第五課 木の葉の魚

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Transcript 第五課 木の葉の魚

第七課 紅山桜
新しい単語
言葉の学習
類語の学習
新しい単語








覆う
生々しい
断固
合間
塗れる
きっぱり
すっきり
潜む








しこり
落ち合う
追い立てる
縋る
しげしげ
横殴り
飛沫
引っ掻く
覆う
 黒雲が海を覆った
 惨状に目を覆った
 後方の山々は新緑に覆われていた
生々しい
 体験を生々しく描写する
 彼の額にはやけどの跡が生々しかった
 彼はインドでの生活を生々しく話してくれた
断固
 断固とした否定
 暴走族に対し断固たる措置をとる
 それは本当だと断固として言い切った
合間
 授業の合間に学生と会う
 太陽が曇の合間から顔を出した
 出演の合間を縫って彼女はよく編み物
をした
塗れる
 その本はほこりにまみれていた
 その試合で一敗地にまみれた
 ほこり[泥]まみれの服
上機嫌
 上機嫌だ
 彼は上機嫌で出かけた
きっぱり
 きっぱりとした態度で言う
 あの男と掛かりあうのをきっぱりやめた
 お手伝いしましょうという私の申し出を彼女
はきっぱり断った
すっきり
 髪を短くしてすっきりした
 彼女の服装はすっきりしている
 お茶を一杯飲んだらすっきりした
潜む
 泥棒は茂みに潜んでいた
 彼の申し出に潜む裏の意味
 彼の心にはなおもある疑いが潜んで
いた
しこり
 肩にしこりができた
 長年のしこりが解けた
 彼の叱責はずっとあとまでしこりとなっ
て残った
追い立てる
 雑用に追い立てられている
 警官がデモの学生を追い立てた
 子供を追い立てて学校に行かせる
縋る
 友人の厚意にすがるしかない
 ザイルにすがって岩場を降りた
 あなたのそでにおすがりするよりほか
はありません
しげしげ
 しげしげと私の顔を見た
 隣町のバーにしげしげと通った
 そのバーには有名な文士たちがしげし
げと来る
横殴り
 雪は横殴りに吹きつけた
 男の頭を横殴りにぶった
 雨は横殴りに激しく降った
飛沫
 しぶきを上げる
 しぶきを浴びる
 潮のしぶき
引っ掻く
 ひづめで地面をひっかく
 引っ掻いたあとがみみずばれになった
 私の机の表面には引っ掻いた傷があ
る
言葉の学習
 調子に乗る
 ~じみる
 ~ぞい
 腰を据える
 しょせん
 肩を落とす
 体を張る
 ~なしの
調子に乗る:仕事などが調子よく進む;いい気
になって軽はずみな言動をする。
 彼女は褒められると、すぐ調子に乗ってうわつ
いたことをする
 久しぶりのクラス会で、つい調子に乗って飲み
すぎた
 始めはうまく行ったものだから、つい調子に
乗っていい気になり、とうとう失敗してしまった。
~じみる:それが染み付いて汚くなる様子や状態に感じられたり、
又「~らしく見える」「~のようになっていく」という意味を表したりする。
 ああいうところの人々を見るとき、私はいつも
なぜ、彼らがあかじみた皮膚をしているのだろ
うかと不思議に思ったものだ。
 彼の部屋に入ってみると、いつも身につけて
いた油じみた作業服は椅子においてあったが、
彼の姿はどこにも見当たらない。
 子供が汗じみた姿で家に駆け込み、まっすぐ
におじいさんのところに行った。
~ぞい:名詞について長く続いているものに離
れずに並行して進むことを表す。
 ボーとは磯ぞいに走る。小船だから、観光船
では近づけない島ぞいの浅瀬を波に揺られて
いく。
 家の近くに小川があって、毎日夕食の後私は
川ぞいに散歩をする
 国道ぞいの小さな村を、いくつか過ぎていまし
た。やがて、大きな谷間のところに来た。
腰を据える
どっしり構える。落ち着いて事をする。
 今度の交渉はしっかり腰を据えてかからない
といけない。
 入試まで、あと半月あるから、しっかり腰を据
えて勉強するつもりだ。
