Transcript 第五課 木の葉の魚
第五課
木の葉の魚
新しい単語
言葉の学習
類語の学習
新しい単語
おまけに
つくづく
見詰める
飛び切り
拵える
せっせと
丹精
見抜く
諂う
閉じこもる
さらりと
無気味
めりめり
空耳
押し寄せる
見惚れる
おまけに
彼女はけちだし、おまけにうそつきだ。
彼はハンサムで頭がよくおまけに大金
持ちだ。
つくづく
幸せな暮らしをつくづく有り難いと思って
います。
つくづく生きるのが嫌になった。
見詰める
鏡に映った顔をじっと見詰める。
子供が指をくわえてケーキを見詰めてい
た。
飛び切り
飛び切り質のよい学生;
飛び切り安い品物;
飛び切り上等のワインを買った。
拵える
コートをこしらえさせた。
来週までに500万円こしらえなくてはなら
ない。
彼は遅刻の言い訳をこしらえた。
せっせと
黙ってせっせと働く。
他の者が遊んでいる暇に彼はせっせと
勉強した。
丹精
この絵は私の丹精の作品です。
丹精込めてバラを育てている。
見抜く
教師には学生の長所と短所を見抜く力
があるべきだ。
我々の申し入れに対して首相はあまり
関心のないことを私はすぐに見抜いた。
諂う(へつらう)
彼は目上の人にへつらってばかりいる。
君にへつらうつもりはない。
閉じこもる
自分だけの小さな世界に閉じこもっている。
この子は自分の殻の中に閉じこもって心
を開こうとしない。
さらりと
さらりと乾燥した空気
彼はさらりと私を許してくれた。
無気味
無気味な沈黙;
辺りは無気味に静まり返っていた。
めりめり
歩くと木の橋がめりめりといった
炎に包まれた家がめりめり音を立ててく
ずれおちた
空耳
彼は皆の非難も空耳で聞いていた
それは君の空耳だ
押し寄せる
地下鉄に押し寄せる通勤者
どっと押し寄せた買い物客
見惚れる
彼女の美しさにぽかんと見惚れていた。
大きな牡丹の花に見惚れてしばらくそこ
に立ってい。
言葉の学習
~かげん
~といったら
~一つ
願ったりかなったり
やたらに(と)
~たて
~につき
まだしも
それからというもの
~かげん
接尾語。ほどよい程度という意味。
あのデパートの品の高さかげんは普通ではな
い。大金持ちしか買えない。
昨日のテストの難しさかげんは、はるかに想像
を越えている。
あそこの料理の辛さかげんは私たちの想像以
上のものだと思う。
~といったら
名詞について、話し手の主観的な見方を表し、話題に
なる事柄の程度が極端であることを強調するのに使わ
れる。ややマイナスの評価の表現である。
あの子の賢さといったら、大人も思いつかないところに
目をつけるのだ。
一人暮らしの寂しさといったら、言葉で言い表せるよう
なものではない。
子供が苦労する姿を見る時の母親のつらさといったら、
代わってやれるなら、死んでも代わってやりたいと思う
ものである。
一つ~できない(可能動詞の否定形)
本来ならできるはずの簡単なことができないことを強調するの
に使う。それ以上のことは勿論できないことを暗に示して、話し手
の不満や批判など否定的な気持ちを表すことが多い。
近頃の子供は雑巾一つ満足に絞れない。
女優のくせに、歌一つ歌えない。
この頃の若いやつは、挨拶一つ満足にできな
い。
願ったりかなったり
こちらの望んでいることと、相手の条件がうまく合って、物事が
希望通りに実現すること。すっかり思い通りになることを表す。
へえ、ただでホームステイをさせてくれるのか、
これを願ったりかなったりの話じゃないか。
あんな立派なマンションを半値で売ってくれる
のは願ったりかなったりの話だと思うが、ただ
一括現金では出せないので、諦めるしかない
ねえ。
そうしていただければ、こちらとしては願ったり
かなったりです。
やたらに(と)
程度が激しかったり、秩序がない様子を表す。
今日はやたらに忙しい一日だった。
最近やたらにのどが渇く。何か病気かもしれな
い。
彼は女子学生を見るとやたらに話しかけては
嫌われているようだ。
~たて
動詞の連用形を受けて、「…したばかり」の意味を
表す。使える動詞は限られている。
牛乳は搾りたてが一番美味しいよ。
焼き芋、石焼き芋、焼きたてのほやほや。
ペンキ塗りたてですから、触らないでください。
~につき (Ⅰ)
名詞を受けて「その理由で」の意を表す。改まった手
紙などに用いられる。
改装中につきしばらくお休みさせていただきま
