DM・ HYBRID療法

Download Report

Transcript DM・ HYBRID療法

DM・ HYBRID療法
(簡単・糖尿病初期寛解療法)
(内科開業医御用達バージョン)
Aパターン
貯蔵インスリン理論に基づく、糖尿病初期治療法を
アレンジしたものである。

A・ノボラピッド30ミックス×2+メトホルミン
(グリコラン)療法
《D.M.Hybrid療法》
初診血糖値500㎎以上の場合
Aパターン
一、ノボラピッド30ミックスを20単位投
与する。
以後、朝食前10単位・夕食前10単位投与する。
一、
血糖値が正常化してきたら、減量していく。
インスリンは、血行動態から考えると、主として骨格筋・脂肪組織で血糖値
を下げる。
肝臓での血糖降下作用は、相対的に低いと考えられる。
一週間後より、メトホルミン(グリコラン)750㎎
を投与する。
肝臓での糖新生を抑制する。
アシドーシスに配慮して、一週間後より投与する。
一、間食は絶対にしない。
飲み物は、水・又はお茶とする。
貯蔵インスリンの増加をもたらす。
臨床経過(症例
日付
M.S
58歳
1/28
2/25
3/24
男性)
4/21
5/26
11/29
12/29
HbA1c
インス
朝
13.6
20 10
13.1
8 5 3
8.5
3 0
7.3
0
0
6.3
0
0
6.1
0
0
6.4
0 0
リン投
与量
10 10
8
3
0
0
0
0
メトホル
ミン
mg/dl
血
糖
(
)
夕
5
3
0
0
750mg
1200
1000
800
600
400
200
0
メトホルミン750
mg
インスリン投与中
止 (H24
1/18)
0
0
0
T.Y
臨床経過(症例
2/21
日付
HbA1c
インスリ
ン投与量
メトホル
ミン
mg/dl
血
糖
(
)
3/21
11.4
朝
夕
20
78歳
9.1
男性)
4/21
5/23
7.0
5.8
10
10
8
8
6
3
3
3
5
3
0
0
0
10
10
8
8
6
3
3
3
5
3
0
0
0
750mg
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
メトホルミン750
mg
インスリン投与中
止 (H24
4/18)
Bパターン
B.メトホルミン(グリコラン)による初期寛解療
法
初診時血糖が500以下の場合
メトホルミン(グリコラン)750㎎を投与する。
臨床経過(症例
Y.M.
日付
9/21
11/12
12/16
HbA1c
10.8
8.1
6.8
47歳
1/14
男性)
3/1
6.0
5.5
メトホルミ 750㎎
ン
mg/dl
血
糖
(
)
500
メトホルミン
750mg
開始 (H23 10/12)
400
300
200
100
0
H23 9/21
11月12日
12月16日
H24 1/14
3月1日
臨床経過(症例
日付
3/17
HbA1c 8.7
mg/dl
血
糖
(
)
52歳
男性)
4/14
5/12 6/9
7/21 7/19 9/5
7/24 7/23 1/14
7.8
7.0
5.6
6.0
6.3
メトホルミ 750㎎
ン
350
300
250
200
150
100
50
0
M.H.
メトホルミン
750mg
開始 (H19 3/17)
5.3
5.5
5.8
6.0
Cパターン
C.
メトホルミン(グリコラン)
+アマリールによる初期寛解療法
K.T. 42歳
臨床経過(症例
男性)
HbA1c
10.2
7.2
5.8
5.0
メトホルミ 750mg
5/14 中止
ン
アマリール 1mg
300
250
mg/dl
血
糖
(
)
200
150
100
50
0
5.0
4/12 中止
5.0
5.0
臨床経過(症例 T.K. 65歳
性)
HbA1c 15.0 10.8
メトホルミ
ン
8.1
6.1 5.6
5.5
5.6
6.1
750mg
アマリール 1mg×2
1mg×1
600
(mg/dl)
血 500
糖
400
300
200
100
0
グリコラン+アマ
リール 1mg×2投
グリコラン+アマ
リール
グリコランの
6.2
男
6.1
6.0
6.0
〈初期療法の重要性〉

DM・Hybrid療法は、インスリン投与により血糖値を
コントロールし、間食を絶対しないことにより、貯蔵イ
ンスリンを増やし、メトホルミンの投与により、肝臓で
の糖新生を抑制することで、早期に膵臓を蘇らせ、糖尿
病の薬物依存からの離脱を図るものである。
糖尿病にとって最も重要なのは初期治療です。
初期療法を担うのは、多くは内科開業医です。
数十年来、第二世代のSU剤が第一選択されていたた
め、糖尿病を一生治らないものにしてきました。
〈初期療法の重要性〉

インスリン(ノボラピット30ミックス)・メト
ホルミン(グリコラン750㎎)・アマリール
(1㎎)を適切に投与すれば、多くの症例で寛解
可能です。
第一線の内科開業医が、糖尿病初期寛解療法をマ
スターすれば、飛躍的に糖尿病の予後が改善しま
す。
こじれた糖尿病患者を、大学院の糖尿病専門医が
腕を振るってみるようでは、もはや、手遅れの患
者をどうするか、という段階です。意識障害さえ
無ければ、いくら血糖値が高くても、外来で何の
心配もなくインスリン導入は可能です。測定不能
(当院では600㎎以上)でも、とりあえずイン
〈維持療法〉

食事療法・運動療法を継続する。

必要に応じメトホルミン(グリコラン)を投与す
る。