 一度失敗した彼は、これから腰を据えてじっく
り法律の研究にとりくもうと決心した。
しょせん:どんな条件がよくなっても結果は予想
どおり好ましくない様子を表す。
 大学の学長になるなんてしょせん、かなわぬ
夢だと諦めて、彼女はこのごろジムのようなと
ころに通い始めた。
 生意気を言ってもしょせんは子供だ。こういう
子供の言うことを当てにするとは、最初から間
違っている。
 しょせんは助からない命だから、食べたいもの
を食べさせ、行きたいところには行かせたほう
がいいかもしれない。
肩を落とす:力が抜け両肩が下がった姿にな
る。ひどく落胆しているさま。
 落第した彼は肩を落としているだろうと思った
ら、結構いい調子でカラオケを楽しんでいる様
子だった。
 ヨーロッパ旅行のビザ申請が不許可と決まり、
肩を落として溜息をついた。
 その話を聞いて、彼は虚脱したように肩を落と
した。
体を張る:一身を投げ出して行動する。
 計画を白紙にもどさない限り、あくまで体を
張って計画の実施を阻止する
 サッカーの試合で、体を張って相手の攻撃を
防いだ。
 私もこの仕事に体を張っているので、他人にと
やかく言わせない。
~なしの:「体言+なしの+体言」という連体修飾の形
で、「~がない~」という意味を表す表現である。
 この世の中で悩みなしの生活よりありがたい
ものはあるのだろうか。
 予定なしの旅も悪くないと思う。勝手気ままに
なれるから。
 これではまさに文句なしの仕事だ。入社したば
かりの若僧がしたなんて感心したもんだ。
類語の学習
 【とりわけ】【特に】【殊に】
 【もどかしい】【歯がゆい】
とりわけ:
多くのものの中で、特にそのものに注目する様子。
 なかなかの好青年なので、注目の的となって
いるが、とりわけ彼女は誰よりも熱い視線を彼
に注いだ。
 私は本来戦争が嫌いだが、とりわけ今度のイ
ラク戦争は、どこか根本的に間違っているもの
があるだろうと思った。
 彼は飲み物の中でも、とりわけコーヒーが好き
で、家にはいろいろなコーヒーが揃っている。
特に:普通と違って際立っているさま。他からはっ
きりと区別されるさま。
 応募者がたくさんいるが、大勢の中から特に
君を選んだから、今度ぜひ頑張ってほしい。
 今のところ特に問題がないが、何かあったら
直ちに連絡するので、安心して帰りなさい。
 山奥だから夜道が暗いのだ。それにしても、
あの日は月も星もなく、特に暗かったのを記
憶している。
殊に:
物事の程度が他と比べて一段と高いという意
 ここしばらく殊に忙しい日が続いた。毎日、一
日三食と夜寝る時間以外は、机に向かったま
まだった。
 昨日大劇場でロシアのバレーを見たが、主役
の少女の演技が殊に光っていた。
 彼は数学少年だが、殊に微積は得意中の得
意だ。
もどかしい:早く実現したいのになかなかでき
ない、それに耐えられない様子
 明日、必ずみんなに自分の気持ちを伝えよう
と思ったにもかかわらず、いざみんなの前に
いると自分の気持ちをうまく伝えられなくても
どかしい。
 電話で父が危篤という知らせを聞いて、彼は
上着を着るのももどかしく、部屋を飛び出して、
タクシーを拾って実家に向かった。
 部下のテロリストには、この慎重さがもどかし
く思われるほどであった。
歯がゆい:物事が思うように進まない、どうす
ることもできず、嫌になる様子。
 いたずらに時間だけぐるぐる回っているような
歯がゆいスプランプ状態が続いていた。
 今度は奨学金もちゃんと出るし、しかも名門
校で勉強できるのに、みんな行きたがらない。
せっかくのチャンスをふいにするなんて、歯が
ゆい。
 こんなやさしい計算もできないとは、この子は
歯がゆいね。
ニュアンス:
 【もどかしい】
待ちきれない気持ち(時
間的な焦り);
「…するのも~」の型が多
い
 【歯がゆい】
いらいらする気がもめる
感じ(心理的な焦り)