す。
父は高齢につき参加をとりやめさせていただき
ます。
~につき (Ⅱ)
「名詞+数量詞」について「その単位に応じて」「ごと
に」「あたり」という割り当てなどを言い表す。
生徒二十五人につき、先生が一人つくという形
で勉強させている。
当駐車場の使用量は一時間につき、200円徴
収いたします。
参加者200人につき、5人の随行員がついた。
まだしも :積極的な評価を表すニュアンスではなく、XもYもどちら
も好ましくないが、XのほうがYよりましだという比較を表すニュアンスになる。
主体が冷静に判断して選択している暗示がある。
中国では乾燥してほこりっぽいのはまだしも我慢でき
るが、風呂がない生活は私には我慢できない。
パパったら傘だけならまだしもかばんまで電車の中に
忘れてきたのよ。
わざわざ訪ねて頭ごなしに怒鳴りつけられるくらいなら
まだしも電話で謝ったほうがいい。
それからというもの
「その出来事をきっかけとして」「そのことがあってから
は」という意味だが、事情がそれ以前に比べて180度変
化した場合に使ったりする表現である。
留学していたころ、病気でとても困っていた時見知ら
ぬ外国人に助けられたことがある。それからというも
の、私は困った人に会うと、どこの国の人間であろうと、
できるだけ助けてあげることにしたのだ。
子供のころ、蟹と柿を同時に食べたため、お腹を壊し
てこりた経験がある。それからというもの、このおいし
い蟹を二度と食べないことにしたのだ。
【
ど
っ
し
り
】
、
【
ず
っ
し
り
】
【
養
う
】
【
育
て
る
】
【
育
む
】
類
語
の
学
習
養う・育てる・育む
共通の意味:
生活の世話をする
養う
生命・生活が維持できるようにする意に重点がある。
食堂で大勢の人と食事を共にすることは、ここの交
流を図るとともに、集団行動力や食事のマナーを身
につけ、感謝の心を養い、偏食をなくすなど、様々な
メリットがあるそうだ。
麻雀は賭け事だけでなく、人のコミュニケーションを
育て、観察力を養うことができるいいところもあると
僕は思う。
大勢で歌を歌う場合は、「協調・協和」が必要となり、
いかに心を一つにして声を一つにするかが重要であ
る。それは協調性を養うのに役立つことである。
育てる
それを成長させる意に重点がある。
無差別殺人や自爆などの犯罪が日増しに増える日
本では、正義と勇気を育てる教育は、当面の道徳教
育における最も重要な問題である。
この本は、山野草を季節ごとに、分類、分布、育てる
方法等をよく紹介しているので、論文を書く場合のい
い材料になると思う。
故郷を守り育てる活動は、京都府の山間ふるさと保
全基金を中心に積極的に繰り広げられている。
育む
やや雅語的である。
地球上の生命を育む水のすばらしさの更なる認識と
新たな発見を目指して、科学技術・学術審議会資源
調査分科会報告書概要版報告書は明日を以って出
版することになっている。
「中部の文化芸術を育む会」は、心豊かな人生を過
ごすため、文化芸術活動を通じて世代や地域を超え
た交流などを継続的に活動・支援していく特定非営
利活動法人である。
若手落語家と落語を愛する人々が和やかな笑いを
育む街の寄席は、最近また人気を集めている。
どっしり
態度が堂々としていて、落ち着いている様子。
うちの社長は少々のこ
とでは、慌てたり怒っ
たりしないどっしりした
人だ。
あのチームの監督は
負けそうな時でも、落
ち着いてベンチにどっ
しりと座っていた。
★【注】見た目に、物が重そうで
堂々としているようすにも使わ
れる。
庭に石を置こうと思ったが、
どっしりした庭石は何百万円
もするそうなのでやめた。
古い土地柄であるが、どっし
りした西洋館や古い邸は
めっきり少なくなった。
ずっしり
中に貨幣などがたくさん入っていて、落とすと重い音がし
そうに感じられることを表す。
朝起きると、私は頭全体に重い鉛の鉢がずっしりと
覆い被さっているような、いやな、寝苦しい感じがし
た。
僕は約束通りにホテルのロビーに行って彼女に会っ
た。すると分厚いものが手渡された。ずっしりと重い。
四百ページもある彼女の恋の日記だそうだ。
四十五歳とは、まだ肩に重荷がずっしりとのしか
かっている年代なのに、リストラされたという悲惨な
事実を前に、彼は泣こうに泣けなかった。