野県安曇野)
愛知県足助町 百年荘・ZI-ZI、BA-BA
社会のなかで、役割や居場所があり、
生き甲斐を持ち働き・暮らすことが大切
であるということは、お年寄りや障害のある人、
障害のない人も一緒。
地域との強い結びつきから
• 地域との結びつきなしで障がいのある人の「働き」はよくなら
ない。
• 就職先・実習先、商品やサービスのお客様も地域の企業や
住民の方々。
• 障害のある人の「働く」ことだけがよくなることはあり得ない。
地域の企業や行政、住民が元気になってこそ。
• 福祉関係者、行政、企業、ありとあらゆる人との協働によって
初めてよりよい地域づくりができ、障害のある人の「働く」こと
も地域で考えられる風土を創ることが大切。
様々な施策を有効に活用
時々の条件をチャンスに変える!!
<障害者施策として>
・工賃倍増五カ年計画
・発注促進税制
・グループ就労
・優先発注制度
・労働施策の充実
・障害者雇用促進法改正
・労働機関との連携強化
・新たな法制度の検討
企業・施設にある
経営資源
機械設備
職員の取得資格
<その他の環境として>
・企業のCSR、コンプライアンスの普遍化
・指定管理者制度
・団塊世代の退職
・労働力人口の減少
・食糧問題の社会化
・環境問題の社会化
・企業の第二創業
・中小企業や伝統産業の後継者不足
・社会起業家、コミュニティビジネス
障がいのある人も
地域で、いきいき働
ける新しい事業が
生まれるかも!!
それぞれの企業・施設
の強み。
得意とするところ
ネットワーク。
様々な「働く場」の可能性
企業就労
福祉的就労
「働く場」として・・・
事業のスタイルとして・・・
就労移行、就労継続A,B
事業協同組合
地域企業との共同事業
企業での就労だけではない、様々な「働く場」「働き方」の可能性を追求する必要がある。
しかし、所得においても「人たるに値する働く場」でないといけない。
社会的事業所 ①
〔目的〕
• 事業所型共同(働)作業所の利点を活かした新たな
雇用の場の創出
→ 福祉の枠からの脱却による労働者性の確保
福祉施設(福祉的就労)→ 事業所へ
利用者 → 従業員(全従業員との雇用契約)
現在、滋賀県には7カ所の社会的事業所
が経営されている。印刷業、リサイクル
ショップ、メンテナンス、環境リサイクル業
など
社会的事業所 ② (要件)
• 障害者従業員が就労を継続し、維持できるように支援する機能を有す
ること
• 障害者従業員は5人以上20人未満、かつ全従業員の 50%以上を
しめること
• 全従業員と雇用契約を締結すること
• 労働保険(労災保険・雇用保険)の適用事業所であること。
• 事業所としての経営方針、経営計画が適切であるとともに、利益をあ
げるための経営努力がなされていること
社会的事業所 ③
従来型共同作
業所・授産施設
事業所型共同
作業所
福祉的就労
(障害のある人は利用者)
社会的事業所
企
業
事 業 所
(障害のある人もない人も従業員)
位置づけ
雇用契約
最低賃金
保障
な
し
利用者の1/2以
上と雇用契約
な
し
雇用契約を締結
した場合は、最
低賃金の保障を
義務付け
全員と雇用契約
最低賃金制度
の全面適用
最低賃金制度
の全面適用
運営費助成75,000円/1ヶ月
等→ 使途は限定されていな
い。
私たち、関係者、サービス管理責任者に求められること
もっともっと地域のことを知ろう!!
もっともっと貪欲に異業種の人と関わろう!!
福祉関係者の視点だけでは知恵も出てこないかもしれません。
企業の方や市民グループの方、商店街の方との関わりから多くの
ヒントがもらえるかもしれません。
終わりに・・・こんな時代だからこそ
地域福祉から地域振興へ
地域づくり・街づくり
自分も家族も、だれもが住みやすい街をみんなで創造
地域の資源
地域での雇用の創出
福祉の資源
地域の課題の解決
地域力の向上
人(知識・経験・ノウハウ)
企業の資源
パートナーとしての行政
障がいのある人も、ない人も、地域で共に働き、共に暮らし、
一人ひとりが社会での役割を発揮することによって、誰もが「生まれてきて
よかった」と心から感じることができる社会の創造
記入様式 1
№
意向等ニーズの把握
課題の整理表
初期状態の評価
(利用者の状況
・環境の状況)
グループ
利用者名
支援者の気になること
・推測できること
(事例の強み・可能性)
さん
解決すべき課題
個別支援計画
記入様式 2
利用者名
○到達目標
グループ
作成年月日:
年
月
日
長期(内容、期間等)
短期(内容、期間等)
○具体的な到達目標及び支援計画等
具体的な
到達目標
支援内容
(内容・留意点等)
支援期間
(頻度・時間・期間等)
サービス提供機関
(提供者・担当者等)
総合的な支援方針
平成
年
月
日
利用者氏名
印
サービス管理責任者
印
優先
順位
記入様式 4
ふり返りシート
(1)サービス(支援プロセス)編・・・自分の事業所であったら、この事例にどう取り組むか? 何が課題か?
(2)マネジメント編・・・サービス管理者として、この事例にどう取り組むか? 何が課題か?
記入様式 5
サービス管理責任者の役割(まとめ)
グループ
サービス管理責任者の
事 項
備考
留意すべき点
相談支援時
アセスメント時
個別支援計画
作成時
支
援
経
個別支援計画
実施時
過
中間評価と修正時
終了時評価時
その他
具体的役割
記入様式 6
サービス管理責任者の役割(まとめ)
グループ
サービス管理責任者の
事項
備考
留意すべき視点
研修
会議運営
連絡調整
その他
具体的役割
自己紹介&地域発見シート
お名前
出身地
趣味・特技
今チャレンジしたいこと
得意なこと
苦手なこと
勤務先
経験年数
福祉の仕事に就いた動機・原点
大切にしている価値観・人生観
仕事の夢は何ですか?(何のために仕事をしていますか?)
NO.1
自己紹介&地域発見シート
住んでいる街
地理的特徴
人
高齢化率等人口特徴
名
口
産
品
主要近隣都市までの交通アクセス・時間
街の歴史
主要産業
市内の名所・旧跡・観光地・有名なお店等
現在の街の特徴(よいところ)
現在の街の課題(ご自身がお感じになっていることでOKです)
近隣市町村
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