Transcript 糖尿病の診断（パワーポイント）

2007年10月21日 第2回市民公開講座
「糖尿病を知ってその合併症を防ぎましょう」
糖尿病の診断
関東労災病院 糖尿病内分泌内科
杢保敦子
3人に1人
60歳以上では、
は
糖尿病か予備軍
糖尿病が強く疑われる人（HbA1C ≧6.1％ ）
糖尿病の可能性が否定できない人（6.1＞HbA1C ≧5.6％ ）
（％）
40
35
30
25
20
10.0
15
11.0
10
12.8
5
0
6.5
男 女
全体
男 女
男 女
男 女
男 女
男 女
男 女
20－29歳
30－39歳
40－49歳
50－59歳
60－69歳
70歳以上
厚生労働省 「平成14年糖尿病実態調査」より
糖尿病の危険度チェック
□
血縁者に糖尿病がいる
□
肥満がある、もしくは20歳ごろより10ｋｇ以上体重が増えた
□
外食が多い
□
間食（甘味もの、ジュースなど）が多い
□
朝抜きで、夕食は遅く、ドカ食い
□
ふだん運動はほとんどしない
□
アルコールを飲むことが多い
□
血圧が高めだ
□
尿糖が出たことがある
□
巨大児（4000ｇ以上）を産んだことがある
□
何年も健診をうけたことがない
Ｑ.糖尿病の診断に
必要な検査は？
①尿検査
②血液検査
糖尿病とは
血糖値（血液中のブドウ糖濃度）が、
基準値以上に高い状態が続く病気
診断には、血糖値を調べる
Ｑ.糖尿病 型と
診断される血糖値は？
1. 空腹時血糖値
以上
① 110mg/dl
② 126mg/dl
2. 食後の血糖値なら？
⇒ 200mg/dl 以上
はじめは食後の血糖が高くなる
血糖値が
1７0mg/dlを
超えると
尿に糖が
もれてくる
1７0
糖尿病といっても
尿糖がでるかどうかは、
診断には関係ありません
診断には、血糖検査が
必要です
Ｑ.検診で「糖尿病疑い」と
いわれたら？
①「疑い」なので心配ない
②自覚症状がなければ心配ない
③診断のための検査を受ける
必要がある
糖尿病の症状は…
血糖が高くなり糖が尿にあふれ出る
尿の量が増える
うまくエネルギーを利用できない
のどが渇く
水分を多く取る
体重が減る
主な自覚症状
のどが渇く
頻尿・多尿
疲れやすい
足がつる
急に体重が減る
水分を多くとる
傷が治りにくい
空腹感
目のかすみ
足のしびれ
よっぽど血糖が
高くならないと
でません！
糖尿病であっても
自覚症状は、あてになりません
診断には、血糖検査が
必要です
「糖尿病疑い」といわれたら
1. もう一度血液検査をして診断する
① 空腹時血糖値 126ｍｇ/ｄｌ以上
食後血糖値 200ｍｇ/ｄｌ以上
② ヘモグロビンＡ１Ｃ 6.5％以上
2. ブドウ糖負荷試験をうける
糖尿病の診断基準
（mg/dl）
糖尿病
空
腹
時
血
糖
126
境界型
110
正常
140
200
ブドウ糖負荷試験2時間値
（mg/dl）
糖尿病の2つのタイプ
１型糖尿病
２型糖尿病
膵臓からのインスリンがでない
インスリンは出ているが、少ない
急に高血糖症状が出現して発症
無症状で、ゆっくり発症
痩せ型が多い（が、肥満でも）
肥満や肥満歴があることが多い
若年者に多い（が、高齢でもおこる）
中年以降に発症しやすい
発病・悪化の原因が明らかでない
体質＋生活習慣
（過食、運動不足、飲酒）
家族歴はないことが多い
家族歴があることが多い
もうひとつの糖尿病
⇒ 妊娠糖尿病
妊娠糖尿病って、何？
妊娠中に血糖値が高くなったり、
はじめて糖尿病が発見された場合
血糖が高いままだと、妊婦にも胎児にも
いろいろな影響がでます
妊娠糖尿病に
なりやすいのは
1） 糖尿病の家族歴
2) 肥満
3） 巨大児分娩歴
4） 尿糖陽性
妊娠前、妊娠時には
血糖検査を
受けましょう！
5） 35歳以上の高年齢
6） 異常産科歴 （死産,習慣性流早産,先天奇形）
7） 妊娠中毒症,羊水過多症の合併
糖尿病の合併症を防ぐためには、
まず診断し、治療をはじめることが
現在治療を
不明
大切です！
受けている
（10.6％）
（2.8％）
現在治療を
受けていない
（42.3％）
現在治療を
受けている
（54.9％）
糖尿病の検査を受けたことがある人
（435名）
現在治療を
受けていない
（89.4％）
糖尿病の検査を受けたことがない人
（47名）
厚生労働省 「平成14年糖尿病実態調査」より
最近、
検診を受けていない方は…
血糖値を調べに
いきましょう！