幼児をとりまく環境と保育内容 -子ども理解の視点から-

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2.園での生活と領域「環境」
担当:瀧川光治
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「物的環境」
園の「物的環境」
園庭にある
「物的環境」
① 物としての物的環境
② 場としての物的環境
園舎・保育室にある
「物的環境」
① 物としての物的環境
② 場としての物的環境
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物的環境を準備するために
 → 保育者は,保育環境としてさまざまな「物
的環境」をどのように準備するか,ということ
を考える必要がある。
 → 子どもの活動の見通し(展開の方向性)
をたえず検討・再検討する必要がある。それ
によって,時宜(じぎ:その時・場合にふさわ
しいこと。また、ちょうどよい時期)にかなった
物的環境をどのように準備するかを考える。
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「自然環境」
園の「自然環境」
園舎・保育室にある
「自然環境」
(小)動物
園庭にある「自然環境」
季節
そのもの
自然現象
植物(草花)
土・砂など
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「自然環境」は,「出会い」「感じる」
環境である








① 「春に出会ったなぁ,春を感じるなぁ」という環境は?
② 「夏に出会ったなぁ,夏を感じるなぁ」という環境は?
③ 「秋に出会ったなぁ,秋を感じるなぁ」という環境は?
④ 「冬に出会ったなぁ,冬を感じるなぁ」という環境は?
⑤ 季節の移り変わりを感じる環境は?
⑥ 不思議だなぁ,すごいなぁと感じる環境は?
⑦ 生命力・生命感を感じるなぁと思える環境は?
⑧ 素朴だが不思議な魅力のあるものは?-小石,砂
粒など
 ⑨ そのほか様々な自然環境との「出会い」や「感じるこ
と」
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自然環境-「出会い」「感じる」環境
 季節感、生命感、不思議感、自然物に対する
魅力
 ⇒ それらが自分の経験(原体験)として根付い
ていくことが必要。
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季節と動植物・自然界
春
夏
秋
冬
(小)動物
植物
自然界・自然現象
テントウムシ,アオムシ・ケム
シ,カエル,シジュウカラ,ツ
バメ,ヒバリ
タンポポ,ツクシ,チューリッ
プ,サクラ,竹の子
植物の芽吹き,サクラが散る
カタツムリ,アメリカザリガニ,
セミ,カブトムシ,クワガタ,コ
ウモリ
ツツジ・サツキ,アジサイ,
ヘクソカズラ,ヤマゴボウ,
ハルジオン・ヒメジョオン,ミ
ニトマト,キュウリ,トウモロコ
シ
エノコログサ,ヒガンバナ,キ
ンモクセイ, ドングリ,カキ・
ブドウ,秋の七草,カエデ,イ
チョウ,クリ・シイの実,サツ
マイモ
ツバキ,サザンカ,マツボック
リ 冬芽 春の七草
梅雨,虹,入道雲,夕焼け
コオロギ,バッタ,キリギリス,
クモ,ミノムシ,モズ
虫たちの冬越し,カモ,ムクド
リ
台風,夕焼け,落ち葉
落ち葉,干し柿,氷,雪,霜,
霜柱
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身近な動植物とのかかわりと
飼育・栽培
 ① 小動物とのかかわり
 → 飼育小屋・飼育箱,飼育ケース,飼育に使う
用具などの物的環境の構成をどう考えるか
 ② 植物とのかかわり
 → 花壇・雑草園・野菜園,プランター,土,栽培
に必要な用具,また植物をあそびに取り入れたり,
野菜などを調理するときの用具類といった物的環
境の構成をどう考えるか
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園の生活の一年(季節と行事)
季節・園の行事
季節
暦
二四節気
天文学
春
3,4,5月
立春から立夏まで
立春:2月4日頃
春分から夏至まで
春分:3月21日頃
・花見,五月の節句など
・入園式
6,7,8月
立夏から立秋まで
立夏:5月6日頃
夏至から秋分まで
夏至:6月21日頃
・七夕祭り,八十八夜など
・七夕会,夕涼み会,プー
ル開きなど
9,10,11月
立秋から立冬まで
立秋:8月8日頃
秋分から冬至まで
秋分:9月23日頃
夏
秋
冬
12,1,2月
立冬から立春まで
立冬:11月8日頃
冬至から春分まで
冬至:12月22日頃
・彼岸,中秋の名月,もみ
じ,七五三など
・運動会,サツマイモ掘,
クリ拾いなど
・クリスマス,正月,節分,
立春,ひなまつりなど
・クリスマス会,もちつき
大会,生活発表会,卒園式
など
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