鉛筆ができるまで ーグローバル経済ー

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鉛筆ができるまで
(写真はKeswickの鉛筆博物館)
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【鉛筆の原材料(三菱鉛筆の場合)】
① 芯(三菱鉛筆の国内工場で製造)
①-1 黒鉛 ;中国、ブラジル、スリランカ産
①-2 粘土 ;ドイツ、イギリス産
② 板状の材木(スラット) ;昔は、アメリカ産を使用
③ 塗料 (他社から購入)
④ 接着剤 (他社から購入)
⑤ 油 (他社から購入)
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これは何?
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【鉛筆の歴史】
ー良質の黒鉛の発見ー
• 16世紀初頭、カンブリア(Cumbria:イングランドの北西部の
州、古生代のカンブリア紀の地層の名前の由来の地域)の湖
水地方(1万5千年前の氷河期の痕跡である多数の氷河湖で
有名)を巨大な嵐が襲った。
• ボロウデール(Borrowdale:湖水地方のCumberland地域内
で峡谷などで有名)において倒れた木の根元から黒い塊のラ
ンプ(lump:2~3㎝の大きさ)が発見された。
※黒鉛に関しては、大鋸屑(おがくず)レベルをチップ(chip)、
パウダー状をダスト(dust)と呼ぶ。
※当時は、このランプを羊飼いが羊の識別に利用していた。
• ボロウデール鉱山でそのまま利用できるレベルの良質の黒
鉛(graphite, black lead)の塊が発見された。
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KESWICKのストーンサークル
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デアウエント湖(氷河湖;ピーターラビットの故郷)
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羊のマーキング?
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【黒鉛;graphite, plumbago, black lead】
• Graphiteの語源は、graphine(書く、記されたモノ:ギリシャ語)
• Plumbagoの語源は、plumbum(鉛:ラテン語)である。
※科学の進展に伴って鉛の種類ではないことが判明した。
• Black leadは黒い鉛(これも間違い)である。
• 石墨ともいう。 ※墨汁は木(松など)を燃やしたものを膠で固めた物
一番、近いものは?鉛?ダイヤモンド?石?
※黒鉛は炭素からなる鉱物
(さらに電導物質⇒電子機器)
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スリランカのボガラ鉱山内部と完成品の出荷
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302m?
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