臼田64mにおける6.7 GHz観測システム - 宇宙電波観測センター

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臼田64mにおける6.7 GHz観測
システム
望月奈々子(ISAS/JAXA)
2006/11/22メタノールメーザー小研究会@山口大学
C-band改修(2006)

6.7GHz受信用ポラライザ・導波管作成



旧偏波分離回路を取り外し、新規作成ポラライザ設置
偏波分離度~26dB、楕円偏波率~0.8dB,挿入損出~0.3dB,VSWR~1.2
周波数帯域 4.7-5.2GHz
⇒
6.1-6.9GHz
⇒
2006/04/23 W3OH受信
Tsys~80K

ダウンコンバータ作成



RF入力:4.0-4.4GHz、
6.5-6.9GHz
LO
:3.9GHz(内部PLO)、 6.4GHz(外部SG)
出力:100-500MHz
臼田64m データ信号系
IP-VLBI
PC 1
IP-VLBI
PC 2
IP-VLBI
PC 3
IP-VLBI
PC 4
S.G.
(6.7G用
LO)
L-Band
LNA
L/R
L
L-Band
D/C
NS
C-Band
LNA
C-Band
D/C
K5
VIDEO
CONVERTOR
K3
VIDEO CONVERTOR
x10CH
100-500MHz
100-500MHz
IF DIST.
CH-A
NS
CH-1 (A)
IF SIGNAL SELECTOR
L/R
※局運用系へ
CH-2
※アンテナ2Fから運用
室へ
S-Band
LNA
S/X P-CAL
(7635 COMB
GEN.)
X-Band
LNA
CH-3
IF SIGNAL DISTRIBUTOR
CH-1 (B)
L/R
(A)
IF DIST.
CH-B
※VSOP記録系 /光結合VLBI /
パルサー観測装置 へ
S/X-Band
D/C
(B)
臼田バックエンド

VSOP用K4テープ記録



光結合VLBI(今年度中)



JVN観測で利用
32Mbps (1bit x16MHz x2IF / 1bit x32MHz x1IF)
高速伝送、リアルタイム相関処理
2Gbps (512MHz x 2bit)
K5 VSSP HDD記録


軌道決定VLBIで利用
32Mbps (2/4/8/16MHz, 1-8bit, 1/4CH) x 4
•VLBI観測
–2006年8月 :C-bandフリンジテスト
–2006年9月:VERA,UDSC64m,山口32m
–2007年2月:VERA,UDSC64m,山口32m
–2007年7月:VERA,UDSC64m,山口32m
単一鏡観測の流れ

臼田64m観測時間の確保





衛星運用合間のVLBI時間を確保
JVN/光結合/宇宙研用時間を振り分ける
宇宙研用時間を内部で振り分ける
アンテナ駆動用スケジュール作成
アンテナ運用者への指示書作成

観測者はアンテナ運用を行わない

記録用スケジュール作成

観測(リモート可)

単一鏡観測ではK5 VSSP を1台使用





4MHz x 4bit x 1CH
手動での周波数設定
スケジュールによるIP-VLBIHDD記録
スケジュールによる較正用雑音源注入
解析



アンテナログ・記録ログを比較してデータ選択
FFT/ON-OFF/速度変換/スペクトル表示
ソフト作成中
メタノールメーザー観測

単一鏡サーベイ

Outer GalaxyのCH3OHメーザーの探査
 13kpcでtruncation?
 水メーザー源50天体を観測
 既知の2天体を検出

2006-2007 ~60 hr (50%は使えない)
Fig.2 Distribution of observing sources
○: H2O maser sources
×: Effelesberg survey sources
(H2O maser not detected)
臼田64mアンテナ

