エスノグラフィ(大島)

Download Report

Transcript エスノグラフィ(大島)

エスノグラフィ
総合政策学部3年
大島亮太
1.エスノグラフィとは

1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ
それぞれの文化の行動様式を解析する人類学
から分化した学問
★日本語では 「民族誌学」

「あるフィールドで生活する人たちの生活文化を
調べることを目標として、質的データを、ある観察
者の視点から一貫して記述したもの」
外国のある部族などの風俗や習慣などからそこの
文化を知る。
マクロ・エスノグラフィ
人がモノを使うときの様子や発言や行動などを記
録して、観察者が分析する。
ミクロ・エスノグラフィ
2.歴史的な流れ
1.エスノグラフィとは


2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ
ゲオルク・ジンメル(Georg Simmel 1858-1918)
複数の個人が相互に作用をおよぼしあうならば、そ
こには社会としてのまりができる。相互作用が緊密
になれば社会らしさは増し、逆に相互作用がほとん
どなされなれば、そこには社会とよぶにふさわしい
現象はなくなる。
「社会は個人と個人の間にある」

社会唯名論、社会実在論を批判
極微な人間関係をとらえた研究、関係論的社会観
2.歴史的な流れ
1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ

20世紀初頭のシカゴ大学


アメリカで初めて社会学部を創設
ロバート・E・パーク
「都市は人間性と社会過程をもっとも有効、かつ有利
に研究しうる実験室である」
社会学者は町へでなければ実のある研究はできない!
パークの弟子達はシカゴの町へ!!
ジンメルの注目した個人間のコミュニケーション
の微視的世界を実証的に展開した
3.古典研究
1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ

『ヨーロッパとアメリカにおけるポーラ
ンド農民』
ウィリアム・I・トマス
フローリアン・W・ズナニエツキ(ポーラン
ド)と協力――ポーランド農民の生活に焦
点(移民問題)
農民たちの日記・手紙・生活史をつづった詳細な手記・新
聞記事・法廷記録・クラブの活動記録などを収集
統計調査や行政調査では捉えられない繊細でヴィ
ヴィッドな意味世界を発見
3.古典研究

1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究
『ホボ――ホームレスの社会学』
(1922年)ネルス・アンダーソン

4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ

日雇いの渡り労働者や浮浪者の世界を克明
にえがく。
『ギャング――シカゴにおける1313人の
ギャングの研究』
(1927年)フレデリック・M・スラッシャー

膨大な少年ギャングを7年越しに観察し彼ら
の集団内の役割構造[「リーダー」「企画指導
者」「おどけた少年」「弱虫」「自慢家」「身代わ
り」など]や居住地の分布を分析。
3.古典研究
1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ
その他にも
 『ゲットー』(1928年)ルイス・ワース
 『ジャック・ローラ――非行少年自身による
話』(1930年)クリフォード・R・ショウ
などなど
<共通の目標>
研究対象の集団の中に自ら深く分け入り、
人びとの微細かつ繊細な人間関係のあり
ようや内的な感情や知識を理解
4.参与観察
1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ

エスノグラフィの代表的スタイル
パークの助言
「新聞記者のように、君が見、聞き、そして知っ
たことだけを書きとめよ」
社会学=ジャーナリズム?
 集団の内側からの把握をめざし、観察される
人々の内的意味世界へ立ち入るのに有効
 集団の中に入り込み行動・意識・生活場面を
共にしながらの観察
4.参与観察
1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究

4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ

『ストリート・コーナー・ソサエティ――
イタリア人スラムの社会構造』(1943
年)ウィリアム・F・ホワイト
『アウトサイダーズ―逸脱社会学の
研究』(1963年)ハワード・S・ベッ
カー
5.生活史法
1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ

シカゴ学派もう一つの方法的特徴

3.古典研究
4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ

対象となる人々の個人史(自伝)または
インタビューをとり、他の様々なデータ
と照合して分析する
『ポーランド農民』


27歳の青年が300ページの個人史
『ジャック・ローラー』

5万字の手記
1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究

妥当性や信頼性に欠ける面もある
4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ
調査方法としてはソフトな手法

しかし社会現象の人間的意味を知る
ためには必要なこと。
6.エスノメソドロジー
1.エスノグラフィとは

2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察

5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ

ネオプラクシオロジー(neopraxiology)と
呼ばれることもある。
1960年前後アメリカの社会学者ハロルド・
ガーフィンケルによって始められた。
「社会のメンバーがもつ、日常的な出来事
やメンバー自身の組織的な企図をめぐる
知識の体系的な研究」
エスノメソドロジー研究では「会話分析」
が頻繁に用いられる。
7.エスノグラフィへの期待
1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察
5.生活史法
6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待
8.まとめ

インテル株式会社
★エスノグラフィによる開発研究★
 未来のテクノロジのアイディアや既存の
テクノロジを利用した新しいアプリケー
ションの研究開発に人間的要素を反映
させる
ワイヤレス・ペン入力の ウェブ・タブレット
 アルツハイマー病の患者を支援する人工
知能

7.エスノグラフィへの期待
1.エスノグラフィとは
2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察
5.生活史法

心理学者、人類学者、社会科学者が、研
究に取り組んでいる


一般家庭のリビングルーム
老人向け施設
6.エスノメソドロジー

7.エスノグラフィへ
の期待

8.まとめ

あらゆる現象、現物を観察
インタビュー、アンケート
相互作用
人間の真の欲求を満たすテクノロジーを導
き出す!!
エスノグラフィのマーケティング的な側面
まとめ
1.エスノグラフィとは

エスノグラフィは・・・

2.歴史的な流れ
3.古典研究
4.参与観察
コミュニケーション社会の発達にともなって生
まれた
そして
5.生活史法

6.エスノメソドロジー
7.エスノグラフィへ
の期待

8.まとめ

現代社会ではメディアの拡張により相互作用
はどんどん多角的、遠隔的に
またテクノロジーの発展により日常生活は複
雑に
我々はエスノグラフィの必要性を再認識し
なければならない!