みんなで守る航路・バス - 森栗茂一のコミュニティ・コミュニケーション

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Transcript みんなで守る航路・バス - 森栗茂一のコミュニティ・コミュニケーション

広島県
20110619
江田島市
みんなで守る航路・バス
~孫子の代まで暮らし続けられる江田島市のため
に~
森栗茂一(もりくり・しげかず)
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授
江田島はどうなっている?
えっ?三つの島?安芸郡と佐伯郡
3万人切ったもんね。
仲良くやらんと仕方ないよね。
むき身カキ生産量トップクラス
かき養殖 定置網
野菜
平成10年(1998)
101
4
2347t
平成15年(2003)
90
3
1516t
平成 20年(2008)
80
7
(H17)1754t
日本一じゃなくても
がんばりつつある
ものもある。
他市町村に常住
うち広島市常住370
うち呉市常住 1097
マツダ本社
島から通勤
できれば・・・
通勤可能か
中町→広島駅
大柿町大原
→広島駅
高速船(27分)
高速船(930円)
59分
1080円 27便
+市電(32分)
+市電(150円)
江田島バス(14
分)+高速船(27 73分
分)+市電(32分)
江田島バス(290円)
+高速船(930円)+
市電(150円)
1370円
27便
クルマ
ガソリン446円+通行
1496円
料1050円
常時
微妙?
江田島町中央は時間は59分
だが1330円(小用経由)
65分
いい故郷なんだが・・・
本土とも陸続きで便利
1973年 早瀬大橋開通
総合スーパーもある
1985-1994年 総合スーパー2、専門スーパー8 開設
国立呉病院にも55分で行ける
中町→国立呉病院
クルマ 55分 ガソリン274円 274円 常時 二人で乗ると半額
スエおばあちゃ
ん、呉の病院ま
で送ってあげる。
仕事で行く都合
もあるし・・・
フネばあさん、わしも
病院に行くから、
連れってあげるヨ
借りを作ったスエは、その後、
その後ろめたさから、嫁姑
の確執が起こることを予想し
ていなかった。 (つづく)
借りを作ったフネは、病院帰り、
波平の誘いを断りきれず、しの
びよる手を払いきれず.......(つ
づく)
こんなことをしていると出展:「能美町町営船50年の歩み」(企画振興課調査)
企業局交通船事業 乗客数等の推移
車輌(万台)
200
乗客(千人)
乗客数
車輌
1000
877
916
100910041006997 993 989 988
987
949 942
931 961 923 928
H20.10~
フェリー12便⇒6便
高速船22便⇒20便
887
150
856
乗客数,車807
輌
ともに減少
703
傾向
750
91
84
500
86
83
84
856
80
74
55
44
100
79
75
74
77
807
74
58
56
55
49
50
42
250
21
0
0
2
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
(年度)
高速船(27分)+
中町→ 市電(32分)
広島駅
クルマ
江田島バス+高
中町→ 速船(秋月)+呉
国立呉 市バス
病院
クルマ
江田島バス(14
大柿町 分)+高速船(27
大原→ 分)+市電(32分)
広島駅
クルマ
59分
高速船(930円)+市電
(150円)
1080
円
27便
78分
ガソリン510円+通行料
1050円
1560
円
常時
38分
江バ(330円)+高速船
(500円)+呉バ(100円)
910円 12便
△
274円 常時
二人で乗
ると半額
55分 ガソリン274円
73分
江バ(290円)+高速船
(930円)+市電(150円)
1370
円
27便
65分
ガソリ446円+通行料
1050円
1496
円
常時
江田島バス(30分)
大柿町 +フェ:小用(20分) 57分 江バ(430円)+フェリー
(380円)+呉バ(100円)
大原→ +呉バ(7分)
国立呉
病院
クルマ
42分 ガソリン210円
910円 12便
別途経費
△
△
210円 常時
150円/ℓ 15km/ℓ
故郷の未来のために、
こんな暮らし方は避けたい
■小用から国立呉病院
クルマ(57分:284円)>フェリー+呉バス(27分:480円)
■大柿町大原から広島駅
クルマ(65分:ガソリン+通行料1496円)>
江バ+高速船+市電(73分:1370円:27便)
スエおばあちゃん、呉の病
院まで送ってあげる。仕事
で行く都合もあるし・・・
フネばあさん、わしも
病院に行くから、
連れってあげるヨ
移動は人間の基本的権利。
誰でもヒトの世話にならず、自由に移動できるまち にした
→
バ桟接
ス橋続
はにも
何駐便
と車利
か場に
頑もし
張作て
っっい
ててる
いい
るる
応
援
せ
ね
ば
船乗降客
バス利用者数
H12(2000)
113
H13 (2001)
109
H14 (2002)
100
100
H15(2003)
89
91
H16(2004)
87
84
H17(2005)
85
72
H18(2006)
83
70
H19(2007)
82
75
H20(2008)
78
93
(江田島バス開始)
H21(2009)
72
110
H22(2010)
69
101
スクールバスを路線化した
このままだと航路の今後はどうなるか?
国「江田島は離島ではない
ので補助できません」
県「国が支援で
きないものは県
も難しい」or「で
きる限り・・・」
市民が支えにゃ
誰が支える
市民「不親切やし便は
減る。使いづらい」
航路の無くなった江田島は
産業が無くなり人も激減。
100万都市広島の前に浮か
ぶ過疎の島。
江田島市役所
「困ったなあ。お金もないし」
船
員
「
わ
し
こら
とは
。特
役
所殊
や職
国。
がサ
補ー
助ビ
をス
は
出経
し営
た者
らが
エ考
ー
」え
る
どうやったら支えられるか
=住み続けられる故郷になるか
=安心して家族一緒に暮らせるか
▼今日の話を皆に伝え、故郷のために、クルマに
頼り過ぎないようにする。
▼みんなで誘い合わせ、少しお金はかかっても
「義捐金」「ささえあい」と思い、たまにはバスや
船に乗る。
■みんなで、バス船利用促進維持運動団体を
作って活動する。
■役所も船会社も一緒になって、みんなで、利用
しやすいチケットや利便ダイヤを考える。⇒協働
船会社・船員は
• 安易に行政に頼らず、厳しい状況を認識し、住
民利用者団体と一緒に、サービス向上を考え
る
• 船員は、特殊職と横柄になっていると潰れる直
前であることを認識し、笑顔で「ありがとう」を大
きな声で言う。
• 行政は、規制を弾力的に運用し、発券・港湾使
用なども、経営合理化に資するように、配慮す
る。
「支えあい」 しか 故郷を残す手はない