スライド 1 - 日本語全文検索システム Kabayaki

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Transcript スライド 1 - 日本語全文検索システム Kabayaki

OSSの利用から
OSSの自主研究開発まで
2006年9月14日
日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会
株式会社タイムインターメディア
知識工学センター
常務取締役 藤原 博文
社内利用状況
 Windows:その他(Linux,BSD,Mac) = 1:1
「共存」
 Linux,BSD,Mac利用者はWindows併用
 プログラミング言語




Java, C, C++
C#/.NET, VB
PHP, Perl, Python, Ruby
Lisp, Scheme, Haskell
 データベース
 MySQL, PostgreSQL, Firebird
 Oracle, SQL Server
なぜ社内普及したか
 自然発生的
 オープンソースコミュニティ活動をしている社員がい
た
 オープンソースが好きな人が次々と集まってしまった
 自分たちでOSSを作りたかった(腕自慢?)
 金がなかった
 オープンソースビジネスを考えるしかない
 維持するためには、これしかない
OSSと商用の共存
 人の共存
 OSS派、MS派、ノンポリ派が共存
 互いのシステムの長所、短所が見える
 現実世界は共存
 顧客組織は多種類のOS共存(乱存)が当たり前
 日頃から慣れていると、簡単
 無強制
 社員には、好きなOS,ソフトを自由選択
 顧客には、OSSと商用の両方の組み合わせで最適を提
案
OSSと会社のかかわり
 会社主導
 製品化・サービス
 KABAYAKI (NAMAZU)
 幕の内 (ZOPE)
 MySQL (MySQL 公認パートナー)
 研究開発
 Kahua, Karetta
 情報発信
 OSS-WEB
 個人主導
 勉強会、読書会
 IPA 未踏
(会場提供)
当社のOSSを扱う組織
 知識工学センター
 製品化を目指す前の基礎研究的部分
 自らオープンソースを生み出す
 最新のオープンソースを弄り倒す
 オープンプロダクト部
 オープンソースをベースにビジネスを展開する営利部
門
 Kabayaki
OSSへの取り組みレベル

単なる利用




OSSを改造して販売



Linux,…
Apache, Eclipse, …
MySQL, PostgreQSL, …
KABAYAKI (NAMAZU)
幕の内 (ZOPE)
OSSを自主開発・普及




勉強会、読書会
OSS-WEB
Kahua (Scheme, Gauche)
Karetta
当社がOSSにこだわる訳
 ソースが見えないと、サービスに支障が出る
 ソースがあれば、原因究明に役立つ
ソースがないと、開発側に聞くしかない
 システムライフソリューション
 収入を開発だけに頼ることからの決別
 長期安定収入の確立
 保守、プロモーションへの比重変更
 システム全体の可視化のためソースが必須
 OSSに情熱的な社員の存在
 社員のストレス解消
 OSSも思いっきりやれば圧倒的な差別化になる
オープン
vs
商用
 違い
 ソースプログラムが公開か非公開か
 他に違いはない
(=オープン)
 責任
 商用は企業が責任を取るというが、、、、企業次第
 どうせ、SIに責任が回ってくる
 信頼性
 結局は、開発者、開発体制次第
 良いものはよく、悪いものは悪い
オープン/商用とは無関係
OSSのメリット
 高いレベルからスタートできる
 ソースがすでにあり、世界中で実証実験済み
 低コスト?
 ライセンス料の節約
 その他の費用は同じ
 自己責任分の費用、努力は嵩む
 知名度
 技術者求人に非常に有利
 ビジネスの問い合わせも増える
 社会的評価も高くなる (相手によりけり)
OSSのデメリット
 儲からない
 ソフト開発自体から収益を上げられない
 別のメリットを求める
 技術力の向上、求人力の向上
 技術偏重になりがち
 世間の理解がなかなか得られない/誤解が多い




誰もが理解するはずがない
世の中、どうせ誤解が多いもの
理解する企業に対して、OSSを使った開発を実施
逆に差別化になり、有利
OSS自社開発
 膨大なコスト
 IPAよりの支援
 2003年、SchemeによるWEBアプリケーション
サーバー
 支援は1年だけ
 2006年末にやっとV1.0で、大半は自社負担
 共同開発
 Scheme実装環境(Gauche)開発者、川合史郎氏
IPA未踏でスーパークリエーターに認定
 高度技術者との共同作業によるスキルアップ
 自社開発メリットは??
普及活動
 Kahua
kahua.org
 Kahuaプロジェクトの成果公開サイト
 OSS-WEB
oss.timedia.co.jp
 オープンソースに関する様々な情報発信
 Kahuaの実証実験
 Karetta
karetta.jp
 執筆支援サイト
 Kahuaの実証実験
 Kabayaki
www.kabayaki.jp
 Kabayaki 日本語統合環境
の情報発信
普及活動
 勉強会、読書会




月例会 土日開催
著者を呼ぶ
場所を提供
社外の人が参加可能
 OSS関連イベント
 運営メンバー
 講演、パネラー
OSSコミュニティとの付き合い
 GIVE & TAKE
 自分の利益だけ追求(タダ乗り)すると嫌われる
 自ら学習する人は好かれる (コミュニティの拡大)
 貢献にもさまざま




ソースの提供
資金の提供(金、資材)
場所の提供
人手
 連絡・参加
 商品化などを行うなら、必ず連絡を
 コミュニティに参加
向き、不向き
 組織、人がOSS思想に向いているか?
 閉じた安定組織が好きな場合は、やめたほうが良い
 誰かが何かを保障してくれる訳ではない (自己責
任)
 英語ドキュメントが多い
 翻訳すれば、大いに貢献したことになる
 多種多様な人がいる
 解散してしまうことも多い
 強いモチベーションがないと続かない
 会社命令では続きにくい
OSSへの開発貢献
 ソースプログラムの提供
 そのまま反映されるかどうかは不明
 ソース管理・チームが管理
 バグ報告
 不安定バージョンのバグ報告
 日本語(国際化)の問題点の指摘は評価が高い
 評価は厳しい
 ソースが公開されるので、品質は丸見え
製品へのソースの取り込み、組み込
み
 ライセンスの確認
 採用ライセンス次第
 ダブルライセンス
 保障、サービスのみ有償
 システム構成
 OSSと、公開したくない部分の完全分離
ネットワーク越しに接続するのは可能
 OSS版も提供
 基本機能だけのOSS版をソースごと公開する