深宇宙探査機追跡用アンテナ


VSOPの地上局


S/X-band 送受信
L/C(/K)-band 受信
アンテナ

駆動速度



駆動加速度


局位置



X -3855355388.66 mm
Y 3427427573.89 mm
Z 3740971107.37 mm

Az/EL共に約 0.2 deg/s2
駆動範囲


Az: 0.3 deg/s
El: 0.3 deg/s
-45<Az<405 deg, 7<El< 85 deg
観測周波数帯




L-band: 1.30-1.75 GHz (SEFD ~70Jy)
S-band: 2.20-2.30 GHz (SEFD ~200Jy)
C-band: 4.70-5.10 GHz (SEFD ~70Jy)
X-band: 8.28-8.68 GHz (SEFD ~100Jy)
X帯雑音混入

X-bandへのノイズの混入

ノイズあり
(8458MHz)
はやぶさレンジ運用に支障
送信周波数
⇒C-band LNAの発振が原因
CH1OUTPUT: TX-ON(RNG、20kW)@EL66
左図:LNA2 ON
ノイズ
送信周波数
右図:LNA2 OFF
X帯レンジ計測ノイズ混入
副反射鏡
(EL駆動と
同期して回転)
固定
第2反射鏡
第1反射鏡
第4反射鏡
第7反射鏡
L 給電部
LNA (1)
C 給電部
第3反射鏡
第5反射鏡
(可動式)
S/X共用ホーン、
給電部 (送受信用)
SELENE
S送信
はやぶさ
X送信
SELENE
S受信
・VLBI
VLBI用
複モードホーン、
給電部(受信用)
X受信
はやぶさ
・テレメトリ
・レンジング
・VLBI
LNA (2)
Ka 給電部
SELENE
・ミッションデータ
・4wayドップラ
【電波天文に使用】
発振
C-band LNA発振
•
アンテナからの入力レベルを計測
•
•
-25dBm ~ -5dBm程度の信号入力を確認した(ただし、ELによりレベルは変化)
ミラー操作によるレベル変化も確認
•
#7ミラーの回転により入力レベルは10dB程度軽減する
図3.WGOUT:M#7R TX-ON(20kW)@EL90
右図:無変調
下図:CMD変調
右下図:RNG変調
ミラー#7回転して#5ポート(旧S-band・
現在は導波管のみ)へ
LNA発信の原因調査
•信号発生器(SG)からLNAへの強信号入力で発振するか確認
•
UpLink周波数(7.1GHz)で信号レベルを-30dBmから徐々に上げ、SG出力レベル
でLNA2では-15dBm、LNA1では-12dBmで発振が再現。SGからのケーブルロス
(3.4dB)、同軸導波管変換器ロス(0.5dB以下) を考えると、LNA入力-20dBmを超
えると発振すると推定。
• LNA2 OUTがオープンの場合、入力信号がOFFになっても発振が続く場合があり、入
出力の負荷の変化により発振が持続する可能性がある。LNA発振時にはLNAバイア
ス制御回路でも異常が見られた。
•詳細な原因調査は日通機で進め、今後LNAの改修もしくは別LNAへの取替えを
考える。
LNA2BIAS:
CH2OUTPUT*: LNA2-SG(7.1GHz
–15dBm)、LNA2OUT OPEN
*: LNA2 OUTから漏れ
ている信号をアンテナで受
信、常温AMPを通して測定
LNA2が発振するとLNA2BIASの制御回路
が異常動作になり初段HEMTのドレイン電流が
スイッチングされる。LNA1も同様。
LNA2OUT OPEN で発振し続ける場合は
バイアスもスイッチング状態のまま。
今後

C-band観測以外はLNA電源OFF



LNAの改良or交換
帯域特性の改善


メンテナンス時に対応
単一鏡観測処理の整備




#7ミラーはポート#5へ
ポインティング観測
機差パラメータ決定へ
スペクトル解析ソフトの完成
NEWSTAR等への変換?
観測

メタノールメーザーサーベイ


mmダストを狙う
OH,メタノール同時観測
LNA交換




アンプ:2段⇒3段
利得: 30dB⇒31dB
-10dB入力で発振
しないことは確認
2008/1/M 予定
帯域特性の改善

同軸導波管変換器作成


6.7GHz用に新たに作成
5GHzでは性能劣化


従来品に差し替える
2008/1/M予定
1コだと半分⇒
2トランスデューサ対向で測定
END