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星空案内人(星のソムリエ® ) 資格認定講座
さあ、はじめよう!
柴田 晋平(しばた しんぺい)
NPO法人 小さな天文学者の会
山形大学理学部
星空案内人(星のソムリエ® ) 資格認定講座
さあ、はじめよう!
柴田 晋平(しばた しんぺい)
NPO法人 小さな天文学者の会
山形大学理学部
ポイント:宇宙のように広い心で
どんな楽しみ方も受け入れる。
Q あなたはどんな楽しみ方がすきですか?
望遠鏡の仕組みの勉強
4.みんなで観
る
3.観測方法や機器の工夫
(光学器械、コンピュータ、カメラ、画像処理)
星雲、星団、
銀河を見たい
1.星座神話・伝承
文化や歴史
2.天文学
5.なにも考えずに
ぼ~と、見る
(宇宙物理学)
いったいこれは
何なんだ
生きていてよかったと
思えることを!
ポイント:星座の起源について考えよう
Q オリオン座・はくちょう座のなどの
星座はいつごろ・どこで生まれたのでしょう?
ところかわれば、、、
呼び名もかわる
地域・民族ごとに
異なった星座が
ポイント:星座の起源について考えよう
Q オリオン座・はくちょう座のなどの
星座はいつごろ・どこで生まれたのでしょう?
1.中国
2.インド
3.メソポタミア
4.エジプト
5000年も前、メソポタミヤ地方、
シュメール人と思われる。
解説
ポイント:星座の起源について考えよう
紀元前3000年ころ
シュメール人の都市国家(農耕民族)
↓
アッカド人
↓
紀元前18世紀
紀元前8世紀ころ:
ホメロス、ヘシオドス
古バビロニア王国
(ハンムラビ王)
(粘土板)
↓
カッシート人
↓
さそり座、ペガスス座、、、
アテネ最盛期
↓
↓
アッシリア王国
BC431 ペロポンネソス戦争
↓
↓
BC612 崩壊
アレクサンドロス大王:BC334 東方遠征 ヘレニズム時代 >BC30
@アレクサンドリア
プトレマイオス(トレミー)
(AD100-178) のメガレ・シンタクス
ギリシャ神話
「新年祭」
プトレマイオスの
48星座
ヨーロッパへ
アラビア語訳「アルマゲスト」
ポイント:星座の起源について考えよう
星座の歴史のまとめ
紀元前3000年メソポタミア地方
シュメール人
プトレマイオスの48星座
混乱の時代@ヨーロッパ
個数は?
1928年
?
国際天文学連合
星座とその境界を決定
(星座線は自由です)
ポイント:星座の起源について考えよう
八八
Q 星座はいくつあるのですか?
88星座名と星座境界線が定
められています。
ポイント:星の性質
Q ひとつひとつの星の特徴は2つ
の量で表せます。何と何でしょう?
• 明るさ
•色
等級(magnitude)
温度
ポイント:星の明るさ
星の明るさは
等級であらわす
見える限界
の星たち
明るい星たち
のグループ
100倍
1等
2等
基準:AB等級 3.6×10^{-26} W/m^2 Hz を0等
3等
4等
5等
6等
ポイント:星の明るさ
星の明るさは
等級であらわす
見える限界
の星たち
明るい星たち
のグループ
100倍
1等
2等
3等
4等
5等
6等
1001/5=2.5倍
2.5倍の光量で1等の差
基準:AB等級 3.6×10^{-26} W/m^2 Hz を0等
ポイント:星の色
ポイント
星の色と表面温度の関係
青白い星
赤い星
高温
低温
私たちの
まわりの物質は
すべて原子から
できている
ポイント:星の色
森田清三(大阪大学工学研究科)
原子間力顕微鏡による
京都大工学研究科の山
田啓文准教授他
ポイント:星の色
ポイント
星の色と表面温度の関係
青白い星
高い周波数の電磁波
激しい熱運動する原子
高温
赤い星
低い周波数の電磁波
穏やかに熱運動する原子
低温
休憩
この方向が天の北極
ポイント:星の動き
自転軸
Q 地球は自転しています。
このために
星座はどのような
動きをしますか。
夜側
昼間側
(Simulatorを使って)
ついでに、
方位と高度目盛り、
星座に貼り付いた
緯度・経度(赤緯・赤経)を
見つけてください。
ポイント:星の動き
天球
日周運動
(恒星日)
普遍な星のパターン(星座)が回る
星図
見えている
範囲はどこ
でしょう?
星図
ポイント:星の動き
オリジナル
星座早見
を
作ってみよう
(別配布のキット)
宿題よ!
ポイント:星の動き
ちょっとひとやすみ:見かけの大きさ・距離
てじゃく
1°=60‘(分角)
Astronomiæ instauratæ Mechanica
Wandsbek 1598 by Tycho Brahe
(The Royal Library,Denmark)
ポイント:季節の星座
Q 季節によって見える星座が
変わるのはなぜですか?
ポイント:季節の星座
地球の公転と夜にみえる星座の変化
解説
同じ毎日が繰り返されている?
