Transcript フーコー 言説の機能
フーコー 復習 フーコーにおける「排除の3つの大きなシステム」:p20 1.禁じられた言葉 2.狂気と理性の分割 3.真理と虚偽を分ける真理への意志 1 フーコー 復習 言説の機能 • 客体への話・実践の話・トピックの話を管理する。 • • • できる話、できない話。 ある話ができる状況、できない状況。 ある話ができる話し手、できない話し手 。 2 フーコー 復習 言説の機能 II. 知識を管理する、取除く、濾過する、選抜する。 専門分野・科学・医療科学の例 • 前コペルニクス天文学 • メンデル • 他 3 フーコー 復習 言説の機能 III.言説は真理を探す、特定する、決める、正当化する。 真理ではないことを「虚偽」にする。 • 真理への「意志」、真理の「成立」に歴史がある。 • 「真理」にしたいことに、うらづける・証明する方法論 を決める。そうではない方法を取除く。 • 「真理」を発信する形態を決める。 4 フーコー 復習 言説の機能 IV. 近代化している社会では、「知識」は民主的で、 透明感がある、真実であるはず。 「知識」が他の知識や知識システムを排除してい る・禁止していることは、隠す機能をしている。 フーコーによると、人間の歴史にあった「真なる言説と虚偽 の言説とを分ける或る分割」の故に、代わりに「我々の 知への意志」(真理への意志)が構成されてきた。 5 フーコー 復習 フーコーとブルデュー ブルデューによる言説、フーコーによる言説 ブルデュー フーコー 社会=「言語市場」 知識体系=言説 社会の中の諸状況・ 「力関係」 「手続き」= 「施設」=社会制度 言説・ 言語表現 社会 6 フーコー 復習 ~ フーコーとブルデュー フーコーが言う:「われわれの歴史にあって点々とし てだが、真理が禁止を正当化し」 (p22) 、禁じられな い行動や現実を可能にする ブルデューが言う:「法律上の言説は、 みずからの言表する事柄を存在せしむるという、 創造的な言葉である。」p30 ブルデューやフーコーがここで指摘することは、 社会制度に根付いた言説・社会制度を強化する言説が みずからもの(我々は知覚する現実)を存在させる。 7 フーコー 復習 ~ フーコーとブルデュー 言説と社会制度、言説と法、言説と政治 その1 法制度、社会制度、政治という施設は 言説(言葉)のみを通して教わる制度である。 制度化された言説が、我々が信じること、 知覚することができる「現実」)までも決定する。 言説に成立されている「法」ということは、 法のテキストで書いてあることを実行する=現実にさせる、 「生起」させる。 知識体系=社会の言説に認可された「真理」とは、上記の 8 「現実」を可能にする、認可されていない「現実」を禁じる。 フーコー 復習 ~ ブルデューとフーコー 言説と社会制度、言説と政治 その2: ブルデュー:「言葉は、、、観ずることによってその観ずる愛 称そのものを生起させるような「創造的知覚」… 上記の「法」やブルデューが言う力関係が、言葉に表れる だけではなく、言葉の利用によって捕まえる、実施される。 9 フーコー 復習 ~ ブルデューとフーコー フーコーが言う:「言説は、、、単に欲望を表したり (あ るいは隠したり)するものではなく、それ自身もまた欲望 の対象である」... 「言説とは、ただ単に闘いや支配のシステムを表現する ものではなく、そのために、またそれによって人々がた たかうものであり、人々が獲得しようとつとめる力であ る」 p11 ブルデューが言う:「絶対的権力という夢にとって、絶好 の媒体=支持体なのである。」 p31 10