とすれば、季節による星座の変化はありません。
太陽の南中
日の入り
地平線
太陽の南中
日の入り
地平線
太陽の周りを地球が回る:公転
ポイント:季節の星座
その結果、太陽は星座の中を移動するように見えます。
(Simulatorを使って太陽の動きを観察しよう)
ポイント:さまざまな天体の位置関係
宇宙の全体構造
宇宙の広がりを大雑把にとらえておこう
深入りせずにまず
ざっと
全体を見よう
詳しくは、この後の講座でぼちぼち
ポイント:さまざまな天体の位置関係
Q 宇宙において距離を測る単位と
して何が用いられますか。
天文単位 au
光年 ly
パーセク pc =3.26 ly
地球ー太陽間距離 1 au = 1億5000万km
1 ly = 30万km/秒×(365×24×3600 秒)
= 9.46 ×1015 m = 約9兆 km = 63,000 au
とりあえず光る点が星
これは別種
これは別種
星は太陽と同じ
という捉え方は
すばらしい!
他はみんな
太陽と同じ種
提供:NAOJ 2012年3月15日20時05分 (ハワイ時間)、藤原英明撮影
星
日 ☆
星といっても、、、、
太陽のように
熱い光を放つガス球
=恒星
恒星からの光を
受けて星として見えている星
例:惑星、衛星(月とか、、、)
小惑星、、、、
人工衛星、ISS、、、
太陽系
太陽
自ら光を放つ星
恒星
母なる太陽と子どもたち
衛星
惑星
惑星
太陽からの
光を反射して
光って見える
「星」
解説
水星
解説
金星
Marina 10 による金星
1990-1994 Magellan mission
解説
地球
解説
火星
解説
木星
by HST (NASA提供)
解説
土星
衛星 タイタン
ボイジャー2 (NASAt提供)
解説
解説
土星の
衛星タイタン
の表面
メタン/エタン
の
海や川が
見える
探査機ホイヘンスによる (NASA提供)
解説
天王星
解説
海王星
Voyager 2
解説
小惑星 イトカワ
By Hayabusa (Jaxa提供)
彗星(すいせい)
解説
流星
ペルセウス座流星群の流星 (国立天文台提供)
解説
駆け足で太陽系を見てきましたが、
、、、、
太陽系の外は
どうなっているのでしょう?
ポイント:さまざまな天体の位置関係
ひとこえ、1万au
30au 海王星
1光年
=約6万au
1au
ボイジャー1号
太陽系外縁天体
ポイント:さまざまな天体の位置関係
星座を構成している恒星は
どれくらい遠くにあるのでしょう
ポイント:さまざまな天体の位置関係
星空案内に登場する天体の位置関係
星の集団:星団
太陽系の天体
恒星
星雲
星雲
星座を構成する星(恒星)
数千光年の範囲
に
ガス(気体)の雲のように
みえるもの:星雲
その外も似たような状態がつながっている
ポイント:さまざまな天体の位置関係
プレアデス星団(すばる) @410光年
ポイント:さまざまな天体の位置関係
オリオン大星雲 @1600光年
M42
(by Ole Nielsen http://www.ngc7000.org/ccd/m42-20050206-lrgb-900.jpg)
ポイント:さまざまな天体の位置関係
恒星
星雲
星雲
数千光年の範囲
1世帯(太陽系)
たくさんの世帯=たくさんの恒星
団地=星団 村 =cluster
造成地=星 雲
たくさんの市町村
が
県という単位を作る
ポイント:さまざまな天体の位置関係
私たちの銀河
銀河系
銀河の中心
太陽系の位置
銀河中心まで約8.5kpc=約2.5万光年
直径10万-20万光年くらい
約2000万個の星の集まり+ガス、ちり
ポイント:さまざまな天体の位置関係
蔵王、坊平での小さな天文学者の会の観望会にて
大マゼラン銀河
16万光年
ポイント:さまざまな天体の位置関係
銀河系
アンドロメダ銀河
M31(HSC/NAOJ)
230万光年
子持ち銀河
M51(HST)
2100万光年
ソンブレロ銀河
M104(HST)
9’ in size
4600万万光年
月の
大きさ
市町村の集まりとしての県
(星、星団、星雲の集まりとしての銀河)
たくさんの県があるように
たくさんの銀河がある
ポイント:さまざまな天体の位置関係
ポイント:宇宙全体の構造
ポイント:さまざまな天体の位置関係
銀河の運動から宇宙膨張を発見
はじめは火の玉から出発したことが判明そ
れは137億年前
遠くをみることは過去を見ること
宇宙の地平線(火の玉の光)
星のソムリエのスタートラインに立ちました。これからも、
星座や星についての知識、望遠鏡の操作、宇宙の構
造と歴史、星空の文化など全体を一通り学びます。そ
んな星空案内人は貴重な存在です。
「星について簡単なことでよいから教えてほしい」と待っ
ているたくさんの隣人がいることを考えると、勇気を
もって星空案内人の活動を始める元気が出てきます。
皆様の活躍を心待ちにしています。
講座企画スタッフ一同
また、次回の講座で会いましょう!